『仮面ライダークウガ』
EPISODE01
復活
(Story)
長野県九郎ケ岳で発見された、日本には珍しい古代墳墓の遺跡。
そこを調査していた調査団が、石棺の中にミイラを見付けた直後、何者かに襲われた。
石棺に書かれた古代文字の解読担当として、城南大学の研究室で協力していた沢渡桜子は、文字に「死」を暗示する文字があることを調査団に連絡しようとして異変を知り、たまたま桜子の元に立ち寄っていた五代雄介が、遺跡の様子を見に行くことになった。
雄介が遺跡に到着すると、既に警察が事故調査に来ていた。
現場から運び出される装飾品を見た瞬間、幻を見る雄介。
文字の解読のため雄介に呼ばれてやってきた桜子は、刑事の一条薫から、怪物に襲われた調査団の最期を撮影したビデオを見せられ、ベルト状の装飾品の鑑定を依頼される。
その頃、街に出没したもう1体の怪物(クモ種怪人)に襲われて暴走したパトカーが、装飾品を持って警察署から出ようとした2人の前に、突っ込んできた。
雄介は暴れる怪人を見て、幻視のとおり装飾品を腹に当ててみた。
すると、それは雄介の腹に吸い込まれ、雄介は怪人と戦ううちに白い戦士に変身、怪人を撃退した。
(傾向と対策)
第1話だけあって、とにかく情報量がやたらと多い。
調査団を襲った謎の怪人と、その力で地の底から目覚めた怪人達…。
ベルトに書かれた文字を見て、すぐに桜子の分野だと感じてファックスを送って呼びつける雄介の勘と、後先考えない行動力、急に呼ばれたにもかかわらず「ラビィ(NECのノートパソコン)だけじゃ足りないかと思って、色々持って来ちゃった」という、桜子の用意周到さ。
そして白い戦士に救われた一条が、戦士のサムズアップ(親指を立てるポーズ)に、雄介ではないかと感じていることなど、メインの3人の性格が上手く描写されている。
雄介のちょっと軽すぎる行動(子供のあやし方・遺跡での言動)などにかなり不安を覚えたが、その分、一条がかなりおいしかったかもしれない。
ただし、情報を詰め込みすぎて問題も多く残してしまった。
遺跡の中から発見された調査団ご一行様の死体がどんな状態だったのか、石棺や先代のクウガのミイラはどうなっていたのか、一条が手続きも取らずに、勝手に桜子に貸し出してしまったまま行方不明(笑)の「ベルト状の装飾品」はどういう扱いになっているのか、イマイチ説明不足な感が否めない。