『仮面ライダークウガ』
EPISODE24強化
(Story)
紫のクウガと第36号(カマキリ種怪人)の戦いの最中、ゴウラムが飛来してトライチェイサーと合体。
クウガはそのまま体当たりをするが、第36号には通用せずに逃げられ、ゴウラムも破片に戻ってしまった。
雄介は、手足に来る「ビリビリ」のタイミングを掴み始めたことから、なんとかものにできるのではないかと考える。
雄介は桜子の元で碑文の解読結果を聞き、雄介の身を案じる桜子を、いつものように「大丈夫」となだめて科警研の榎田の元へ向かった。
雄介はそこで、「ビリビリ」を利用してクウガの姿を更に変えることに成功する。
一方捜査本部では、第36号がこれまでの未確認生命体と違い、その場にいる全員を殺さないことから、特殊なルールでゲームをしているのではないかと考え、被害者に共通点がないか調べることにした。
その結果、41人の被害者の内16人が同じライターを持ち、11人が総武線の定期を持っていたことが判った。
このライターは、今日の午前7時から午前中の間だけ、お茶の水駅前で配られていたものだ。
更に、被害者の1人が第36号の人間体を見たことがあると言っていたことなどから、第36号自身が同じ車両に乗った相手に何らかのマーキングを施し、後で追い掛けて殺していることが判った。
問題の電車が、JR総武線お茶の水駅10:57発の千葉行き電車4両目であることが判明し、捜査本部はあらゆるメディアで注意を呼び掛けた。
ニュースを見た椿は、桜子が帰った時間からするとその電車に乗っていた可能性があると考え、桜子に連絡するが、その電話の最中、桜子の目の前に第36号が現れた。
間一髪、雄介が駆け付けて紫のクウガに変身。
更に、全身からスパークを迸らせて金色のラインの入った姿に変わり、より長くなった剣で第36号を一突き、これを破った。
(傾向と対策)
冒頭、手の玉がスパークする度に、一瞬だけ剣の先が金色になったりしている。
今回、ゴウラムの角からの体当たりでは紋章が描ききれず、途中で第36号にはじき消されてしまった。
第22号(サイ種怪人)や第26号(キノコ種怪人)の時にも、キックで紋章を描ききれなかったことがあったが、どうやら彼我の力の差があると、紋章を描ききる前にグロンギ側が押し消してしまうことができるようだ。
もっとも、第36号も後で苦しんでいたから、ノーダメージというわけにはいかなかったようだが。
それにしても、1回体当たりをかます度に破片に戻ってしまうゴウラムはどうにかならんのか?
もっとも、今回ゴウラムがバラバラになったのは、恐らく次回への伏線だろう。
予告を見た限り“盛大なるゲーム”の1番手はゴ・ブウロ・グ(多分フクロウ種怪人)のようだから、空中戦を可能にするゴウラムの存在が邪魔だったので、行動不能にしておいたと考えた方が良さそうだ。
地対空の戦いで、しかもフクロウと言えば、柔軟な飛行と一気呵成の襲撃を特徴とするハンター鳥だ。
障害物を回り込みながら飛ぶブウロに対して、新たな“緑の弓”で弾道を曲げて回り込ませて撃つような芸当を見せてくれることを望む。
今回は、被害者の共通点を探すべく一条と杉田が駆け回り、さながら刑事物をみているようだった。
でも、被害者達が持っていたライターを配った薬局「サンテドラッグ」の名前だけど、『クウガ』のスポンサーに参天製薬って入ってたっけ?
「超変身」するようになっても、必要とあれば最初から紫に変身しちゃう辺りが雄介のいいところだ。
でもせっかくパワーアップしたのに、それを画面上で全く感じさせてくれないのは困る。
いきなり一突きはないだろう。
あれなら、今までの紫のクウガでも良かったじゃない。
それともスピードがアップしたわけ? だったら反則じゃん。
硬くて強くて、その上スピードものろくなくなっちゃったらさ。
紫がパワーアップするところと言えば、硬さ、力、剣の切れ味でしょ?
元々紫のクウガは、ボディの黒い部分でさえ第36号の鎌をはじき返してたんだから、硬くなったかどうかは確かに見せようがない。
でも、剣の切れ味は? パワーアップしてないの?
してるんなら、第36号の鎌を受け止めようと刃を合わせたら真っ二つってな見せ方が出来るだろうに。
そうすれば、ああ、強くなったんだなってストレートに納得できるのにさ。
今回の見所は、桜子が椿だけでなく一条も訪ねていたことを知った雄介が、研究室で桜子に「で、何が出たの? 解読」とあっさり言っちゃったことだろう。
言外に「判ってるんだから、隠さなくたっていいよ」と言っているのがよく判る。
桜子はまだ不安を解消できたわけじゃないけど、どうせ止めてもきかない雄介の「大丈夫」を信じることにして、自分に出来る方法で雄介をバックアップしていくしかないと結論を出したんだと思う。
もう1つの見所は、第36号がすれ違った親子連れ。
殺されると思っていたのが、第36号が通り過ぎた途端、後ろも見ずに逃げていった。
第36号が向かう先のカップル達に危険を知らせることもしなかったのは、下手に騒げば、せっかく見逃してくれた第36号に襲われるかもしれないからだろう。
子供を助けることに必死な親としては、当然だよね。