『仮面ライダークウガ』
EPISODE02 変身


(Story)
 初めての変身の後、雄介は疲れ切って10時間以上に渡り、ファミレスの店内で眠り続けた。
 一条は、昨夜来から立て続けに起こっている失血死事件の現場に向かう途中、雄介を見付け、白い戦士が雄介であることを確認。これ以上関わらないように忠告する。。
 失血死事件の目撃者の話によると、犯人は怪物で、夜明けの光を見て飛び去ったという。
 一条は、第3の未確認生命体ではないかと考えた。
 
 その夜、再び現れた怪人(コウモリ種怪人)と対峙する一条の前に雄介が現れ、白い戦士に変身して戦うが歯が立たず、庇った一条が怪我をしてしまった。
 一条は雄介に「中途半端に関わるな」と言い捨て、目撃者の証言から、独力でコウモリ種怪人の隠れ家である教会を突き止め、ライフルを手に臨んだ。
 
 一方雄介は、幻の中の戦士は赤かったことから、自分が中途半端な気持ちで戦っているせいで、赤くなれなかったのだと考えた。
 桜子に「五代君でも半端な気持ちのことってあるんだ?」と言われ、「そりゃ、あるさ」と答える雄介。
 彼は、例え相手が人間でなくても、誰かを殴るようなことはしたくなかったのだ。
 しかし、夏目教授の通夜の会場の外で1人泣く実加の姿を見て、雄介は心を決め、怪しいとにらんでいた神父のいる教会へ走る。

 「こんな奴らのために、これ以上誰かの涙を見たくない! だから見ててください! 俺の! 変身!!」

 コウモリ種怪人を殴る雄介は、今度は赤い戦士の姿に変わり、怪人は戦士を「クウガ」と呼んだ。
 クモ種怪人も加わって2対1の戦いになったが、夜が明けたことからコウモリ種怪人は逃げ去り、クモ種怪人もクウガのキックで爆発四散した。
 
 
(傾向と対策)
 再び内容の濃い話だ。
 未確認生命体関連の事件については、まだ報道管制が敷かれており、熊やガス爆発のせいということになっている。
 またクウガの変身が、戦う意志の有無によって行われることが示唆されている。
 だから、戦闘後にクウガの変身が自然に解けるのだ。
 
 その雄介は、ファミレスで誰にともなく「早く冒険野郎に戻りたい」と言っており、力を手に入れた自分が戦うべきであることを悟っていると同時に、戦いたくないとも思っていることが判る。
 それが、一条から「中途半端に関わるな」と言われたことから、関わる以上はきちんとやらなければならないと考え始める。
 そして、怪人のために家族を失った少女の涙に、戦う決意を固めたのだ。
 
 戦いが終わり、雄介の肩で目覚めた一条が「一生の不覚だ」などと言う辺り、やおい系の餌食だとつくづく思った。
 
 なお、雄介のバイクは今回大破炎上してしまい、以降雄介は、トライチェイサーに乗ることになる。


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