SECRET第26回 ■ CAVE(MIC) 鋳薔薇 オリジナルサウンドトラック付属「テレサ・ローズフィギュア」

2006年4月23日 更新

 ここでは、タイトル画像に利用したフィギュアをご紹介。
 今回は、第12回でご紹介した「虫姫さま・レコ姫」と同じく、CAVEのアーケード・シューティングゲーム「鋳薔薇(これでイバラと読む)」のオリジナルサウンドトラックに付属するフィギュア・テレサ・ローズ
 この人、こう見えてもラスボス…じゃない、真ボス(ラスボスよりも上に位置する隠しボスみたいなの)。
 このゲームでは、敵側の悪の元締でござんす。

 発売は2006年1月30日で、ちょっと古いアイテムになっちまってますが、これには事情が。
 筆者はこれの発売を事後になって知ったタチで、その後の再販で揃えられたわけです。
 だから、再販までのタイムラグとか色々あって、こんなに遅くなっちゃったのね。
 (言うまでもなく、再販もあっという間になくなっちまいましたが)

 CAVEは、自社ゲームサントラにPVC製完成品フィギュアを付けて、予約販売のみで流通させる事に味でもしめたのでしょうか。
 現在、この鋳薔薇関係商品でとんでもない事を始めていますが…それは後述。
 とりあえず筆者は、テレサ・ローズだけでいいや。

 テレサ・ローズ。
 いわゆる超弾幕勘弁してくださいもうボムがありません系シューティングの主人公…じゃなくて、先述の通り悪の親玉な人。
 五人の娘持ちで、家族揃ってかつて居た北欧エーデルワイス国を破壊し尽くそうとするマッドな人。
 まあよくわからない人は、紐尾女史がいつも唱えているような事を本当にやっちまった奴、と考えればいいかと。

 彼女の目的「全部ぶっ壊して跡地に薔薇園作りましょう」は、果たして叶えられるのか?
 いや、それを阻止するゲームなんだけどさ。

 こちらが、サントラ。
 めがてんさん冴えまくりの、どことなくシックなイメージを漂わせるド派手系なんだけど、個人的には「虫姫さま」の突き抜けるような爽やか&スピーディな曲のが好きかな。

 このイラスト、一番後ろで恐い顔しているのがママことテレサローズ。
 手前の五人が、その娘達。
 そして今、この五人の……いや、後述でしたねそうでしたね。

 こちらがパッケージ。
 サイズは、高さ約21.5センチ×横幅約17センチ×奥行き約12センチ。
 虫姫さまの時は、前後をブリスターで挟む&外箱という、今時よくあるタイプだったのですが、今回はこういうの。
 でも、台紙はスライドで取り外し自由だから、開けた後元に戻すのは簡単。
 内側でも、別途ブリスターの蓋が設置されています。

 と、フィギュアの話をほとんどしてないので、そろそろ本題。
 以下は、いつものように旋回撮影。

 でっけーバラ型スカート!
 このボリューム感が、本商品最大の売り。
 いやが上にも目がいきますもの。
 ちなみに、スカートは二層式に見えますが実際は一体型。
 というか、赤部分と白・黒部分が接着されているみたい。
 赤部分自体、多層構成ですからな。

 たわわな巨乳がさらに目を引きますが。
 よくよく見ると、スカートの隙間から、下半身が覗いてます。
 これが、今回の 本 当 の 売り部分。

 ――なんだけど。

  顔が恐いんだわさ。

 「あ? 何ガンたれてんだてめ?」とでも言いたそうな、レディース系(古!)のフェイス。
 一重に細眉毛は、マジ恐いから勘弁してよママ!
 いやまあ、ボスキャラなんだから可愛くても困るわけだけどさあ〜。
 この顔は、結構嗜好が分かれそうね。

  それはそれとして、今年の流行「キャストオフ」をば。

  巨大スカートを取り外すと、いきなりなまめかしくなります。
  ガーターベルト好きはたまらんちんかも。

 そして、その後ろ姿。
 ナイスですよママン!

 Tバックとガーターベルトとエナメルブーツは、そのスジの人達には拒否権も対死の光線ST判定もナシで、ナニかを発動させる魔力があると、魏志倭人伝にも記されています。

 身体のエロさは極上!
 「身体さえよければ顔はどうでもいい」という、ある意味コアすぎるあなたにはピッタリかもしれまセーヌ。

 スーツのエナメルの質感は、かなりレベル高いっス。

 ガーターベルトが途切れているのは、そこから分割してスカートパーツを挟むためです。
 だから、ここは我慢どころ。

 しかし、実はこのフィギュアには、男前の顔とか、途切れたガーターベルトなんかより、もっと恐ろしい秘密が秘められているのだあっ!!(べべーん。) 。

 これはないだろCAVE…

 ここで「でも、お尻には元々(以下略)」という下品極まりない事を平気でのたまう人は、黙って歯を磨きに退出してください。

 「虫姫さま・レコ姫」の時は、秘密が秘密だったからダボ穴接続も納得できたけど、今回の、この豪快すぎるのはねえ…
 そりゃまあ、台座からずり落ちる事はないし、安定性も高まるし、接着されていないだけまだいいのかもしれませんが。
 それでも、何か言いたくなる人は絶対に居るでしょう。

 筆者は、いくら安定度追求のためとはいえ、肌の接地面が真っ平らになったり、変なダボ穴が開いたりと「人間にはありえない形状」にしてしまうのが嫌いなんですよね〜。
 だからここも、利点を充分理解した上で、個人的に絶大なマイナスポイントと。

 下半身の分割事情は、こんな感じ。

 ――ラフレシア、だよなあこれ。
 絶対誰もバラだなんて思わないよな、ウン。

 ところでここをご覧になっている方の中に、ラフレシアの臭いを直接かいだ事のある人はおられますか?

 「虫姫さま」のレコ姫との比較をば。
 テレサローズは、高さ約14センチ(アホ毛含めると約14.5)。
 スカート直径は、最大約14.7センチで、平均約14センチ。
 レコ姫の方が、髪の大きさの関係でボリュームがあるように感じますが、実際はテレサ・ローズの方が圧倒的。
 ただし、純粋なフィギュアサイズとしては、レコ姫の方が大きいみたい。

 そして、CAVEのこだわりが、ここに炸裂!!
 見よ、しかもダブルで!!

 ちなみに、このけしからなさは、本商品発売後に続々と登場・完売し続けている「五人の娘達」でもしっかりこだわられています。

 どこへ行くんだ、何を目指したいんだCAVE?!

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【買ってみて一言】

 正直なところ、今回は期待が高すぎた感が強いです、個人的に。

 上記までで色々語ってきた「売りの部分」に、それぞれ無視できないポイントが配されていて、(製品としての出来の善し悪しはともかく)大変好き嫌いが分かれる出来になってしまったと言わざるをえません。
 もしこれが、サントラ付属品でなく、単体製品として早期から完成見本が発表され、それが広く伝わっていたならどのような評価になっていたか…そんな風にも考えてしまいます。

 でも、これは売れました。
 実売数はともかく、二回とも結構早い時間で完売したんですから、大したものでしょう。
 もっともこれは、近年の「フィギュア=レア度高し」という刷り込みから来る傾向の影響も多分にあるのでしょうが。
 気に入っている人については特に何も言いませんが、良い所は良い所として立派に機能している分、そうでない所との落差(というか悪いイメージ?)が大きすぎて、ちょっとこれはどうかなという印象がぬぐえない。
 そんな感じがする商品でした。

 なお、ご存知の方も多いと思われますが、なんと五人の娘達も商品化されています
 しかも、それらは何かの特典ではなく、単品商品!
 その上、それぞれボリューム感に乏しく、否、乏しすぎ、なんとそれぞれがガシャポンフィギュアか、数百円のブラインドボックスフィギュアくらいのサイズしかありません。
 筆者はカスミの現物を見ましたが、とても2000円以上取れるシロモノとは思えませんでした。
 いくら座っているとはいえ、高さはテレサローズの膝上くらいまでしかないし…
 これでは、せいぜい高く見積もっても5〜600円が関の山かな、と。
 少なくとも、筆者はどれもまったく欲しいとは思いません。

 CAVEは、これら全6体のフィギュアを使用した「オリジナルドラマコンテスト」なるものを実施し、賞金50万円を掲げています。
 けど、なんつーか…そりゃ全部集める人は居るだろうけど、それ使って応募してくる人ってどれくらい居るものかな? と、今から不安タラタラ。
 意外に投稿があったら驚きですが、全然来なくてもそれはそれで驚きだったりして。

 はてさて、どんな顛末になりますことやら…

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