『仮面ライダークウガ新春スペシャル』
EPISODE46.5初夢


(Story)

 
 2001年1月2日am9:30、雄介は、ポレポレのドアに
  ウエルカム2001年!
  誠に勝手ながら正月2日につき本日の営業はP.M.5時からとさせていただきます
の札を下げてのんびりと開店準備をしていた。
 雄介は、視聴者に「準備ができるまで、これまでのダイジェストなんか見ます? 見ましょう!」と勧める。
 
    EPISODE17『臨戦』、EPISODE31『応戦』の再放送。
    EPISODE31終了後に特別版ED
 
 準備を続ける雄介。
 ドアの札の文字が『ひきつづきEPISODE46.5初夢をおたのしみください!』に変わっている。
 
 開店準備をする雄介の前に、京都に帰省中のはずの奈々が晴着姿で現れ、初詣に行こうとせがむ。
 「去年は色々あったから」という奈々の言葉に、雄介は、41号(ゴ・バダー・バ:バッタ種怪人その2)・42号(ゴ・ジャラジ・ダ:ヤマアラシ種怪人)との戦いを思い出す。
 雄介がふと気付くと、目の前には晴着姿のみのりがいた。
 「奈々ちゃんは?」と尋ねる雄介に、みのりは「初詣だよ」と答え、「カレー食べない?」とせがむ。
 
 0号(ン・ダグバ・ゼバ:白い服の男)によるグロンギ殺戮と『凄まじき戦士』関連のシーン、44号(ゴ・ジャーザ・ギ:サメ種怪人)・45号(ゴ・バベル・ダ:バッファロー種怪人)との戦いのシーン挿入。
 
 雄介が特製お雑煮カレーを持ってテーブルに戻ると、そこには晴着姿の桜子が…。
 桜子がカレーを食べ、何故か紋付き姿になっている雄介は、桜子手製のおせち料理を食べる。
 
 46号(ゴ・ガドル・バ:カブトムシ種怪人)との戦いで発現した『黒の金の戦士』誕生の経過を挿入。
 
 雄介がおせちを食べ終えると、何故か桜子の姿はなく、数名の客が「特製お雑煮カレー、まだ?」と催促していた。
 どこかで見たような客の姿に「?」となる雄介。
 うるさく催促する客達。
 
 am10:43、開店準備を終えた雄介は、カウンターで寝ていた…。



 
(傾向と対策)


 夢オチではあるが、総集編ではなく番外編だ。
 何故なら、雄介が視聴者に向かって「これまでのダイジェスト…」と語りかけ、ポレポレのドアに『ひきつづきEPISODE46.5初夢をおたのしみください!』と書かれた札が下がっているからだ。
 雄介が、見たことないはずのグロンギ人間体そっくりの方々(ビランとガルメの人間体には会ったことがない)に見覚えあったりするのも、全ては番外編だからだ。
 その点だけ割り切れば、新撮シーンはどれも楽しいものだった。
 タイトルからして夢オチなのが判るため、実に楽しく見ることができる。
 放送しない地域も多いから、本編には全く影響しない内容でファンサービスに徹している。
 ここでしか語られない謎解きなどがあると、はっきり言って不公平すぎるからね。
 明らかに番外編と判る構成なのも、多分そのためだろう。
 レギュラーでは雄介・奈々・みのり・桜子(登場順)しか出ないから一条ファンが怒るかもしれないが、それ以外は問題ないんじゃないだろうか。
 ただ、2時間中1時間がEPISODE17、31の再放送だったのは、ちょい時間の無駄だったかな?
 鷹羽の好みとしては、この2本を外して、夢オチの総集編にした方が良かったけどなぁ。
 そうすりゃレギュラーで撮ってるテープに入れたんだけど…。
 
 再放送部分は、ED抜きでEPISODE17からEPISODE31に繋ぎ、その後新撮のED特別バージョンに繋いでいる。
 この特別バージョンEDは、雄介・みのり・桜子・一条がどこかの草原に遊びに行ってビデオを撮っているというシチュエーションらしい。
 最初は雄介がカメラマンになって桜子とみのり、(多分仕事の)電話をしている一条を撮り、その後桜子がカメラマンになって、雄介達3人を撮った後、最後にカメラをどこかに置いて4人でポーズを取っているところでカメラが落ちる、という構成になっている。
 雄介・みのりのピースサインに挟まれて、恥ずかしそうに控えめにピースしている一条は可愛いかも。
 
 また、最後に店にいる客のうち、カウンターにいる5人は、友情出演のグロンギ人間体達で、向かって左から森雅晴(メ・ガルメ・レ:カメレオン種怪人)、野上彰(ズ・ザイン・ダ:サイ種怪人)、大橋貴展(メ・ビラン・ギ:ピラニア種怪人)、藤王みつる(ズ・ゴオマ・グ:言わずと知れたコウモリ種怪人)、飯島美穂(メ・ガリマ・バ:カマキリ種怪人:当時は山口涼子:名前を変えたらしい)の諸氏となっている。
 全員が1クール登場の人間体なのは、やはりそれだけ番組に思い入れがあったということなのだろう。
 後ろの席にいたのはスタッフだと思うが、鷹羽には誰が誰だか判らなかった。
 
 ところで、番組の最初に出たリント文字は
  新たなる未来の到来を迎え
  クウガの戦いの軌跡をここに
というような意味ではないかと考えているんだけど、正直言って、下段は自信がない。
 上の方は、テレビ朝日のクウガサイトで、『謹賀新年』と訳されている文章だけど、4文字目以外は既出の文字なので、意味自体は間違いないと思っている。
 『新たなる未来の到来を迎え』=『新年を迎え』というわけ。
 ただ、下段はね。かなりカンに頼ってます。
 3文字目は、てれびくんの全プレビデオでの『並んでいる』、4文字目は多分『納める』、2文字目の真ん中にあるのが『霊石』の中央部で、そこから何かが放出されているように見えるので、『アマダムからの力の発現』を表すのではないかと考え、『戦士クウガの力の発現を並べて納めた』、つまり『クウガの戦いの記録をここに納めた』という風に解釈したわけだ。
 ま、大筋は正しいと思うんでご容赦を。
 
 さて、今回の見所だが、基本的に新撮部分が少ないために全部見所しかない(3人娘の晴着姿とか…)んだけど、敢えて挙げると
  みのり「『おせちもいいけどカレーもね!』って、お兄ちゃん言ってたじゃない」
  雄介「『お正月を写そう。綺麗な晴着を写そう』とは言ったけどなぁ…」
という会話(一部省略)だろうか。
 「おせちもいいけど…」は、ハウスククレカレーのCM、「お正月を写そう」は、既に伝説となっていると思われる往年の岸本加世子・希木樹林コンビのフジカラーの名CMだね。
 実はこの特番、いつものスポンサーは全く入ってないのだ。
 そのためか、スポンサー紹介のナレーションもなく、BGMをバックに黒の金のクウガが映っているだけ。
 で、フジカラーがスポンサーに入っているんだけど、ハウスは入ってない!
 だから、「お正月を写そう」はいいけど、「おせちもいいけど…」は否定されちゃうのね。
 フジカラーは、新世紀記念なのか、名コンビが復活してるのが嬉しい。
 鷹羽の目にはCM女王:田中麗奈が映っていなかったという、ファンに殺されちゃいそうなホントの話。
(編注:はて…関東放映版では、オダギリ雄介によるものと思われるナレーションが入っていたけど…地方だと違うのかな? スポンサーは「バンダイ」「タイヨー工業」「バンプレスト」「大和証券」だったよ…テロップで出ているのは。ハウスもちゃんといたよっ!)
 
 それから、雄介が黒いトレーナーの左上腕に金色のクウガマークを入れてた。
 やっぱ、黒の金のクウガが出たからなんだろうなぁ。
 その上からクウガマーク入りエプロンを付けてると、結構似合う。

 
 もう1つの見所としては、グロンギ人間体の方々が見せてくれた仕草だろうか。
 ビランとザインは羽子板(カウンターボードの代わり?)を奪い合ってるし、雄介が左から見ていくと、ガルメが舌を出し、ザインは鼻息荒く、ビランは自分の手に噛みつき、ゴオマは指でピアスをはじくなど、それぞれの怪人の癖をちゃんとやっている。
 特にガリマの「振り向くな!」には大爆笑!
 晴着着て「振り向くな!(ニヤリ)」だもんなぁ。
 あそこで言っても意味ないって。
 
 あと、次回予告はEPISODE46の時のものよりも長くなり、内容を予想しやすくなっていた。
 バルバの「クウガを殺さないのか?」の後に、ダグバは「殺して楽しいくらいに強くなったらね」と答えている。
 どうやら雄介は、黒の金のクウガで1度破れた後、自分の意志で『凄まじき戦士』になることを決意するらしい。
 
PS アギトの新番予告入り。
  アギトがクウガよりカラフルになった分、ちょっとオモチャオモチャした印象がある。
  マスクデザインもJっぽい感じ。
  でも、テレビ朝日のクウガサイトで見られる予告映像では、なかなか期待できそうでもあるし。
  どういう展開になるのか楽しみだね。



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