『仮面ライダーアギト』
11話 繋がる過去 
2001/4/8 放送

(Story)
 タコ怪人(モリペス・オクティペス)との戦闘中に指示なく離脱した北條は、小沢の報告書によってG3システムの装着員として不適格と判断され、一旦捜査一課に戻されることになった。
 北條は幹部に対し、小沢の判断ミスだったと反論するが、オペレーターである尾室も小沢の報告書を支持していたため通じない。
   そしてまた『あかつき号事件』の英雄が登場するというわけですか
と幹部を恫喝する北條だったが、逆に“そんなことをしたらただでは済まさない”と逆に恫喝され、引き下がるしかなかった。
 
 その頃、三浦智子に見覚えがあるため彼女の写真を眺めていた氷川の元を真魚が訪ねてきた。
 三浦が翔一の過去を知っていたらしいことから、三浦の友人・家族に当たってみるべく、三浦の住所を聞きに来たのだ。
 氷川は、真魚という超能力者が身近にいながら超能力を否定する美杉教授についての疑問を真魚にぶつけるが、真魚は死んだ父から言われて、能力のことは誰にも教えていないのだと答えた。
 
 真魚は三浦の家を訪ね、家族から智子が一番仲の良かった友人:篠原佐恵子の連絡先を聞き出し、電話に出た佐恵子の兄数樹から、翌日佐恵子と会う約束を取り付けた。
 
 その夜、駐車場の車内でアンノウンの仕業と思われるミイラ化した死体が発見された。
 被害者は数ヶ月前に結婚したばかりで護衛すべき血縁はいなかったが、氷川は、被害者の荷物に姓名判断の本があったことからもうすぐ子供が産まれることに気付き、被害者の妻の護衛に当たることにした。
 
 翌日、涼もまた、父の失踪の理由を知るため、遺品の手帳に記載されていた篠原佐恵子を訪ねる。
 相手にせずに出掛けた佐恵子を追う涼は、佐恵子の車が砂で立ち往生しているのを助けて、ようやく話を聞いてもらえることになった。
 一方真魚と翔一も篠原家を訪ね、佐恵子を待つことになったが、その間に翔一は、土器に貼られた紙にアギトの紋章が書かれているのを見た。
 その土器は、佐恵子が近くの湖から発掘してきたものだ。どうしてこの土器に?
 
 夜、佐恵子が涼を伴って帰宅すると、翔一はアンノウン出現を感知して飛び出して行った後だった。
 佐恵子は、手帳の名前を見て顔色を変えて部屋を出ていってしまう。
 
 被害者の妻を護衛していた氷川が、黒と金の甲冑を付けたシマウマ怪人(エクウス・ノクティス)を彼女から引き離しているころ、北條は、人命優先を盾に小沢を説き伏せ、未だ装着員の決まらないG3で出動し、残弾尽きてノクティスに殴られ蹴られている氷川を救うが、G3もまた叩きのめされてしまった。
 そこに到着したアギトはノクティスを退けるも、新たに現れた白と青の甲冑のシマウマ怪人(エクウス・ディエス)の奇襲を受けて苦戦する。
 援護しようとGM-01を生身で撃ちまくる氷川も、遂に力尽きてしまった…。
 


(傾向と対策)
 やはり、北條はG3の装着員から外されてしまった。
 しかも、今度は『あかつき号事件』の恫喝も効かない。
 幹部からの脅しは、『もし、これ以上あかつき号事件のことを口にするなら、君が警察組織にいられなくなるぞ』という意味の恫喝だ。
 “職をなげうってでも不正を暴きたい”という正義漢ならともかく、“職場内でステイタスを得たい”と願う北條のようなタイプには一番効果的な黙らせ方だね。
 切り札はそう何回も使えないから切り札なのに、さっさと使った北條には、もはや手は残っていないだろう。
 残る方法は、実戦で戦果を挙げること。
 そのために人命優先を理由に小沢を動かし、必死の挑戦を試みたわけだ。
 逃げなかったのはいいけど、あれくらいで気絶しちゃ駄目よん♪
 氷川君なんか、生身でGM-01撃つくらい無茶なんだから、それより上を行かないと。
 そう、G3用装備であるGM-01の反動は普通の人間には到底押さえられるものではない。
 氷川は、無謀にも最初片手で撃とうとして吹っ飛ばされ、その後は両手でホールドした上に壁を背にして衝撃を受け止めるようにしている。
 下手すりゃアバラいっちゃってるかもしれない氷川にあの衝撃はまずいね。
 ま、彼はやられ慣れてるからすぐ復活するんだろうけど。頑張れ不死身の男!
 
 今回の氷川君はとてもカンが良くて、姓名判断の本から被害者の妻が妊娠中であることに感づいて護衛についている。
 どうした氷川!? なんだか凄そうだぞ!
 
 で、今回の敵シマウマ怪人だけど、金と黒の甲冑がエクウス・ノクティス、白と青の甲冑がエクウス・ディエスで、両者の甲冑は、チェスのナイトをイメージしたもののようだ。
 ちなみにエクウスはウマ科の動物全般についている学名で、ノクティスは夜、ディエスは昼を意味する。
 普通、陰と陽があれば、表だって動くのは陽の方だし、チェスのルール上でも白が先手なのだが、なぜか黒くて夜を表すノクティスが先に出現している。
 これは多分、聖書の天地創造に引っ掛けてのことだと思う。
 キリスト教での天地創造では、最初に闇があり、「光あれ」の言葉で昼が生まれる。つまり、夜が先で昼が後にできたのだ。
 色々な神話などを引っ張ってきているこの『アギト』のこと、恐らくそういうことなのだろう。
 
 さて、前回殺された三浦の友人:篠原佐恵子が、三浦と同じく涼の父の手帳に載っていたことは何を意味するのだろう。
 また、佐恵子が湖の底から引き上げた土器に貼ってあった紙には、「2000.12.6」という数字と共にアギトの紋章が描かれていた。
 数字の方は、2000年の12月6日に発見したという意味だろうが、あの紋章は一体?
 湖の底に眠る遺跡は、アギトの秘密に関わるのだろうか。
 
 今回の“小沢語録”。
 「G3システムはまだ十分戦闘可能な状態にあったのよ。それを勝手に離脱したのはあなたの肝っ玉に問題があるからでしょ!」
 “お前の肝っ玉が小さいのが悪い”という意味だね。
 いやぁ、きっとおかんむりだろうとは思ってたけど、やっぱり怒ってたね。
 何しろ、G3ユニットの耐久性より装着者の耐久性の方が低いんでは話にならないものね。
 きっと、今回も氷川君ならG3が動かなくなるまで頑張っちゃうんだろうな〜。
 
 さて、今回の見所は、人の家を訪ねておいて、窓から飛び出して行った翔一だろう。
 靴はどうした、靴は。
 
 そんでもって、先に飛び出したアギトより先に現場に着いちゃうGトレーラーもなかなか。
 マシントルネイダーの速度って、トレーラーより遅いの?
 それとも現場は警視庁のすぐ近くなわけ?


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