『仮面ライダークウガ』
EPISODE32障害
（Story）
41号（ゴ・バダー・バ：バッタ種怪人）出現の連絡を受け、トライチェイサーで現場に急行した雄介は、何度か遭遇している６号（ズ・バヅー・バ：バッタ種怪人）によく似た怪人を見付け、バイク戦に突入した。
ピンチに陥ったクウガを援護する一条の銃撃が、41号のバイクの排気管を直撃し、漏れ出た排気ガスを嫌った41号は撤退する。
その戦いでトライチェイサーは電装系が故障したため、一条は、科警研で新開発されたBTCS2000を使うことを考え、榎田に連絡を取った。
しかし先の39号の爆発以来、マスコミが４号を批判していることから、警察上層部は、科警研に対し『４号にBTCSを渡すな』と通達していた。
雄介は、変色・通信機能を失ったトライチェイサーで、41号の追跡を開始する。
松岡本部長の元に直談判に行った一条は、本部長から「もっと他にやらなければならないことがあるんじゃないのか？」と言われ、遂に合同捜査本部のメンバーに４号の正体を教えた。
一条は、推定時速400km/h（トライチェイサー以上！）という驚異的なバダーのバイクの速度に対抗するため、市民のバイクの使用を全面的に禁止し、神奈川県警のTRCS2000Aを囮に使って、41号を爆発しても被害の出にくい地点に誘導する作戦を立てた。
現場に向かう雄介に杉田が合流し、笹山からの無線連絡を中継しつつ、作戦開始地点に急いだ。
その頃、囮として作戦に参加するはずだった神奈川県警の白バイ隊員は、偶然41号を発見し、単独で追尾したために撃破されてしまった。
そこに到着した雄介は直ちに追撃を開始し、海岸で41号と激しいバイク戦を繰り広げる。
空中で激突し、バイクから落ちた41号とクウガだったが、41号はトライチェイサーに跨りクウガに迫る！
（傾向と対策）
今回はバイク戦のシーンがかなりの部分を占めていて、迫力のバイク戦が堪能できる。
EPISODE4「疾走」の時と違い、両者ともバイクな上、野外でのバイク戦なのでスピード感のある戦いができるのだ。
特にクウガのジャンプターンは、格好良かった。
しかし、最後の空中激突で等身大合体ロボットができそうだと思ったのは、鷹羽だけではあるまい。
雄介カラーのトライチェイサーをTRCS2000Aに改装しているらしく、前回からクウガカラーの方しか出ていない。
そのために“変色機能が故障した”という設定になっているのだろう。
また、白バイが「TR02」と呼ばれていたのは、“TRCS2000Aの２号車”という意味だ。
一方バダーの方だが、ゲーム開始がAM8:30ころで、AM11:00ころには被害者数が47人になっている。
二時間半程度で目標数のほぼ半分（７時間以内に99人）を達成しており、平均すると約２分間で１人殺している計算だ。
これに対するグロンギ側の反応はと言うと、
ガドル「さすがだな」
ドルド「既に47人目だ」
バルバ「セミファイナル・ゲームに成功してファイナル・ゲームに進むのはバダーか…」
と好意的な見方がある反面、ジャラジ（ヤマアラシ種怪人）の「どうかな？ クウガが勝つ…かも…」という否定的な意見や、ザザル（サソリ種怪人）の「ど〜でもい〜けどぉ」という、相変わらずやる気のなさそうな発言もある。
どうも前回のバダーや今回のバルバの言葉を聞いていると、ファイナル・ゲームに進める人数には制限があるようだ。
となると、先にゲームに参加した方が有利なような気もするが、ガドルはバダーを褒めつつ悠然と構えている。
ということは、進めるのは１人というわけではなく、２〜３人くらいなのではないかと思われる。
ならば、バダーはOPにも出ていることだし、ファイナル・ゲームに一抜けしてもらって、お邪魔キャラに徹して貰いたいものだ。
専用のバイクまで作って、これだけで死んだら勿体ないよ。
バイク戦できるの、バダーだけなんだから。
でも、右肩胛骨の下やら腿の裏側やら、着ぐるみが相当痛んでたし、もうダメかな？
さて今回の見所は、「俺は一条の同僚の杉田だ」と自己紹介した杉田に対して、「ピアノやってる葉月ちゃんのパパですね」と返した雄介だろう。
恐らく榎田情報だと思うが、一条周辺の人間関係まで把握し始めている雄介って、ちょっと凄いかも。
またEPISODE28「解明」で、どうして杉田がちょっと音聞いただけの「革命」が判ったのかという謎が解けてしまった。
といっても、中学生（だったな、確か）の葉月が直接弾いてたってわけじゃないんだろうけど。
もう１つは、ポレポレの近所にできたスーパー「スーパー１」か。
買い出しのために朝８時ころから出掛けてた買い杉良太郎＆買い杉村春子ペアも結構マメだが、やっぱ朝市特価かね？
今回一条は、杉田に雄介のバックアップを任せて自分はBTCS確保のために動いているようだが、次回、どういう経緯でビートチェイサーを手に入れるのか。
またこうなった以上、せめてトライチェイサーの最期はクウガ自らの手で飾って欲しい。
トライチェイサーで迫るバダーに対し、紫の装甲とパワーで受け止め、叩き潰すくらいして欲しいと思うのだが。
最後に、ビルの屋上に荷物用エレベーター使ってまでバイクで追い掛けていったバダーの根性に拍手！