『仮面ライダーアギト』
第15話 罠の始まり
2001/5/6 放送
(Story)
サソリ怪人(レイウルス・アクティア)を倒した翔一の体内からは、金属異物が綺麗になくなっていた。
やはり金属異物の存在はアンノウンの力によって支えられていたらしい。
小沢は、アギトに救われたという翔一からアンノウンとアギトについての感想を求めるが、翔一はアンノウンについては関心を示すものの、アギトについては関心を示さない。
氷川は、アギトを「大した奴じゃありません」という翔一に、思わず
アギトに助けてもらったのに、なぜそんなことを言うんです
君には感謝の念というものがないんですか
と詰め寄るが、逆に翔一から
もしかしてアギトのこと好きなんですか?
やだなぁ
と返されて呆れてしまった。
飄々と帰っていく翔一を見送りながら、小沢は
面白い子ね
気に入ったわ
氷川君はああいう子と付き合った方がいいわね
きっとあなたのプラスになるから
と言うのだった。
その頃、北條は、提出した『アギト捕獲作戦』について、特殊ガス弾の使用を許可しないという条件で実行の承認を受けていた。
北條は、氷川がアギトを崇拝しているという理由からG3ユニットを捕獲作戦から除外し、機動隊の人員を使って特別チームを編成する。
そして、“アギトを捕獲することが重要”と、禁止された特殊ガス弾の使用を指示していた。
北條は、対アンノウン用の戦力として、アギトを制御することを考えているのだ。
また、尾室は、風谷邸で発見されたビデオテープにかすかな音が録音されていたことに気付き、それを増幅して小沢達に聞かせる。
それは、くぐもったような声で
こっちに来て…こっちに来て…
と言っていた。
一体、何に向かって「こっちに来て」と言っているのか?
一方、急に熱を出した太一は、翔一にも真魚にも当たり散らして看病させず、2人は困っていた。
そこに美杉教授から依頼されたという家政婦の榊亜紀が現れ、太一の看病を始める。
亜紀に母の面影を見た太一は、大人しく看病を受けるのだった。
真魚は、教授から家政婦のことなど何も聞かされていないことに不審を抱くが、翔一が気にも止めずに亜紀の料理の腕を高く評価しているため、真魚は、翔一に食べさせようと持ってきた料理を捨ててしまった。
そんな中、新たなアンノウン(スケロス・ファルクス)が現れる。
亜紀と共に夕食の買い物に出掛けた翔一はその気配を察知し、亜紀を1人で帰してスケロスの元へ急行して変身する。
スケロスと戦うアギトを物陰からほくそ笑みながら見守る亜紀…。
大鎌を出して戦うスケロスに対し、アギトはストームフォームとなってストームハルバードで対抗するが逃げられてしまった。
その夜、自分のアパートで、亜紀は何者かに翔一の様子を報告する。
はい、彼に間違いありません
大丈夫です。記憶喪失というのは本当のようですから
そして、電話をかけている亜紀の部屋のドアをノックする音。
それは、父の手帳に載っている人を訪ねて回っている涼だった。
亜紀の正体は一体…?
(傾向と対策)
さすがにあの状況からでは『アギト(アンノウンがそう呼んだと説明したのかな?)に助けられた』と言うしかなかったらしい翔一だが、一応正体を隠すつもりはあるらしい。
だったら、「大した奴じゃありません」なんて謙遜してないで、「よく分からなかった」くらいで誤魔化しとけばいいのに。
そんな翔一のお気楽ぶりを気に入ったらしい小沢は、氷川ももう少し肩の力を抜いた方がいいと考えているようだ。
まぁ、氷川の何事も大真面目に考える性格をまだるっこしく感じているみたいだからねぇ。
今回のアンノウン:スケロス・ファルクスは公式ホームページによるとジャッカル怪人ということになっているようだが、スケロスは同じイヌ科でも『ジャッカル』ではなく『ヤブイヌ』という種類の動物の学名のようだ。
ちなみにヤブイヌは、“鼻が短くて、イヌ科の動物の中では最もイヌらしくない外観をしている”そうな。
ファルクスの方はまだ分からないので、次回までに頑張ります。
※ と書いたら、お客さんから「鎌」のことだとの情報をいただきました。
(情報提供:深黄泉さん)
どうやら“鎌を使う犬”というような意味と思われます。
それにしても、ストームハルバードの戦闘って、どうしてこう重ったるいのだろうか。
スケロスの鎌もそうだけど、振り回し方がシャープじゃないのよね。
重そうに見せたいのなら、棍よろしくブンブン振り回すのはおかしいし、振り回したいのなら鈍重すぎる。
残念ながら、ストームフォームの戦いはイマイチかっこ悪いのだ。
アクションの付け方自体はいいのに、勿体ないよ。
で、ストーリー解説では、敢えて『逃げられた』と書いたが、今回、アギトとスケロスの決着はついていない。
正確を期すなら、『対抗する』で終わるべきなのだが、それではその後の亜紀の描写に結びつけて書けないので、敢えてそうさせてもらった。
取り敢えずあの流れから言って、どんな形にしろ、アギトが負けるかスケロスが逃げるかしか終わらせ方はないはずだ。
かといって、アギトが負けるならちゃんと描くだろうし、次回予告を見た限りではそんな様子もないので、恐らく既に目的の相手を殺していたであろうスケロスが引いたものと思われる。
で、いよいよベールを脱いだ北條の計画は、特殊ガス弾(多分神経ガス系)を使ってのアギト捕獲&何らかの手段によるアギト制御というものらしい。
どうでもいいんだけど、北條の計画はかなり隙が多いように感じられる。
まず、許可されていない特殊ガスの使用は、例えこれによって作戦が成功しても、万一民間人に被害が出た場合、北條が責任を追及されることは間違いない。
例え捕獲チームの暴走と言い訳したとしても、作戦指揮者である以上、責任は免れない。
どうも北條にはその辺の感覚が乏しいようで、これまでもかなり妙な言い訳をしていることが多い。
次に、アギトの実力・アンノウンの正体、いずれも分かっていないというのに、どうやったらアギトを制御できると考えているのだろうか。
アンノウンの死体は全く回収されていないようだから、アンノウンの身体構造からアギトのそれを予測して、ということは不可能だ。
上層部も、何を考えてこんなやばい作戦を北條にやらせているのやら。
穴だらけと言えば、美杉家に入り込んだ榊亜紀も相当問題があると思うのだが。
亜紀は、やはり智子と同じように、『あかつき号』絡みの何らかの組織に属しているようで、“翔一がアギトかどうか”を調べるためにやってきたと思われる。
となると、亜紀の美杉家への入り込み方はかなりまずい。
マザコン太一を手なずけ、脳天気翔一を籠絡したのはいいが、真魚は不審を抱いている。
そりゃそうだ。
既に翔一というホームヘルパーがいるのに、わざわざ家政婦を雇う必要がどこにある?
美杉教授が帰ってくれば、その嘘がバレることは間違いない。
そうなれば、彼女が何者だったのかということになる。
亜紀は本名で現れたのだから、住所などもすぐに判明するだろう。
もっとも、実害がなかったからいいや、ということになるかもしれないが。
とりあえず、恋する乙女一直線な真魚は、翔一のためにせっかく持って帰ってきた“初めて作った料理”を生ゴミにしてしまったのでした、ちゃんちゃん。
そして、彼女が真魚達に何の説明もなくやってきたということから、教授が三浦達が属している『あかつき号』関係の組織とは関係ないことが分かる。
何故なら、教授の口から彼女が美杉家に入りやすいように真魚達に説明しておけば、こんな危険を冒す必要がないからだ。
もし教授が関係しているなら、家政婦などという嘘臭い理由を使う必要はないだろう。
真魚の家庭教師でもなんでもいい、ほかに理由を付けて美杉家に引っ張り込む方法はあるはずだ。
家政婦として呼ぶにしても「ワンパターンな翔一の料理に飽きたから」という立派な言い訳があるのだから、なおのこと教授自身の口からあらかじめ話が出ていなければおかしい。
現に翔一は亜紀の料理にかなり触発されていたようでもあるし、口の上手い教授ならいくらでも言いくるめることができるだろうに、それをせずにあんなに怪しい現れ方をさせるというのはおかしいのだ。
そもそも翔一の居所にしても、智子が翔一に偶然出会ったことから知れたようだし、やはり教授は彼女らの黒幕とは関係がないと見ていいだろう。
で、涼ってば、亜紀のアパートにはドアチャイムが付いているみたいなのに、どうしてわざわざノックするの?
ところで、今回から変身ポーズが変わったけど、何の説明もなく変わるのはどうかと思う。
“ポーズなんかどうでもいいの! 『変身!』って言えば!!”ってことならいいけど、その辺まったく触れられてないんだもん。
CMの方もポーズ変わるのかしら? 今回はまだ変わってなかったみたいだけど。
今回の“小沢語録”。
ところで、普段から影が薄いせいか、今やっといないことに気付いたけど、尾室君は?
あの〜、それってひどすぎない?
小沢的視界には入ってないのね、尾室君…。
その後も、せっかくの活躍のチャンスに勿体ぶってビデオの説明をしようとした尾室に「何かっこつけてんのよ」ってにべもないし。
さて、今回の見所は、実はダシの取り方も知らなかった翔一だろう。
沸騰させてからダシを取ると生臭くなるってのは、料理の本ならどこにでも書いてあることだと思うんだけど…。
我流なのは分かるとして、料理の本も読んだことないの?