第103回 ■ アートストーム フューチャーモデルズ EX合金「ガッチャスパルタン」1

2013年8月3日 更新

 今から約34年前。
 人気アニメ「科学忍者隊ガッチャマン」シリーズの三作目「科学忍者隊ガッチャマンF(ファイター)」という番組が放映していました。

 

 ガッチャマンといえば巨大飛行要塞ゴッドフェニックスが有名ですが、本作第1話で二代目のニューゴッドフェニックスが大破。
 それに代わる三代目として登場したのは、なんだかよくわからない三角形の飛行物体で、当時のファンはド肝を抜かれました。
 科学忍者隊の諸君が乗る個別マシンが直接合体して誕生するという点こそ、過去のゴッドフェニックスと共通してましたが、そのシルエットも用途もかなり奇異で、当初は大丈夫なんかこれ? と心配するファンも多かったとか。

 ところが、この三角形「ガッチャスパルタン」はその後凄まじい人気を誇りました。
 シンプルなラインに秘められた脅威のギミックは、大勢の玩具好き(当然当時の子供達が中心)の心を鷲掴みにしたものです。
 そのせいか、あるいは海外のお友達の心をもガッチリゲットし過ぎてしまったせいか知りませんが、本放送当時の合体玩具「DXポピニカ五連合体作戦」は最低でも十万前後は出さないと手に入らないほど価格が高騰。
 懐かしくて格好良いアイテムは、すっかり高「値」の華となってしまいました。

 2013年2月下旬、そんな状況を打破するような情報が発信されました。
 それが、アートストームのEX合金版「ガッチャスパルタン」!
 果たしてこれが、DXポピニカ版への枯渇感を潤してくれる商品になりうるのか?
 ファンの注目は地味に集まりつつあったわけですが……

 前置きが長いですが、というわけで今回は、これをレビューしたいと思います。

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■ フューチャーモデルズ EX合金ガッチャスパルタン

 

 2013年7月19日発売。
 価格は税込29,800円。
 ガッチャ1からガッチャ5までの5機のマシンが合体し、ガッチャスパルタンに。
 専用台座とガッチャ1前輪起こし用金具付属。

 

 ガッチャスパルタン。
 1979年10月7日から1980年8月31日まで、フジテレビ系列で放送された「科学忍者隊ガッチャマンF」に登場する大型戦闘機で、登場は第2話から。
 前作「科学忍者隊ガッチャマンII」でのギャラクターによるソーラーシフト計画は防がれたものの、各国各地には深刻な傷痕が残り、復興作業が急ピッチで進められていた。
 だが、ギャラクターの首領・総裁Xは完全には滅んでいなかった。
 残骸の中から浮上したほんの小さな半透明の破片(メカブレイン)は、造船工場から様々な機器や鉄材を集め、総裁Zとして復活した。
 同じ頃、ベルクカッツェやゲルサドラを崇拝するエゴボスラー伯爵の率いる「エゴボスラーファミリー」が、世界征服のために行動を開始した。
 無数の戦闘兵器や歩兵を用い、各地で大規模なテロ活動を開始するエゴボスラーファミリー。
 大胆にも国際科学技術庁に直接宣戦布告したエゴボスラーに激怒した大鷲の健は、南部長官の静止に反発。
 余命幾許もない状態で戦闘に参加出来ないジョーを除いたメンバーと共に、ニューゴッドフェニックスを駆り発進した。
 しかし科学忍者隊を待ち構えていたのは、ニューゴッドフェニックスですら爪の先程度にしかならない程、とてつもなく巨大な鉄獣メカだった。
 エゴボスラーすら察知出来なかった鉄獣メカの乱入により、ニューゴッドフェニックスはなす術もなく翻弄され、ついには撃墜・破壊されてしまった。
 その後現れた総裁Zと手を組んだエゴボスラーはギャラクターを襲名、本格的な破壊・略奪活動を開始した。

 一方、謎の地中メカに救助された科学忍者隊は、新しいガッチャマン基地にて、鴨技師長により新しい戦闘装備とGマシンを与えられる。
 健は、他の三人と共に即座に発進、再び鉄獣メカと戦うが、五機揃わない状態では戦闘にならない。
 ついに体当たりを覚悟した健の眼前で、突如飛来したコンドルフィーバー(ミサイル)が炸裂。
 それは、半死半生の身体を引き摺って参戦したジョーの乗る、ガッチャ2号の攻撃だった。
 健は、直ちに五機を合体させ、ガッチャスパルタンでの戦闘を開始。
 ガッチャマンフェンサーで鉄獣メカを翻弄すると、ガッチャスパルタンとガッチャマンフェンサーを併用した体当たりで、これを見事に破壊した。
 戦闘を終えた科学忍者隊の許に、南部長官から「ジョーの体内のブラックボックスの解明成功(延命処置可能)」の報が入る。
 再びジョーの戦列復帰が確定し、喜ぶ一同は、ガッチャスパルタンで基地への帰還を急いだ。

 

 ガッチャスパルタンは、ニューゴッドフェニックスに代わる科学忍者隊の主力兵器として開発された大型戦闘機で、五台のGマシンが合体することで誕生する。
 これまでの科学忍者隊の母艦は、本機体に各Gマシンが収納されるスタイルだったが、今回はGマシンそのもので本体が構成されている。
 コンセプトは初代ゴッドフェニックスに近いが、そちらはG5号への各機収納だったため、実際には合体というにはいささか難のあるスタイルだった。
 ガッチャスパルタンは、ニューゴッドフェニックスがまだ現役の頃から開発が進められていたようで、鉄獣メカに破壊された後殆どタイムラグを挟まずに前線に登場している。
 ガッチャ1(G1号、ガッチャ1号とも呼称。以下全て同)からガッチャ5までの五機が合体後、大鷲の健を除いた全員がガッチャ5内の総合コクピットに移動(健も移動することは可能)。
 みみずくの竜がメインの操縦を担当しており、分離(ガッチャスパルタン・ブランチアウト)時には全員が各マシンのコクピットに戻る必要があるため、若干の時間が必要になる。
 合体後は、機体全体を「デルタパワー」という特殊なエネルギーでコーティングすることが可能となり、これにより攻撃性能と防御性能を同時にアップさせることが出来る。
 尚、健が与えられた「ガッチャマンフェンサー」という剣型の武器は、この時発生したデルタパワーをガッチャ1→Gスーツを通じて得ることで電力換算20万キロワット(原子炉の最大出力の1/5)もの高出力を発揮し、巨大な鉄獣メカを容易に切断・破壊するだけの攻撃力を発揮するに至る。
 これを用いて、健がガッチャ1のみを分離、単独で飛行・攻撃する事が可能で、初期はこれで敵の戦力を奪う戦法が用いられた。
 また、ガッチャスパルタンの突進+ガッチャマンフェンサーの力を併用することで、鉄獣メカを貫通・破壊するほどの攻撃力を発揮する。
 16話からは(唐突に)ジェネレーターがグレードアップされ、「火の玉のような強力な、いかなる物でも溶かしてしまうバリア」で機体を包み、敵に体当たりする「科学忍法ハイパーシュート」が可能となり、以降はこれが科学忍法火の鳥に相当する決め技となった。

 

 というわけで、我らの平和を取り返すガッチャスパルタンです。
 冒頭でも書きましたが、当時品のDXポピニカは、もう何年も前から異常なプレミア価格となっており、執着力と財力が一定値を越えたマニアでない限りとても入手は出来ないレベルとなってしまいました。
 当然、昔から復刻希望の意見もあったのですが、叶う筈もなく現在に至っておりまして、もはや諦めの境地に至ったファンもいたようです。

 一方、1982年設立のアートストームという新しい玩具会社は、SUPER FESTIVALの主催などを経てマニア向けの玩具商品展開を行っておりましたが、2010年辺りからガッチャマン関連の商品も販売するようになっていました。
 同社はEX合金ブランドで「ガッチャマンメカシリーズ」「ゴッドフェニックス」「ニューゴッドフェニックス」等を発売していたこともあり、ガッチャスパルタンの開発も期待されていましたが、この度ついにそれが叶ったわけです。

 

 ただ、EX合金は完成度の高さこそ高評価でしたが、高額な価格帯のせいか「かなりディープな玩具マニアが手を出すもの」というイメージが強い傾向があるようで、イコール「非常に繊細な取り扱いを要求されるのではないか」「気軽に遊べないのではないか」といった不安の声も少なからずありました。
 また、これの前に出た「ニューゴッドフェニックス」が各Gマシンをちゃんと全機収納出来ないという致命的な欠点を持っていたこともあり、今回も約三万円もの大金を払ってハズレを掴まされるのでは……という懸念を抱いた方も、一部にはいたようです。

 で、実際のところそれはどうだったのか?
 今回は、その辺にも重点を置いてレビューしたいと思っております。
 以下、ようやく商品仕様についてです。

 

 Gマシン五体。
 それぞれ数字のマークが付いているのでどれが何かわかりやすいかと思いますが。
 ガッチャ1(別名:G1号)、パイロットはガッチャマン・大鷲の健。
 ガッチャ2(G2号)、パイロットはコンドルのジョー。
 ガッチャ3(G3号)、パイロットは白鳥のジュン。
 ガッチャ4(G4号)、パイロットはつばくろの甚平。
 ガッチャ5(上画像ではナンバーが見えない機体。G5号)、パイロットはみみずくの竜。
 「百獣王ゴライオン」の黄金旭達同様、各キャラクターのパーソナルカラーと登場メカのカラーリングが噛み合わないパターンなので、知らない人にはどれに誰が乗るか判りにくいかもしれません。
 科学忍者隊の場合は、色じゃなく番号の方を重視することを理解していれば、その限りではありませんが。

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■ ガッチャ1(G1号):

 

 まずは、ガッチャ1からです。
 以降、各メカの呼称は「ガッチャ〜」で統一します。
 大鷲の健のGマシンで、最も単独での活躍が多かったです。
 大きさは、全長約14センチ、最大幅約8.9センチ。
 全高約4センチ(ランディングギア使用時)。  
 キャノピーは設定上前後にスライドして展開するが、残念ながら本商品では再現ならず。
 本体上部(キャノピー周辺の上に飛び出した三角部分)とランディングギアハッチを除き、全てダイキャスト製です。
 勿論、先端部はゴムではありません。

 

 フロントビュー及び、リアビュー。
 見事なまでに三角形。
 ここまで思い切った形の主役機というのも、珍しいです。

 

 サイドビュー。
 横から見ても三角形。
 ガッチャ1は、全体のシルエットが合体後のそれにかなり近い形状をしています。
 いわば、合体することでそのまま巨大化するようなもの?
 こういう発想は、随分思い切ったもんだなと感心させられます。

 

 斜め前方から。
 このガッチャ1と、後述するガッチャ3は、収納式ランディングギアが装備されています。
 ランディングギアは、いずれもダイキャスト製なので、見た目細いですけど安心して飾れます。
 仮に重量負けしても、折れるのは基部の関節で機体がぺちゃんとなるだけなんで、破損を心配する必要はなさそうです。

 

 後部は、合体の都合上どうしても大きな穴が開いてしまいます。
 ジェットノズルは、設定と違いかなり奥まったところに設置されています。
 ノズル部分は、ダイキャスト製(多分)。
 この穴には、後述するミサイルランチャーやガッチャ3との合体時のジョイントなど、様々な機構が詰まっています。

 

 ランディングギアの収納ギミックについて。
 左画像は、ランディングギア露出状態で、右画像が収納状態。
 前輪は手動による展開ですが、後輪はスイッチによる露出・収納が可能です(ハッチ除く)。
 前輪は、一応指(というか爪)による出し入れが可能ですが、先の尖った何かを使った方が賢明です。
 と思ったら、それ専用の金具(MOドライブに付いて来たアレみたいなもの)が同梱されているので、安心です。

 

 ランディングギアは、本機裏側の中央辺りにあるスイッチを上げる(正しくは、前にスライドさせる)ことで露出します。
 ハッチは、手動で開けましょう。
 そのすぐ前についているのは、ミサイルランチャーを露出させるスイッチ……というか「ボタン」。
 ランディングギアを出そうとして、うっかりランチャーを出してしまうのは、もはやお約束の世界。

 

 ランディングギアのスイッチの前にあるボタンを押すと、本体側面に収納されているミサイルランチャーが露出します。
 「カシャ!」という感じで、なかなか小気味良い感じで飛び出てくれるのはいいんですが、いかんせん反応が良すぎるので、気がつくと飛び出たまんまになってたりします。
 以下の画像では、ところどころこれが出たまんまの画像がありますが、「あ、これは飛び出てるのに気付かないで撮ったな」とお考えください。
 実際その通りなんで!

 

 以上、ガッチャ1でした。
 ガッチャ1は、それ単独では特に特徴的なギミックがなく、悪い言い方をすれば一番没個性かもしれません。
 いわばシルエット担当的な側面も大きいので、それ一つだけでスポットを当てるとどうしても寂しくなりがちです。
 ただし、合体時にまた存在意義が活性化してきますので、詳しくは後ほど!

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■ ガッチャ2(G2号):

 

 次は、コンドルのジョーの愛機・ガッチャ2。
 最終回では、総裁Zの核に迫る際に唯一役立ったGマシンでした。
 DXポピニカ版では合体のための変型ギミックが特になく、設定にないウィング展開が可能になってましたが、今回はそれよりかなり本編に近い解釈になっています(それでもかなりアレンジされてます)。
 大きさは、全長約12.6センチ、最大幅約5.4センチ。
 全高約4.4センチ。 
 本体は、リアウィングからリアパネルにかけてと、フロントフェンダー(前輪の上)などを除いて大半がダイキャスト製。
 タイヤはプラ製で、コロ走行可能。

 

 フロントビュー、リアビュー。
 本編では、ボンネットが持ち上がってコンドルフィーバーというミサイルが撃てたり、鼻面の黒い部分からガトリングガンが撃てたりするんですが、今回は再現されていません。
 ご覧の通り、レーシングマシンモチーフにしてはちょっと車高が高めです。
 でも、(狙ってか否かはともかく)本編でもこんな感じでしたね。
 テールランプは、シールっぽいですけどちゃんとした塗装です。
 テールランプの内側のくぼみは、単独飛行時に使うジェットノズルです。

 

 サイドビュー。
 ガッチャ2は、全体的に対比が大きめに作られているため、実はガッチャ1やガッチャ3と比べた場合、コクピットの大きさが合っていません。
 まぁ微妙な差なので、これを買うくらいの人なら充分「愛」で補えると思いますが。

 

 シャーシ側。
 前輪と後輪の大きさ・太さが異なるところが、実に泣かせます。
 前輪から本体中央に伸びているのはジャッキで、合体時はこれが可動して前輪の位置を入れ替える仕組みです。
 詳しくは、合体の項で。

 

 後輪は、サスペンション機構が付いているので、上から押すと沈みます。
 ただし、これは合体システムの副次的なものなんで、余り押し過ぎるとロックがかかります(当然、すぐ解除できます)。

 

 以上、ガッチャ2でした。
 ギミック少なめ、(後述しますが)変型プロセスが大幅アレンジと原典の要素を殆ど残していない構造なんですが、その分デザインや造形の確かさで補っている感じです。
 勿論、それは問題点などでは決してなく、むしろ良い意味での超解釈の結果なんですけどね。
 実際、本編の変型なんか前輪がホイールを真下に向けてフェンダーの中に収納されるんですからね。
 そんなの再現不可能だろと。

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■ ガッチャ3(G3号):

 

 白鳥のジュンの愛機・ガッチャ3。
 VTOL機で、合体後はガッチャスパルタンの垂直離陸機構を担当するようです。
 大きさは、全長約8.5センチ、最大翼長約16センチ。
 全高約6センチ(ランディングギア使用時)。 
 ノーズ部分と定風翼、主翼下側のローター周辺、ランディングギアハッチがプラ製で、それ以外は全てダイキャスト。
 見た目の印象に反して、ドッシリと重い機体です。

 

 フロントビュー、リアビュー。
 ジェットノズルはプラ製。
 ガッチャ3はコクピットブロック下部ないしその側面のくぼんだ部分からミサイルが発射できる設定です(当然ギミック再現はなし)。
 左右ローターは、上面のみ手動で回転可能です。

 

 サイドビュー。
 縦幅が意外に短い。

 

 底面部。
 ガッチャ1同様、ダイキャスト製のランディングギア収納ギミックあり。
 ただし、ガッチャ1と違ってランディングギアの一部に、ロックをかけられます。
 そうしないと、重い自重を支えられないのです。

 

 スイッチの内訳と配置は、こんな感じです。
 ランディングギア屹立スイッチを前方に押すと、後輪が立ち上がります。
 その上のスイッチを左から右(上の画像だと右→左)にスライドさせることで、ロックがかかります。

 

 ランディングギアを収納し、ハッチを閉じると、こんな感じになります。
 結構綺麗に面一になります。

 

 ガッチャ3のコクピット後部の、一見キャノピーの一部にも見える青い部分ですが、ここの解釈は商品ごとに違っているようです。
 DXポピニカ版は、この部分と本来のコクピット部分がスモーククリアで処理されていましたが、今回は青くペイントされただけです。
 また、コクピット周囲の断面部分は白く(+緑のライン)塗装されており、ちょっとイメージが異なります。
 これは、どうやらEX合金独自の解釈のようです。
 ちなみに、本編はこの部分はただの白い壁で、キャノピー風でも青色でもありません。

 

 以上、ガッチャ3でした。
 最近の合金玩具はダイキャスト使用率低下が著しい! とお嘆きの貴兄には心の底から感動間違いなしの、ずっしり重量感が最大の魅力です。
 ギミックは変型が主体で、武装関係のものは一切ありませんが、大変良く出来たアイテムです。
 ここから、各機どんどん重さを増し、変型ギミックも複雑になっていくことになります。

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■ ガッチャ4(G4号):

 

 つばくろの甚平の専用マシン・ガッチャ4。
 それまでは飛行メカないしはスマートなデザインのメカだったのに、ここに来て無骨なキャタピラ戦車というミスマッチ感覚が魅力です。
 大きさは、全長約11.3センチ、最大幅約7.1センチ。
 全高約5.7センチ(アンテナ除く)。 
 本体前部下のガンメタル部分のほぼ全てと、本体後部の内側を除いた部位の殆どがダイキャスト製。
 4つのキャタピラはすべてゴム製で、ホイールはプラ製。
 もし十数年以上の長期保存を狙うのであれば、箱にしまう際に取り外した方がいいかもしれないですね。

 

 フロントビューと、リアビュー。
 この状態だと、ガッチャ2とあまり大差ない横幅になります。
 そういえば、パーソナルカラーが何故か黒から紫に変わっています。

 

 サイドビュー。
 後述するロケット砲が若干浮き気味ですが、これはハマりが悪い状態を撮ったのではなく、デフォです。
 前方側面に搭乗口がありますが、甚平はわざわざここまでジャンプして乗り込んでいました(ちなみに運転席は左側)。
 後部のアンテナは硬めの樹脂製で、力をかけ過ぎると折れる可能性がありますが、若干なら弾力性があります。
 ただし、過信は禁物かも。

 

 斜め後方から。
 どの角度から見ても感じられる重量感が素敵。
 ガッチャ4は、本体後部のアンテナが突き出ているブロック部分からミサイルを撃てるんですが、その際はバックで走行します。

 

 斜め前方から。
 こうやって写真で見ると、フロント部のラインがいささかいびつに感じられがちですが、実物は殆ど違和感はありません。
 こんなナリなのに、いつも軽快に飛行してました。
 ちなみに、飛行時は基本このままの形状ですが、変型後の形態で飛ぶこともありました。

 

 前面部の突起を左右に展開すると、ガトリングガンの銃口が露出します。
 この部分は、ガッチャ3のジョイントが接続されて引っ込む仕組みになっていますので、合体時には必ず閉じる必要があります。

 

 本体前部・側面にスイッチがあります。
 これを左右共に押すことで、ロケット砲がせり上がります。
 せり上がったロケット砲は、360度回転可能。
 このギミックは、合体時・合体解除時両方で大変重要になるものです。
 とは書いたものの、うちのは右側のスイッチだけでポップアップします。

 

 以上、ガッチャ4でした。
 ふんだんに用いられたダイキャストに、ゴムキャタピラ。
 「こうでなくては合金玩具と呼べぬ!」と思わず言いたくなるくらい、完璧なまでに合金玩具しているマシンです。
 この上、合体時にはまた全然違うシルエットに変型してくれるんですから、言うことなしですね。

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■ ガッチャ5(G5号):

 

 みみずくの竜が搭乗するガッチャ5。
 合体後は、総合コクピット及びメインエンジンを一手に賄う最重要ポジションでもあります。
 大きさは、全長約7センチ、最大幅約18.2センチ。
 全高約8センチ(アーム部最頂部まで)。 
 アーム部分(基部除く)と、本体中央部(内部含む)がダイキャスト製。
 6輪あるタイヤは全てプラ製。
 大型作業マシン風のデザインが、良い意味で浮いています。

 

 フロントビューとリアビュー。
 本編では、ショベル風のスカートの前面は白一色でした。
 このカラーリングはDXポピニカ版準拠だと思いますが、それで正解かと。
 ガッチャ5に限りませんが、劇中準拠のカラーリングで出してたら、それこそ「コレジャナイ」感が強まったんではないかと。
 ちなみに、スカート部分からはミサイルを発射出来る設定でしたが、さすがに再現はされていません(発射口部分の凹凸はあります)。

 

 サイドビュー。
 ショベル?部分は左右それぞれ315度程度回転可能。
 360度じゃないのは、アーム部分に干渉してしまうためです。
 本体との接続部とマジックハンド基部はクリック関節で、シャフト部分から先はダイキャスト。
 マジックハンド部分は無可動で、あまり自由度は高くありません。
 シャフト部分は、約4ミリ程度縮みます。

 

 単独で可動部が最も多いガッチャ5ですが、合体時に無駄にぶれたりしないように、クリック関節やロック機構を各所に組み込んで型崩れが起き難いように工夫が成されています。

 

 ガッチャ5飛行形態。
 これは、合体直前の形態でもあるんですけど、ちゃんと再現可能になっています。
 この形態への変型プロセスは、後ほど改めて。

 

 以上、ガッチャ5でした。
 詳しくは後述しますが、Gマシン最重量で、かつ単独で最も弄り甲斐があるアイテムになっています。
 非常に個性的なマシンで、ある意味本商品の意外性を担う一端でもあるため、購入したら思い切り愛でたいものです。
 どうでもいいことなんですが、ガッチャスパルタンに合体した後、科学忍者隊のメンバーは健を除いて全員この機体の中にあるコクピットに移動するんですが、ジュンと甚平はコクピットの後ろから、ジョーに至っては床下からシートに座った姿勢で現れます。
 機体との対比的にどう考えてもありえない移動プロセスなんですが、一体どういう構造なんでしょう?!

 以降は合体・変型ギミックの解説に移ります。

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