『仮面ライダーアギト』
第10話 銀の点と線
2001/4/1
放送
(Story)
公務執行妨害で逮捕された翔一は、三浦智子殺しの容疑で取り調べを受けていた。
翔一はちゃんと待ち合わせ場所で1時間待っていたが三浦が現れなかったと話すが、三浦殺しの凶器となった針金が翔一の購入した物だったため、容疑は深まる。
一方、初勝利を喜ぶ北條は、小沢と尾室をレストランに招いて食事するが、小沢は不機嫌だった。
小沢は、子供が捕まっているのに発砲した北條を許せなかったのだ。
翌日、真魚は翔一を助ける手段として、氷川の前で透視をやってみせた。
そして真魚は、殺人現場である東公園で
銀の線が2本、末尾が「62」のプレートに関係する黒い服と黒いズボンの男が犯人だ
と告げた。
氷川は、真魚に自分の免許証の登録番号を当てられたことで真魚の能力を信じ、ナンバープレートの下二桁「62」の車の持ち主を当たり始めたが、ふと“銀の線2本”が線路のことではないかと気付き、貨車番号の末尾「62」の電車を調べることにした。
はたして見付けた車両の中には黒い服、黒いズボンの男(謎の青年)が。
この男が犯行を認めたことから翔一への容疑は晴れ、翔一は無事釈放された。
その頃、再生を果たしたタコ怪人(モリペス・オクティペス)は、再び少年を襲う。
G3チームが直ちに出動したが、今度はGM-01もGG-02も通じないため、G3はピンチに陥ってしまった。
思いあまった北條は、緊急解除システムを使ってG3ユニットを脱ぎ捨てて逃走する。
そこに到着したアギトがモリペスを倒した。
一方、アパートに戻っていた涼に、叔父から電話が入り、行方不明だった涼の父が死体で発見されたことを告げられた。
涼の父は『あかつき号事件』に巻き込まれた後、行方をくらましていたのだ。
その理由は涼も知らなかった。
そして、衰弱死していた父の遺品の手帳には、三浦智子の名前が載っていた…。
(傾向と対策)
せっかくの勝利も束の間、あっという間にボロ負けした挙げ句、戦闘放棄までしてしまった北條君はどうなってしまうのだろうか。
警察という組織、しかも最前線で戦うことが前提のG3装着員が、戦闘続行可能状態で指揮官の命令なしに離脱することは、服務規程上許されない。
まさかここまで情けない負け方をするとは思わなかった。
鷹羽としては、それなりの戦果を挙げつつ命令違反が甚だしくて更迭されるのだとばかり思っていたのだけど、これではすぐに装着員を降ろされちゃうぞ。
ただ、こうしてみると氷川がいかに頑張っていたかが分かる。
彼は、G3ユニットが作動不能になるまで食い下がっていたのよね。
でも、北條君も強固な装甲に覆われたG3ユニットを捨てて逃走するってのはバカだよね。
生身でモリペスの一撃食らったら、即あの世行きのような気がするけどなぁ。
一方、逮捕されてもマイペースな翔一は、本当に出されたカツ丼に喜ぶわ、出前取った店の名前聞くわ、氷川が入れたお茶に文句付けるわ、もうやりたい放題。
で、前回の針金だけど、前回の予想の2と4の混合というところだろうか。
買った直後に落とすとは思わなかったが、それをわざわざ拾って凶器として使うホムンクルス1号の考えることも分からない。
結局のところ、三浦は『あかつき号事件』の関係者だったようだ。
そして、涼の父もまた事件の関係者だった。
彼が半年近くにわたって行方をくらました理由は何だったのか?
そのうち『あかつき号事件』については考えてみる必要がありそうだ。
今回の“小沢語録”。
「立ち上がって北條君。まだまだこれからよ!」
戦える限りは戦えというのが、いかにも彼女らしい。
でも本当に彼女らしいのは、北條が緊急解除システムを発動させたときのぶっ殺しそうな目つきだろう。
次回、彼女が何と言って北條に詰め寄るのか楽しみだ。
さて今回の見所は、翔一を迎えにバイクを持ってやってきた真魚だろう。
どうやって持ってきたかは聞かないでと言っていたが、乗ってきたに決まっている。
翔一とタンデムしたいばっかりに、無免許運転してきたんだね。
その上、途中で放り出されるというのもなかなか。
ホントに微笑ましいカップル(片思いか?)だねぇ。