『仮面ライダー龍騎』
第7話 新種誕生? 
2002/3/17 放映

(Story)
 シマウマ型のモンスター(ゼブラスカルアイアン)と戦う緑色のライダー(ゾルダ)は、結局アイアンに逃げられてしまった。

 その夜、火事の夢を見た真司は、寝呆けて消火器を事務所中に噴射してしまい、翌朝大久保から大目玉を食らうことになってしまった。
 そんな中、大森なる人物から事務所のパソコンに『金色のザリガニを捕まえたのでOREジャーナルで取り上げてほしい』というメールが入った。
 「金色のザリガニ」と聞いてはしゃぐ真司は、令子と共に大森の取材に行くことになる。

 そのころ優衣は、久しぶりにヒマラヤから帰ってくる叔母さん(沙奈子)を蓮のバイクに乗せてもらって迎えに行った。
 だが、沙奈子は蓮を優衣の彼氏と勘違いして一方的に文句をまくし立てる。たため、蓮は呆れて「早くアマゾンへ行けと言っといてくれ」と言い残して帰ってしまった。 

 取材に行ったはいいがザリガニに興味を持てない令子は、取材と記事を真司に任せて帰ってしまった。
 初めて記事まで全部任せられることになった真司は、大喜びで帰る途中、ある車と接触事故を起こしそうになり、バイク用のゴーグルが壊れてしまった。
 車から降りた男(北岡)は、弁償しろと文句を言う真司には目もくれずに逃げていき、それを追っていた男の1人は、真司に自分達もその男(北岡)に迷惑を掛けられたのだと名乗り、連絡先の携帯番号を教えて男を追っていった。
 真司も一緒に追おうとするが、大久保からの電話で、余計なことに首を突っ込まず原稿をあげろと言われてしまい、花鶏で原稿を書くことにした。
 花鶏に顔を出した真司は、その愛想の良さと礼儀の良さから沙奈子に気に入られる。
 そのとき、花鶏に北岡がやってきた。
 すかさずつかみかかって文句を付ける真司に、北岡は万札を数枚渡すが、真司は、ほかにも迷惑を掛けた相手がいるだろうと、携帯で男を発見したと連絡した。
 慌てて逃げ出す北岡だが、先程の一団に捕まってしまう。
 一団がいきなり北岡を殴り始めたため、真司は男達を止めようとするが逆に殴られてしまう。
 成り行きから男達の車を奪った北岡と一緒に逃げることになった真司は、その男が北岡秀一という弁護士で、坂浦商事という悪徳金融を無罪にしたはいいが、北浦商事の金を使い込んだことがバレて追われているのだと説明した。
  じゃあ、やっぱりあんたが悪いんじゃないか
と言う真司に、北岡は悪びれもせず
  どうせ可哀想な投資家から騙し取った金だぜ?
と答える。
 本来有罪のところを無罪にしたのかと驚く真司に、北岡は「裁判なんてゲームみたいなもの」とうそぶくのだった。
 そして、とうとう男達に追い詰められた北岡は、いきなり土下座して「ごめんなさい。俺が悪かった。だから許して」と謝るが、当然それでは男達は収まらない。
 北岡が再び殴られそうになったとき、「待て!」という声が響いた。
 北岡が「吾郎ちゃん」と呼んだその男は、北岡を逃がして男達を叩きのめす。
 我に返って北岡を追い掛けた真司は、モンスターの気配を察知して龍騎に変身する。
 そして、逃げていった北岡もまたモンスターの気配を察知してゾルダに変身した。

 ミラーワールドでゼブラスカルアイアンと戦う龍騎の前にゼブラスカルブロンズも現れた。
 驚いた龍騎だが、取り敢えず逃げるアイアンを追ってビルの屋上へ。
 そして、残ったブロンズはやってきたゾルダに向かっていく。
 結局アイアンに逃げられた龍騎が、ふと下を見てみると、ゾルダがシュートベントでブロンズを撃破するところだった。



(傾向と対策)
 どうにもつかみ所のない性格の北岡と、わけもなく変身ポーズのようなポーズを取って戦う吾郎ちゃん、ひたすら思い込み叔母さんの神崎沙奈子。
 分かりにくいキャラが一気に3人も登場してしまった。
 特に「吾郎ちゃん」こと由良吾郎の、冒頭で何かに怯えているかのような様子といい、ニュースを見ながら憎々しげにリモコンを踏んづけてテレビを消す仕草といい、意味深な行動の理由が知りたい。
 どうして北岡「せんせえ」の用心棒のようなことをしているのか、北岡との関係は何なのか、北岡がライダーだと知っているのかなど、もしかしたら今後に影響のあるキャラなのかも…。

 それにしても、ブロンズを倒した後光球が出なかったのは、やっぱりゾルダの契約モンスターをまだ見せたくないから?
 前回、あれほど重要な意味を持たせたモンスター吸収をどうして今回簡単忘れちゃうかな?

 ところで優衣が紅茶をこぼした後、真司は「俺のせいなんです」とか言ってたけど、相変わらず必要以上に動き回るタイプだ。
 あれが原因で沙奈子に気に入られたのは確かだけど、やっぱ“祭の取材に行って自分が御輿担ぐタイプ”なんだね。

 さて、今回の見所は“叔母さんのことを話す優衣を微笑ましそうに見ている蓮”だろう。
 沙奈子を見たときも、なんとなく会釈している雰囲気だったのに、沙奈子の方からケンカをふっかけてるんだから、険悪になるのも仕方あるまい。
 それにしても、「早くアマゾンに行けと言っといてくれ」ってのは…笑える。
 ガキのケンカみたい。


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