SECRET 第34回 ■ バンプレスト ガンダム0079カードビルダー「ガールズフィギュアA レイコ」

2006年10月7日  更新


 今回は、ゲーム「機動戦士ガンダム0079カードビルダー」に登場する連邦軍側の隠し秘書レイコ・ホリンジャーのフィギュアです。
 「〜0079カードビルダー」ってのは、今流行のトレーディングカードを使うアーケードゲームですね。
 カードコレクションの趣味を持たない筆者はプレイしてませんが。

※2006年12月27日、プライズ版簡易レビューを追記しました。

●バンプレスト ガンダム0079カードビルダー ガールズフィギュアA レイコ

 このレイコ、キャラクターデザインは「ケロロ軍曹」でお馴染みの吉崎観音氏で、連邦軍制服(しかもなぜか男性用)をアレンジしたハイレグレオタード着用&爆乳という、なんだか凶悪なデザイン。
 面白そうなので手を出してみたのはいいんですが…詳しくは後述。

 というわけで、レイコ。
 2006年9月7日発売で、定価6.615円(税込)。
 商品名に「A」とありますが、同時期に「ガンダム0079カードビルダー ガールズフィギュアB キャシー(キャサリン・ブリッツェン)」も発売されています。
 こちらもレイコと同コンセプトの商品で、ジオン軍側の隠し秘書です(さすがにこっちまでは買ってません)。

 ガンダムのビームサーベル型のステッキと、制服のベルトを模したウエストリングがいい味出してます。

 顔アップ。
 実は筆者、吉崎氏デザインのキャラ物の立体物はあまり好きではないのですが(個人的に、立体映えする絵柄だと思ってないので)、これは例外的に気に入っています。
 ボディの迫力もあるのですが、なんとなく、いつもの吉崎臭が薄いというか。
 ただちょっと残念なのは、このサイズ(後述)の割に表情が二次元的な造りなせいか、ややロンパっているように見えてしまいます。
 これは、眼球表面部が湾曲しておらず、平面に近いために起こる錯覚。
 ここが多少湾曲していると、この難点が解消できるだけでなく、角度によって様々な表情が出たりします。
 今のところ、筆者が知る限りこのパターンで造形&ペイントされているのは、「コトブキヤ セラちゃん」だけですね。

 てなわけで、決してミスペイントでロンパっているわけじゃないから、問題点ではないですかね。

 ではそろそろ、いつもの旋回撮影を。

 青のハイレグレオタードに巨乳、ムチ系、さらにツインテールでオーバーニー。
 そのスジが好きな人にとっては、なかなかに暴力的なデザインです。

 ウエストのリングは、固定されていないのでずらす事が可能ですが、取り外す事は不可能。
 どうしてもという場合は、もはや分解するかリング切断しかありません。

 しかし、DOAの霞の時も思ったんですが、ウエスト横の肌が露出していて、そこを帯やベルトが横切っているというデザインは、なんか無意味にえちぃですね。

 このリング、塗装皮膜の状態から「癒着」の危険がかなりあるように見受けられます。
 長期間飾る人はご注意。
 製品梱包時には、胴体とリングの間にビニールがかまされているので安心です。

 リングで邪魔されていて、よく見えなかったヒップラインを。
 こちらからのアングルも、なかなかに凶暴。

 背中には、タンポ印刷でカードビルダーのロゴがプリントされています。

 レオタード前面部のファスナーラインは、なぜかこんな所まで伸びてます。

 …こういうフロントが開くタイプの場合、普通はヘソの辺りまでだろうがよ、オイ。
 色々と悪意を感じるデザインです。
 この辺りの造形、なぜか妙に細かいので、好きな方にはオススメ。

 ビームサーベルステッキは取り外し可能。
 材質はABSです。

 左手の平が、ボールジョイント受けのような構造になっています。
 ここで、ステッキの柄に付いているボールを受け止めて固定します。
 保持力は問題ありません。

 今回は、コスチュームの関係でお約束はありませんが。
 代わりに、最大の売り「まるでボディペイントのような」胸をご堪能ください。
 パッケージの表記によると、身長161センチ、B91W58H83だそうです。

 ――絶対嘘だ。
 このカップなら、もっとある!

 なんか、気合入ってるなあ。
 マンガ胸なのは間違いないんだけど、微妙に重力に引かれてたわんでいるなど、おかしなリアリティがあります。
 つか今回のは、身体造形に異常なほどのこだわりと魂を感じる気がしてなりません。

 ローアングル。

 胸と腰。
 しかし、ここでちょっとした問題が!

 なんと、左腰部分にパーツのずれが!!
 …店頭で買う場合は気をつけましょう(筆者は通販でした)。

 もう一つ問題箇所が。
 このページの写真では判別できませんが、一部塗装ミスと思われる部分が見られます。
 それは、お尻から太股にかけての段差部分。
 ここに、恐らくオーバーニー用のシャドウと思われる色が吹かれています。

 肌色の上に、青のシャドウ!
 これはかなりきつい!

 もちろん個体差の可能性もありますが、一応記憶に留めておかれるとよろしいでしょう。

 台座。
 見ての通り変型デザインなので正しい数値は出せませんが、最小直径11センチ、最大約14センチ。
 純白のABSに連邦軍のマークがペイントされています。

 …この直径数値を見て、「なんか大きくね?」と感じた人は、ちょっと鋭い!

 たまたま近くにあった「超合金魂レオパルドン(高さ約17センチ)」との比較。
 で、デッケ〜!!

 そう、このフィギュア、ものすごーくデッカイのです。
 なんと、最頂部で29.5センチ(台座含まず)!
 さすが1/6…というところですが、なんか実際はもっとスケール大きい気もしてしまいます。
 筆者はサイズを気にしないで(というか意識しないで)購入して、ビックラこきました。
 こんなにデカいと、キャシーまで揃えるなんてとても無理!

 これだけデカいフィギュアですから、当然箱だってデカいのです。
 パッケージサイズは、縦35センチ×横17センチ×奥行15センチ。
 大の大人が小脇に抱えてちょっときついかなと感じるサイズ。
 店頭購入で持ち帰るのがためらわれる大きさです。

 「マックスファクトリー鴇羽舞衣」の時も思いましたが、このように箱が無闇に大きい商品って、結構実店舗からは嫌われる傾向があるんですよね。
 発売後一ヶ月も経たずに、いきなり25%オフとか連発されたのは、そんな事情があるからなのかな、なんて邪推。

 ま、でも、実際は結構売れてるみたいですねコレ。

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 先のパーツずれを無視すれば、購入して良かったと実感させられる良い商品でした。
 筆者のように、ツルペタよりもむっちり系体格のフィギュアが好きな人には、充分オススメできます。
 ただし、とにかくデカイので飾るのが大変でしょう。
 ショーケース等に飾る人は、あらかじめサイズをきっちり把握しておく必要性があります。

 ちなみにこちら、さっきは「実店舗では嫌われ者?」と書きましたが、実際は結構好評なようで、通販店舗の状況を確認する限り、結構売れているみたいです。
 逆に、もう一方のキャシーは割り食ってる感じで…
 ヤフオクの相場も、これを書いている現在では6000円前後と、あまり定価と変わりません。
 しかし、なぜかキャシーとの二体セットだと、一体平均4500円前後まで低下するという不思議。
 こんな状況なので、筆者はこれを手に入れるのに時間がかかってしまい、レビューが一ヶ月も遅れてしまったわけです。
 参考までに、筆者の購入価格は5000円でした。

 で、なぜか不人気のキャシー。
 吉崎臭が強い顔の作りで好き嫌いが分かれるというのもあるんですが、やはりレイコのようにコスチュームフェチ的な魅力に乏しく、またジオン軍のコスチューム(というか、シャアか?)の色の地味さも手伝って、どうしても注目されないようです。

 が、しかし。

 実は、「胸のレイコ」に対して「尻のキャシー」でして、こちらもなかなかのこだわり造形のようです。
 半透明スカートの下にTバックという豪快なデザインらしいので、興味がある方は調べてみては?

 この0079カードビルダー・ガールズフィギュアですが、実は2006年11月にプライズで別バージョンが発売されます
 そちらの方が、今回のより発表が早かったのかな?
 このプライズ版、見本を見る限りだと今回のようなムチムチ感はないのですが、代わりにスレンダーな体型と可愛らしい表情、整ったバランスと注目点がかなり多く、見本からグレードを下げずに発売できたら、人によってはそちらの方が評価が高くなるかもしれないというほどのものです。
 最近のプライズも、ホントにバカにできなくなって来ましたね。

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●プライズ バンプレスト 機動戦士ガンダム0079カードビルダー・ガンダムシリーズDXガールズフィギュア〜カードビルダーオペレーター

 と、いうわけで。

 公開が遅くなりましたが、こちらが先の本文内で触れられていたプライズ版。
 いわゆるゲーセン景品なので、定価はありません。
 発売時期は、2006年11月24日頃。
 だいたい一体1,000円前後というところで、各1,200円辺りで購入できればいい感じみたいです。
 発売当時は秋葉原で各1,000円未満で売られていた事もあったそうですが、当然すぐ完売。
 宣伝期間がそこそこ長かったせいかファンの間に情報も広まっていて、チェック入れていた人は多いみたいですね。

 まずは、連邦軍側オペレーター:レイコ・ホリンジャー
 巨大版よりスリムですが、さりげに胸の圧迫感がすごかったり。

 レイコ背面。
 ヒップの形と質感が良く出ています。
 スタイルについては好き嫌いありそうですが、ポージングや表情付けとしてはこちらの方が整っているかな。
 凝るべきところは色々な意味できっちり凝りまくっているという、造形のこだわりが見えます。
 こういうのは見逃せませんな。
 その分、ちょっと安っぽく見えてしまう塗装が残念かな。

 顔アップ。
 プライズの割にいい表情でこの点はほとんど文句なし。
 ただ、肌色の成型色がやや褐色がかっているため、巨大版と違って肌が浅黒く見えてしまいます。
 ここもちょっと残念。
 見本版は綺麗な発色の肌色だっただけに…。

 次に、ジオン軍側オペレーター:キャサリン・ブリッツェン、通称キャシー。
 こちらも、巨大版より良いポージングに感じます。
 スタンダードではあるけれど。

 背面。
 少し面白みに欠ける造形とポージングかなと思ったけど、この透けたスカートでポイント獲得?
 よくよく見るとなかなか良い感じです。
 ちなみに、スカートは脱着可能。
 AパーツとBパーツに分かれるわけですね、胴体が。

 顔アップ…ですが、ここでちょっと残念な部分が。
 目の塗り位置がおかしな事になっているので、なんだかロンパってるみたいにも思えてしまいます。
 もう少し瞳を大きくして、上瞼の黒い部分の塗りを厚くすれば違和感は少なかった?
 他が良い分、この部分の難点は大きく、痛いですねえ。

 造形が気に入っていて、なおかつ安価で手に入れる事が出来るなら是非とも入手すべきアイテムという感じですが、プレ値が付いたりすると大変微妙な感覚に陥る。
 そんな微妙な感じです。
 造形そのものは良好で、パーツの抜きや組み立ても良好なのですが、とにかくそれぞれが塗装面で大きく損をしている気がします(レイコはスーツの艶、キャシーは目)。
 ですから逆に、これを自主的に改善できるという人にとっては、旨味のあるものかもしれません。

 ちなみに、二体ともステッキの保持方法は巨大版と同じ理屈。
 手側に穴があるのですが、固定力はそんなに強くありません。
 ただし、微妙に曲がっているのか綺麗に手と台座で挟む事が出来なかったり。

 なお、注意点がひとつ。
 プライズのせいなのか、本商品はベルトやスカートなどの別パーツ部分の癒着を防止するビニールの類がまるでありません
 ステッキはビニールで包んであるのに、レイコのベルトやキャシーのベルトはそのまんまで入っています。
 キャシーはスカートが無塗装なのでまだいいかもしれませんが、レイコはやばそう?
 もし長期保存を前提とするなら、一度開封してからベルトやスカートの間にビニールの切れ端を挟みこんだ方がいいかもしれません。
 キャストオフ系フィギュアは、一年もしないうちに色移りが起こったりするそうですから、状態に拘る人にとっては意外に深刻かと。

 本体サイズは、レイコが約21センチ(台座含む・アホ毛含まず)。
 キャシーが約21.5センチ(台座含む)。
 台座直径は、それぞれ約11.4センチ。

 パッケージサイズは、両方とも縦25センチ(ベロ含まず)×横12センチ×奥行10センチ。

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