第161回 ■ グッドスマイルカンパニー
「THE合体 マイトガンナー+パーフェクトオプションセット」02

2024年8月25日 更新

 続いてパーフェクトキャノンへの変型です。

     

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■パーフェクトキャノン(キャノンモード):

 

 形状が近いトレインモードから始めて行きます。

 

 マイトガンナーへの変型過程同様、砲塔を回転させ、カウキャッチャー部分を取り外して腕部を展開します。

 なお、赤い部分(脚部)の合わせ目に隙間が生じますが、これはデフォのようです。
 なんせ「標準品判定」ということでメーカーから返送されて来ましたので。

 

 カウキャッチャーを折り畳み、後部のキャノン砲を反対方向へ180度倒します。

 

 続けて腕部と脚部を真上に向けます。
 後部の起点は、頭部後方のスライドする部分です。

 

 今度は腹部(白い部分)を起点として、赤い後部を前方に倒します。

 

 ここまでの状態を前面から。
 この時、脚部と頭部後方部分がジョイント接続出来ますが、慣れないとなかなか上手くジョイント出来ない可能性があります。  その場合は、シリンダー上部のスライドアーム部分の可動が不十分なことが多いので、要再チェックです。

 

 カウキャッチャーを、本体後部に上向きに接続します。

  

 砲塔を引き伸ばします。

 

 パーフェクトキャノン完成。
 ここからグレートマイトガインに合体させます。

 

 完成、といいつつまだ少し続きます。
 合体用のジョイントを起こします。
 赤い矢印部分のジョイント二か所を、それぞれ起立させておきます。

 

 ここで一旦グレートマイトガインに移行します。
 背面のブースター右側をちょっとだけ傾けます。

 本当はやらなくてもいいんですけど、慣れないうちはやっておくといいかもしれません。

 

 グレートマイトガインの右肩部分にあるジョイント各部に、キャノンモードを接続していきます。
 ポイントは黄色い矢印の三か所。
 肩の二か所は先程引き起こしたキャノンモードのジョイントを接続。

 

 グレートマイトガインのブースター部分には、グリップ状パーツの側面にあるジョイントを接続します。

 

 完成・グレートマイトガインパーフェクトモード。
 全高約38.3センチ、全重約1,160グラムというかなりの特大サイズになります。

 

 接続部アップ。
 キャノンモードは非常に高足状態での接続になるので、ぶっちゃけかなり不安定です。
 しかもキャノンモード下部から伸びているジョイントは非常に接続が甘く、かなりグラグラします。
 まあ最後部(グレートマイトガインのブースターに接続している部分)で補助しているのでそう簡単には脱落はしませんが、正直この形態で持ち運ぶのは慎重さが求められます。

 

 そして気になる「角の干渉」ですが、このようにきっちり逃げ場が設けてあります。
 ちょっと分かりにくいかと思いますが、要はグレートマイトガインの角の干渉を避けるために溝が設置してあるのです。

 しかし、これはパーフェクトモードだと頭部の可動が不可能になることを意味します。
 いやまあ、個人的にはここ全然問題とは思わないんですけど、人によっては難点に感じることもあるのかなーって思い……

 

 残念ながら、作中のようにパーフェクトキャノンを手で構えることは出来ません。
 なんとか頑張って右手を添えるのが精一杯(しかも角度限定)。
 写真だと簡単に出来そうですが、実際はグレートマイトガインを倒さないように、尚且つ各部パーツが脱落しないように肩を回すなど結構気を遣う必要があります。
 胸なんか右側を一旦外さないとならないしね。

 

 グレートマイトガインパーフェクトモード、フロントビュ―。

  

 サイドビュー。
 過剰に思えたグレートマイトガインのウィング部分も、パーフェクトキャノン装着によってアンバランス感が薄まりますね。

 

 バックビュー。
 パーフェクトキャノンが僅かに右側に傾いているのはご愛敬。

 

 上半身アップ。
 ハイエイジトイならではの精密度で、この形態がじっくり拝めるのは控え目に言って最高ですね。

 

 超電動砲モード(AI搭載前)も一応再現可能です。
 
 ここまで全くと言っていい程使い道がなかったグリップ(みたいなパーツ)が唯一活きるモードと言えましょう。

 

 そして肝心の装備ですが、残念ながらグリップを立ち上げてもグレートマイトガインに持たせることは出来ません。
 なんとか頑張って、脇に抱えるのが精一杯。
 また砲塔を地に着けて持たせるようなポージングも不可能です(仮に出来たとしても絶妙バランスの世界です)。
 まあこれは、形状の都合致し方ないかと思いますが。
 
 ……グリップパーツさんぇ……

 

 次は、本商品もう一つの売りである「オプションセット」に触れて参ります。

     

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■オプションパーツセット:

 

 オプションセットの内訳は、
 ・専用台座
 ・動輪剣各種
 ・マイトガインオプション各種

 となっています。

 

 まずは動輪剣関連オプションから。
 これらを使うことで、最終回の「ダブル動輪剣」再現が可能になります。

 

 これはマイトガイン付属の動輪剣とは全くの別物です。
 動輪剣は複数のパーツに分けられており、しかもマイトガイン付属の武器持ち手で持つ事が出来るようになっています。

 

 ダブル動輪剣(上)とマイトガイン付属の動輪剣(下)。

 パーツ構成は「刃」「柄」「グリップ」が二つずつ。
 更にダブル動輪剣の要となる「長めのグリップ」が更にもう一つ付属します。
 この長めのグリップは、ご丁寧に中央部分が太くなっています。

  

 動輪剣の柄は可動式になっています。
 最初からこうしろよと思えてなりませんがこれでより作中再現に近付きました。

 グリップを持たせるには少々コツが必要ですが、実は分割式になったことで以前のバージョンより改善されたポイントがあります。
 マイトガイン付属版の動輪剣は一体式の為、武器持ち手に持たせる際上から差し込む必要があり、そのせいでグリップを手の中で回せず、結果的に特定の向きでしか保持できませんでした。

 

 ところが今回グリップが分割出来るようになったため、今度は武器持ち手の下から差し込む事が可能になり、手首内でグリップが回転出来るようになりました。
 結果的に、真向唐竹割りなどの本来の向きで動輪剣を構える事が出来るようになり、ようやくスッキリしたわけです。
 最初からこうしろよと思えてなりませんが。

 

 ダブル動輪剣の長さは、なんと約46.8センチ。
 かなりの大振りなので、マイトガインだけでなくグレートマイトガインにも持たせると大迫力です。

 

 動輪剣の比較。
 一番上と一番下が、マイトガイン付属版の動輪剣。
 上から二番目の、柄が畳まれているものが本商品付属のもの。
 これが2セットありまして、先の通り三分割出来ます。
 これのグリップ部分を別なものと交換し、もう一本の動輪剣を反対側に接続することでダブル動輪剣となります。

 んで、下から二番目のバカでかい奴は何かというと……

 

 装備させると、こんな感じになる「パース剣」です。
 所謂「勇者パース」再現用という訳で、かつては「スーパーロボット超合金」版にも付属していましたが、マイトガイン自体はこの構えをしていないというのは有名な話で。

 それはそれとして、これは先で紹介した動輪剣の刃部分だけを交換する形式ですが、両手持ちさせるのが絶望的に困難です。

 

 というか、説明書にある勇者パース持ち、これ実際にやるの不可能じゃないのかな?!
 そもそもグリップが両手持ちさせるには短すぎる上に、マイトガイン自体の腕が太すぎる上に肩スイング機構がない為斜め下位置での両手持ち自体が厳しいのです。
 やむなくグリップを「ダブル動輪剣」用のものに交換して、ようやくこれくらい。
 そういや、この商品のサンプル画像はCGだったなと思い返し……

 

 なんで、部品応用&角度限定である程度妥協するのが御の字かも。

 

 ちなみにポーズを取らせない状態のパース剣はこんな感じ。
 本商品同梱の動輪剣の、刃部分だけを交換しています。

 パース剣パーツの最大幅は約4センチ、長さは約26.7センチに及びます。

 

 マイトガイン交換用頭部。
 これは最終回の決戦にて、マスクと左角が破損した状態を再現したものです。
 口の中には舞人が座るコクピットがあるのですが、さすがにそこまでは再現されていません。

 

 ちなみに正常な状態の左角パーツも別途あり、これを差し替えることで合体完了直前状態を再現することも可能です。

 

 ちなみにこの頭部パーツにもグレートマイトガインの冠パーツを接続可能です。
 意味があるかどうかわかりませんが。

 

 最後に、オプションパーツ最大の注目株・専用台座です。
 これは他商品も含めて様々な部品を同時にストック可能な、超合金魂シリーズの台座と同じようなコンセプトになっています。
 金メッキのタイトル部分は、引き出し構造になっています(後述)。

 高さ約26.7センチ(マイトガイン用ジョイントパーツ接続時:約25.3センチ)。
 最大幅約25センチ、奥行約26.5センチ。

  

 サイドビュー。
 各種動輪剣のパーツが搭載可能です。
 これは本商品のみでなく、マイトガイン付属のものも含まれます。

  

 バックビュー。
 動輪剣の刃・柄・グリップが別々に収納されているのがわかります。
 柱の内側にあるのは、マイトガインの交換用頭部です。
 この頭部がかなり固定しづらく、はめ込むにはかなり苦労を強いられます。

 

 先の通りタイトル部分は引き出しになっていて、内部に各種手首や細かなパーツを固定収納することが出来ます。

 

 引き出し内部の内訳。
 マイトガイン、マイトカイザー、マイトガンナーの各種部品がまとめて収納出来ます。

 

 具体的な内訳はこんな感じ。
 複数商品のパーツをまとめて収納出来るのは本当に便利ですね。

 

 ステージ裏には、マイトガイン付属の台座やマイトカイザーのオプション(エンブレム落下防止パーツ)が固定出来ます。
 この台座を使う事で使用頻度が下がりそうなパーツもしっかり収納する、というのが嬉しいですね。

 ただ、マイトガインの余剰パーツ(汽笛部分)が何処にも行き場がないのは片手落ちかなと。

 

 グレートマイトガイン・パーフェクトモードを飾るとこんな感じです。
 この状態での全高は約42センチに及びます。

 

 足元サイド部分に取り外し可能なストッパーがあり、これが足の開き過ぎを防止します。

 しかしグレートマイトガインの足の裏には、滑り止めのゴムがはめ込まれているので、長時間載せたままにしておくと癒着を起こす恐れがありますね。

 

 支柱先端には、グレートマイトガインのブースターを底部から支える専用パーツがあります。
 しかしどこかにジョイント接続するわけではなく、ただ単に載せているだけなので、過信は禁物です。

 

 支柱の先端パーツを交換し、グレートマイトガイン用パーツを後ろに回すことで、マイトガインを飾ることが出来るようになります。

 

 ジョイント部は、マイトガインの尻部分にあるジョイントへ接続します。
 股下には全重を支える突起もあり、かなりしっかり固定されるのですが……

 

 実際に飾ると、こんな風になります。

 浮いてるやん!

 

 ジョイント固定をしなければ、普通に飾ることも可能です。
 この場合、足元のストッパーは内側に寄せておきます。

 

 ではなぜ、わざわざ浮いた状態で固定するのか?

 恐らくですが、こういう飾り方が出来るようにということではないかなーと思われます。

 

 勿論、マイトカイザーも飾ることが可能です。
 ただドリルの置き場所はデフォルトで用意されてないので、適当に置くか手に持たせたままにする必要があります。

 

 以上、マイトガンナー+パーフェクトオプションセットでした。

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【総評】

 個人的には、素直に絶賛するのは難しい商品でした。

 グレートマイトガイン最後のオプションであり、勇者シリーズ初の三体合体の締めを飾るマイトガンナー。
 やや癖がある構造、他の二体に比べて少々コツが要る変型など賛否分かれそうな出来ではありますが、概ね満足度の高い商品だと思います。

 ただオプションセットによる水増しがかなり多く、正直価格を調整するために色々詰め込んだ感は否めません。
 確かにオプションは良いものでこれはこれで素晴らしいのですが、別になくてもいいような気もしなくもないのが難点とも言えます。
 というか、これもうちょっと価格を抑えて、マイトガンナー単独で一万程度のバージョンとか出しても良かったんでは? なんて個人的に思えてしまいます。

 なんせ、全部揃えると約75,000円にもなりますからねえ……

 あと、マイトガンナーの首の傾き問題や、両脚がきっちり閉じない問題(後者は設計ミスにも思えるんだけど)など、気になる点が多々あり、正直詰めが甘いようにも感じます。
 マイトガインとマイトカイザーがそれぞれ非常に良くまとまっていた分、少々残念感が付きまといます。

 こんだけオプション付けるんなら、超電動砲を手で持たせられる交換手首とか付けても良かったんじゃないかなあ、とも思えたり。

 

 とまあ、気になる点はかなり多いのですが、それでも完成度そのものは非常に高く、また可動面でも相当頑張っているので、決して批判するほどのものではないかと思います。
 ぶっちゃけると、これより前に発売された「伝説の勇者ダ・ガーン」シリーズの方が問題山積みなんで、本商品の難点などまだ可愛い方だと個人的には考えます。

 また販売方法がグッスマオンライン専売というのも、過去の展開を考えれば正解だったように思えます。

 グレートマイトガインは、完全な完成体ではなくとも一応のゴールなわけで、これだけで完結しているとも解釈出来ます。
 本商品はそこから更に欲しい人が買えばいいというスタンスであり、本当に欲しい人だけがグッスマオンラインに辿り着いて予約するわけで、いわばマイトガンナーも含めての拡張オプションセットと捉えることも出来そうです。

 そういう見地であれば、先で批判した19,000円の価格も納得が出来そうな気がしてきます。

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