『仮面ライダークウガ』
EPISODE25彷徨
(Story)
第36号の死から、約1ヶ月経っていた。
3週間ほど前に第3号(コウモリ種怪人)が東京に舞い戻ってきた以外は未確認生命体に動きはなく、第3号の行方も杳として知れなかった。
しかし数日前、超音波を出さずに飛行する“空飛ぶ未確認生命体”が飛行しているのが偶然ビデオに捕らえられたことから、合同捜査本部は警戒を強めることにした。
その矢先、連続して起こる謎の殺人事件。
被害者は一度に9人ずつ。
いずれも致命傷に至る外傷がなく、病院に運ばれた後で、ほぼ同時に心筋梗塞で死亡している。
捜査本部としては、パトカーやヘリによる警戒を敷くしかなかった。
一方、終業式の日神崎は、「未来」という題名で生徒達に書かせた作文を見ていて、霧島拓(ひらく)という生徒が、最後に「僕の場所がない」と書いて消した跡があるのを見付け、不審に思う。
そして、拓が1人で浅草に向かったことを知り、雄介に、東京に未確認生命体が出ていないかを尋ねるため電話をかけた。
どうやら拓は、3年前の夏に楽しく遊んだ父の実家がある浅草橋に行こうとしているらしい。
雄介は、拓を探すのを手伝うことにして出掛けるが、その最中に一条から第37号が新宿に向かっているとの報を受け、ビルの屋上に呼び出される。
一条は、ヘリでは第37号の速度に追いつけないため、緑のクウガで倒すことを考えたのだ。
ビルに到着したクウガに拳銃を投げ渡そうとした一条は、第37号からの攻撃で銃を落としてしまった。
銃を拾い、緑に超変身し、更に「ビリビリ」の力で金色になったクウガだったが、第37号の吹き矢に左腕を射抜かれてしまった…。
(傾向と対策)
EPISODE23で、ゴオマ(コウモリ種怪人)が掘り出していた何かを東京に持ち帰ってから3週間、ようやく準備が整ったらしく、「盛大なるゲーム」が開始された。
最初のプレイヤーはブウロ(フクロウ種怪人)で、今回のルールは“一度に9人ずつ、23に分けて射抜いて殺す”というもの。
対するバルバ(バラのタトゥの女)も、指輪のツノが2つにバージョンアップしていた。
多分ゴオマが持ってきた物は、この指輪の材料だったのだろう。
それにしても、毎回殺人現場に立ち会って、しかも数確認用のボード(カウンターボード)をむき出しで持ち歩いているドルドには笑ってしまう。
しかし、背の高い役者さんだな〜。
久しぶりに登場の神崎先生は、栃木県内の風早小学校6年5組の担任らしい。
雄介が「事件が起きたら行かなきゃなりませんけど」と言ってもちっとも驚かなかったところを見ると、2000番目の技が何かは知らないとしても、雄介が未確認生命体事件の捜査に、何らかの形で関わっていることを知っているようだ。
“空飛ぶ未確認生命体”というのが『マジンガーZ』の“空飛ぶ機械獣”に似ていて何か笑える。
いきなり青に変身したから妙だと思っていたが、ビルの屋上まで跳び上がるためだったのね。
今回、緑になるのに苦労したのは、ポーズを取って「超変身!」に拘っていたからだ。
ヒーローの美学とは、このように自らをピンチに追い込むことをわざわざするところにある。
今回の見所は、雄介が桜子の所で長居したことにヤキモチを妬く奈々だろう。
拗ねてたのが、プレゼントを貰って機嫌を直す辺りもなかなか。
雄介のシャツからクウガマークが消えたと思ったら、今度はベルトのバックルかい。
何番目かの技らしいけど、エッチングか何かかな?
もう1つは、拓がアイスを買った駄菓子屋さん。
キューピー人形が売られていたのもさることながら、店番のお姉ちゃん、接客態度悪すぎ。
ちなみに今回の「つづく」は、緑地に金色の後光付きだった。