『仮面ライダークウガ』
EPISODE09 兄妹


(Story)
 未確認生命体合同捜査本部会議では、未確認生命体に集合する性質があること、人間に発見されると解散してアジトを移すことなどが説明された。
 そこで、ようやく未確認生命体の匂いを追跡できるようになった警察犬ミカド号を使ってアジトを探し、第6号(バッタ種怪人)が嫌った工場の煙の成分を濃縮した特殊ガス弾を使用して攻撃する方針を決定した。
 
 また、桜子の解読により、クウガに剣を使う形態があることが判った。
 そのことを嬉しそうに言い、第21号(イカ種怪人)の出現に飛び出す雄介に、みのりは、戦うことが平気になってしまったのかと不安を募らせる。
 
 クウガが第21号と戦っている頃、未確認生命体達の匂いを嗅ぎつけたミカド号がアジトと思われる場所を発見。
 捜査員達が、アジト急襲のために集結しつつあった。
 
 
(傾向と対策)
 突然雄介に危機感を募らせるみのりに違和感を感じるが、人を傷つけることを嫌っていた雄介が次々と未確認生命体を殺していることに、妹が不安を感じること自体は不思議はない。
 この違和感は、「クウガになってから2ヶ月くらい」で、倒した未確認生命体が16体(第1〜20号までの内、警察が倒した1体と、第2、3、4号である白赤クウガ、コウモリ種怪人を除く)もいるのに、画面上で倒したのがたった4体でしかないことから来るものだ。
 こういうところで説得力がないのは、ビジュアル的なフォローが足りないせいと言える。
 
 ここで、“メ”の連中の登場の仕方をちょっと見てみよう。
 EPISODE7で新登場した“メ”の連中は、倒されたハチ種怪人を含めて3人だった。
 そしてイカ種怪人の人間体は、今回新たに呼ばれてきたという感じの登場をする。
 このことから、第15号以降、毎回新しい怪人が呼ばれてきてはクウガに破れていったのであろうことが判る。
 また、サイ種怪人の人間体を見つめる他の連中の目が妙に蔑んでいることから、彼がだいぶ面白くない状態であることも理解できる。
 実際、「もうお前の出る幕じゃない」というようなことを言われているのだ。
 EPISODE7で、「お前達が無能だから」と言って登場した“メ”達…。
 “ズ”の連中には、もうゲームの権利はないのは判るが、どうしてサイ種怪人だけが仲間外れなのかは、よく判らない。
 この時点では、後にカメレオン種怪人と判るヤツが“メ”になっていることは判断できないし、コウモリ種怪人もきっちりいるからだ。
 
 ところでEPISODE3で、警察犬が未確認生命体の匂いに怯えて使い物にならない話が出ていたが、その後も訓練が続けられていたことが判る。
 でも、どうしてミカド号だけが大丈夫になったんだろう? 今後も少しずつ警察犬が増えて行くんだろうか。
 
 さて、対策会議の最中、アシスタントとして会議室の隅に立っている笹山望見だが、一条のすぐ側で、彼のかっこいいところを見ていられるせいか嬉しそうだ。
 キャピキャピしていると言うか、小躍りしている。
 本部長の視線が近付いてくるとパッと真面目そうな顔をしてみたり、実はよく見ていると面白い。
 本当に一条LOVEの娘だ。
 
 なお、今回から雄介のTシャツにクウガマークが入ったが、勿論雄介の手作りなのは言うまでもない。



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