SECRET第25回 ■ 和風堂玩具店 宇宙のステルヴィア「藤沢やよい」

2006年3月26日 更新

 ここでは、タイトル画像に利用したフィギュアをご紹介。
 今回は、和風堂玩具店の藤沢やよい
 このキャラクター自体は、以前にもマックスファクトリー版をレビューしていますが、あちらとはまた趣の異なるアイテムの上、またまた瞬殺状態を招いたといういわくつきなので、あらためて(?)ご紹介してみる次第。

 原型はぽりご氏(POLYGONIA)で、ワンダーフェスティバルで出品されていたガレージキットが元になっています。
 定価は5,980円(税込)。
 2006年1月25〜26日にかけて発売されましたが、諸事情あって正確な発売日は把握してません。
 多分25日が正式だと思うんだけど…。
 実は、この発売日情報に振り回されたのよね、筆者は。

和風堂版お嬢。
オーバーニーを履こうとしている一場面を抜き出したような造形で、なかなかに面白い。
肉感的なお嬢のボリュームが、嫌というほど実感できます。

シャープでアニメチックな造形だったマックスファクトリー版に対して、和風堂版はやや人間くさい…
悪く言ってしまうと野暮ったいような造りになっています。
ただ、それが独特の味わいになっているのも確か。
人によっては「タヌキ顔」という事ですが、なんとなく納得。

以下は、いつもの旋回撮影。

それにしても、さすがは宇宙学園ステルヴィア校予科生の制服。
ただ座っているだけで見えちゃうというのは……
この商品、人気が出たのもわかるなあ。
とんでもないデザインさ加減が、実にすんばらすい。

というか、実際にこんな制服使われたりしたら、絶対生徒から反発食らうよな。
実用度皆無だし、ほとんど羞恥プレイだし。

無論、それが良いわけですが。

メガネは着脱可能。
お嬢フィギュアにはお約束なんでしょうか。
しかし、マックスファクトリー版と違って予備がないため、壊したりなくしたりしたら大変!
というわけで、くれぐれも管理は厳重に。
個人的に、今回のはメガネかけていた方が好きかな。

お嬢最大の魅力ともいえる、大迫力のボディはもちろん健在。
屈んでいるせいであまり目を引きませんが、凶暴ともいえる巨乳もしっかり造形されてます。

でも、やっぱり太腿に目が行くんだよなあ、どーしても。

お座り系のフィギュアは、その安定性確保のため、接地面が真っ平らにされる事が多く、これが一部のファンの不評を買っています。
確かに、人間の身体が平らなところに触れると肉が押されて変型するわけですが、だからってそれを立体に求めるのは酷というもの
そんなわけで、このお嬢も、椅子との接地面がどうなるのか心配されましたが…

結果的に、杞憂に終わりました。
椅子の上面はお尻の形に湾曲しており、肉体の一部を真っ平らにしなくとも、安定性を確保できるようになっています。
ううむ、実にありがたい処理です。
この商品の最大注目点とその活かし方を、これ以上ないくらい心得ている造りです。
見習えコトブ○ヤ

知人による撮影アイデアを拝借して、今回はちと変わった「お約束」を。
いやあ、なんか、スカートの中身を直接ドアップで撮るのに対抗を感じたもので。

鏡を利用すると、面白い構図になって個人的に楽しいのですが、光加減がガラッと変わるため、画像加工がなかなかに辛い!

ステルヴィアのロゴの入った円形のベースと、靴が付属。
ベースは、直径15センチ。
つか、本当は最初からこれを使って撮影すべきなんだけど…なんとなく別撮り。
言うまでもないですが、靴は穴が埋まっているので履かせる事は不可能。

――って、アレ?
この制服、確かオーバーニーは指先とかかとが露出するデザインだったよな。
って事は、靴は実質的に直履き?

……それって、なんかイヤだな。

一通りのオプションを使用すると、こんな感じにまとまります。

マックスファクトリー版お嬢との対比。
姿勢の都合で、えらく大きさが違うように見えます。
和風堂お嬢のサイズは、高さ約15センチ。
ベースを使わなければ、意外にコンパクトに飾れそう。
 これはさりげに嬉しいですね。

パッケージはこんなものです。
高さ約21センチ×幅約18.5センチ×奥行き約13センチ。
感覚的には、完成品フィギュアの箱としてはよくあるサイズ。
ベースの直径を考えれば、妥当なサイズにまとまっているといえましょう。

ピンクのレイアウトがいい感じで、個人的にはこのまま飾ってもいいかな。

▲ TOP ▲

【買ってみて一言】

 造形そのものの好き嫌いはあるかと思いますが、商品のグレードとしては、かなり高い物だと思います。
 ユージンよりも早く「To Heart2」のガシャポンフィギュアを売り出し、また少しクセのある完成品フィギュアを発売する事で、近年注目を集め始めている和風堂玩具店。
 今回の商品も、各所で瞬殺状況を起こしたという事でしたが、充分納得させられます。
 まあ、これだけ分かりやすいとね。
 ちなみに、これの前に発売された「アテナ(初期SNKのアクションゲーム版)」も、その大迫力ボディと、妙に作りこまれた一部分で注目を浴びましたが、こちらは発売後に判明した売りポイントでした。
 やっぱりそっちの方向を目指しますか、和風堂?!

 えー、さて。
 本商品が瞬殺状態だった事は先に触れましたが。
 この商品、実は「実質的な限定品」である事が、発売後のメーカー発表により判明しました。
 なんでも和風堂は、生産数をわざと絞っているそうで、在庫潤沢状態にする気はなさそうです。
 本商品の具体的な生産数は不明ですが、恐らく5ケタ単位には至っていないでしょう。
 また、現状再販の予定も告知もないので、今から欲しいと思った人は、少しだけ苦労をさせられそうです。
 と言っても、2006年3月下旬現在、オークション相場は定価より少しだけ高い程度に留まっていますが。

 かくいう筆者も、発売日に各店舗をチェックしていたにも関わらず、よりによって業務時間中に出荷・完売され、愕然とさせられたクチです。
 ええもう、予約しておけばよかったってのは分かるんですけどね。
 商品情報知って慌ててネットショップ回ったら、すでにどこも予約終了してたのよんよんよん。
 てなわけで、すっかり諦めていたわけですが、とある事情からふと手に入ってしまったため、今回紹介した次第。
 あまりに嬉しいめぐり合わせに心躍っていましたが、その後、コト○キヤの「向坂環 ドリマガVer(To Heart2)」の店頭予約の事に全然気付いておらず、またまたすッポカしてしまうという悲劇に遭遇。
 やっぱり、いい事の後には悪い事が均等にやってくるのですね…。
 巡り合わせの運不運ってのもあるけれどさ。orz

 それにしても、今年はこより、お嬢、ナオ、アル・アジフ、メグ(爆裂天使)、超合金アクエリオン10,000円売り(違)と、まだ春先だってのに、ホント瞬殺が多いなあ。

 最後に、これから入手を考える方へご忠告を。
 この商品、出来はいいのですが、個体差が激しいようで、塗装ムラの大きいものやグラデーションが変になっているもの、また肌色部分が少々緑がかっているような感じになっているものなどがあり、必ずしも上等なものが手に入るとは限らないようです。
 筆者が入手したものは特に問題らしい問題もなく、全体的にいい感じなのですが、画像加工ソフト上で色々弄ってみたら、太股部分から微妙に緑っぽい色を感じました。
 直接見る分には、ほとんど気にならないんですけど。
 ネット上の評価を見ていくと、結構ハズレを引いた方も多いようで、しかも、今回はあまりメーカーサポートも頼りにならなさそうなので、あらかじめ覚悟を決めておく必要がありそうです。

 やれやれ、やっかいなものです。

「人生に玩具あり 2式」トップページへ戻る