『仮面ライダークウガ』
EPISODE13
不審
(Story)
九郎ケ岳遺跡にいるジャンから送られてきた古代文字の解読は、桜子の本業である修士論文の関係もあって進んでいなかった。
桜子は、「身体が2つ欲しいよ」とぼやく。
合同捜査本部の対策会議では、新開発の特殊ガス濃縮弾のほか、広く民間の研究者・知識人からも協力して貰う体制を取ることになり、一条は桜子に未確認生命体のタトゥについても解読を依頼することにした。
一方グロンギ達も、新しいボード(ソロバンのような形)を手に入れたことから、ゲームを再開した。
そして、第23号(ピラニア種怪人)の殺害現場を見つめていた男・蝶野潤一が、首にタトゥをしていたことから未確認生命体ではないかと捕獲されたが、単なる人間だった。
どうやら人間に嫌気がさして、未確認生命体に憧れているらしい。
その頃九郎ケ岳遺跡では、今までとは異質な出土品が発見されていた。
そして、再び現れた第23号と戦うクウガに、突然クワガタ形の飛行物体のイメージが浮かんだ…。
(傾向と対策)
今回からOP映像が変更された。
情けないキックの部分が、前回の回転キックに変更されたので、鷹としては嬉しい。
また、冒頭に一瞬だけ、今回登場の怪人が映るということも始まった。
はっきり言ってよっぽどよく見てないと判らないが、判った上で見ている人にはいいかも。
今回、雄介がトライチェイサーにクウガのマークを入れ直しているシーンがあるが、マスキングもせずに筆で一発塗りをしている。
これもきっと2000の技の1つに違いない。
しかし、はみ出した部分は後でどうやって直すんだろう?
奈々が持って来たクッキーを「桜子さんにもあげていい?」という朴念仁ぶりも見逃せない。
さて、EPISODE12で手に入れたと思われるソロバン形のボードを使ってゲームが再開されたわけだが、第23号が出陣する前、バラのタトゥの女が指輪でベルトに何かしていた。
あれが何を意味するのかはまだ判らないが、彼らの行動の秘密の一端であることは間違いない。
今回の見所は、蝶野が「くだらない人間を殺してくれてるだけだ」と言った時、杉田が「誰がくだらない人間だ!?」と蝶野の襟首を掴んでいたこと。
杉田は、未確認生命体に部下を何人も殺されているので、頭に来るのも当然だ。
それを、敢えてそのことに触れずに、杉田のストレートな怒りを全面に出すことで、長く続いている未確認生命体との戦いでイライラが募っていること、やっと掴んだと思った手掛かりが空振りだったための落胆などが端的に表れていていい。
もう1つ、病院で椿の部屋の電話に一条を呼び出す電話がかかってきたことも見逃せない。
病院の中で携帯電話が使えないから、ちゃんと普通の電話でかけて来たのだ。
例によって、会議で望見が資料を配る時、一条の所だけ妙に愛想がいいのもポイント。
今回の雄介のTシャツは黒地に白のクウガマーク。ホントにマメ…。
それと、今回から変身前にベルトが現れる時は、中央部分が黒いままに変更された。