大戦隊ゴーグルファイブ

昭和57年2月6日〜58年1月29日 全50話

主題歌

▲ TOP ▲

基本ストーリー

 冒険家赤間健一が助けた男:本郷博士は、暗黒科学帝国デスダークの侵略を予想してコンボイを集め、ゴーグルファイブを結成しようとしていた。
 冒険家としての知力・体力を評価されてゴーグルレッドに任命された赤間や、その仲間達は、ゴーグルファイブとしてデスダークの野望に立ち向かう。

▲ TOP ▲

メンバー

ゴーグルレッド:赤間健一

 アトランティス文明を象徴するルビーとレリーフを持つ。
 武器はレッドロープと、レッドルビームチ。
 元冒険家で、本郷博士を救ったことからスカウトされた。

ゴーグルブラック:黒田官平

 アジア文明を象徴するエメラルドとレリーフを持つ。
 武器はブラッククラブとブラックエメラルドヌンチャク。
 将棋部のキャプテンで、変身前は将棋の駒を武器に使う。

ゴーグルブルー:青山三郎

 エジプト文明を象徴するサファイアとレリーフを持つ。
 武器はブルーリングとブルーサファイアジェットリング。
 元アイスホッケー選手。

ゴーグルイエロー:黄島太

 ムー文明を象徴するオパールとレリーフを持つ。
 武器はイエローボールとイエローオパールメガトンボール。
 元動物園の飼育係。

ゴーグルピンク:桃園ミキ

 マヤ・インカ文明を象徴するダイヤとレリーフを持つ。
 武器はピンクリボンとピンクダイヤバトン。
 元新体操の選手。

本郷博士

 デスダークの出現を予知して未来科学研究所を作り、ゴーグルファイブの曽比一式とバックアップ要員であるコンボイを準備して姿を消し、その後、せっせと第2基地を作っていた。

コンボイ(コンピューターボーイズ&ガールズ)

 ゴーグルファイブを後方支援(というか指令)する5人の少年少女。
 よく分からないが、彼らの存在がこの番組のガンだったらしい。

▲ TOP ▲

変身システム

 「ゴーグルファイブ!」の掛け声で装着する。
 これは数人で同時に変身する場合で、1人ずつの時は「ゴーグル○○!」となり、この傾向はフラッシュマンを除いてファイブマンまで続く。
 今回から、ブレスが商品化されるようになった。
 『デチョンパ』という液晶時計シリーズの1つとしての商品化だったため、ブレスの色とナンバーは5人とも違うのに、レッドのものしか再現されていない。

▲ TOP ▲

名乗り

 レッド「ゴーグルレッド!」

 ブラック「ゴーグルブラック!」

 ブルー「ゴーグルブルー!」

 イエロー「ゴーグルイエロー!」

 ピンク「ゴーグルピンク!」

 レッド「戦え! 大! 戦隊! ゴーグル」

 5人「ファイブ!」

という具合だが、カット割が細かく、名乗りの前に頭部の宝石が輝くシーンが入ったり、ポーズの後に後光が差していたりして、大変長いものになっている。
 ただ、全部名乗ると1分近くかかるという噂を聞いたことがある。
(編注:実際計ってみたところ、登場〜名乗り完了まで約40秒かかりました。
 ちなみにゴーグルゴールデンスピアは約52秒… )

▲ TOP ▲

武器

 共通武装は右腰のゴーグルサーベルで、初期必殺技の1つであるゴーグルビクトリーフラッシュにも使用している。
 額の宝石がパワーの源で、ここからサーベルや個人武器にエネルギーを注いでパワーアップさせる。
 また各個人武器を5つに分け、全員で使用するタイプの必殺技もあり、イナズマロープ、ダイナマイトクラブ、リングスピンタイフーン、電光ボール、リボンスパークと、豊富な技を持っている。

 後期には、5人のサーベルを合体させたゴールデンスピアを必殺技とする。

▲ TOP ▲

移動装備

 移動マシンは、レッドのバイク:ゴーグルマシーンと、ほか4人の乗る車:ゴーグルクーガー

▲ TOP ▲

ロボット

 秘密基地は、なんと今は亡き後楽園球場の地下にあり、試合中でも構わずに球場をせり上げて、飛行空母ゴーグルシーザーが発進する。
 そしてゴーグルシーザーのコンテナ3つから、レッドが乗るゴーグルジェット(頭部、ボディ前面)、ブルーのゴーグルタンク(腕、ボディ背面)、イエローのゴーグルダンプ(両足)が発進、「ゴーゴーチェンジ!」で合体する。

 武器はゴーグルハンド、ゴーグルスピン、ハンドミサイルで、必殺技は「地球剣・電子銀河斬り」。

 ちなみに、ブラックとピンクは、シーザーの中でお留守番。

▲ TOP ▲

敵組織 暗黒科学帝国デスダーク

首領:総統タブー

 ガラスの向こうで手をゆらゆら揺らしている一つ目怪人。
 正体は遺伝子の塊で、最期には自ら巨大化して戦った。
 幹部の作戦を聞いて「ん〜、す〜ば〜ら〜し〜い〜」と言うだけの存在だったらしく、鷹羽が大して素晴らしくないネタに対して「ん〜、す〜ば〜ら〜し〜い〜」を連発するのは、そのシーンをどこかで見たため。

大幹部:デスマルク大元帥

 タブーの命により、2000年にわたって睡眠学習して暗黒科学の粋を極めた男。
 地獄大使にちょっと似ている。

幹部:デスギラー将軍

 剣の達人でレッドとの戦いに執念を燃やしたが、遂に1度も勝てなかったらしい。
 レッドの引き立て役との声もちらほら。

幹部:イガアナ博士

 巨大ロボ:コングを作る暗黒科学者。
 さんざん無能呼ばわりされた挙げ句、デスマルクの咬ませ犬として殺されてしまった。

幹部:ザゾリア博士

 イガアナと同じくコングを作る暗黒科学者。
 やはりデスマルクの咬ませ犬として殺されてしまった。

幹部:マズルカ

 女スパイ。
 あとは知らない。ごめんよ〜。

怪人:合成怪獣

 ○○モズーというネーミングで、生物の遺伝子と金属を増殖合成された生物らしい。

巨大ロボ:コング

 ○○コングというネーミングで、イガアナ、ザゾリア、デスマルクらに作られたロボット。

戦闘員:マダラマン

 機械生命体の類らしい。
 特に変わった能力等はないらしい。

 デスダークは、人類の歴史を陰から操っていた暗黒科学者の集団であり、今度は表だって人類を征服しようとしていた。

▲ TOP ▲

巨大化

 巨大化はしない。
 合成怪獣がゴーグルファイブに倒されると、リフレッシュパワーという力を浴びて復活する。
 復活した合成怪獣が巨大ロボ:コングを操縦するのだ。

▲ TOP ▲

傾向と対策

 東映系で鷹羽が見ていない唯一のヒーロー物であるため、実はこれを書くのには問題があった。
 とはいえ、スーパー戦隊を語る上で外せるわけもなく、やむを得ずほかからの資料で書いている。
 そのため、大変浅い文章になってしまっていることをお詫びしておく。

 この『ゴーグルファイブ』という作品は、第1次スーパー戦隊の完成型であるらしい。
 ここまでが渡辺宙明音楽であり、以後は作品毎に作曲者が違うという形が定着していく。
 そして、色粉爆発(カラーの爆発)もここからで、次作『ダイナマン』でそれ自体をウリにすることになる。
 また、可変速度カメラという新兵器の投入により、アクションシーンに面白い効果が出ていた。
 更に面白い趣向として、等身大怪人と巨大怪人が違う存在であるという点が挙げられる。
 当初は、カイモズーとファンコング、トリモズーとヒカリコングという具合に、デザインも違うものにしていたが、毎回着ぐるみを2体ずつ作る予算などあるわけもなく、5話からは足の部分だけファンコングなどのものを流用した等身大怪人と同じコングが登場するようになる。
 この点は、2年後『バイオマン』のジューノイド5獣士に受け継がれることになる。

 もう1つ、この番組が狙ったこととして、“JAC役者の素顔出演”というのがある。
 バトルケニア→デンジブルー→ギャバンと成長していった大葉健二に続けとばかりに、ゴーグルブラック黒田官平役に春田純一を起用、主役であるレッドを食う人気を博して、次回作『ダイナマン』に続投が決定した。
 ちなみに、やはり変身後のブラックも春田氏が演じているとのこと。

 なお、ピンク桃園ミキ役は、1話の撮影途中で急遽変更となったという。

▲ TOP ▲