第116回 ■ バンダイ 超合金魂GX-66「無敵ロボ トライダーG7」 02
2014年7月12日 更新
トライダーG7本体と各種装備、初代シャトルの解説は、前ページで終了しました。
ここからは、いよいよメインの7段変型について触れて参ります。
■ トライダーホーク:
さて、ここからは変型の紹介です。
まずは、(変型タイプの)頭部を取り外します。
後頭部にあるキャノピー部分の下部をツメで開いて、ちょっとだけ押し上げます。
固定用ダボを外す感じで。
頭部全体の下半分(機体後部)を、後方に少しスライドさせます。
頭部下半分を、斜め後方に傾けます。
斜めに傾けた頭部下半分(機体後部)を、180度反転させます。
上:反転させたところを横から見た状態。
後方にはみ出ているキャノピー部分を、前方に押し込みます。
下:反対側からさらに大きなクリアブルーのフードが出て、これで顔を覆います(かっちり固定できます)。
機種(頭のてっぺん)を引き伸ばして、トライダーホークの完成。
実はこの画像、説明書的には正しいスタイルではありません。
説明書上では、この状態でランディングギアの引き出しは表記されていないのです。
次のトライダーモビルが、トライダーホークのマイナーチェンジ的なものなんで、ここでギアを出しちゃうと差異が殆どなくなってしまうから?
フロントビュー、リアビュー。
トライダーホークは、本編未登場なんだとか。
なんか観たような記憶があるんだけど、当時の玩具と記憶混濁してるのかな。
サイドビュー。
翼部分に付いていたフロートパーツ(トライダーマリン時に使用)は、見栄え重視用に取り外しが可能になっています。
トライダーホークは、この状態で全長約6.5センチ。
最大幅約4センチ。
小型メカとはいえ、結構な大きさがあると思います。
この画像の状態から、機首を縮めて翼を折りたたむだけで、「トライダーモビル」になります。
■ トライダーモビル:
トライダーホークのマイナーチェンジ版の、地上走行用形態。
しかし、劇中未登場。
モビルっていうなら、せめてもっとタイヤっぽいランディングギアだったらなあと、個人的に思ってしまいます。
そりゃデザインの問題だから、言ってもしょうがないんだけど。
■ トライダーマリン:
トライダーモビルの状態から参ります。
まず、ランディングギアを収納し、翼を開きます。
その後、本体後部を引っ張り上げてヒップアップ状態に。
ツノを180度反転させます。
ツノの先端が、この位置に来ていることを確認します。
何故か最初は戸惑ってしまいがちな部分。
傾けた本体後部を戻します。
これで、ツノの先端が固定されます。
機首下からフロートを引き出し、翼に付いている後部フロートを、それぞれ反転させておきます。
翼を畳んで、フロートの位置を調整して、トライダーマリン完成。
一話だけの登場メカ。
フロントビューとリアビュー。
サイドビュー。
頭部変型後、元に戻すのにちょっと手間取ることがありがちですが、画像の状態まで戻したら、そのまま後部を指で押し上げるようにすると、ずれていたキャノピー部分がカチッと嵌ります。
上手く行かない時は、最初からやり直しで。
それでもどうしても上手くいかない時は、キャノピーを反対側から、補助棒などで押してみてください。
さっきまでの苦労が、信じられないくらいあっさりはまります。
顔面フードはちょっと外れにくいんですが、矢印の辺りをツメでちょいと引っ掛けてやれば、簡単に外れます。
頭部変型メカはここまで。
以降は、ボディを含めた変型バリエーションです。
■ トライダーコスミック:
トライダーG7の状態から始めます。
まず、胸のプレートを引き上げて、画像の状態にします。
胸プレートは取り外し可能なので、この時点で外してもOkなんですが、以降はあえて付けたままで行きます。
上半身を、左右に引っ張ります。
腹部から上がそれぞれスライドします。
上半身を、それぞれ前方に向けて90度回転させます。
その後、上半身を左右それぞれ内側に押し戻します。
画像の右側は、ロックがかかった状態。
左側は、まだロックがかかっていない状態です。
背中の銀部分の左にちょっと見えてるのが、固定用のジョイントになります。
左右の翼を展開させます。
手首を収納して、腕を肩ごと180度回転させます。
押し込んだ手首の部分に、バーニアパーツを差し込みます。
このパーツは、トライダーコスミック・イーグル・フォートレスの時に使いますが、それ以外では完全な余剰になるので、面倒な方はいっそ使わないという手もありかと。
つま先を伸ばして、小翼を立てます。
腰全体を後方(頭の方向)にスライドさせます。
股間部・スネ内側・足首内側のジョイントを、それぞれ合わせて固定します。
ランディングギアは、この位置にあります。
それぞれ軸はダイキャスト製で、かなり頑丈。
ギア引き上げ時は、付属の補助棒か竹串などを使うと便利ですが、爪だけで引き上げるのは、かなり厳しいです。
トライダーコスミック、変型完了。
全長は、約26.7センチ。
最大幅約14.3センチ。
フロントビュー。
リアビュー。
サイドビュー。
説明書では、ディスプレイ時に「支えパーツ」を使用してください、とあります。
首の下辺りにある、下向きのコの字型の黒いのがそれです。
一応使わなくても自立は可能なんですが、しっかり安定させたい場合は使いましょう。
尚、これ以降この支えパーツは一切使わずに撮影をしています。
■ トライダーイーグル:
続いて、トライダーイーグルへの変型です。
頭部を一旦取り外しておきます。
両脚を展開し、それぞれの固定部を解除しておきます。
トライダーG7の下半身を、スライドさせて前方に寄せておきます。
ここで、一旦本体をひっくり返します。
上半身部分を背中側に向けて引き上げて……
そのまま、一気に折りたたんでしまいます。
腰全体を若干引いて、太股内側の固定用ジョイントの位置合わせをして、脚を閉じます。
足首も閉じて、小翼は立てた状態のままで。
裾の位置から、ランディングギアを引き出します。
こんな所にまで仕込まれているとは、実際に変型させるまで気付けませんでした。
トライダーコスミック時にも使用した後部ランディングギアを、再度立てておきます。
股間部のハッチを開いてジョイントを露出させ、そこにトライダーホーク(機首のみ縮め)を固定します。
トライダーイーグル、完成。
フロントビュー。
リアビュー。
サイドビュー。
全長は、約23.5センチになります。
トライダーイーグルは、登場が45話とかなり終盤で、マッハ30を誇るトライダーコスミックを更に上回る、マッハ35の最高速度を誇るんだとか。
コスミックの方が空力抵抗が低そうなイメージがありますが、この角度から見ると、イーグルの方が、高速戦闘機という佇まいに思える不思議。
こういう、様々な表情が生まれる変型って、いいですね。
■ トライダービーグル:
お次は、こいつの登場です。
トライダー・キャタピラ!
まず、トライダーG7本体側の準備。
これまでの変型・可動を活かし、このスタイルにして待機します。
脚は、まだ閉じなくて大丈夫です。
キャタピラ上部の突起を、トライダーの脚で挟むようにします。
黄色い丸は、太股内側のジョイントに、キャタピラ上部の固定用ジョイントを差し込むところ。
トライダーG7の背中の翼を、左右共に斜めに傾けます。
トライダービーグル、変型完了。
ちなみにこれは、ビー「グ」ルが正式名称です。
乗り物を指すビー「ク」ルではありません。
フロントビュー。
リアビュー。
サイドビュー。
全長は約26センチくらいです。
ちょっと正確さに自信ないですが。
トライダーG7全体を、砲台のように回転させられます。
360度回転可能。
キャタピラのライト部分と赤部分の青い所は、クリアパーツ。
そのため、光が当たると、点灯しているように見えます。
カッコイイ!
■ トライダーフォートレス:
いよいよ、最後の形態です。
まずトライダーコスミックに変型させ、胸のプレートを取り外します。
今までは付けたままで行けましたが、今回は完全に干渉してしまうので、絶対に取り外さなければなりません。
ここからは、シャトルの準備。
まず、前面部の上側にあるジョイントを、どんでん返しの理屈で二箇所露出させます。
次に、シャッターを開きます。
具体的には、指でシャッターを押してそのまま天井側まで押し込む感じで。
内部でシャッターが固定されます。
シャッターを開けた後、中からゲート状パーツを引き出します。
シャトル側の準備は、これで終了。
一時待機です。
トライダーコスミックのG7頭部を、シャトルのゲートに干渉しないように工夫して、位置調整を行います。
説明書では、ここで無変型タイプ頭部に差し替えるよう指示がありますが、ぶっちゃけそのままでも(頭部自体を取り外しても)支障はないので、お好きなように。
筆者は、画像の通りにして接続させています。
トライダーコスミックの後部を、画像の角度でシャトルに合体させます。
接続位置は、シャトル前面部のジョイント(さっき展開させたもの)と、ゲート内部のジョイントの三点です。
ゲート内部のものは、コスミックの底部にある穴と接続されます。
先ほど取り外した胸プレートは、シャトルのドーム部分に収納可能です。
一応、余剰にはならない?
トライダーフォートレス、完成。
コスミック前部のランディングギアのみ、立たせておきます。
全長約42.2センチと、相当な大きさです。
尚、説明書には、この形態時は持ち上げないでくださいという注意書きがあります。
勿論、内部にトライダー・キャタピラを収納したままの合体も可能。
その場合、全体重量はかなりのものになります。
やや俯瞰気味に、フロントビュー。
リアビュー。
サイドビュー。
とにかく長い!
竹尾ゼネラルカンパニーの全財産・トライダーフォートレス。
本商品は旧シャトルのみの付属のため、新シャトルと合体した後期版は再現出来ませんが、いつか再現出来る日が来るといいですね。
単独でもカッコイイからなあ、新シャトル。
でも、超大型輸送船といった佇まいの、旧トライダーフォートレスも、決して悪くはないんですよね。
このまとまり感は、いい味が出ていますもの。
以上、超合金魂「無敵ロボ トライダーG7」でした。
最後までお付き合いありがとうございました。
【買ってみて一言】
とにかく、非常に弄り甲斐のあり過ぎる、充実度MAXの良玩具です。
何より、初めて7大変型を達成させたという点が大きく、これだけでも高評価ですが、更に広い関節可動範囲に適度な保持力を合わせた各関節部、豊富な武装や多彩なギミックなど、本当にこれでもかというくらいの魅力が詰まっています。
まあ、その結果、定価が脅威の27,000円台突入とか、最大クラスにバカでかいパッケージとか、色々と頭を悩ます要素のあるわけですが。
更に、本作を見る上で欠かせないトライダーミサイルや、バードアタックに関連する要素が完全にオミットされているなど、ファンによってはどうしても気になってしまうだろう部分もあります。
特に、新シャトルについては今後どのような解釈がなされるのか(或いは、このまま立ち消えか)、非常に気になってしまうところです。
とはいえ、超合金魂「最強ロボ ダイオージャ」のクロスエイダーも、発売される兆しが全くない状態で2年も経過しますしねえ……
多少アレな解釈もありはしますが、一体のロボ(というか商品)が7つの姿に変わるというのは、そうそうないもので(パッと思いつくのは「伝説の勇者ダ・ガーン」のセブンチェンジャーくらい?)、それだけでもかなりのプレイバリューなんですが、そこにプロポーションの良さやら様々なポイントが加わっているわけですから、必然的に満足度は高まります。
変型玩具が好きな人なら、たとえ番組を見ていなくても是非手に取って頂きたい、そう思わされるほどの、素晴らしい商品だと思います。