SECRET第12回 ■ CAVE(MIC) 虫姫さま オリジナルサウンドトラック付属「レコ姫フィギュア」
2005年5月19日 更新
ここでは、タイトル画像に利用したフィギュアをご紹介。
今回のは、一般販売されたものではない、ちょっと変わった商品をご紹介。
まあ、結局PVC完成品フィギュアには変わりないんだけどね。
CAVEのアーケード・シューティングゲーム「虫姫さま」。
その主人公・レコ姫。
このフィギュアは、同タイトルのオリジナルサウンドトラック初回限定版に付属する特典で、高さ最大約15センチ弱、幅最大約11.5センチの完成品。
これが「虫姫さま」オリジナルサウンドトラックのパッケージと帯。
軽快かつ重みのある爽やかなBGMは、ゲームを知らない人でも楽しめることうけあい。
ただし、当のゲームの難易度は…
少なくとも、ファミコン時代のシューティング以来このテのジャンルをまったくやった事のない人にとっては、信じられない難しさでしょう。
とにかく、弾幕、弾幕、弾幕!!
こちらの公式サイト内にデモムービーがありますので、その弾幕っぷりを是非ご参照ください。
なお、CDの発売日は2005年4月19日でした。
というわけで、レコ姫フィギュア正位置。
またいつものように、周囲をグルリと旋回です。
ちょっとゲーム本編とイメージが違うのですが、セーラー服をモチーフとしたコスチューム、なかなか似合ってます。
残念ながら髪以外に艶消し塗装箇所がなく、上着やスカートの質感が全然布地っぽく見えないです。
しかし、それでも完成度を損なっているように見えないのは、さすがの一言。
特典フィギュアはたいがいハズレが多いものなのですが、コレは間違いなく当たりでしょう!
顔のアップ。
ちょっとディズニーヒロイン的雰囲気が漂ってますが、これはこれで味わい深いものがあります。
ま、当然、本編のとは似てないのですが、そんなに徹底比較する必要もないように思えたりしちゃったりなんかして。
土台の「樹」。
ところどころ飛び出しているのは、レコ姫を繋げているジョイント…というかダボ。
本当はこれ、すべて接着してあるので、こんな風に取れたりはしません。
では、なぜわざわざ取り外しているのかというと…
スカートのスリット部をアップで見てみます。
おお、脚の付け根が見える。 なんて喜んでいる場合じゃありません。
実はこのレコ姫フィギュアには、とんでもない秘密が隠されていたのです。
それは……
履いてません。
フィギュアと台座を分離した状態。
この状態にするには、かなり強引な分離処理をしなきゃいけませんので、あまりオススメはしません。
この通り、レコ姫本当に下着つけてないです。
さすがに写真に撮れませんでしたが、前の部分もしっかり作り込まれていて、…まできっちり再現されていたりします。
もちろん、これは改造したものではありません、本当にデフォルトです。
なんか、ゲームが発売された当初から「こいつ履いてないんじゃないの」という話はあったそうなんですが、まさか本当にそのように造形されるとは…
恐るべしはCAVE! 無駄に空気読みすぎ!
もちろん、この初回版を予約した人は、こんな仕様になっている事など知らずに現物を手にしたわけです。
さぞ驚いたことでしょうね。
たまたま近くにあった、「装着変身・仮面ライダーカリス(約13センチ)」とのサイズ比較。
後ろは、フィギュア専用のパッケージというかボックスです。
レコ姫のデザインがわかりますね。
確かに、履いてないっぽい。
ついでに、パッケージ上面(フタ部分)に印刷されているレコ姫のイラストも見てみましょう。
なんかすごい格好しとります。
って、よくよく見たらスカートの後ろ側は長くなってる?
どうやら、フィギュア化にあたって丈の長さを変更したようですね。
さすがはCAVEと言わざるを得ない!(って、製作はMICってトコなんだけど)
【買ってみて一言】
実は筆者、これはヤフオクで落札購入しました。
というのも、この初回版CD、予約開始初日ですべて満了・完売してしまい、その後あまりの反響に同じ規格で再販をかけたのですが、こちらもあっさり完売してしまいました。
それほどの大人気商品だった上、筆者は発売後に初めて存在を知ったので、やむなくオークションに頼ったわけです。
ええ、でも幸い格安即決のがありましたので、それを落としました。
その後は、CD本体もフィギュアもプレ値がつきまして、一時期はセットで7500〜8000円くらいになる事もありました。
現在はやや落ち着いた感もありますが、それでも定価よりは充分高いです。
で、このフィギュアの特殊性質情報が広まったため、さらに需要が広がったという部分もあったようですが、反面「CDだけが欲しいのに、こんなフィギュアなんか付いたせいで欲しくても買えなくなった!!」と嘆く人も出てきました。
ゲームミュージックにのみ興味があるという人は多いですし、実際「虫姫さま」のサウンドはかなり上質な部類に入りますから。
とにかく、そんな感じで「フィギュアだけ欲しい」「CDだけあればいい」という人達が居たおかげで、それなりに商品が事後流通したようです。
そう考えると、一番損したのは「フィギュアもCDも両方欲しい」という人なのかもしれません。
なにせ、本来のセット低定価4,725円に対してあのプレ値ですからね。
その後、フィギュアなしのCDも今後発売されたそうですが。
レコ姫のフィギュアですが、とにかく「特典アイテムとしては上質」な物でした。
昨今のPVC完成品フィギュア群と比べるといくらか見劣りはしますが、それでも充分納得できる出来だったと言えるのではないかと。
コスチューム表面の艶も、質感こそ失ったとはいえ、どことなく高級感を覚えさせますし。
また、ひねりの効いたポージングとハッタリ入りまくりの髪型のおかげで、大変面白い構図になっているのも見逃せません。
サイズも手頃なので、机の片隅に飾っておくのには、ちょうどいいと思われます。
…が、例のノーパン仕様がもしなかったら、ここまで話題になったかどうか、ちょっと怪しいところ。
他サイトさんのレビューによって仕様を知り、慌てて確保に走った人も多いとか。
って、私も結局その中の一人になっちまうわけですが。
ちょっと卑怯?! な気もしなくもないですが、こんな直球(のような変化球)で攻めてきて、話題をかっさらう手もありなんだな、と、筆者は思い知らされたりするわけです。
――って、二つも買ってりゃ説得力なんかありゃしませんな