元締、ハバネロを育てる 第一回 |
後藤夕貴 |
更新日:2007年6月2日
料理をしていて、常々思う。
自家製の唐辛子オイルが、全然辛くない!
あまりに辛味が足りなくて、調味料として全然役に立たない!
市販の乾燥唐辛子を放り込んだオリーブオイルでは、ぜいぜい香りつけ程度にしかならないのだ。
これでは、全然おいしくない!
辛い物が大嫌いという事で通っている筆者・元締にとって、これは由々しき問題でR。
そんな現実に憤慨した元締、ふと、ネット上で「ハバネロ栽培日記」なるものを発見。
あの、世界一辛いと言われる唐辛子を自宅で育てようというものだ。
1〜2年前くらいから、一部で流行しているらしい。
なんでも、実物のハバネロは結構育てやすい上に、うまくすればかなりの数の収穫が見込めるらしい。
おお、それならば、もっともっと辛くてうまい唐辛子オイルが作れるのでは?!
泡盛買ってきて、コーレグスにするのもいいね♪
…などと事を考え、辛い物が大の苦手の元締、ついにハバネロ育成を決意。 以下は、その涙と笑いとペーソス溢れる育成記録である。
日記内容は、後でまとめ書きしたものではなく、すべて当時から書きためていたものなので、その点ご了承を。
すると、意外に知られていなさそうな面白い話が、いくつかみつかった。
辛い物が大の苦手な元締の心に、火が灯る。
これは、相当イケる唐辛子オイルが作れるに違いない!
さすかに生食はきついだろうが。
早速、入手方法を検討。
ある程度成長した苗を購入する方法もあるようだが、せっかくだから、種から育てたいもの。
種自体は、オークションなどで100円から出品されている。
おお、安い。
しかしここは、もうちょっとだけ高めの、「ハバネロ栽培キット」なるものにしてみよう。
必要なものが一通り揃っているという話だから、初心者向けかもしれないし。
かつて、調理時に切り落としたニンジンの頭を鉢に植え、数十センチまで育てた経験がモノを言うぜ!<小ニンジンがいくつか出来た後に枯れたけどね…
ハバネロの種を植えるのは、5月から7月頃が望ましいという。
おお、丁度良い時期ではないか。
18度前後の気温が望ましいというが、今はまさにベスト!
なんでも、これだけあればハバネロが育成できるらしい。 落札金額は約400円で、送料950円。
うわ、送料高っ!
でも、知人の分もまとめて落札したので、なんだかんだで一つ1000円くらいになる。
種は当然として、鉢も土も、一通り揃っているという。
おお、至れり尽くせりではないか。
というわけで、早速開梱……と思ったのだが、なんだかこれ、妙に小さい。
せいぜい10センチ立方くらいのサイズしかないではないか。
それに、この白いプラ製の握りはなんじゃ?
パッケージの底を見る。
騙された。
こんなので、送料込み約1000円も使ってしまったのか!
これなら、オークションで種だけ百円ちょいで落札した方が、超安上がり!
ふざけんなこんちくしょう、金返しやがれ!!
とりあえず、頭に来たのでウイスキーコップ一杯ストレート一気飲み<ヤケ酒
…荒れたい気持ちを抑え、ひとまず、手にしたものは有効利用するとしよう。
今日の教訓:安物買いの銭失い。
とりあえず、格安の「栽培キット」は、逆に超割高だという事を思い知らされた。
仕事帰りに、これだけ買い揃えた。 土(腐葉土)とミニスコップセット、そしてハイポニカ肥料。
ハイポニカ肥料というのは、水でン百倍に薄めて使用する薬剤型の肥料らしい。
これ初めて使うんだよね、実は。
肥料以外は、100円ショップで購入。
こんなのも買えちゃうのね、すごいなあ。
これらは、今すぐには使わないけど、いずれハバネロの芽が成長し、移し変える時に必要になるだろうと、先行で用意したもの。
ハイポニカ肥料だけは、事前に下調べして有効である事を理解していたが、実は土については、まったく確証がない。
腐葉土でも大丈夫と言われたので、バカ正直に使ってみる事に。
土の違いとか効用とか、よく知りもしないでよくやるよ自分。
ま、それはそれでいいとして…これが後日、吉と出るか凶と出るか…
では、早速やってみよう。
ふふ、このためにわざわざ新品の割り箸を使うなんて、俺様ってなんてゼータクなんでしょう…と余計な自己陶酔開始。
おお。
最初は固いけど、途中から面白いくらいほぐれていく。 あらかたほぐし終わったら、表面をならして熱を冷ます。
だんだん、ほぐす作業が快感に。
気が付くと、数倍の体積になっているではないか。 そりゃまあね、熱湯注いだばかりのとこに種植えちゃあかんでしょ。
一時間もベランダで放置していたら、いい感じに土が冷たくなっている。
というわけで、種を適度に離して、植え込み。
割り箸大活躍。
付属の6粒をすべて入れてみる。 説明書によると、芽が成長してきたら、一番元気なものを残して後は間引くのだそうな。
間引いたものは、また別な鉢で育てられるというけど…どれだけのサイズの鉢が必要になるのかわからない。
ともかく今は、芽が出るのを待つばかり。
15日ほどで芽が出てくるとの事なので、このまま適度に水をやりつつ、月末頃まで待ってみよう。
突然の雨で、大量の水が鉢の中に!
降らないと思い込んでいたため、ベランダの一番開けたところに置いていたのがマズかった。
しかもこれ、防水加工のない紙の鉢の上、穴が空いていないため、底の方がべコベコに。
いやあ、もっと引っ込めた所に置くべきだったか。
とりあえず、溢れかえるほどではなかったので、いずれ自然に鉢が乾燥するだろうと楽観視。
全然関係ないが、以前から育てていてやっと芽が元気になってきたマリーゴールドを、小さな鉢に植え替え。
いくつか芽が倒れてしまったが…なんとか建て直し。
昨日買ってきた腐葉土を早速使用。
こっちも元気に育て。
さて、この先どうなることやら…
怖いのは、17日現在九州地方に接近している、大型の台風一号…。
途中、特に大きなハプニングはなし。
さすがにまだ芽は出てこないし、その兆候もない。
まだ時間がかかると頭ではわかっているものの、ひょっとしたら種になんか問題があったのでは?! と勘ぐってしまう心理状況。
我が家の日照時間が極端に短いことも、今回ので思い知らされた。
まだ芽が出ないのか〜と、いつものように覗き込んでみると…おや?
二箇所ほど、白い物が土の中から見えている。
最初はゴミかと思ったけど、そうではないようだ。
ひょっとして、ついに来たか!! と逸る心を抑え、よく確認してみる。
うーむ、やっぱりこれは、生えかけの芽のようだ。
植えたのが、16日のちょうど同じ頃の時間帯なので、ほぼ正確に11日で生え始めた事になる。
いいよいいよ〜♪ この調子でどんどん育て!
朝になって見てみると、はっきりと芽が二本生えている!
あれからさらに成長したようだ。 と、よく見ると、さらにもう三箇所、芽生えの兆候が見えるではないか。
蒔いた種は6粒だから、そのうち5粒が芽生えたことになる。
いい感じだ、やっぱり、暖かい室内で育てたのが正解だったかな?
とりあえず、窓際の日の当たるところ(複合機プリンターの上!)に鎮座。
その後、「芽のうちは、水は直接ドボドボやるのではなく、指の上に水をかけてパッパッと散らすようにかけると良い」という情報を得たので、早速実践。
今のうちに肥料あげた方がいいのかな〜とか色々考えるが、まだ早すぎるようなので我慢。
うひょ〜、なんかすごく嬉しい!
この先前途多難だろうが、今は産みの喜び(?)に酔いしれよう。
どうやら、この6つ目の芽は、27日の夜辺りに発芽した感じ。
なんか、ほぼ正確に24時間単位で成長しているような?
なんつー几帳面な奴だ。
芽が出るまではすごく不安だけど、一度生えると成長の早さが手に取るようにわかるので、急に嬉しくなってくる。
このまま実をつけるまで元気だといいがなー。
全部発芽したのだから、これを機会に、それぞれの芽に名前をつけてみようと思う。
その方が日記に書く上でわかりやすいし、思い入れも出るというものだ。
あまり思い悩むのもアレだし、ヘタに凝ったネーミングだとかえって痛々しいから、ここはいかにもハバネロといった感じの、相応しい名前をバシッとつけてやろうではないか。
という事で、芽は現在横2列、縦3列に並んでいるので、左上→右下の順で
後で絶対後悔しそうだけどな。
おい、シロ! 双葉の片方が元気ないぞ!
お前が一番最初に発芽したんだから、シャキッとせんかいシャキッとぉっ!!
芽はいずれも元気に成長中…といいたいところだが、シロとグラニューの「なぜか伸び切らない若葉」の片方が、根元からポッキリと取れてしまった!
ぬう、いきなり片葉!
あまりにもシオシオなので、どうしたのかと指でつまんでみたら、ポロッと…
いかん、とんでもない事をしてしまったかも!
後々悪影響が出なければいいのだが。
しかし、茎は順調に伸び続けており、長さも4センチ前後になってきた。
結構しっかりして来ているし、今週は天気が良いみたいだから、そろそろ外に出してみよう。
よく見ると茎もかなりしっかりしている感じ。
若干の差はあれど、いずれも元気に育ってるみたい。
…で、どれを間引けばいいんだ?!
つか、この前買ってきた腐葉土だと量が足りなかった上、追加分のがなかったからやむなく堆肥にしたんだけど。
とりあえず、そんなに多く混ぜちゃいけないという事なので、腐葉土の20%程度(ただし目分量)混入。
さらに、ハイポニカ肥料を薄めた水を準備。 1.クロと2.シロを残して、4〜6をすべて新しい蜂に移植。
ただ、うっかり5.メイプルと6.グラニュー移植時、根元の土を全部落としてしまったせいで、新しい土壌にうまく植えられないというハプニング発生。
他の二つは、ちゃんと土ごと移植成功。
ぬう、これが裏目に出なければいいのだが…。
土を払い落としてしまった2つの芽は、次の日ヘナヘナに弱って土の上に倒れていた。
しまったあ! 早速失敗か!!
というわけで、可哀想だけどここで5.メイプルと6.グラニューがリタイア。
残っているのは、元鉢のままのクロとシロ、そして移植成功したザラメとはちみつのみ。 いずれクロとシロも移さないとならないのだから、今回の反省は活かさねば!
そのついでに、もう一つ鉢を買ってきて、1.クロと2.シロも植え替え。
この段階で、初期から使用していた紙製の鉢はお役御免。
約一ヶ月間お疲れさんでした!
植え替えプロセスの都合で、先日までザラメとはちみつが入っていた鉢にクロとシロを植える。 腐葉土も新しく二袋買ってきて、醗酵堆肥も混ぜ込んで、一応ここで必要準備は一通り完了。
後は、適度に水を上げつつ様子を見るだけ。
というわけで、ここからは日記の間隔が飛ぶと予想。
これまでに、特に大きな問題なし。
いつの間にか葉っぱの数も増え、しかも全体的にしっかりしてきた感じ。
二週間前とは、かなり違う印象に。
醗酵堆肥とハイポニカ肥料が効いているのかな?
うーん、いい感じですな。
しかし、梅雨のせいか曇りや雨が多く、あまり日照時間が長くないのがネックか。
部屋の位置の関係で日当たりが良くないという事情もあるんだけど。
梅雨が明けたら、この辺り少しでも改善されるといいなあ。
なお、一緒に育てているマリーゴールドは、いっこうに花が咲く様子なし。
ちょっとヘタれてきたけど、ひょっとしてまずいかな?
梅雨のため、日々の気温差が大きかったり、雨や曇りが続いたりしたけれど、なんとかいい感じになってきた。
茎もがっしりシッカリしてきて、葉の枚数も、数えるのがめんどくさいくらいに。
ここまでに、二回ハイポニカ肥料を投与しているけど、堆肥の追加などはやっていない。
三週間前に撮影した画像と見比べて、その成長振りに驚愕。
3.シロが、他よりやや小さいような気がするけど、決して弱ってるわけではない。
この調子だと、10月頃には実を結べるかな?
しかし、あらたな問題発覚。
見ての通り、すでに鉢の大きさが足りない!
ううむ、いよいよ、一株一鉢状態にしなくてはならないか。
まさか、一ヶ月半程度でまた植え替えするハメになるとは。
本当ならプランターを用意したいところだけど、生憎それは無理なので…
というわけで、そろそろ新たな鉢二つ追加検討開始。
今度は、植え替えをうまくやらないとなあ…
なお、マリーゴールドは雨の影響を受けてついに撃沈。
ついに花を咲かすことはなかった。
南無〜。
これで、一株につき一鉢に。
今回は、植え替えミスはなく、すべて問題なし。 画像は、左から右にかけて、1.クロ、2.シロ、3.ザラメ、4.はちみつの順。
ふー、これでやっと一段落。
このまま無事に行ってくれるのを祈るばかり。
それにしても、芽が出たばかりの頃は、こんなに鉢の植え替えをすることになるとは、思わなかったなあ。
否、事前情報で必要になることはわかっていたけど、今ひとつ認知しきれてなかったというべきか。 なんでも話によると、横幅も1メートル近くになるくらい育つらしいけど…だとすると、こりゃベランダに洗濯物干せなくなるな。
ちなみに、ここまでの作業で、「腐葉土×9袋(大小込)」「醗酵堆肥×1」「鉢×4」「受け皿×4」を買い足した。
すべて100円ショップでの購入なので、多分かなり安く済んでると思うけど、それでも追加予算1800円!
栽培セット自体やハイポリック肥料を含めると、なんだかんだで、すでに3500円近く使っている事になるわけだ。
こりゃ、失敗してもらうわけにはいかないな、是非ともミッション達成させねば!
ふと、ハバネロ達の様子を見ると、なんと、葉が元気なくなっている!
うそっ! 朝に水やったのに…と思ってよくよく様子を見ると、どうやら強烈な直射日光でやられたらしい。
土の表面も乾いているようなので、追加で水をちょっと多めに。
そして、日陰に鉢を移動させる。
すると、ものの数分もしないうちに、葉が水を吸って元気になっていく!
うをー、立ち直り早ー!
…で、ちょっとある事に気になって、一週間前の撮影時に比較用に使用した、ミクロマン・ジャマンガ戦闘員を苗の横に置いてみた。
そしたら…おいおい! つい一週間前までは、戦闘員より低かった筈の背が、もう1.5倍くらいになってるやん!!
他のも比べてみるけど、やっぱり相当な速度で成長していることがわかった。 おおお、まさかこんなにすごい勢いとは!
これも、肥料や堆肥のおかげなのかなあ。 四本とも、いずれもしっかりと力強く成長しているようなので、まずは一安心。
しかし、今後はこの強い夏の日差しの対策がなあ…
なお、皿につまった水を捨てようとして鉢を持ち上げた際、その中から、黒々としたゴキブリが飛び出してきたのはナイショだっ!!
あ〜、びっくりした…
すでにかなりの大きさになった…ように思ったのだが、ここまで来ると、他の人達はどんな感じに成長しているのか、気になってくる。
茎や葉はかなりしっかりしていて、今のところ虫による被害や病気の影響は(素人目には)まったくない。
ただ、こころなしか葉が元気すぎるような…多すぎるような気がする。
青々として張りもあり、肉厚で見るからに健康そうな葉が、一杯茂っている。
確か、ネットで見た他の人が育てているハバネロは、もっと葉が小さく、間隔も広かった(もう少しスカスカだった)ような気がするんだが…。
残念ながら、ほぼ同時期に育成に入った柏木のハバネロは、7センチほどに育った段階で枯れてしまったそうなので、比較ができない。
なので、ネット上で、筆者とほぼ同じくらいの育成期間をかけた苗の画像を参照してみる。
幸い、某所でうちのものと約半月だけズレた育成記録を発見。
本当は去年のもの(つまりすでに収穫済み)なのだが、種を植えた時期が、うちとだいたい同じ五月頃。
そちらの記録は、すでに「ゴールに辿り着いたもの」だから、大いに参考になる筈。
というわけで、八月末頃の画像とされる画像を、うちの苗と比較してみた。
――― 全 然 デ カ い じ ゃ ん ! ( ゚Д゚)
どう安く見積もっても、うちの苗の倍以上の高さがあるぞ!
もちろんWEB上の画像だから、リアルな対比まではわからないが、一緒に写っているものと比較すると、だいたいそんな感じだ。
もっとも、その画像は八月末の状態。
こちらがその時期に達するには、まだ三週間ほどかかる。
しかし、八月末になる頃には、うちはその写真のものより、半月長い育成期間を経たことになるわけだ。
うう、隣の肉が大きく美味そうに見えるとは、このことなのか…
その記録によると、花が咲いたのはさらに一ヵ月後の九月末だという。
一応、それは予想の範疇内だったが、この成長の差異はどうしたことだろうか。
それともこれは、筆者が勝手に小さいと認識しているだけで、順調なのだろうか?
夏の間は、筆者の予想を遥かに超える成長をしてくれるのだろうか?
だんだん不安になってきたな、オイ。
さらに調べてみると、こんなことが判明した。
とりあえず、ここまで毎日水をやり、二週間に一度ハイポニカ肥料を与えてきたわけだが。
その上腐葉土&醗酵堆肥だから、やっぱり肥沃…なのかなあ、やっぱり。
いずれにせよ、やがてこの苗達には、過酷な環境に立ち向かってもらわねばならない時が来る。
今後の課題は、その「過酷な時期」をどの辺りからスタートさせるかの見極めだ。
八月末日から九月頭まで、自宅を留守にする予定がある。
約五日間、家は空っぽになるわけだが、この間、こやつらへの水やりはどうするべきか…
この時期を、いわゆる「過酷な日々開始」とするべきなのか…
どうやら、第一の関門が目の前に迫ってきたようだ。
九月頭に大きな旅行を控えているため、この時期は大きな外出予定はなし。
お金もないので厳しいノダ。 ハバネロ達は、またもや成長。
最大の大きさを誇る4.はちみつの大きさは、高さ約23.5×最大幅約26センチ。
写真内に移っている、身長10センチのジャマンガ兵と比べると、どれだけ大きくなったかがわかる。
ここで、ちょっとした実験を行ってみる。
九月頭の旅行で五日間留守にするため、その間の水供給用に、あるアイテムを買ってみた。 これは、自動水やりストローというもので、要は長いジャバラストローの中に入ったスポンジ状の芯が水を吸い上げ、植木鉢の土に水を入れるという単純なもの。
500ミリのペットボトルで一週間いけるということだが、果たして本当にそうなのかを試すため、実際に使ってみる事に。
ぶっつけ本番で使用するのは、さすがにためらわれるからね。
一応、土の表面を見るとちゃんと水は吸い上げているようだが、ストローの長さと根の位置がかなり離れてしまっているため、充分な効果が出せるかはまだ不明。
もうしばらく様子をみないといけないようだ。
そしてここ数日の間で、ハバネロを一鉢里子に出す話がまとまった。
このまますべて大きくなると、ベランダに洗濯物が干せなくなるための、緊急措置だ。
色々悩んだ結果、一番大きく成長している4.はちみつを、16日付けで譲渡する事にした。
行き先は、以前苗を枯らしてしまった、柏木悠里。
入念に世話を依頼し、四日後に手渡す予定。
ここまでかなり丈夫に育てたんだけど、今度は枯らすなよ〜!
苗の周囲をダンボールで囲い、鉢全体を大きな手提げビニール袋で包んで、なぜか秋葉原で受け渡し(笑)。
特に問題なく、苗は運ばれていった。
ベランダの鉢が一つ減り、ちょっとだけ寂しくはなったが、こればかりは仕方ない。
風が強い日だと、干した洗濯物が苗にぶつかって倒れそうになったりするからね。
鉢が三つになったことで、ベランダの置き場所にも少しゆとりが出来た……のはいいが。
この時期、突発的な夕立や、強い日差しなどによる苗へのダメージも深刻化し、益々管理に気を遣うようにもなってきた。
特に、直射日光による葉っぱヘロヘロ状態は、勘弁して欲しい。
どうも、日照は必要だけど、イコール強い&暑い日差しに耐性がある、ということではないらしい。
日陰に移したつもりでも、いつのまにかそこに日差しが入ってて、葉っぱがヘロヘロになっている事もしばしば。
特に、3.ザラメが弱いように思える。
幸い、こういう場合は水を多めにやると数十分で元に戻るのだが、ちょっと厳しそうだ。
そういった問題点のせいなのか、苗の背があまり伸びなくなってきたように感じる。
横幅はそこそこあるし、茎もがっしりしているんだけど、なかなか20センチ台を超えられない。
こんな調子で、本当に花が咲くのだろうか?
この日の前の晩、4つの鉢にハイポニカ肥料を投与しておいたが……
この日の日中、またまた強い日差しにより元気を失った苗達。
水をあげようと思い、ペットボトルから少し根に注ぎ込んでやったが、なんとなく水が青い…。
しまったぁ! これ、この前投与したばかりのハイポニカ肥料溶かし込み水じゃないか!
なんてこったい、本来なら二週間に一度程度で良い筈の肥料を、たった四日後にやってしまった!
うう、夜だと水の色に気付きにくいからなあ…。
というわけで、あげてしまったものは仕方ないのでねしばらく様子見&肥料水ペットボトルは誤投与防止のため隔離。
とりあえず、翌日20日の昼間に確認した時点では、元気一杯だったからいいけど。
大きさは、いずれも平均27センチくらいの大きさ。
育成期間を考えると、かなり背が低い。
どうも、本来ならこれくらいの期間で50センチ近くは育っていなきゃならないらしい。
葉はどんどん育ち、かなり地面に近いところの葉も成長しているが、土に触れて変色してしまう。
あまりに大きく変色してしまっている葉は、取り除いておく。
なんとなくだけど、成長度合いが葉の方に偏っている気がするな。
ふと、ある事に気付く。
1.クロ&3.ザラメと、2.シロの葉の色が、かなり違う。
それに、なんとなく葉の形も微妙に違うようだ。
クロとザラメは、葉の色も濃く小型でシャープな形状なのだが、シロの葉は色が薄く幅広。
濃緑と黄緑くらいの差が出てきた。
いずれも、日照に関しては同じくらいの筈なんだけど。
これはいったい…?
自家製の唐辛子オイルが、全然辛くない!
あまりに辛味が足りなくて、調味料として全然役に立たない!
市販の乾燥唐辛子を放り込んだオリーブオイルでは、ぜいぜい香りつけ程度にしかならないのだ。
これでは、全然おいしくない!
辛い物が大嫌いという事で通っている筆者・元締にとって、これは由々しき問題でR。
そんな現実に憤慨した元締、ふと、ネット上で「ハバネロ栽培日記」なるものを発見。
あの、世界一辛いと言われる唐辛子を自宅で育てようというものだ。
1〜2年前くらいから、一部で流行しているらしい。
なんでも、実物のハバネロは結構育てやすい上に、うまくすればかなりの数の収穫が見込めるらしい。
おお、それならば、もっともっと辛くてうまい唐辛子オイルが作れるのでは?!
泡盛買ってきて、コーレグスにするのもいいね♪
…などと事を考え、辛い物が大の苦手の元締、ついにハバネロ育成を決意。 以下は、その涙と笑いとペーソス溢れる育成記録である。
日記内容は、後でまとめ書きしたものではなく、すべて当時から書きためていたものなので、その点ご了承を。
●2006年5月某日
早速興味を持った元締、ハバネロについてネットで調べる。すると、意外に知られていなさそうな面白い話が、いくつかみつかった。
- 過酷な環境で育てば育つほど、辛味は増す
- 実を素手で掴むと、軽いヤケドのような症状になる(熱いものに触ってしばらくヒリヒリするような感じ)
- 切る時はゴーグル着用
- 育て方は簡単だが、適度に栄養などを与えていかないと、成長が遅い
- オレンジ色の小さなピーマンみたいになった頃が、収穫時
辛い物が大の苦手な元締の心に、火が灯る。
これは、相当イケる唐辛子オイルが作れるに違いない!
さすかに生食はきついだろうが。
早速、入手方法を検討。
ある程度成長した苗を購入する方法もあるようだが、せっかくだから、種から育てたいもの。
種自体は、オークションなどで100円から出品されている。
おお、安い。
しかしここは、もうちょっとだけ高めの、「ハバネロ栽培キット」なるものにしてみよう。
必要なものが一通り揃っているという話だから、初心者向けかもしれないし。
かつて、調理時に切り落としたニンジンの頭を鉢に植え、数十センチまで育てた経験がモノを言うぜ!<小ニンジンがいくつか出来た後に枯れたけどね…
ハバネロの種を植えるのは、5月から7月頃が望ましいという。
おお、丁度良い時期ではないか。
18度前後の気温が望ましいというが、今はまさにベスト!
●2006年5月13日
オークションで落札した、「ハバネロ栽培キット」が到着する。なんでも、これだけあればハバネロが育成できるらしい。 落札金額は約400円で、送料950円。
うわ、送料高っ!
でも、知人の分もまとめて落札したので、なんだかんだで一つ1000円くらいになる。
種は当然として、鉢も土も、一通り揃っているという。
おお、至れり尽くせりではないか。
というわけで、早速開梱……と思ったのだが、なんだかこれ、妙に小さい。
せいぜい10センチ立方くらいのサイズしかないではないか。
それに、この白いプラ製の握りはなんじゃ?
パッケージの底を見る。
「景品用」
ぬわんだと?!
そうか、この白い握りは、UFOキャッチャーで取りやすくするための、アレだったのか!
最近はなんでもあるんだなあ。
中を開ける。
スッカスカ。
騙された。
こんなので、送料込み約1000円も使ってしまったのか!
これなら、オークションで種だけ百円ちょいで落札した方が、超安上がり!
ふざけんなこんちくしょう、金返しやがれ!!
とりあえず、頭に来たのでウイスキーコップ一杯ストレート一気飲み<ヤケ酒
…荒れたい気持ちを抑え、ひとまず、手にしたものは有効利用するとしよう。
今日の教訓:安物買いの銭失い。
とりあえず、格安の「栽培キット」は、逆に超割高だという事を思い知らされた。
●2006年5月15日
色々あって、本日ようやくセットアップができるようになった。仕事帰りに、これだけ買い揃えた。 土(腐葉土)とミニスコップセット、そしてハイポニカ肥料。
ハイポニカ肥料というのは、水でン百倍に薄めて使用する薬剤型の肥料らしい。
これ初めて使うんだよね、実は。
肥料以外は、100円ショップで購入。
こんなのも買えちゃうのね、すごいなあ。
これらは、今すぐには使わないけど、いずれハバネロの芽が成長し、移し変える時に必要になるだろうと、先行で用意したもの。
ハイポニカ肥料だけは、事前に下調べして有効である事を理解していたが、実は土については、まったく確証がない。
腐葉土でも大丈夫と言われたので、バカ正直に使ってみる事に。
土の違いとか効用とか、よく知りもしないでよくやるよ自分。
ま、それはそれでいいとして…これが後日、吉と出るか凶と出るか…
それでは、早速栽培開始。
まず、栽培キットのパッケージの蓋を切り取り、その中に、タブレット状の乾燥土2個を放り込む。
では、早速やってみよう。
ふふ、このためにわざわざ新品の割り箸を使うなんて、俺様ってなんてゼータクなんでしょう…と余計な自己陶酔開始。
おお。
最初は固いけど、途中から面白いくらいほぐれていく。 あらかたほぐし終わったら、表面をならして熱を冷ます。
だんだん、ほぐす作業が快感に。
気が付くと、数倍の体積になっているではないか。 そりゃまあね、熱湯注いだばかりのとこに種植えちゃあかんでしょ。
一時間もベランダで放置していたら、いい感じに土が冷たくなっている。
というわけで、種を適度に離して、植え込み。
割り箸大活躍。
付属の6粒をすべて入れてみる。 説明書によると、芽が成長してきたら、一番元気なものを残して後は間引くのだそうな。
間引いたものは、また別な鉢で育てられるというけど…どれだけのサイズの鉢が必要になるのかわからない。
ともかく今は、芽が出るのを待つばかり。
15日ほどで芽が出てくるとの事なので、このまま適度に水をやりつつ、月末頃まで待ってみよう。
●2006年5月16日
のっけから失敗。突然の雨で、大量の水が鉢の中に!
降らないと思い込んでいたため、ベランダの一番開けたところに置いていたのがマズかった。
しかもこれ、防水加工のない紙の鉢の上、穴が空いていないため、底の方がべコベコに。
いやあ、もっと引っ込めた所に置くべきだったか。
とりあえず、溢れかえるほどではなかったので、いずれ自然に鉢が乾燥するだろうと楽観視。
全然関係ないが、以前から育てていてやっと芽が元気になってきたマリーゴールドを、小さな鉢に植え替え。
いくつか芽が倒れてしまったが…なんとか建て直し。
昨日買ってきた腐葉土を早速使用。
こっちも元気に育て。
さて、この先どうなることやら…
怖いのは、17日現在九州地方に接近している、大型の台風一号…。
●2006年5月23日
とりあえず一週間経過。途中、特に大きなハプニングはなし。
さすがにまだ芽は出てこないし、その兆候もない。
まだ時間がかかると頭ではわかっているものの、ひょっとしたら種になんか問題があったのでは?! と勘ぐってしまう心理状況。
我が家の日照時間が極端に短いことも、今回ので思い知らされた。
●2006年5月26日
11日経過。まだ芽が出ないのか〜と、いつものように覗き込んでみると…おや?
二箇所ほど、白い物が土の中から見えている。
最初はゴミかと思ったけど、そうではないようだ。
ひょっとして、ついに来たか!! と逸る心を抑え、よく確認してみる。
うーむ、やっぱりこれは、生えかけの芽のようだ。
植えたのが、16日のちょうど同じ頃の時間帯なので、ほぼ正確に11日で生え始めた事になる。
いいよいいよ〜♪ この調子でどんどん育て!
●2006年5月27日
土曜日。朝になって見てみると、はっきりと芽が二本生えている!
あれからさらに成長したようだ。 と、よく見ると、さらにもう三箇所、芽生えの兆候が見えるではないか。
蒔いた種は6粒だから、そのうち5粒が芽生えたことになる。
いい感じだ、やっぱり、暖かい室内で育てたのが正解だったかな?
とりあえず、窓際の日の当たるところ(複合機プリンターの上!)に鎮座。
その後、「芽のうちは、水は直接ドボドボやるのではなく、指の上に水をかけてパッパッと散らすようにかけると良い」という情報を得たので、早速実践。
今のうちに肥料あげた方がいいのかな〜とか色々考えるが、まだ早すぎるようなので我慢。
●2006年5月28日
6つめの芽生え兆候確認! これで、すべての種が発芽したことになる。うひょ〜、なんかすごく嬉しい!
この先前途多難だろうが、今は産みの喜び(?)に酔いしれよう。
どうやら、この6つ目の芽は、27日の夜辺りに発芽した感じ。
なんか、ほぼ正確に24時間単位で成長しているような?
なんつー几帳面な奴だ。
芽が出るまではすごく不安だけど、一度生えると成長の早さが手に取るようにわかるので、急に嬉しくなってくる。
このまま実をつけるまで元気だといいがなー。
●2006年5月29日
いずれの芽も、順調に成長中。全部発芽したのだから、これを機会に、それぞれの芽に名前をつけてみようと思う。
その方が日記に書く上でわかりやすいし、思い入れも出るというものだ。
あまり思い悩むのもアレだし、ヘタに凝ったネーミングだとかえって痛々しいから、ここはいかにもハバネロといった感じの、相応しい名前をバシッとつけてやろうではないか。
という事で、芽は現在横2列、縦3列に並んでいるので、左上→右下の順で
- クロ
- シロ
- ザラメ
- はちみつ
- メイプル
- グラニュー
後で絶対後悔しそうだけどな。
おい、シロ! 双葉の片方が元気ないぞ!
お前が一番最初に発芽したんだから、シャキッとせんかいシャキッとぉっ!!
【配置】
- クロ
- シロ
- ザラメ
- はちみつ
- メイプル
- グラニュー
●2006年5月31日
気が付くと、もう二週間。芽はいずれも元気に成長中…といいたいところだが、シロとグラニューの「なぜか伸び切らない若葉」の片方が、根元からポッキリと取れてしまった!
ぬう、いきなり片葉!
あまりにもシオシオなので、どうしたのかと指でつまんでみたら、ポロッと…
いかん、とんでもない事をしてしまったかも!
後々悪影響が出なければいいのだが。
しかし、茎は順調に伸び続けており、長さも4センチ前後になってきた。
結構しっかりして来ているし、今週は天気が良いみたいだから、そろそろ外に出してみよう。
●2006年6月2日
夜、水をあげるときに確認したところ、双葉の片方が取れてしまったシロとグラニューに、早速新しい若葉が生え始めていた。 おお、生命の神秘! 早いなあ回復が。よく見ると茎もかなりしっかりしている感じ。
若干の差はあれど、いずれも元気に育ってるみたい。
…で、どれを間引けばいいんだ?!
●2006年6月9日
六つともかなり葉が大きくなってきて、すでに狭くなり始めたので、そろそろ移し変えを。 というわけで、鉢と受け皿、そして醗酵堆肥を買ってきて早速準備。つか、この前買ってきた腐葉土だと量が足りなかった上、追加分のがなかったからやむなく堆肥にしたんだけど。
とりあえず、そんなに多く混ぜちゃいけないという事なので、腐葉土の20%程度(ただし目分量)混入。
さらに、ハイポニカ肥料を薄めた水を準備。 1.クロと2.シロを残して、4〜6をすべて新しい蜂に移植。
ただ、うっかり5.メイプルと6.グラニュー移植時、根元の土を全部落としてしまったせいで、新しい土壌にうまく植えられないというハプニング発生。
他の二つは、ちゃんと土ごと移植成功。
ぬう、これが裏目に出なければいいのだが…。
●2006年6月10日
思い切り裏目に出てしまった。土を払い落としてしまった2つの芽は、次の日ヘナヘナに弱って土の上に倒れていた。
しまったあ! 早速失敗か!!
というわけで、可哀想だけどここで5.メイプルと6.グラニューがリタイア。
残っているのは、元鉢のままのクロとシロ、そして移植成功したザラメとはちみつのみ。 いずれクロとシロも移さないとならないのだから、今回の反省は活かさねば!
●2006年6月13日
3.ザラメと4.はちみつの鉢に土が足りなかったので、腐葉土を買い足し。そのついでに、もう一つ鉢を買ってきて、1.クロと2.シロも植え替え。
この段階で、初期から使用していた紙製の鉢はお役御免。
約一ヶ月間お疲れさんでした!
植え替えプロセスの都合で、先日までザラメとはちみつが入っていた鉢にクロとシロを植える。 腐葉土も新しく二袋買ってきて、醗酵堆肥も混ぜ込んで、一応ここで必要準備は一通り完了。
後は、適度に水を上げつつ様子を見るだけ。
というわけで、ここからは日記の間隔が飛ぶと予想。
●2006年7月1日
順調に成長中。これまでに、特に大きな問題なし。
いつの間にか葉っぱの数も増え、しかも全体的にしっかりしてきた感じ。
二週間前とは、かなり違う印象に。
写真は、上2つが1.クロ&2.シロ、下2つが3.ザラメ&4.はちみつ。
醗酵堆肥とハイポニカ肥料が効いているのかな?
うーん、いい感じですな。
しかし、梅雨のせいか曇りや雨が多く、あまり日照時間が長くないのがネックか。
部屋の位置の関係で日当たりが良くないという事情もあるんだけど。
梅雨が明けたら、この辺り少しでも改善されるといいなあ。
なお、一緒に育てているマリーゴールドは、いっこうに花が咲く様子なし。
ちょっとヘタれてきたけど、ひょっとしてまずいかな?
●2006年7月23日
成長、留まること知らず。
写真は、上2つが1.クロ&2.シロ、下2つが3.ザラメ&4.はちみつ。
梅雨のため、日々の気温差が大きかったり、雨や曇りが続いたりしたけれど、なんとかいい感じになってきた。
茎もがっしりシッカリしてきて、葉の枚数も、数えるのがめんどくさいくらいに。
ここまでに、二回ハイポニカ肥料を投与しているけど、堆肥の追加などはやっていない。
三週間前に撮影した画像と見比べて、その成長振りに驚愕。
3.シロが、他よりやや小さいような気がするけど、決して弱ってるわけではない。
この調子だと、10月頃には実を結べるかな?
しかし、あらたな問題発覚。
見ての通り、すでに鉢の大きさが足りない!
ううむ、いよいよ、一株一鉢状態にしなくてはならないか。
まさか、一ヶ月半程度でまた植え替えするハメになるとは。
本当ならプランターを用意したいところだけど、生憎それは無理なので…
というわけで、そろそろ新たな鉢二つ追加検討開始。
今度は、植え替えをうまくやらないとなあ…
なお、マリーゴールドは雨の影響を受けてついに撃沈。
ついに花を咲かすことはなかった。
南無〜。
●2006年7月27日
26日と27日に分けて、恐らく最後になるだろう鉢の植え替えを実施。これで、一株につき一鉢に。
今回は、植え替えミスはなく、すべて問題なし。 画像は、左から右にかけて、1.クロ、2.シロ、3.ザラメ、4.はちみつの順。
ふー、これでやっと一段落。
このまま無事に行ってくれるのを祈るばかり。
それにしても、芽が出たばかりの頃は、こんなに鉢の植え替えをすることになるとは、思わなかったなあ。
否、事前情報で必要になることはわかっていたけど、今ひとつ認知しきれてなかったというべきか。 なんでも話によると、横幅も1メートル近くになるくらい育つらしいけど…だとすると、こりゃベランダに洗濯物干せなくなるな。
ちなみに、ここまでの作業で、「腐葉土×9袋(大小込)」「醗酵堆肥×1」「鉢×4」「受け皿×4」を買い足した。
すべて100円ショップでの購入なので、多分かなり安く済んでると思うけど、それでも追加予算1800円!
栽培セット自体やハイポリック肥料を含めると、なんだかんだで、すでに3500円近く使っている事になるわけだ。
こりゃ、失敗してもらうわけにはいかないな、是非ともミッション達成させねば!
●2006年8月4日
30日に梅雨明けして、少しずつ日差しも強くなり始めて、この週末は本格的な真夏日。ふと、ハバネロ達の様子を見ると、なんと、葉が元気なくなっている!
うそっ! 朝に水やったのに…と思ってよくよく様子を見ると、どうやら強烈な直射日光でやられたらしい。
土の表面も乾いているようなので、追加で水をちょっと多めに。
そして、日陰に鉢を移動させる。
すると、ものの数分もしないうちに、葉が水を吸って元気になっていく!
うをー、立ち直り早ー!
…で、ちょっとある事に気になって、一週間前の撮影時に比較用に使用した、ミクロマン・ジャマンガ戦闘員を苗の横に置いてみた。
そしたら…おいおい! つい一週間前までは、戦闘員より低かった筈の背が、もう1.5倍くらいになってるやん!!
他のも比べてみるけど、やっぱり相当な速度で成長していることがわかった。 おおお、まさかこんなにすごい勢いとは!
これも、肥料や堆肥のおかげなのかなあ。 四本とも、いずれもしっかりと力強く成長しているようなので、まずは一安心。
しかし、今後はこの強い夏の日差しの対策がなあ…
なお、皿につまった水を捨てようとして鉢を持ち上げた際、その中から、黒々としたゴキブリが飛び出してきたのはナイショだっ!!
あ〜、びっくりした…
●2006年8月8日
日を追うごとに、大きく成長していくハバネロ達。すでにかなりの大きさになった…ように思ったのだが、ここまで来ると、他の人達はどんな感じに成長しているのか、気になってくる。
茎や葉はかなりしっかりしていて、今のところ虫による被害や病気の影響は(素人目には)まったくない。
ただ、こころなしか葉が元気すぎるような…多すぎるような気がする。
青々として張りもあり、肉厚で見るからに健康そうな葉が、一杯茂っている。
確か、ネットで見た他の人が育てているハバネロは、もっと葉が小さく、間隔も広かった(もう少しスカスカだった)ような気がするんだが…。
残念ながら、ほぼ同時期に育成に入った柏木のハバネロは、7センチほどに育った段階で枯れてしまったそうなので、比較ができない。
なので、ネット上で、筆者とほぼ同じくらいの育成期間をかけた苗の画像を参照してみる。
幸い、某所でうちのものと約半月だけズレた育成記録を発見。
本当は去年のもの(つまりすでに収穫済み)なのだが、種を植えた時期が、うちとだいたい同じ五月頃。
そちらの記録は、すでに「ゴールに辿り着いたもの」だから、大いに参考になる筈。
というわけで、八月末頃の画像とされる画像を、うちの苗と比較してみた。
――― 全 然 デ カ い じ ゃ ん ! ( ゚Д゚)
どう安く見積もっても、うちの苗の倍以上の高さがあるぞ!
もちろんWEB上の画像だから、リアルな対比まではわからないが、一緒に写っているものと比較すると、だいたいそんな感じだ。
もっとも、その画像は八月末の状態。
こちらがその時期に達するには、まだ三週間ほどかかる。
しかし、八月末になる頃には、うちはその写真のものより、半月長い育成期間を経たことになるわけだ。
うう、隣の肉が大きく美味そうに見えるとは、このことなのか…
その記録によると、花が咲いたのはさらに一ヵ月後の九月末だという。
一応、それは予想の範疇内だったが、この成長の差異はどうしたことだろうか。
それともこれは、筆者が勝手に小さいと認識しているだけで、順調なのだろうか?
夏の間は、筆者の予想を遥かに超える成長をしてくれるのだろうか?
だんだん不安になってきたな、オイ。
さらに調べてみると、こんなことが判明した。
- 肥沃な土地に根付いた苗は、葉が大きく沢山成長し、なかなか実をつけなくなる。
(その土地の良さに慣れて、自分自身を成長させようとする) - 逆に過酷な土地に根付いた苗は、葉よりも実を多く成長させる。
(厳しい現在の土地から離れたところに、自身の子供を飛ばそうとする)
とりあえず、ここまで毎日水をやり、二週間に一度ハイポニカ肥料を与えてきたわけだが。
その上腐葉土&醗酵堆肥だから、やっぱり肥沃…なのかなあ、やっぱり。
いずれにせよ、やがてこの苗達には、過酷な環境に立ち向かってもらわねばならない時が来る。
今後の課題は、その「過酷な時期」をどの辺りからスタートさせるかの見極めだ。
八月末日から九月頭まで、自宅を留守にする予定がある。
約五日間、家は空っぽになるわけだが、この間、こやつらへの水やりはどうするべきか…
この時期を、いわゆる「過酷な日々開始」とするべきなのか…
どうやら、第一の関門が目の前に迫ってきたようだ。
●2006年8月12日
お盆休みに突入した。九月頭に大きな旅行を控えているため、この時期は大きな外出予定はなし。
お金もないので厳しいノダ。 ハバネロ達は、またもや成長。
最大の大きさを誇る4.はちみつの大きさは、高さ約23.5×最大幅約26センチ。
写真内に移っている、身長10センチのジャマンガ兵と比べると、どれだけ大きくなったかがわかる。
ここで、ちょっとした実験を行ってみる。
九月頭の旅行で五日間留守にするため、その間の水供給用に、あるアイテムを買ってみた。 これは、自動水やりストローというもので、要は長いジャバラストローの中に入ったスポンジ状の芯が水を吸い上げ、植木鉢の土に水を入れるという単純なもの。
500ミリのペットボトルで一週間いけるということだが、果たして本当にそうなのかを試すため、実際に使ってみる事に。
ぶっつけ本番で使用するのは、さすがにためらわれるからね。
一応、土の表面を見るとちゃんと水は吸い上げているようだが、ストローの長さと根の位置がかなり離れてしまっているため、充分な効果が出せるかはまだ不明。
もうしばらく様子をみないといけないようだ。
そしてここ数日の間で、ハバネロを一鉢里子に出す話がまとまった。
このまますべて大きくなると、ベランダに洗濯物が干せなくなるための、緊急措置だ。
色々悩んだ結果、一番大きく成長している4.はちみつを、16日付けで譲渡する事にした。
行き先は、以前苗を枯らしてしまった、柏木悠里。
入念に世話を依頼し、四日後に手渡す予定。
ここまでかなり丈夫に育てたんだけど、今度は枯らすなよ〜!
●2006年8月16日
4.はちみつを、柏木宅へ里子に出す。苗の周囲をダンボールで囲い、鉢全体を大きな手提げビニール袋で包んで、なぜか秋葉原で受け渡し(笑)。
特に問題なく、苗は運ばれていった。
ベランダの鉢が一つ減り、ちょっとだけ寂しくはなったが、こればかりは仕方ない。
風が強い日だと、干した洗濯物が苗にぶつかって倒れそうになったりするからね。
鉢が三つになったことで、ベランダの置き場所にも少しゆとりが出来た……のはいいが。
この時期、突発的な夕立や、強い日差しなどによる苗へのダメージも深刻化し、益々管理に気を遣うようにもなってきた。
特に、直射日光による葉っぱヘロヘロ状態は、勘弁して欲しい。
どうも、日照は必要だけど、イコール強い&暑い日差しに耐性がある、ということではないらしい。
日陰に移したつもりでも、いつのまにかそこに日差しが入ってて、葉っぱがヘロヘロになっている事もしばしば。
特に、3.ザラメが弱いように思える。
幸い、こういう場合は水を多めにやると数十分で元に戻るのだが、ちょっと厳しそうだ。
そういった問題点のせいなのか、苗の背があまり伸びなくなってきたように感じる。
横幅はそこそこあるし、茎もがっしりしているんだけど、なかなか20センチ台を超えられない。
こんな調子で、本当に花が咲くのだろうか?
この日の前の晩、4つの鉢にハイポニカ肥料を投与しておいたが……
●2006年8月19日
ミステイク!この日の日中、またまた強い日差しにより元気を失った苗達。
水をあげようと思い、ペットボトルから少し根に注ぎ込んでやったが、なんとなく水が青い…。
しまったぁ! これ、この前投与したばかりのハイポニカ肥料溶かし込み水じゃないか!
なんてこったい、本来なら二週間に一度程度で良い筈の肥料を、たった四日後にやってしまった!
うう、夜だと水の色に気付きにくいからなあ…。
というわけで、あげてしまったものは仕方ないのでねしばらく様子見&肥料水ペットボトルは誤投与防止のため隔離。
とりあえず、翌日20日の昼間に確認した時点では、元気一杯だったからいいけど。
●2006年8月20日
なんとなく苗を見る。大きさは、いずれも平均27センチくらいの大きさ。
育成期間を考えると、かなり背が低い。
どうも、本来ならこれくらいの期間で50センチ近くは育っていなきゃならないらしい。
葉はどんどん育ち、かなり地面に近いところの葉も成長しているが、土に触れて変色してしまう。
あまりに大きく変色してしまっている葉は、取り除いておく。
なんとなくだけど、成長度合いが葉の方に偏っている気がするな。
ふと、ある事に気付く。
1.クロ&3.ザラメと、2.シロの葉の色が、かなり違う。
それに、なんとなく葉の形も微妙に違うようだ。
クロとザラメは、葉の色も濃く小型でシャープな形状なのだが、シロの葉は色が薄く幅広。
濃緑と黄緑くらいの差が出てきた。
いずれも、日照に関しては同じくらいの筈なんだけど。
これはいったい…?