その夜、警察が徹底的に捜査したはずのファミレスから浅倉が現れ、何者かが運転する覆面パトカーで逃走した。
浅倉を逃がした男が蓮だと気付いて驚く真司に、手塚は
奴はガイを倒した
俺が秋山なら、無理にでも浅倉と同じ側に立とうとする
外れかけた仮面を付け直すにはそれしかない
と説明し、どうして戦いのことしか頭にないのかと苛立つ真司に
神崎士郎が選んだのはそういう人間達だから
最後に生き残ったライダーに与えられるという力、神崎士郎の言葉に賭けるしかない奴だけがライダーになれる
と話した。
手塚は、さらに
気を付けないとお前ものせられるぞ
お前はさっき、浅倉を倒そうと思ったんじゃないか
それが神崎士郎の手なんだ
浅倉威を仮面ライダー王蛇に選んだのは偶然ではない
と注意した。
一方、事務所に戻っていた北岡の前に神崎士郎が現れ、ガイが死んだことを告げて
やっと2人目だ
少しペースが遅い
永遠の命…だったな、お前が手に入れたいのは
遅すぎた、ということにならないようにしろよ
時間がないのはお前だ
と言い残した。
一夜明けて、警察が浅倉の出身地である神奈川県三ツ浦市に網を張るという情報を得た真司はそこへ向かう。
そして、警察の読みどおり三ツ浦海岸に現れた浅倉は、運転していた車ごと海に転落した。
真司は、炎上する車の近くにいた蓮のバイクのバックミラーに王蛇が映っていることに気付き、変身してミラーワールドへ。
王蛇との戦いを有利に進めていた龍騎だったが、そこにナスティベントで乱入してきたナイトが襲い掛かる。
一方、手塚は、優衣の未来が何も見えないことに戸惑い、優衣は、仲村から貰った資料に挟まっていたネガフィルムを現像していた。
そこに映っている建物に覚えがあることに気付いた優衣は…。
今回一番のポイントは、士郎に対する北岡の
あんたが来るのは2度目だな
また誰か死んだってことか
というセリフだ。
どうやらシザースが死んだときも士郎は現れているらしい。
一番攻撃力のあるゾルダのところにだけ士郎が姿を見せていること、そして
やっと2人目だ
少しペースが遅い
永遠の命…だったな、お前が手に入れたいのは
遅すぎた、ということにならないようにしろよ
時間がないのはお前だ
というセリフから、士郎が何かしらの時間制限内にライダーの戦いを終わらせたがっていることが窺える。
そして、北岡はそれを承知で、敢えてライダーを倒さないでいるようだ。
戦いの終わりを遅らせることで、どんなメリットがあるのか分からないが、いつもいつもライダーを追い詰めながらトドメを刺さずに去っていくゾルダの行動には、何か理由があるらしい。
次に、優衣が覚えのある建物の写真だが、どうして単なる室員の1人でしかない仲村の資料の中にネガが入っているのかはともかく、多分士郎と優衣が幼少の頃住んでいた家か何かで、優衣がミラーワールドを見るに至った事情がそこに隠されているということか。
まだ、結論は出せないだろうが。
さて、今回の見所は“手塚の占いを信じてないくせに、タダで占ってもらえると喜ぶ沙奈子”だろう。
えらい現金な人だ。
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