スーパー戦隊の秘密基地・地球署
特捜戦隊デカレンジャー第10回 頑張れ、武器密売会社!
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更新日:2004年12月19日 | ||
クリスマス商戦も佳境の今日この頃、『デカレンジャー』の方では毎週のように巨大ロボ達が前面に出て頑張っているようです。
特に単体で売りにくい割に別行動を取らせやすいデカバイクロボは、先頭切って戦って苦戦するという損な役どころを さて、物語も40話代に突入し、残る話数が1桁という終盤になっても、アブレラが所属する組織はその片鱗すら見せてくれません。 鷹羽の当初の予測では、3クールくらいには組織が見え隠れして、年末ころからは、地球署が中心となって組織を潰すための行動に移ると踏んでいたのですが、外れてしまいました。 このまま行くと、スーパー戦隊史上初の“敵組織が存在しない番組”になれそうです。 通常、このクリスマス前時期には、反乱分子が敵組織内で不協和音を奏でていたり、第3勢力が表立って敵対行動を始めていたり、敵の最強巨大戦力がこちらの巨大ロボを蹂躙して総力戦になっていたり、敵味方入り乱れての大乱戦になっていたりして、ラストスパート前の大規模決戦の様相を呈します。 そして、クリスマス商戦を戦い抜き、偽サンタさんの懐に大打撃を与えることに成功した戦士達は、年末年始のおちゃらけ総集編で一息ついて、年明けの最終決戦に突入するわけです。 ところが、今年のクリスマス決戦は、生物兵器の育成による大儲けを邪魔された商人の仕返しという、考えようによってはものすごくミニマムな展開になるようです。 しかも、その生物兵器ブラウゴール自体、アブレラが育成していたわけではなく、ニカレーダがアブレラに売り込もうとして育成していたものです。 アブレラは、張本人であるニカレーダが死んだのをこれ幸いと横取りしようとしただけでした。 どうやら、アブレラにとっては、地球での今後の商売の利益と引き替えにしても惜しくないほどの儲けが見込めていたようです。 そりゃあ買取金額がロハで、100%純利益でしょうから、相当大きな儲けになるはずだったのでしょう。 それがパーになったら腹も立つでしょうが、それで怒るというのは盗人猛々しいってもんです。 自腹を切ってスナイパーを雇ってまで仕返ししたくなるほどの話でしょうか? 全く損してないんですけど。 それともニカレーダに前金払ってたんでしょうか? エージェント(代理人)というからには、アブレラは自営業の死の商人ではなく、何らかの組織の一員のはず。 それが自分のプライドのために自腹を切るという展開には、若干違和感がありますね。 もちろん、組織に属する人間が自腹で組織と契約しても不思議はありません。 電器屋の店員だって、自分の勤めるお店からテレビを買ったりします。 でも、今回儲け損なったのは、あくまで会社です。 会社が儲け損なったからって、会社に金を払ってまで仕返しする必要はないでしょう。 もしかして、もう少しで今期の営業成績1位の表彰を受けられる予定だったとか? 毎月2〜3台も怪重機を売っている凄腕セールスマンですから、営業成績は良さそうですよね。 或いは、逆に、毎週のように破壊されている怪重機は実はレンタルで、会社に大損させ続けてきたためにクビになりかけているんでしょうか? それなら、失地回復の切り札になるはずの儲け話を潰されて逆上するのも分かります。 大変ですねぇ、営業マンって。 こんなことを考えちゃうくらい、敵にキャラクター性が希薄なんですよね、『デカレンジャー』って。 年末年始には、おちゃらけ総集編ではなく、そういう黒幕的存在が登場してくれないと、そろそろ本気でやばいです。 上記のとおり、敵はアブレラの個人商店ではありませんから、アブレラを倒してみたところで、組織には痛くも痒くもないことになってしまいます。 アブレラの上役なり、社長なりが早く前面に出てこないと、組織との戦いという構図にはなりませんし、ラスト3話くらいで組織が出てきて壊滅すると、無茶苦茶弱い印象を与えてしまいます。 また、出てこなければ出てこないで、“戦いは続く”パターンの最終回になってしまうかもしれないという懸念が湧いてきます。 これって、結構盛り上がりに欠ける展開だと思うんですけどねぇ…。 …あ!
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