『仮面ライダーアギト』
第2話 青の嵐
2001/2/4放送
(Story)
ヒョウ顔の怪人を倒した未確認生命体4号(クウガ)に似た怪人は、G3を一顧だにせず立ち去った。
数日後、精密検査の結果で特に問題なかった氷川は、上層部から事情聴取を受けていた。
G3の活動時間は21分40秒と記録されているのに、モニター記録に残った戦闘状況はわずか12秒、しかもその画像はかなりぼやけていて、ヒョウ顔の怪人は確認できなかったからだ。
未確認生命体は4号によって滅び、それに伴って4号自身も消息を絶っているはずなのだ。
氷川が、未確認生命体ならばG3の装備で倒せるはずであり、あれはそれ以外の何かだと答えると、幹部の口からは
未確認生命体を超えた新たな敵か…
“アンノウン”としか言いようがないな
とのつぶやきが漏れた。
また、事情聴取を終えて対策本部に戻る氷川を待ちかまえていた北條透は、今回の騒ぎが未確認生命体絡みだというのは、対策本部解散を防ぐための氷川の自作自演ではないかとなじる。
一方、美杉教授は、ゼミ生である岡田が、卒論のテーマを超心理学に絞りたいとこだわることから、トランプを使った透視実験を行った。
岡田に超能力などないということを証明するためだ。
一緒にテストを受けた翔一と岡田の2人が外し続ける中、物陰から見ている真魚には、カードが見えるのだった。
そんな時、佐伯一家と同様の手口で、女子高生が殺された。
氷川の言う“未確認生命体”の死後も、同様の手口で殺人が行われたことから、やはり犯人は別にいると考えた北條は、殺された関口美奈子の双子の姉を警護することにした。
佐伯一家同様に、家族全員が狙われると考えたのだ。
一方、氷川は、2体の“アンノウン”の正体を探るため、佐伯一家が殺された秘密が佐伯安江が持っていた写真に隠されていると考え、この写真の謎を調べることにした。
写真に写る信彦少年の肩に掛けられた手首は一体誰のものなのか?
そして、この写真の意味するものが何か分かれば、ヒョウ顔のアンノウンの正体に近づけるかもしれない。
背景となっている蕪前岳(ぶぜんだけ)から計算すると、この写真は板橋区の端から撮影されたものらしい。
写真を撮ったと思われる場所に行った氷川は、写真には10年前に埋め立てられたアオスミ沼が写っていることを知った。
写真の日付は2001.1.20…少年が殺される前日の日付だ。
10年前に埋め立てられた沼が、どうして10日前に撮った写真に写っているのか?
その頃、北條が警護していた少女が、青いマフラーのヒョウ顔のアンノウンに襲われた。
北條は彼女を逃がすが、そのためアンノウンに殺されそうになる。
アンノウンの出現を知って駆け付けたG3のガードチェイサーによって、間一髪北條は助かり、G3はGS-03(超振動ブレード)を装備して接近戦闘を行う。
一方、アンノウンの出現と同時に、再び涼をケイレンが、翔一を苦痛が襲った。
翔一は、バイクでどこかへと向かって走り出す。
苦戦するG3の前に、もう1体、黄色のマフラーのヒョウ顔が現れた。
G3絶体絶命の危機に駆け付けた翔一がポーズを取ると、腹部にベルトが現れ、アンノウンと戦ううちに4号に似たアンノウンに変わった。
槍を取り出して戦う黄色マフラーのヒョウ顔に対し、4号似は、自らも姿を変えてツインランスで戦い撃破した。
G3は、GM-01(マシンガン)にGG-02(グレネードオプション)を合体させて弓を構える青マフラーを攻撃するが、さほどのダメージを与えられない。
その時、黄色マフラーを倒した4号似が、再びキックで青マフラーも倒した。
そして、アンノウンを2体倒した4号似は、G3にも襲いかかった…。
(傾向と対策)
さて、前回
もしかしたらクウガの続編じゃないのかな?
と書いたら、掲示板の方に「クウガの2年後のはずだから、ポカだといいな」という意味の反応がありました。
それに対して、鷹羽は「一応クウガの続編という形を取りながら、こっそり2001年の話に持ち込むのではないかと思っている」旨を答えたんだけど、どうしましょう、大当たりです。
今回の番組内時間は、2001.1.30とはっきり出てしまいました。
どうしよう、ダグバが死んだ当日だよ。
しかも、北條がはっきり「未確認生命体が滅んで2年」とか言っちゃってるよ。
というわけで、今後この『今週の見所』のコーナーに限って、便宜上
クウガがグロンギと戦っていたのは、1998.1.30〜1999.1.30だった
ということで扱います。
そういうことでよろしく。
さて、今回はOPが入った。
アギト、G3、ギルスがバイクレースをしているようにしか見えないというなかなか素晴らしいセンスだ。
しかも、コースに真魚はいるわ、小沢はいるわ、北條はいるわで、さっぱり分からない。
ただ、海辺に倒れている翔一、父が死んだ直後らしい真魚、G3を装着するべく訓練している氷川、リハビリに励む涼など、本編が始まる前に起きたらしい出来事がインサートされているのは効果的だったと思う。
それも、回想シーンは、本編ラストと同様に四角い枠の中で繰り広げられるのだ。
燃やされてた翔一宛の手紙は何だったのかとか、とか興味は尽きない。
ついでに、G3に間に合わなかった新技術がG4に装備される予定って書いてあるし。
曲的にはつまらなかったけど、ま、いいかって感じ。
で、氷川を聴取していた幹部の中に、長野県警の鯨井部長がいたの気付いた人、います?
多分2年の間に異動してきたんだね。
こういうところに、一応クウガの世界だということが表れている。
で、G3の武装で未確認生命体が倒せるっていうのは、多分GM-01は神経断裂弾の応用の爆裂弾の類なんだろう。
そうすると、前回の訓練シーンで鉄球を粉々にしていたことも納得できる。
で、アタッチメントで強力なグレネード弾発射用のGG-02があったり、接近専用のGS-03があったりするわけだ。
GS-03は、刃の部分を高振動させて物を切る超振動ブレードってわけだね。
結構現実的な武器を使っていて好感が持てる。
今回の装着シーンの足下から映すカットも良かった。
でも氷川君、証拠品の写真をを懐に入れて歩くのは良くないと思うな。
アンノウンの天使の輪から武器が出るのを見て
ジーク・ガイ・フリーズ いでよ、シュトルムカイザー!
とか思った鷹羽は、悪い子でしょうか。
便利だね、あれ。
結局のところ、ガードチェイサーの体当たりで吹っ飛ばされたり、GG-02の弾が当たったりしたところを見ると、アンノウンの防御力は、バリアによっているわけだ。
身体に到達しないから攻撃が効かない。
逆に言えば、バリアを突破する方法さえあれば、攻撃が通用するかもしれないということだ。
防御力の高い奴の常で、意外と肉体自体は脆いかもしれない。
で、今回北條を殺そうとしてたのは何故?
次はアギトについてだけど、肉弾戦はいいね。止めとタメがしっかりしていて、かっこいい。
変身も、今回はあんなもんでしょ。
でも、フォームチェンジはガッカリだった。
なんだか『ダイナ』のタイプチェンジを初めて見た時のような失望を感じた。
オマケに、武器がベルトの中から放り出されてくるし。
あれ、イメージはナギナタだそうだから、多少鈍重に振り回してもいいけど、決め技の時のキレが悪すぎる。
もうちょっと頑張りましょう。
真魚の超能力の秘密や、父親の死、アンノウンが触った途端に火花を散らしたオーパーツなど、今回も謎をいくつか残してるんで、いつから謎解きが始まるか楽しみだ。
今回の見所は、自転車でバイクを追い掛ける真魚だろうか。
いくらなんでも追いつけっこないのに、心配だからってことで追い掛けている。
なんだか面白くなりそうなキャラなので、ちょっと楽しみだね。
で、前回教授が「君が夕食を作るのかね?」とげっそりしてたのは、翔一が毎日同じ食材を使い続けたせいだと判明。
大根、ほうれん草と来て、次は何だろう?
PS さ〜て、EDは来週からかな〜っと。