『仮面ライダークウガ』
EPISODE22 遊戯
(Story)
クウガと第3号(コウモリ種怪人)の戦いに乱入してきたバイクは、「またな、クウガ」と言い残して立ち去り、その隙に第3号には逃げられてしまった。
第3号の逃走方向にある、潜伏可能な建物は2つ。
雄介と一条は、それぞれ手分けして探すことにした。
一条は、建物の外でバラの花びらを見付け、そこが潜伏場所であろうと考え、銃を構えつつ潜入した。
中では、未確認生命体B群(人間体)が数名、古代語と日本語を取り混ぜて話しており、一条はそこにB群1号(バラのタトゥーの女)の姿を見付け、雄介に連絡を取るため外に出たところ、B群1号に先回りされてしまった。
彼女は、「リントも変わったな」と言って、一条にバラの花びらを浴びせて眠らせたものの、それ以上手を出すことなく立ち去った。
一条が目を覚ますと、側には雄介がいた。
一条は、第31号ばかりでなくバラのタトゥーの女も日本語を話していたことから、未確認生命体が意外に人間世界に紛れ込んでいるのではないかと危惧する。
一方雄介は、緑のクウガなら姿を消した第31号でも倒せるのではないかと考え、どうやったら第31号を発見しやすいか考え始めた。
雄介は、ゴウラムに乗って空を飛べないかと考え、桜子に古代文字の解読を頼んだ。
桜子の解読によれば、ゴウラムの前足に書いてあった古代文字には
「戦士と僕 手と手をつなげ さらば飛翔あり」
と書かれているらしい。
一方、先の銃撃で採取された第31号の皮膚組織の分析の結果、この組織は当たった光色に対応して素早く色が変わるが、強力な光が当たると、約5分間変化できなくなることが判った。
一条はスタングレネードを使って、第31号を見えるようにする策を取った。
予告どおり現れた第31号に対し、ようやく間に合ったスタングレネードで応戦。消えることの出来なくなった第31号をクウガが追い詰めるが、時間切れでまた消えられてしまった。
クウガは緑に超変身し、飛来したゴウラムに掴まって上空から第31号を発見、緑の弓でこれを撃破した。
(傾向と対策)
バイクの男は、第6号(バッタ種怪人)の人間体と役者さんが同じだったので、もしかするとバッタ種怪人は他にもいるのかもしれない。
バイクという、彼らの嫌いな騒音と排気ガスの固まりみたいなものを使うなんて、結構凄い神経の持ち主だと思う。
第24号(ヤドカリ種怪人)だって、『トラックの中』という音もガスも入ってこない空間にいたのに。
さて今回は、前回雄介と一条が言っていた「前に逃げられた」ということが説明されている。
第10号と第11号(テレビでは省略された怪人達)の間に出現し、取り逃がした怪人なのだ。
ただ、出現はしたものの姿が確認されていないため、今まで番号がなかったというわけ。
第31号は、最初“ズ”のメンバーとして登場し、その後“メ”に昇格している。
今回、バルバ(バラのタトゥーの女)が第31号に「“ゴ”になりたければ、ゲームに勝つ。それだけだ」と(グロンギ語で)言っていることから考えると、第31号は恐らく、前回逃げられた時に殺しまくった功績で“メ”に昇格したのだろうと思われる。
奈々の芝居の先生が、前回第31号に殺されてしまっていたということが判明。
身内に近しい人が殺されることで、押し迫った脅威というものを突きつけている。
人が殺されるということを正面から描こうという態度は、随分長いこと敬遠されてきていたように思う。
鷹羽としては、子供だって身近な人の死に立ち会うということは十分あり得るのだから、隠す必要はないと思っているので、ちょっと喜んでいる。
…というより、そういった痛み、悲しみをちゃんと味合わせてやらないと、人を平気で殺しちゃうような子供が育つんだと思う。
ところで、榎田がさよる君と話しているのを見たジャンはかなりご機嫌斜めだったようだが、その理由はいつか説明されるんだろう。
ファミレスでの2人の食事風景は、外国人のジャンが箸を使い、日本人の桜子がフォークを使っているという面白い対比だった。
今回ようやく2度目となった緑のクウガだが、変身していた時間は画面上で55秒。
効果(早回し)などでロスした時間を考慮すると約50秒となり、設定には一応符合する。
やはり飛び道具を使うとなると、便利すぎてあまり多用できないようにしておかないと、肉弾戦で戦うのが嘘っぽくなってしまうからね。
クウガが赤に戻ると同時に“緑の弓”も拳銃に戻ったが、武器が元に戻るのを描いたのは、今回が初めてである。
なお、今回もまた登場した偉そうな未確認生命体はヌ・ザジオ・レというらしく、“ゴ”より更に上の存在とみて良さそうだ。
名前から察するに、サンショウウオ種怪人だろう。
勿論、バルバはバラ種怪人に違いない。バラ隠れの術などという懐かしい技を得意技にしているようだ。
それともロイヤルデモンローズか?