第29回 ■ バンダイ 装着変身「仮面ライダーガタック」&「CORMガタックエクステンダー」

2006年8月1日 更新

 「仮面ライダーカブト」の装着変身シリーズ第二回目は、いきなり5人目のガタック!
 途中がごっそり抜けていますが、細かいことは気にしないで参りましょう。

 なお、レビューに入る前に一言。
 今回ご紹介する装着変身・仮面ライダーガタックは、基本構造が「装着変身・仮面ライダーカブト」とほぼ同じなので、素体の可動や基本パーツ構成等、シリーズ間共通要素については特に触れないでいきたいと思います。
 詳しくは、カブトのレビューページをご参照ください。

●バンダイ装着変身シリーズ 「仮面ライダーガタック」 定価3,150円(税込)

  • ガタック素体フィギュア
  • ガタック無可動素体(展示用)
  • ガタック・マスクドフォーム頭部(マスク)
  • ガタック・マスクドフォーム肩アーマー×2
  • ガタック・マスクドフォーム上腕アーマー×2
  • ガタック・マスクドフォーム前腕アーマー×2
  • ガタック・マスクドフォーム胸アーマー×1
  • ガタック・マスクドフォーム用拳×2
  • ガタック・ライダーフォーム頭部(マスク)
  • ガタック・ライダーフォーム肩アーマー×2
  • ガタック・ライダーフォーム上腕アーマー×2
  • ガタック・ライダーフォーム前腕アーマー×2
  • ガタック・ライダーフォーム胸アーマー×1
  • ガタック・ライダーフォーム用拳×2
  • ガタック太腿アーマー×2
  • ガタック脹脛アーマー×2
  • ガタックゼクター・マスクドフォーム用×1
  • ガタックゼクター・ライダーフォーム用×1
  • ガタックダブルカリバー(プラスカリバー)
  • ガタックダブルカリバー(マイナスカリバー)
  • ガタックバルカン×2
  • 専用台座×2
  • シール×1
  • 取扱説明書

 2006年7月29日、単独発売(正しくは、後述する「CORMガタックエクステンダーと同時発売」)。
 COR版ガタックに一週間遅れて発売された、カブトシリーズ5体目のライダー。
 本編のギミックとは異なるが、「マスクドフォーム」と「ライダーフォーム」の両方を再現可能。

●映像内のキャラクター

 本編のもう一人の主人公とも言うべき、加賀美新(かがみあらた)が、ガタックゼクターの力で変身した姿。
 モチーフはクワガタムシで、カブトとほぼ同等のスペックを誇っている。
 ガタックゼクターは大変凶暴な性格で、非資格者には容赦ない攻撃を繰り出す習性があり、かつては加賀美も半殺しの目に遭わされた。
 しかし、加賀美がワームの罠にはまって一度死亡し、ガタックのベルトの力で復活した後、なぜか彼を資格者と認めるようになった。

 カブトと同スペックというだけあって、ガタックの性能はすこぶる高い。
 マスクドフォーム時、両肩に装備されているガタックバルカンは、片側一門だけでドレイクのドレイクゼクター通常攻撃力を上回るほどで、しかも無限弾装。
 これだけで、複数の蛹ワームや、成虫ワームを倒す事もできる。
 ガタックゼクターの角を展開させ、180度回転させる事で、キャストオフ。
 ライダーフォーム時は、両肩のガタックダブルカリバーをメイン武器に使用。
 ただし、これがなくても戦闘能力は高く、格闘戦も充分にこなせる。
 必殺技は、ダブルカリバーを合体させ、鋏状にしたもので相手を挟み、イオンエネルギーを注入して爆砕させる「ライダーカッティング」と、カブト同様の「ライダーキック」。
 明確な決め技を二種類持っているというのも特徴で、ザビーやドレイク、サソード等とは格段に違う性質とパワーを誇っていると言える。
 この上、ライダー標準性能のクロックアップがあるため、強さは相当なものと考えられる。

 ガタックは、ザビー他と違い、専用のマシン「ガタックエクステンダー」を持つ。
 これはオフロードタイプの青いバイクで、カブトエクステンダー同様、マスクドモードからキャストオフ→エクスモードへの変形が可能。
 ただし、カブトエクステンダーのように装甲をパージするのではなく、本体を展開し、フライングボード状の形態に変化・飛翔する(アギトのマシントルネイダー・スライダーモードに似ている)。
 これを利用し、ガタックは高速体当たりや空中からのライダーキック等の変則攻撃を行えるようになるが、さらなる必殺技として、ライダーキック(普段のスタイルではなく、以前のライダーシリーズのような、片足を伸ばした跳び蹴り風スタイル)でガタックエクステンダー全体を叩きつける「ライダー落とし」がある。
 残念ながら、初使用で敵ワームを倒せなかったが、その破壊力と迫力は相当なもので、相手を地面深くめり込ませてしまうほど。

 加賀美は、第一話よりずっと出演しているキャラクターで、熱血&感情的&突進型という、天道総司とは正反対の性質を持っている。
 やや早計な上思慮が浅く、単純な所もあるが、どことなく憎めない存在で、ファンの感情移入度は高い。
 その性格から、罠にはめられたり、仲間に囮として利用されたりとさんざんな目に遭っている。
 しかし、ワームに対する怒りは本物で、たとえどんな目に遭わされても、ワームとの闘いを諦めたりしない。
 かつてはカブトエクステンダーに無視されてカブトになり損ねたり、ザビーになったものの諸事情で資格を放棄したりと、ライダーになり損ね(に近い)扱いだったため、ファンの一部は「是非いつか、加賀美も正式なライダーにしてやって欲しい」と願っていた。
 そして、その夢が実現し、カブトと並ぶほどの強力なライダーになってしまったのだ。
 これで、加賀美ファンが喜ばない筈がない。
 ガタック初変身のエピソードと、その後しばらく続いた大活躍編では、加賀美ファンが燃えまくった。

 現在は、カブトと巧く連携してバランスよく戦っているが、「このままカブトと協力体制で続けて欲しい」とか「カブトとの決裂・ライダーバトルはやらないで欲しい」といった声もよく聞かれる。
 果たして、加賀美asガタックは、このまま最後までカブトとのダブルライダー体制を維持できるだろうか…?
 維持して欲しいなあ。

●セールスポイント

 さて、装着変身ガタック。
 まずは、全身から。

 左が非可動素体&マスクドフォーム装備、右が可動素体&ライダーフォーム装備。
 基本的な部分は、すべて装着カブト(及び同シリーズライダー)と同じ。
 右のライダーフォーム(&素体)の首が若干長めに見えるため、ちょっと縦に細長すぎるような印象を与えるけど、実際に弄ってみるとあまり気にならないかもしれません。
 カブト系素体は、構造の都合で顎が引けないのですが、このガタックは、マスクの顎下部分が大きく抉られているため、マスク自体を下方向にずらして「俯かせる(ように見える)」ポーズを作れます。
 これにより、首の長さをある程度(感覚的に)緩和させる事が出来ます。
 なお、マスクドフォームのマスクパーツには、そのような工夫はありません。

 もっとも、これだと内部で素体の頭とマスクの位置がズレまくってしまうわけですから、その辺がなんとなくイヤだという人は、マスク内側のデッパリ・素体頭部のつっかい棒代わりになっている部分を少し削るといいかも。
 筆者は試していませんが、結構いい感じに調製できるようです。

 劇中ではわかりにくい? マスクドフォーム時のガタックホーンの位置がよくわかります。

 マスクドフォーム
 なかなか良い感じにバランスが取れていると思われます。
 若干細身に感じはしますが、その辺はパーツの構成上仕方ないということで。
 それでも、カブトの時よりは相当違和感が減っています。

 ただ、ちょっとだけ残念なのは、ガタックゼクターのボタンの塗装が一部オミットされていること。
 ほんのちょっとの面積ではあるのですが、よりによってライダーキック入力時のボタンだから、気になってしょうがない?!

 頭部をぐいっと横回転。
 こんな感じになっちゃいました。
 ガタックホーンはマスクパーツとくっついているので、首を回すと肩の角隠し?板に接触してしまい、ほとんど動かせません。
 それでも無理矢理動かすと、このように、軟質素材の板パーツが倒れます。
 つまり、板が変形しない首回転は、写真より遙かに狭い範囲内でしか行えないということになりますな。

 実は、ガタックホーンは可動します。
 っつっても、これが精一杯だけど。

 写真左のツノが、最大まで持ち上げた状態で、右が通常位置。
 …この程度の可動なら、別に無理に動かさなくてもいいんじゃ…と思ったら、どうも狙いは別なところにありそう。
 ガタックホーンは簡単に取り外せるので、ひょっとしたら「首が動かないとお嘆きのユーザーのために、自己責任でツノを取り外せる用にしておきました。」って意図があったのかも?!
 ま、所詮は想像に過ぎませんが。

 なお、マスクパーツの保持力は、サソードほどじゃないですがかなり高めです。
 おかげで、外す時ちょっとコツが要るくらいです。
 滅多なことでは外れません。

 サイドビュー。
 肘関節の可動については、装着カブトとまったく同じ問題が発生しているため、お世辞にもあまり良く動かせるというものではありません。
 また、上腕アーマーもポロポロ外れます。
 カブト系装着変身、次の課題はここか?!
(って、この後まだ何かのマスクドフォームが出るのだろうか?)

 装着カブトのマスクドフォームと、揃い踏み。
 素体はほとんど同じものですが、実は肩の構造がカブトのものと違っているため、カブトライダーフォームの肩アーマーは接続不可能です。
 装甲部分の色も同じなので、並べるといい感じに統一感が出ます。
 さすがは、平成のダブルライダー!

 というわけで、そろそろキャストオフ!

 …肘がうまく動かせないから、これが精一杯…

 装甲を着け直して、ライダーフォームに。

 今回、両肩のパーツがマスクドフォームと完全同一になっています。
 ですから、極端な話肩だけは交換しなくても平気です(肩先の武器だけは替えなきゃなりませんけど)。
 だけど、胴体アーマーを交換する際、結局一度は肩アーマーを取り外さないとならないので、着けっぱなしというわけにはいきません。
 ま、どちらか1セットだけ使用し、もう一方は予備として保管しておくというのも手ではありますけどね。

 足の側面アーマーは、やっぱり付け替えの必要なし。

 肘の二重関節のおかげで、ガタックダブルカリバーをつかみ取る動作もこなせます。
 と言っても、実際は肩アーマーやカリバー基軸の可動もちょっとだけ必要になるので、完全に腕だけで、というわけにはいきませんけど。
 とはいえ、これだけ見事に武器がつかめるというのは、やっぱり嬉しいもの。
 カブト系素体の進化のすばらしさを、実感する瞬間です。

 ガタックダブルカリバーを構えた、おなじみのポーズ。
 残念ながら、カリバーはかなり短めで迫力不足。
 できることなら、もっと大型のものに交換したいところですが、どうやらそれは叶わぬ夢のようです。

 筆者は、今回CORを買っていないのですが、なんでも装着変身の方が、COR版カリバーよりも長いとか!
 アレま、対比的には、CORの方が大きい筈なのに…これまた奇妙な。

 てなわけで、どうやらまた別な商品が発売されない限り、装着変身にベストサイズのガタックダブルカリバーは手に入らない様子です…。

 プラスカリバーと、マイナスカリバーは合体可能。
 カリバーフルカムを基点に、鋏状に変化!
 各カリバーは、ちゃんと設定通りの色分けがされています。
 左肩・銀色のマイナスカリバーは、刀身中央部に銀色のライン有り。
 右肩・金色プラスカリバーは、刀身中央部に金色のライン有り。
 同時に、ガタックの手の平内側の一部も、各カリバーと同じ色に塗装されています。
 この辺の細かさは、さすがというところですね。

 ただ、刃の長さが短いせいか、どうしても単なる「鋏」にしかみえないとこが…。

 ライダーカッティング
 試しにやってみたら、見事再現出来ました!
 うーん、装着タイガのクリスタルブレイクの時もすごいと思ったけど、まさかこれまで出来ちゃうとはね。

 画像は、一見ガタックのツノでも支えているように見えますが、実はまったく接触しておらず、本当にカリバーだけで持ち上げています。
 言うまでもなく、写真は無改造関節無強化、無加工状態(明度と彩度を調製しただけ)。
 本当に、装着変身の関節強度だけで支えています。

 って、実はガタックよりも、持ち上げられている側のポージングの方が重要だったりするんですが。
 

 装着変身ガタック・パーツ一式。
 肩の武装の分だけ、パーツ数が多いですかな。

▲ TOP ▲

●CORMガタックエクステンダー 定価3,150円(税込)

 2006年7月29日「装着変身 仮面ライダーガタック」と同時発売。
 ペア商品の「COR仮面ライダーガタック」とは、一週間違いの発売となった。
 付属品は特になく、説明書とカタログとアンケートがあるだけ。

 こちらは、本当は装着変身用のアイテムではなく、COR(キャストオフライダー)シリーズの一環として商品化された物。
 なので、本当ならCOR版ガタックと絡ませて紹介すべきなんですが、実はこれ、装着変身の方がCORよりもしっかり搭乗できる(らしい)という事で、実質的に装着変身用と解釈してもよさげなのです。
 というわけで、多少反則気味ですが、まとめてご紹介。

 あらためて、ガタックエクステンダー。
 劇中のものと違って、ハンドル周辺の金色のぶっといシャフトが目立ちますが、おおむね巧く再現されているかと。

 そういえば、はっきりサイドミラーだとわかる形状の造型が成されているライダーバイク玩具ってのも、珍しいですよね。

 リアビューと、サイドビュー。
 全長は、だいたい17センチ前後。
 でも、本体の横幅が意外にあるので、小さいバイクという感じはまったくしません。
 むしろ分厚すぎるくらい。
 また、本体はほとんどプラ製なんですが、ホイールがダイキャスト製なので、全体の重量感もかなりあります。
 CORMマシンゼクトロンの軽さとは、比較になりませんな。

 装着ガタック・ライダーフォームを搭乗させた状態。
 やはり、若干バイクが大きすぎという感じですが、これまでのパターンから考えると、ベストサイズともいえそうです。

――が、しかし。
 実は、シート幅が大きすぎて、あまりうまくライディングポーズが取れなかったり。
 写真では、一見まともに搭乗しているようですが…。

 実際は、ちょっと足の角度がズレていたりして。
 これは、搭乗させると必ず写真のようになるという意味ではなく、「まともに乗せたつもりでもズレが生じやすい」という意味です。
 シート幅が、装着ガタックの開脚幅に対して僅かに大きめのため、尻をシートに着けるようにすると、どうしても足の位置にしわ寄せが行くわけです。
 左右の太股の位置を水平に保ったとしても、膝下の位置がうまく整わなかったりする事もあり。
 結局、装着カブト&カブトエクステンダーの時みたいに、ベストな位置に足を持っていくというのは困難のようです。
 フットペダルの位置や、元々設置されているフットレストの位置に両足を持っていく事は不可能です。

 で、このシート幅はCOR版ガタックでもきついらしく、本来の組み合わせでもライディングポーズが取らせ辛いようです。
 なんでまた、そんな事に…
 多分、玩具的強度の問題とかで、分厚くせざるを得なかったとか、そんな理由があるんでしょうけど。

 無理矢理フットレストの位置に足を置いて、ウイリー走行なんか。
 かなり、なんちゃってしてますけど。

 では、エクスモードへの変形過程を。
 まず、ハンドルを画像のように折り曲げ…

 ハンドルの向きの指摘は、まだだよっ!

 本体全体を、手動でパックリ割ります。

 角度を変えて。
 右半分を基部に、左半分を開いていく感じです。

 180度完全に展開すると同時に、エクスアーム(ツノ)が伸びます。
 この伸縮ギミックは、初めていじった時かなりビックリさせられるかも。
 なにせ、これだけ長いアームが「ジャキッ!」と一気に伸びるんですから。

 エクスアームは、横方向に可動。
 閉じたり狭めたり…じゃなくて、開いたり広げたりできます。

 キラーヒジア形態表面。
 Cゾーンでおなじみの、ミサイル発射口はオミットされています。

 開きの裏側、つまり魚で言う皮の方。

 これ以上ないほど見事に、真っ二つになっています。
 中央部の茶色い円柱状の部分は、配置から考えてメイン動力源でしょうか。

 ハンドルとミラーの向きが、劇中のものとは反対になってますが、実はパッケージ写真と説明書では、こちらで正しいことになっています。
 だから、一応このページの写真は間違いではありません。
 もちろん、ハンドルは反対方向に回転可能なので、劇中準拠にする事も出来ます。

 カブトエクステンダーと、マスクドモード同士で揃い踏み。
 大きさは、どちらもだいたい同じくらいです。
 スタンドバーが嬉しいよなあ。

 ガタック・ライダーフォームを搭乗。
 フィギュアを固定するためのジョイントのようなものはまったくないので、動かす時は両方を手で支えないといけません。

 エクスモード上面には、足の形に黒いモールドがありますが、これはCORサイズになっているため、装着変身だとえらくデカイです。
 このモールド自体は特に意味ナシなんですが、どの位置に足を置くかの目安として役立つかもしれません。

 この状態でも、コロ走行は可能。
 横倒しになっているタイヤとは別に、エクスモード専用の車輪が4箇所に付いています。

 ガタック第三の必殺技「ライダー落とし」!
 まさか、エクスモードそのものを蹴り込んで叩き潰すとは、一本取られました。
 豪快さにかけては、平成ライダーの中でも一二を争うかもしれませんね。

 …あと何回使ってくれるのか、大変不安ではありますが。

 こんなの食らって平気だったカニ“御前様”ワームは、本当に大した奴です。
 とても人間業とは思えません。

 あ、ミラーとハンドルの向きは劇中準拠にしておきました。

 カブトエクステンダー・エクスモードと撮影。
 カブトエクステンダー突撃モードもかなりデカい印象でしたが、ガタックエクステンダーは横にも縦にも長いので、さらに一回り大型化したような印象です。
 26話で見せた、エクスモード同士の連携は、なかなか面白かったですね。。

 エクスアームは、変型と同時にジャキッと伸びますが、スイッチはこんなところにあります(画像の赤い矢印部分)。
 写真左側の薄いボタンが微妙に凸型になっていて、展開時は、これがもう一方の凹型ボタンに接触し、スイッチが入るわけです。
 だからマスクドモード時でも、左側の凸ボタンをつめの先か何かで押す事が出来ます。

 青い矢印部分は、エクスモード時の車輪
 これは、常時露出しっ放しですが、なぜかあまり気になりません。
 これ以外にも二箇所車輪がありますが、それは前後輪の右側面側に設置されています。
 エクスモード時は、右側側面が下を向くためですね。
 これにより、エクスモード用の車輪は対角線を縦に向けた菱形状に並びます。

 ちなみに前後輪の左側は、一見車輪みたいな非可動のモールドが設置されて、デザインバランスを取っています。

 マスクドモードのままでエクスアームを伸ばすと(或いは、エクスモードから本体をそのまま閉じると)、なにやらすごく怖い形相になります。
 なんか…捕食用の触手を伸ばしてるみたいで、イヤ〜。

 エクスアームは、マスクドモードでも意味なく動かせます。
 益々アヤシイ。

▲ TOP ▲

【買ってみて一言】

 両方一緒に買う事で、互いの良さが引き立つという理想的な組み合わせです。
 カブトの時もそうでしたが、やはりライダーにはバイク玩具が必要! と、さらに強く確信させられた逸品でした。

 装着変身ガタックは、多少パーツが増え、武器が追加された事で装着カブトよりはプレイバリューがアップした感もありますが、やはり限界があるわけで、ガタックに強い思い入れを持っていない人にとっては、換装やポージングに飽きたらそれっきりになりかねないアイテムです。
 ですが、ガタックエクステンダーと組み合わせる事で、プレイバリューは想像以上に広がります。
 エクスモードの上でポーズを取らせるだけでも楽しいでしょうし、何より、ただ単体で立たせるよりはずっと絵になります。
 この組み合わせの難点としては、青色部分の濃さや明度が異なるため、多少カラーリングがアンバランスになってしまうことでしょうか。
 でも、画像などで見ると気になるものでも、実物を手に取るとそんなに大きな違和感にはならないかも。
 この辺りは感覚の問題なので、断言はできませんが、個人的には許容できる範囲じゃないかなと思われます。

 ちなみに、装着カブト最大の問題点だった「バックルの外れやすさ」は、今回完全に修正されています
 どうやら、ベルトの穴のサイズはそのままに、ゼクター側の凸ジョイントを大型化させたようです。
 どれくらいすごいかというと、ライダーフォーム状態でガタックゼクター部分だけを指でつまみ、強引に持ち上げ続けたら、なんと1分以上も全重を支え続けたほどなのです。
 それ以上は、指が痛くなったので断念しましたが、結局最後まで脱落はありませんでした。
 これだけガッチリ着いていれば、まず問題はないかと。
 逆に言えば、最初からこれくらいにして欲しかったと思ってしまうわけで…本当に無念。
 またガタックゼクターは薄っぺらい上、カブトゼクターのようにツノが飛び出ていないので、指がぶつかって外れるという事もありえないのです。
 装着カブト他再販の際は、是非とも見直して欲しい部分だなあと感じます。

 ガタックエクステンダーは、先に述べたように装着変身を乗せづらかったり、微妙にスケールが合わなかったりと細かな問題点はありますが、それでも、ライダーに対して小さすぎるよりは幾分マシなわけで、玩具的には充分なバランスなのではないかと考えます。
 ただ、しつこいようですが、本来これは装着変身と組み合わせる目的の商品ではなく、COR版ガタック用のアイテムなのです。
 しかし、その本来の組み合わせのバランスに大きな疑問が生じるという皮肉な現実もあり…なんとも複雑な気分にさせられます。

 CORMガタックエクステンダーにあえて大きな問題を見出すとしたら、それ自体だとただ開きにするだけしかプレイバリューがなく、単品購入するメリットがほとんどない点でしょうか。
 そういう点では、装甲パージ&段階を踏んだ変型を行うカブトエクステンダーの方が、まだギミック的に優れているように思われます。
 もっとも、CORMカテゴリには、ただカウルを変えるだけ&ミサイルを後ろ向きに発射するだけという、なんとも言い難いギミック搭載の「マシンゼクトロン」というのもあるわけで、あちらに比べれば遥かにマシでしょう。
 やはり、何かを乗せるという事が大事なんでしょうね、バイクですし。
 カブトエクステンダーやマシンゼクトロンと違い、まったくの無改造状態で装着変身を乗せられるというのも魅力ですし、さらに、スタンドバーで自立させられるというのも、大きなポイントですね。

 さて。
 なかなか嬉しい商品展開をしてくれたカブト系装着変身と、COR及びCORMシリーズ。
 ひょっとしたら、バイクはこれでラストになってしまうかもしれませんね。

 この後登場する「仮面ライダーパンチホッパー/キックホッパー」は、マシンゼクトロン搭乗という事が確定していますし(劇中で乗るかは不明だけど)。
 また、その後の「黒いカブト?」は、バイクが出てくるかどうかすら不明瞭です。
 カブト・ハイパーフォームは専用または強化バイク等はないようなので、こうして見てみると、やはりガタックエクステンダーが限りなくラスト臭い雰囲気プンプンです。

 バイク欠乏地獄から解放されたのもつかの間、また長い「装着バイク渇望症候群」に見舞われるのでしょうか…ファンの前途は、まだまだ多難なのかもしれません。

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