SECRET第21回 ■ メガハウス Excellent Model CORE 戦国キャノン「巨乳暴れん坊巫女こより」

2006年1月29日 更新

 ここでは、タイトル画像に利用したフィギュアをご紹介。
 今回は、2006年最初に大規模な争奪戦を展開させた、メガハウスの「戦国キャノン こより」。
 戦国エース、ブレードと続く、彩京の「戦国シリーズ第三弾」からのピックアップ…と言いたいところだけど、こよりって一応全部に出ているんだよね(一部キャラデザが違う時もあったが)。
 あ、ちなみに「戦国キャノン」自体はPSP用ソフトなので念のため。

 この出典が、シューティングゲームだという事を知らない人も、実は結構多かったようで。

 発売は、2006年1月25日。
 定価は5,040円。
 しかし、これを書いている時点での実質的な取引価格は……その2〜3倍くらい?
 再販されるまでは、しばらくそんな感じになってしまうのかも。

これがパッケージ。
パッケージサイズは、横19×縦28×奥行き12センチ。
フィギュア本体に対して、結構大きめ。

今回は、いきなりアップから。
本商品の一の魅力は、言うまでもなくこの「胸」にあります。
顔も大変良く作られているんですけど、それよりも何よりも目の行き所があちらな訳です。
ゲームのデザイン画を見た時からずっと思ってたけど、ナイスセールスポイント。

こちら、全身像。
お祓い棒(正式名称失念)とお札がオプションとして付属。
頭部のゴーグルは、残念ながら固定。
でもさりげにクリアパーツだったりして、こだわりがすごい。

いやね、胸ばっか話題になりますけど、顔もいいんです。
かっこいいんですよ、本当に。
司淳絵とは似てない気もしますが、これはこれで満足度高し。
発表当初、濃すぎる顔と言われていましたが、全然そんな事ないです。
ただ、過去の萌え系の顔に慣れた人には、ちょっと抵抗感あるのかも。

ま、それはそれとして、以下はいつもの旋回撮影。

で、こうして全体を見ていると、服と身体の間に妙な隙間が見えたり、
袖が別パーツ構成っぽく見えたりしてしまう訳で、ここに疑問を抱かれた方も
おられるかもしれませんね。

そこはそれ、エクセレントモデル「コア」ですから。
今更白々しいような気もしますが、この商品には、とんでもないギミックがありまして。
――そう、そのせいで争奪戦が展開したくらいの、とんでもない奴…

はい、キャストオフ!

というわけで、なんと衣装が脱がせられます。
この商品も、癒着防止のために身体と衣装の隙間にビニールが挟まれているため、
購入時、最低一度は脱衣(と書いてクロスアウッ!! と読む)させなくてはなりませぬ。

褌部分から上半身と下半身が分断可能。
ここで分けて、袴履かせるわけです。
ちなみに、ちょっとコツが要ります。

衣装からハミでないようにしたせいなのか、胸の先端部の位置が
かなり外側に開いてしまっています。
実物でも、こんなに極端にはならないよ。
でもまあ、脱衣自体ボーナスギミック的なものだろうからなあ…

ちなみに筆者は、脱衣モード公表前に予約していた訳ですが、
いまだに、この胸の形はちょっといただけない心境。

後ろ姿はこの通り。

背面別角度。
全身の筋肉の動きまで作り込まれています。

はい、サービス。

ちなみにこの撮影に使用したモデルは、上下パーツ分割線部分がほとんど気になりませんが、
中には、褌上部と胴体の隙間が大きく開いてしまう個体もあるそうで。
でも、それは購入時選別できない部分だからなあ。
もはや運の天まかせ。

袴だけ身につけた状態。
袴のウエスト部分が、上半身底面部よりやや小さいため、通す&下半身と合体させるのがやや困難。
ドライヤーを使って、袴パーツを暖めるのも手段の一つだそうです。

袴+両袖装着。

上着装着。
この後、裾部分を合わせて袴の中に差し込みます。

で、ここまでの撮影ではすべて自立させているんですが、本当は専用の土台が付属しています。
しかし、某アソビットで展示されていた本商品は、台座で脚部を固定させていたせいなのかどうかわかりませんが、ものすごく前のめりに傾いてました。
(台座がなかったら、倒れていた&湾曲は酷くならなかった?!)

PVC製フィギュアが自重で傾くのは仕方ないですが、本当に台座のせいで傾きやすくなってしまうのだとしたら、これはきついです。
というわけで、せっかく自立できる良いバランスなのですから、ここは一つ、使用しない方向で考えてはいかがでしょ?

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【買ってみて一言】

 この商品、発表当時はあまり騒がれていませんでした。
 確か2005年の秋頃に発表されたと記憶しているんですけど、その頃は「おお、これが出るのか。ふーん」程度の関心しか持たれていなかったような風潮でした。
 なので、この時は一部のこよりファン(筆者含む)くらいしか注目していなかった感じでした。

 ところが、11月下旬頃。
 実は脱衣可能、と判明した瞬間、事態が変わりました。
 各ネット通販ショップは軒並完売、予約満了状態。
 ものすごくわかりやすい反応だったわけですが、その勢いといいますか、加速度の凄さは壮絶でした。
 当時、筆者はたまたまネットウォッチをしていて、その情報をほぼリアルタイムで発見したわけですが、次々に完売・予約終了告知を掲げていくWEBショップの様相は、ちょっとした衝撃でした。

 そして、発売日が近づいた1月下旬。
 そう、だいたい23日頃だったと記憶しています。
 情報入手が遅れた購入希望者達は、直売分に賭け、フライング発売を狙って動き出しました。
 一応、25日発売というアナウンスがあったわけなので、本来狙うべきは前日の24日なのですが、たまにそれより早く販売される場所もあるわけです。
 というわけで、争奪戦の火蓋が切って落とされました。
 この日からの約三日間、秋葉原は地獄だったそうです。
 入荷店舗情報がネット上に広まり、携帯でそれを見た客がおしかけるため、どの店も瞬殺・完売
 入荷の遅い店には電話の探求が連続し、店員もウンザリ。
 23日にアソビット・キャラシティで発売が開始され、わずか数分で完売したのを皮切りに、翌日24日は同店に開店前から多くの列が並び、そのまま午後2時近くまで待たされたとか。
 そしてその間、ヤマギワでは妙に大量の在庫が売り出され、キャラシティで並んでいた人達は、かえって出遅れてしまったり。
 また秋葉原ヨドバシカメラでは、23日から毎日、開店から閉店時までずっと搬入を待ち続けている人達が居たとか。
 一方新宿でも、ヨドバシカメラ・ビックカメラ・さくらや等がチェックポイントとなりました。
 予め入荷告知を出していたさくらやは整理券配布で乗り切ったものの、やはり朝一で並んでいた人達すべてに行き渡る事はなく、多くの人が涙にむせいだ様子。
 各地方都市でも状況は似たようなもので、大阪・名古屋などもかなりの動乱があったようです。
 果たして、この三日間は全国でどれだけの人達が大騒ぎしたことでしょう。

 当然、こうなるとオークションもすごい事になります。
 いつかは落ち着くのかもしれませんが、現状はもう高値高値…。
 マジで、霞争奪戦の頃を彷彿とさせます。

 過去、SRDX翠星石やRHDXミーア・キャンベル、また約一年前のマックスファクトリー霞など、秋葉原や新宿などのマニア系ショップのある地を震撼させたアイテムは多々ありましたが、今回はそれにさらに輪を掛けたような状況だったとか。
 筆者も、別件の用事で24日秋葉原に立ち寄りましたが、数件行った店すべてで、こより入荷を店員に尋ねる客の姿を見ました。
 ええ、それを横目に、筆者はしっかり装着シャリバンとシャイダーを買ってたわけですが。

 何はともあれ、2006年もフィギュア業界すごそうね、という予感を感じさせた、恐るべき事態でありました。

 で、肝心の品物。
 良く出来ていますし、細かな難点はあれど、大変満足度の高い商品だと思います。
 最大の売りが脱衣なのは事実ですが、それ以外にも魅力的なポイントが沢山ちりばめられているのは良いですね。
 ただ、その胸の造形が奇妙(着衣時のスタイル重視故の違和感)なのと、やむをえないとはいえ、衣装が厚ぼったくて装着時に手こずるのが厳しい点かな、と。
 特にこれ、片づける時がものすごい手間なんです。
 下半身を付属のビニールで包み、これに袴を被せた上、はみ出したビニールの中に上半身を詰めで合体させ、さらにそこに上着を重ねなくてはなりません。
 まあ、そこまで丁寧に片づける必要はないのかもしれないけど…ちょっと辛かった。
 でも、そうしないと保存時に癒着しちゃうかもしれないからねえ。

 下半身は、褌部分(つまり股間部)だけがABS製、脚は全体がPVC製のため、やはり経年による湾曲が心配されます。
 先で触れたキャラシティ展示物のように、すでに傾いているものが出てきているわけですから、意外に姿勢維持時間は短いかもしれません。
 ずっと飾っておくつもりの人は、夏が近づく前に何かしらの対策を講じましょう。

 本体の高さは、約19センチ強、台座の直径は11センチ。
 このエクセレンモデル・コアの次回作は、なぜか「まいっちんぐマチコ先生」
 しかも、SICばりにデザイン変わりすぎてますが…それも脱衣が売り?!

 で、先日発表された第三弾が、なんと「マシンロボ・クロノスの大逆襲」のレイナだとか……

 メガハウスさん、いったいどういう基準でキャラクター選択してるんスか?!

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