『仮面ライダークウガ』
EPISODE19 霊石

(Story)
 心臓が停止した雄介を蘇生させるため、椿は心臓マッサージ、電気ショック等手を尽くす。
 しかし、雄介は蘇生しなかった。
 
 第26号を取り逃がして撤収する際、捜査員の1人が漏らした「第4号来なかったな」の一言に、一条は胸をえぐられる思いだった。
 榎田からの、第26号は負傷したことと胞子を吐き尽くしたことから、暫くは活動できないだろうとの予想により、捜査本部は一旦対策を練り直すことになった。
 
 椿に桜子から電話が入り、椿は雄介の死を伝える。
 桜子は、それでも雄介を信じると言い、解読上の疑問についてアドバイスを求めた。
 「戦士の瞼の下、大いなる瞳現れても、汝涙することなかれ」…この「大いなる瞳」が瞳孔の散大を意味するとしたら、雄介は生き返るかもしれない。
 椿が雄介の遺体を調べてみると、体温が上がり始めていた。

 そこに、桜子から再び電話が入る。
 「戦士の瞼の下、大いなる瞳になりし時、何人たりともその眠りを妨げるなかれ」との警告があったというのだ。
 これ以上何もしない方がいいと判断した椿は、雄介をそのままにしておくことにした。
 
 また、一条はみのりに雄介の死を伝えるが、みのりもまた「兄を信じて裏切られたことないんです」と、雄介の復活を信じていた。
 
 板橋区に現れた第26号に対し、更に成分を2倍に濃縮した特殊ガス弾を装備した一条達が駆け付けたが、超回復してしまった第26号には通用しない。
 あわやという時、白いクウガが走って現れ、第26号に挑む。
 「2号か!?」
 「白い4号です!」
 
 いつものように回転キックを放つクウガ。
 しかし、やはり白ではパワー不足か、紋章が描ききれずに消えてしまう。
 もう1発蹴っても効かない。
 その時、白かった右足首の玉が赤く輝き、クウガ渾身のキックが第26号を葬り去った。

 戦い終わって一条にサムズアップする雄介に、一条は一言「遅いぞ、五代!」と言い捨て、立ち去る。
 「?」となる雄介に、背中越しの一条のサムズアップが応える。
 桜子に、みのりに、雄介の生還を伝える一条の隣に雄介が並んだ。
 
 
(傾向と対策)
 第26号が超回復によってパワーアップした後、黄色かった毒胞子が赤くなり、常温でも通じる上、防毒マスクも効かなくなってしまった。
 
 今回の見所は、雄介が生還した喜びを隠して「遅いぞ、五代!」と言った一条だろう。
 この「遅いぞ」というのは、EPISODE18で一条が椿に言った「五代に伝えてくれ。俺は待ってると」というセリフに繋がっている。
 待ち続けてやっと現れたから「遅いぞ!」なのだ。
 半分照れ隠しみたいなもんだ。
 それだけ一条が雄介を認めているということでもある。


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