SECRET 第50回 ■ PLUM「セイバー〜妄想メイドVer.〜」

2013年12月30日 更新

 

 「Fate/hollow ataraxia」のセイバー・メイドVer.といえば、6年くらい前アルター製品のを紹介しましたが、また新たな商品が登場しました。
 今回は、PLUMという(個人的には初の)メーカーで、階段に腰掛けた可愛らしい仕草のポース。
 なんでもこれは、PSVita版「Fate/stay night Realta Nua」の店舗特典として描き下ろされた公式イラストの立体化らしいんですが、こういう形で別解釈のメイドセイバーが手に入るなら、大歓迎です。
 というわけで、もう一回メイドセイバーのレビューを行ってみたいと思います。

 

 「セイバー〜妄想メイドVer.〜」。
 2013年10月5日発売で、価格は税込10,290円。
 本体は、頭頂部からつま先まで約19.7センチ。
 台座の高さ最大約22.6センチ、幅最大約15センチ。
 奥行最大約16.3センチ。
 所謂ヴィネット風の構成になっているのが、最大のポイントです。

 

 セイバーとは、TYPE-MOONのADV「Fate/stay night」の主人公・衛宮士郎と契約したサーバントで、その正体は英国の英雄・アーサー王本人(劇中では少女が性別を偽っていたという設定)。
 本来は剣を使いこなす優秀な騎士だが、色々とツッコミ所の多い性格と性質を持っており、特に有名なのが「大メシ食らい」という点。
 本商品は、「Fate/stay night」のファンディスクであり続編の「Fate/hollow ataraxia」に登場する“士郎の妄想”が大元になっている。

 それにしても、Fateももう10周年を迎えるんですね。
 時が経つのは、本当に早いものです。

 

 さて今回のメイドセイバーですが、見ての通り階段の途中に腰掛けたポーズで、フィギュア・土台両方とも非常に良く出来ています。
 ポージングのせいでフィギュア本体はかなり小さめな印象を受けがちですが、仮に立ち上がった場合「ALTERセイバー・メイドVer.」殆ど同じサイズになります。
 というわけなんで、決して小さめではないんです。

 

 頭部アップ。
 妄想なんだからいいんですけど、良い意味でセイバーらしからぬ素敵な表情。
 この画像では判りづらいですが、目の部分はテカテカのつや有り処理が施されていて、正面から見ると瞳の照り返しに少しドキッとさせられます。

 

 瞳の照り返し。
 こんなんでわかるでしょうか?

 

 正面からアップ。
 顔はやや細めに感じますが、細すぎということはなく絶妙なバランス。
 前髪のダルさも殆どなく、実に上手い処理が施されています。
 まぁ要するに、非常に良い出来ということです。
 右手の指の表情も、可愛いですね。

 

 今回の構成ですが、見たまんま階段型の土台にフィギュア本体が座っているだけです。
 また、セイバーの尻型に段部分がへこんでいるということはありません。
 そのため、座る位置を微妙にずらしたりしてポジション調整することも自由です。

 

 全体を別角度から。
 階段は、底部分がヌキになっていますが、それ以外の方向からは欠けや穴が見えない構造になっています。
 材質はプラ製。

 

 別角度から。
 さすがにこっち側からだと、面白みに欠けますな。

 

 後方から。
 今回のメイド服も、背中が大きく開いた大胆なデザインが再現されています。

 

 更に接近。
 まとめ髪やフリル部分の表現は、さすがにアルターほどの細かさには及ばない模様。
 それにしても、絶対にブラなんか着けられないくらいに深い切れ込みが、実に良い!

 

 ほんのりですが、一応胸チラ的な要素もあったり。
 胸の谷間もあったりするので、こういうのが好きな人にはオススメポイントかも。
 巨乳というわけではないのでささやかな程度ですが、かえってそういうのがいいというケースもありますね。

 

 特定の配置場所が決まっているわけではないので、最上段に座らせることも可能です。
 また、これによりバランスが崩れて転倒、ということもありません。
 それどころか、お楽しみポイントが見えやすくなって、むしろ良い事ずくめ?

 

 メイドセイバー単独で。
 ポーズがポーズなんで、これだけで撮るのはなかなか骨が折れます。

 

 実はこのメイドセイバー、実際はスカートの端で安定性を図っています。
 そのため、後述するキャストオフを実行すると、微妙に座り方が変化します。
 一応、平らなところではお尻も接地するので、決して問題点ではありませんが。

 

 今回の、メイドセイバーはごく普通のパンツです。
 アルター版みたいに、無駄に(褒め言葉)凝ってはいません。
 だが、かえってそれが良いと思われる御仁も多い筈。

 

 さすがに、この状態を後ろから見ると違和感バリバリ。

 

 このメイドセイバー、ポーズがポーズなので、段差がある土台上でないと飾れず、付属の階段以外に飾ろうとするとそれなりのアイデアが必要になります。
 一応、一般的な構造の液晶モニタに座らせることは可能で、安定感もかなり確保されますが(左手は浮くけど)、それをやると脚が邪魔で気になって仕方ありませんでした。
 個人的に試した範囲だと、小物を入れている卓上収納ケース(100円ショップで売ってる積み重ね可能な奴)の角に座らせるのが、いい感じにジャストフィットしました。

 

 さっき軽く触れましたが、今回はスカートが取り外し可能です。
 というか、癒着防止ビニールを外す都合、一度は脱がさないとならんのですが。

 

 別角度。
 ちなみにこの形態だと、階段土台以外の場所に置いた場合、安定性が激減します。

 

 意外に幅広で、安産型の大きなお尻。

 

 お約束の、サービスカット。
 なんだか、妙にマニアックなディテールが施されていますが。
 なかなかの、ふっくら下半身。

 

 別角度から。
 パンツ生地の厚さ再現なのか、尻肉との段差が際立ちます。
 下着に施された入念なグラデは、いい効果出てます。

 

 でも個人的には、やっぱりミニのメイド服から覗く下半身というのがおいしいと思うわけです。
 けど、普通に飾る限りだとまず目に入らない部位ですね。
 メタリックな質感のストッキングも、いい味出てます。

 

 階段土台単独。
 せっかくの家具? 型土台なんで、メイドセイバー以外にも活用の仕方があるんじゃないか? と思ったまではいいんですけど。

 

 1/12サイズのフィギュアタイプだと、大きすぎてイマイチ決まりませんでした。
 メイドセイバーと同じくらいの大きさの非可動フィギュアでもあればいいのでしょうが、生憎手持ちにはありませんでした。

 

 苦肉の策が、ネタ撮影。
 つうか、筆者の足りない頭では活用の幅を持たせることが叶いません。
 メイドセイバー専用で問題はないんですけど(当たり前ですが)、どうせならもっと活用したかった……

 

 アルター版のメイドセイバー(Ver.R)との比較。
 服の質感や、服の皺表現の差が明確ですが、並べても意外と違和感はなく、このまま飾り続けてもいい感じです。
 なんだか、リアルタイプとノーマルタイプの比較みたいにも思えます。

 

 以上、「セイバー〜妄想メイドVer.〜」でした。
 それにしても、ふくらはぎでパンツを隠すアングルっていいよね!

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【買ってみて一言】

 題材が題材なんで、どうしてもアルター版と比較されがちですが、メイドセイバー好きならこれは超オススメの逸品です。
 あちらとはまた違った魅力に溢れていて、しかも出来が良く細部も作りこまれていて、何より仕草が可愛く色気もあるという。
 そんなに原作に拘りがないせいなのか、個人的には、まったくと言っていい程問題点が見出せませんでした。
 あえて問題点を挙げるとしたら、1万円を越える価格でしょうか。

 以下、ちょっと脱線しますが。

 昨今、更に完成品フィギュアの平均価格は上がり、今では1万円以上は当たり前になり、中には1万5千円を越えるものまで出てきています。
 聞けば、中国工場の人件費が上がっているとか、材料費の高騰がどうとか色々要因があるようですが、どうやら数年前……具体的には、このサイトで高頻度で完成品フィギュアを扱っていた頃とは、全く事情が異なってしまったようです。
 おおまかな感覚で言うなら、最低でもあの頃よりも3,000〜4,000円以上は定価が跳ね上がったのではないでしょうか。
 そんな状況なんで、以前のように集め辛くなったというファンは多いようです。
 試しに購入してみて、それから判断……というのも厳しくなりましたからね。
 たとえ価格が変わっても、試作品と市販品の違いに関する問題は相変わらずなので、そういう見地からもリスクは高まっています。
 中には、1万円越え定価でデコマスから酷く劣化してしまった商品なんてものもありますからね。
 せめて、このまま価格高騰が続かないよう、どこかで歯止めが利いて欲しいところです。
 平均的な完成度は、これまでよりも高まっているのですから……

 

 閑話休題。
 とにかく本商品は、個人的には2013年の締めくくりには最適なものとなりました。
 PLUMというブランドは正直意識していなかったんですが、個人的には充分信頼に足るレベルの製品を輩出しているように見受けたので、これから積極的にチェックしていきたいところです。
 GEのアリサとか、台場カノンとかもいいよね!

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