『仮面ライダーアギト』
第7話 記憶の一片
2001/3/11 放送  

(Story)


 蛇怪人オス(アングィス・マスクルス)を倒した涼は、生体エネルギーを使い果たして倒れた。
 涼は薄れゆく意識の中、黒い服の少年が近付いてくるのを見た。
 少年は、涼をどこか廃屋に連れていって介抱する。
 
 翌日、氷川は、先日殺された片平久雄が持っていたハズレ馬券の馬番が、1つ先のレースでは当たっていることから、久雄には不完全ながら予知能力があったのではないかと推測した。
 また、小沢から三雲が行方不明であることを告げられた氷川は、オーパーツ研究室の解散の時に三雲の様子がおかしかったことから、何かあったのではないかとの想いを強くしていた。
 そんな時、小沢と氷川は上層部から呼び出され、G3の装着員として氷川が本当に適正であるかどうか検討する間、G3システムを凍結し、Gトレーラーから撤収するよう言い渡されてしまう。
 小沢が食ってかかるが、G3が大した実績を上げていないことを持ち出されては引き下がるしかなかった。
 小沢が調べたところ、北條が『あかつき号事件』の真相をマスコミに流すと上層部を強請ったらしい。
 実は『あかつき号事件』の時、海上保安庁の巡視艇は、保安庁の幹部の幼なじみである警視庁の警視正を迎えに行っており、あかつき号の救助信号を無視してしまったのだ。
 北條は、このスキャンダルを調べ上げて上層部を強請ったらしい。
 しかし、氷川は、保安庁は救助信号を信じなかったのではないかと言う。
 当時は晴天で、空から降る光に包まれたあかつき号の周囲だけが暴風雨に見舞われていたというのだ。
 いずれにせよ、この情勢では、氷川がG3の装着員を降ろされる可能性は高そうだった。
 
 一方、翔一は、真魚の部屋を掃除している最中、真魚の父が殺された際の新聞記事の切り抜きを見付けた。
 現場の写真を見た翔一は、その場所の幻影を見て倒れてしまう。
 帰宅した真魚は、倒れている翔一を見付け、熱でもあるのかと額に手を当ててみた。
 その時、真魚に流れ込んでくる翔一の失われた記憶。
 その中では、怯える父:風谷伸幸に近付いていく様子が見えた。
 意識を取り戻した翔一を部屋から追い出した真魚は、1人その情景を反芻する。
 どうして翔一の記憶に父がいるのか?
 
 部屋を追い出された翔一は、美杉教授を訪ねてきた氷川から、「超能力を信じますか」と訊かれる。
 「信じません。俺は超能力者じゃないですから」と答えた翔一は、思い直して「やっぱり信じます」と答えた。
 訝る氷川に、翔一は「俺、超能力者でした。ちょっと違うけど、似たようなもんです」と答える。
 お茶菓子を出すためにキッチンに引っ込んだ翔一は、アンノウン出現の気配を感じ、氷川を待たせたまま飛び出していった。
 
 カラス怪人(コルウス・クロッキオ)と戦うアギトは、必殺のキックを放つが避けられ、空からのコルウスの攻撃になす術もなくボロ負けしてしまった。
 
 一方、更に成長を遂げた謎の少年は、ようやく目を覚ました涼に「まだ無理しない方がいい」と語りかける。


 
 
(傾向と対策)
 とうとうやってくれた北條君、上層部を強請ってでもG3の装着者になりたかったなんて!
 これで氷川の地位が危うくなった…って、もし氷川も『あかつき号事件』のことばらすぞって言ったら、上層部はどうするのかしら?
 勿論、氷川はそんなこと思いつくキャラじゃないけど。
 でも、G3チームから外されたら、氷川は香川県警に戻るのかな?
 
 で、涼は、ギルスに変身することで激しく生体エネルギーを消耗するようで、手がしわくちゃになってぶっ倒れてしまった。
 それを介抱するホムンクルス1号君も結構かいがいしい。
 何か目的があるのは勿論だけど、タオルを額に載っけてって看病の仕方はなんというか…。
 1号君は、今回も次回も急成長するようで、どうなるのか楽しみではある。
 でも、ギルスって、やっぱ1回変身するたびにあんなにダメージ喰うのかな。
 1回突撃すると暫く出てこれないゴウラムみたいに、登場回数の少ないことの言い訳になっちゃうね。
 ま、だから不完全だって話になるんだろうけど。
 
 で、真魚の父伸幸は、大学教授で神話・伝説の研究をしていたらしいが、やはりその辺の絡みで殺されたんだろうね。
 翔一が何かの関係でそれを目撃し、そのせいであかつき号に乗っている時にフェリーごと襲われたと考えたらどうだろう。
 翔一の記憶の中に、伸幸を攻撃している部分はない。
 ということは、襲われた後の伸幸の所に行き当たったと考える方が自然だ。
 その時点でアギトの力を持っていたのかどうかは分からないが、事件現場を通りがかったために狙われるようになるというのは、V3、ビビューンなどよくある話だ。
 ただ、あかつき号事件が半年前だから、1年半のラグがあるんだよね。
 これをどうしようか。
 それと、真魚が見たビジョンの中では、翔一自身が映っている。
 翔一の記憶なのに、だ。
 この点も何か意味があるのだろうか。
 それとも、真魚は翔一の記憶の世界から、第三者的にものを見ることができるのか。
 謎だ。
 
 さて、アギトの初敗北だ。
 紋章を出しての必殺キックも、相手に避けられては意味がない。
 いいようにあしらわれてあっさりと負けてしまった。
 またどういうわけか、コルウスもとどめを刺さずに去ってしまった。
 これにはなにか意味があるのだろうか。
 敢えてとどめを刺さないということなのか。
 それにしても、今回を見る限り、アギトは大変打たれ弱いようだ。
 2〜3回の鉄柱への激突と10m程度の落下で、あっさり気絶してしまった。
 もしかするとG3より打たれ弱いのかもしれない。
 攻撃力は強いが防御力に欠けるというのもよくある話だからね。
 お茶が冷めないうちに帰れるといいのだけど。
 あ、その前に、あのままじゃ5分後にはあの世行きだね。
 顔がしっかり水に浸かってるもん。
 
 一方、三雲はやっぱり死んでたみたいで、1号君は面倒も見てなかった。
 死体は処分されちゃったのかな? だとすると、前回のアングィス2体と同様、警察の公式見解上は行方不明で終わっちゃうかも。
 そう、前回、フェミネウスの死は警察には把握されてないから、死亡扱いされていないはずだと書いたんだけど、よく考えてみたら、ギルスに倒されたマスクルスも、警察に把握されてないんだった。
 どっちもまだ生きてる扱いだね。

 今回のアンノウン:コルウス・クロッキオは、相棒がいないようだ。
 さすがに毎週複数体の怪人は辛かったか?
 CGとの繋がりがイマイチ悪かったけど、眼のアップの時に、俊膜が開いたのはなかなか。
 鳥類って近視と遠視を使い分けるために膜を持ってるんだよね。

 
 今回の“小沢語録”。
 上層部からG3の装着員交代をほのめかされて「自分が未熟なのは、自分が一番知っていますから」と答える氷川に
   あんた、ここで弱気になってどうすんのよ!
とかハッパかけるし、北條のせいだと分かった途端
   北條透、やっぱりあのバカ男のせいだったわ
   あのアホ男…
とか言ってるし。
 いや〜、強烈な人…。
 
 さて、今回の見所は、氷川・翔一の凸凹コンビだろう。
 翔一の超能力を見たいという氷川に
   翔一「氷川さん、きっと驚いちゃうから」
   氷川「テレパシーですか? サイコキネシスですか?」
   翔一「違います。もっと全然凄いやつです」
   氷川「自分は刑事です。大概のことには驚きません」
   翔一「絶対絶対驚いちゃいます。
      もしかして気絶しちゃうくらい驚いちゃいます」
   氷川「では、せめてどんな力なのか教えてください」
   翔一「強くなります」
   氷川「それで?」
   翔一「パンチやキックで相手と戦います」
   氷川「もしかして、からかってるんですか?」
   翔一「とんでもない。マジです
   氷川(ため息)
と、氷川は呆れてしまったが、翔一は全く嘘は言っていない。
 翔一の力を知ったら、氷川は気絶するくらい驚くだろう。
 まるっきりバカにされてると思ってる氷川君、世の中には、大ボケという恐ろしい病気があることを覚えておいた方がいいよ。
 
 ついでに、早くお茶飲んで帰っちゃおうとして、自分でお茶を淹れようとする氷川を
   駄目ですよ
   お茶っ葉がお湯になじむまで待たなくちゃ
と制したまま、翔一は戦いに行って寒中水泳してます。
 1回止められちゃったから、氷川ももう自分でお茶淹れられないし。
 楽しいね〜。
 あ、ちなみに、翔一のお茶の入れ方は、本当に間違ってなかった。
 お湯を冷ましつつ急須と茶碗を暖め、茶っ葉をゆっくりと開かせるというのは、煎茶を美味しく淹れる正しいやり方だ。
 陶器のポットでお湯を沸かすのも、確かお茶の味を殺さないための重要な要素だと聞いたことがある。
 ただ、氷川君のお茶は、もう飲めたもんじゃなくなってるだろうけど。
 来週、どういう状態のお茶を飲むことになるやら。

 ところでさぁ、番組内時間は今、2月の何日なわけ?



←BACK
→NEXT