『仮面ライダークウガ』
EPISODE04 疾走

(Story)
 クウガと未確認生命体第5号(ヒョウ種怪人)は、警官隊の包囲を逃れて逃走したが、ヒョウ種怪人は右目に銃弾を受けてしまった。
 東京にも出現したことで、未確認生命体関連の事件は広域指定され、対策本部が設置されるに先立ち、一条が長野県警代表で東京に出向くことになった。
 
 手負いの第5号は、仲間の制止を無視して、警察への復讐を始める。
 警察に追跡される第5号を見た雄介は、追跡中に転けていた白バイを奪って追ったが、階段で振り切られてしまった。
 
 警察の装備を奪ってまで戦おうとする雄介に、一条は説教する。

  一条「今に撃ち殺されるぞ」
  雄介「だからってやめられます?」
  一条「もっと自分を大切にするんだ」
  雄介「してますよ。だからこそ、自分が大切だと思うものを守りたいんです」

 この雄介の言葉に、自分と同じ何かを感じ取った一条は、試作型のトライチェイサー2000を与えた。
 トライチェイサーを駆って駆けつけたクウガは、第5号に殺されかかっていた杉山を助け、第5号を追い詰めてこれを倒した。
 
 
(傾向と対策)
 一条と雄介の友情はここから始まる。
 一条としては、どうせ止めても聞かないのだから、せめて最大限のバックアップをしようというつもりもあって、トライチェイサーを渡したのだろう。
 勿論、雄介の軽い性格に隠された、熱い思いも判った上でのことだ。
 
 一方第5号は、恐らくは自分が銃撃を受けた際に杉田が指揮を執っていたことを知った上で、目を潰された恨みを晴らすため、杉田の両目を潰そうとしていたのだと思われる。
 あの時の第5号のセリフは、「お礼に両目をやってやるね!」だった。
 杉田は、第4号が日本語を話し、自分を「刑事さん」と呼んだ(つまり“刑事”という職業まで理解できる)ことから、他とは別種の知的生命体で人間に好意的であると判断し、以後クウガを味方と認識するようになる。
 
 なお、白バイカラーのトライチェイサーは今回のみ。
 次回から、雄介使用時はフロント周りも黒っぽいようだ。
 
 どうでもいいが、特撮抜きであれだけのバイクアクションをやってのけるのは凄い技術だとは思うが、あれじゃ、クウガが自分で走って追った方が早かったと思う。
 長距離でないと、バイクの利点は発揮できないと思うぞ。
 あれ以上、遠くへ逃げられそうな雰囲気じゃなかったし。


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