『仮面ライダークウガ』
EPISODE36錯綜
(Story)
42号(ゴ・ジャラジ・ダ:ヤマアラシ種怪人)の死から約2週間、長野県内でB-1号(バルバ:バラのタトゥの女)が発見されてから8日が経っていた。
長野にB-1号が現れたことで、B-1号=0号説の可能性が高くなり、一条は、B-1号や0号の足取りを追うため長野に出向いた。
未確認生命体惨殺事件現場に残されていた血文字の調査を続ける桜子は、血文字はグロンギの文字ではないかと言う。
リントの文字の中で「戦士」の文字だけが異質であり、平和を愛するリントには「戦士」という概念がなかったために、グロンギの文字を当てたのではないかというのだ。
そして、もしグロンギの文字だとすると、元々は「戦士」という意味ではなく0号の署名なのではないか、とも。
桜子は信濃大学に赴き、ようやく修復されたばかりの石棺の文字を直接見て研究したいと一条に告げた。
デジタルカメラの画像からではなく、現物を見ることで、今まで判らなかった何かを感じられるのではないかと考えたのだ。
一方雄介は、榎田に呼ばれて科警研に出向いていた。
39号(ゴ・ガメゴ・レ:カメ種怪人)の鉄球や42号(ゴ・ジャラジ・ダ:ヤマアラシ種怪人)の鉤針などが変形するシステムを解明するため、クウガが武器を作り出す際のデータを取るためだった。
データを取り終え、ポレポレに戻る途中の雄介に、杉田から未確認生命体(ゴ・ザザル・バ:サソリ種怪人)出現の連絡が入った。
タクシー運転手が何らかの力で体組織の80%以上を溶かされて死亡し、現場に駆け付けた救急隊員も被害に遭ったという。
ゲームが再開されたことで、B-1号が東京に舞い戻った可能性が高くなり、一条は東京に戻ることにする。
同時に、3号(ズ・ゴオマ・グ:コウモリ種怪人)の飛行による超音波がキャッチされ、3号の着地地点に向かった杉田らの眼前では、未確認生命体同士の戦いが繰り広げられていた。
溶解液で溶かされた物が発する煙自体が危険なため、杉田は待避するしかなく、到着したクウガは、青になって戦いの中に跳び込んだ。
(傾向と対策)
今回から、OPの映像に一部変更があった。
ガドル、バダーがいなくなり、変わりに椿、榎田が登場している。
ゴオマが消えなかったということは、今後も活躍してくれるんだろう。
さぁ、最終回まで生き残れるか? 頑張れゴオマ!
また、例の血文字が加わっているほか、これまで赤いクウガだったシーンが何カ所か黒いクウガに差し変わっている。
ほとんど変わっていないのにもかかわらず、大分おどろおどろしい印象になった。
巧いよね、ホント。
さて、今回のザザルのゲームのルールは“マニキュアと同じ模様のタクシーに乗り、運転手を溶かして殺す”というもののようだ。
ザザルのマニキュアは、指1本ごとに違い、左の親指から始まって人差し指、中指…右手の親指…と続くと思われる。
白地に青ライン、緑地に白ライン、黄色、朱色、黒、茶色、メタリックブルー、グレー、メタリックグリーン、オレンジ(黄緑?)の順に並んでいるようだ。色については、ちょっと正確性に自信がないが。
現在までのところ、左手分の5台が終了して被害者数は5人。
時間制限、人数は不明だが、もしかしたら10人で終わりか?
それともペディキュアもしてるんだろうか。
武器は、イヤリングを変形させた3本爪の鉤爪で、右手に装着して爪の先端から溶解液を出す。
もし、タクシーが狙われていることに気付いた捜査本部がタクシーの営業を停止させた場合、そういう塗装の車を襲うんだろうか。
さあ、皆さんお待ちかね。
遂に来ました、ゴオマの反逆!
例のパワーアップアイテムは、金色に輝く曲玉だったようだ。
この曲玉を、(手の向きから考えて)ベルトの辺りに押し当ててパワーアップしたらしい。
苦手の太陽光線を克服したゴオマ君は、顔色のいい好青年にレベルアップしたのだった。
んで、ゴオマがザザルに言っていた言葉は
バルバはどこにいる?
答えろ! バルバはどこだ?
バルバはどこだ?
となっている。
実に芸がなく、「バルバはどこだ?」を繰り返すだけ。
どうやら、今まで虐められていた分を仕返ししたいらしい。
或いは、「こんなに力を付けたんだから、ゲームやらせてプリーズ!」だろうか?
さんざんド突かれてキレたザザルは、それに対して
あたしはゴ・ザザル・バ!
ナメると溶かすよ!
と返している。
クウガの乱入で、果たしてどうなるのか。
次回予告の2人が言ってた言葉
男「してるそうだな」
女「ファイナル・ゲーム」
とは一体?
でもさ、どうして捜査本部の人は、3号が朝っぱらから飛行による超音波を振りまいてることに突っ込まないんだろ?
一方、ジャラジの事件から半月近くも平和が続いているせいか、警察側でも結構進展しているようだ。
ベミウのムチ、ガメゴの鉄球、ジャラジの鉤針を変化させている力が、クウガの武器を作る力と同種の物ではないかという榎田の想像は、クウガが本質的にグロンギに近い存在であることを示唆している。
実際、平和民族リントが戦士を作るに当たっては、グロンギをモデルにせざるを得なかったろうしね。
ところで、修復された石棺の話が出てきたが、中の先代クウガの遺体についてはまったく触れられなかった。
どうなっているのか、大変に興味がある。
石棺を動かしたことで0号がその奥の石室から復活したことが判っているなら、先代クウガの遺体があれば、当然それを調べているはずなんだが。
そして、例の血文字。
桜子の推測では、戦士という概念のなかったリントは、0号の署名を元に「戦士」という文字を作ったのではないか、と考えた。
その理由として、あの文字だけが他の文字と異質な作りをしていることを挙げている。
桜子曰く「1つだけ、別の人が考えたような」ものとのこと。
確かに、あれがクウガ個人を表す固有名詞ならともかく、一般概念としての戦士というには、クウガの顔に似すぎている。
リントの文字は象形文字だが、あれは極端すぎるだろう。
実際に、リント文字が並んでいると、あの文字だけ妙に浮くのだ。
このコーナーの趣旨に反するので大きな文字では書けないが、実はあの文字だけ別の人がデザインしている。
まさか、それをこういう風に使ってくるとは…。
話を戻そう。
「戦士」という概念を持たないリントが、もし平安貴族のような感性の持ち主だったとしたら、「戦士」の文字には“生き物を殺す穢れた者”というニュアンスが含まれている可能性がある。
平和を愛するということが“死に対する異常なまでの潔癖性”に繋がりうるからだ。
古代において戦士クウガがたった1人で戦い、また平和を取り戻した後一般社会に戻れず、封印の人柱とならざるを得なかった理由の一端を担うかもしれない。
残念ながら、桜子が「時間をください」と言った時に見ていたのは、クウガのベルトの脇に書いてある『永遠に汝と共にありてその力と』の部分だったんで、なんのヒントにもならないんだけど。
さて今回の見所は、やっぱおやっさんのセリフだろう。
「雄介の奴、何かあったのかなぁ」などと深刻な顔をして、何を言い出すかと思えば「あいつが、もう8ヶ月だよ? 冒険行かなくなって、ずっとさぁ…」って、あんたね。
8ヶ月間冒険行かないのがそんなに不思議かい!?
ていうか、雄介ってホントにちょいちょい冒険に行ってたんだね。
前回のことがあるから、あれから物思いに耽ってるとかいうのかと思ったじゃん。
でも、冒険行かなくなる理由として「彼女でも出来たのかな」ってのは良い考えだね。
行動半径狭くなりそうだし。
「えっ、彼女いるの?」って心配顔の奈々に「彼女はいないけどね」と笑いかけるみのりもナイス。
果たして奈々は、映画のオーディションに受かるでしょうか?
雄介がまた冒険に行ける日は来るのか?
んでもって「若さだよ、山ちゃん」って何?
ザザルが見た新星新聞によると、現在の番組内時間は9月27日。
現実時間から約半月の遅れだけど、年末に向けてどう調整を取るんだろう。
このペースで行くと、番組内では年内に戦いが終わっちゃいそうだぞ。
もう1つの見所としては、おばあさんにベンチを譲る姉弟を見て雄介が微笑んでたところかな。
前回はああだったけど、本質的に雄介が変わってないって証拠だよね。
ところで雄介の21番目の技って、ペーパークラフト?
はさみ使ってるから折り紙じゃないよね?
確か、折り紙のルールは“折るだけで形を作る”だったはず。
さて、と。
出ましたね、「装着変身アルティメットフォーム」のCM。
ご丁寧に人形の顔は出さないまんまで。
わざわざ煽る展開をしてるな。
巷では黒いクウガ別人説も出ており、某子供向け雑誌の裏表紙の写真で雄介人形が装着していても、「もしかしたら顔が違うかも」という意見まであるという…。
まぁ鷹羽的には、黒いクウガのバックルに書いてあった文字(激情!赤城山掲示板参照)から、“黒いクウガ=本人だけどなっちゃうとヤバいモード”説を推すけど。