ライセンス剥奪中の凄腕の私立探偵「天城小次郎」は、知り合いからやたらと高額な報酬ながら胡散臭さがする絵画捜索の依頼を紹介される。
同じ頃、任務達成率99パーセントの内閣調査室のエージェント「法条まりな」は、中東の小国エルディア(創作名)の大使の娘「御堂真弥子」の護衛の任務を受けることに。
一見関係ない事件を追っている二人だが、その背後には共通して大きな事件の陰が潜んでいた…
二つの視点から物語を読み解く傑作マルチサイトADVゲームのPS2移植版。
<ストーリー>
これはもう今更私がくどくどと述べる必要もないでしょうが…
「秀逸」の一言です。
ともすれば一癖も二癖もありそうなキャラクター達や独特の世界観にたいして感情移入できるよう、キャラの立たせ方や演出がしっかりしており、マルチサイトという特性を見事に生かして二つの物語で様々な事件が起こり、それらが複雑に絡み合って様々な伏線がはられながらストーリーが進んでいき、それらが順調に消化されて勢いよく終盤へとすすんだ後に衝撃の結末「bursterror」へと繋がっていく様はまさに圧巻。
移植作品ということで私のPC-98版のあやふやな記憶と照らし合わせてみましたが、テキストはほとんどいじられていませんでした。
それなのにどうでしょう、
もとは八年近くも前の作品だというのに今見ても全然違和感が生じません。
名作は色あせないというけれどそれを強く実感させられました。
ただ、さすがに時代背景が昔なので現代の秘宝? 携帯電話などが登場しないところは違和感が生じる事に。
きちんと「もとは八年前の作品です」明記はあったほうが良かった。
一応作品中に199×年という表記はありますが。
なお、コンシューマー用、さらに全年齢対象のPS2への移植とあってHなシーンは全面カット。
弥生や恭子に関しては行為を匂わせるようにはしているけど(氷室はお風呂ではなくシーツの中で寄り添うシーンになっていた)シリアとは行為そのものがなかったことになっているので「誤解だぁー!!」が本当に誤解になっているのがちょっと・・でしたが、後は気にならなかったかなぁ。
なお、下ネタの類も厳しい検閲? が掛けられたのか、かなりの部分が削除されてます。
やっぱり「ナニをふりまわす」とかはまずかったのだろうか…。
まあ、私は余計な下ネタはあんまり好きじゃないので別に良かったけど。
とにかく「ストーリーを楽しみたい!!」という人なら、のめり込めることは間違いありません。
<システム>
これも基本的な部分はほとんどいじってなく、基本的にコマンド選択式で全ての選択式を選べば次の選択へ進むようになる、といういわゆる総当り性システム。
このためゲーム性は皆無に等しく、このシステムのせいでEVEを毛嫌いしている人も多いらしい。
確かにこれは今やってみると、かなり古臭いし面倒くさい、なかなか次にいくところがわからない所になると思わずコントローラーを投げ出したくなることもある…が、ここでなんとか踏みとどまってもらいたいです。
確かにあらゆる選択肢を入力していくのは面倒くさいが、このゲームはやはりじっくりとやる事が必要だと思います。
こちらの選択に対する相手の反応を楽しんだり、意味不明の選択肢(電柱を押したり、門を殴って血を吹いたり、いきなり脱ぎだしたり…等)を選べるのもこのシステムならでは。
これは、じっくりテキストを読んで楽しむゲームと割り切ってみるのも必要でしょう。
なお、この作品の最大の特徴であるサイトチェンジは円滑化がはかられ、ボタン一つで小次郎とまりなの視点を「ポンッ」と切り替える事が出来てストレスを感じないのはありがたいところ。
SS版などでは頻繁に切り替えが必要な場面で、いちいちディスク入れ替えをしていたなんてことを聞くと、目頭が熱くなる思いでした。
これによって、頻繁に切り替えながらプレイできるようになったのが今作の最もよい所でしょうか。
視点を切り替えるべき場所も、サイトナビが鳴ってすぐに知らせてくれるのもいいところ。
近い何処かで誰かが行動することに気づくまで、三時間近く街をさまよい歩いた小次郎の悪夢も思い出さずにすみました。
さらに最大の変更点として、今回、最後にあった犯人当て入力がなくなっています。
これはかなり反感買ったみたいですが、私はあえて是としたいです。
正直いって最後のあの状況から犯人を全て当てるのはかなり酷でしょう。
そのため大抵のプレーヤーは、追加される部分を見るためにもう一度犯人入力の部分まで戻らなければならず、これは結構二度手間で煩わしい部分もあると私は思ったのですが、どうでしょう?
特に「真相」の部分があれですから…
ただ「真相」の部分に入る前に何らかのアクセントは欲しかったところ。
いきなり○月○日〜なんてやられるとかなり唐突感があります。
<CG・グラフィック関連>
これは旧作をプレイした人には一番気になるところでしょうね…
基本的に全てのグラフィックが一新され、キャラクターデザインももとのイメージを残しながらも大きく変更されているため、やはり旧作の雰囲気が好きだという人には受け入れがたいものがあるかもしれません。
ただ、やはりPS2という最新機器への移植だけあって画質はとても綺麗です。
そのため私はこれはこういうものだと受け止められてさして気にはなりませんでした。
問題なのは、なにやらこの作品の目玉?であったらしい「C−motion」システム。
これは通常の会話シーンで立ち絵がアニメーションして動く、というものなのですが…
はっきりいって邪魔でした。
確かにちゃんと動くのですが、その際に一々読み込むため会話が中断されてしまい、なによりパターンが少ないため何度も同じ動きを見せられるので、辟易してしまいます。
このため一部のキャラは怒ったり驚いたりばっかりしている印象がのこることに…。
これなら変に動きを加えるのではなくもっと表情を豊かにして欲しかった。
弥生など、立ち絵の時とCGの時とでははっきりいって表情が別人でしたから。
<声について>
これもこのゲームの大きな魅力の一つでしょう。
声優には結構疎いと思っている私でもどこかで聞いた事があるという人が目白押しという豪華声優陣。
声付きのEVEをやるのは初めてですが、私の印象でははずしている人がほとんどいません。
麻弥子の声優など私が悪い噂(オイ)を結構聞いていたせいか、不安でしたがかなりはまっていて安心しました。
難点といえば、声を聞いて本当に何処かで聞いた事がある人ばかりのために別なキャラのイメージが浮かんできてしまう事でしょう(ちなみに私は全部スーパーロボット大戦関連だった…)。
それから、主人公二人がムービーシーンと別の視点で出くわした時にしかしゃべらない事。
この二人も決して声が合ってないわけではないですが、あまりにも喋っている場面が少ないため、急に声が出るとやはり違和感があります。
確かに先の膨大なコマンド数からフルボイスにするのは難しい(おまけに喋らすにはやばいネタが結構ある)のですが、それでも重要なシーンではそれぞれもっと頻繁に喋らせて欲しかった。
せっかく充分な技量を持つ二人を呼んだというのに喋る量が他の人の十分の一程度というのは寂しい(どうでもいいけどこの二人が会話するところで両方に声が入ると「ガンダムSEED」での艦長と少佐を思い出してしまうのだろうか?)。
とにかく声に関しては問題なしです。
<総評>
こうしたADVゲームの最新機器への移植となると、新キャラの追加やストーリーの大幅な加筆などが行われることが多いですが、このゲームにはストーリーの部分では追加されている部分はほとんどありません。
それでいて充分商品として通用する魅力をはなっているのは、このゲームならではでしょう。
ただ<ストーリー>のところでは散々褒めちぎりましたが、やり終えてみると結構わかりにくい部分、繋がりがはっきりしない部分、説明不足な部分(血文字の事など)が結構あるのも事実。
できればそれらにについて解説するか、埋め合わせる部分も欲しかった…とはいえもとの雰囲気を伝えるにはこれでよかったのでしょう。
しかし、既存のものを既に暗記するほどやりこんだという人には新鮮さはなく、無理にプレイする必要はあまりないですね。
やはり新規にプレイする人、あるいは既存のものをもう持ってなくて久し振りにEVEをやってみたいという人向けの作品です。
その際に既存のものとどちらかを選ぶかは、絵を見比べてみるしかないでしょう。
やりやすさを求めるなら断然こっちですが。
とにかくシナリオが素晴らしく、マルチサイトという特性がふんだんに生かされてますので、特に最近平成ライダーやガンダムSEEDなどで「主人公が複数いる視点からの物語」や「多数の人物による群像劇」といった姿勢に興味あるいは疑念のある人は、グダグダいわんとこれやっとけ!! と強く推しておきます。
ただし、説明書の後ろ数ページにわたって宣伝されている続編の類にまで手を出した際の責任は負いませんが(結局そこいくんかい!!)。
(ファイン様)
> ただ、さすがに時代背景が昔なので現代の秘宝?携帯電話などが登場しないところは違和感が生じる事に。きちんと「もとは八年前の作品です」明記はあったほうが良かった。
> 一応作品中に199×年という表記はありますが。
99年当時も、かなり携帯電話は普及していたんですけどね。
まあこの辺は、つっこまないのがお約束なのでしょう(笑)。
本作がデビューした翌年くらいかな? 携帯電話が本格普及をはじめたのは…
97年以降の“未来”を舞台とした作品で、携帯電話やそれと似たような携帯通信システムのようなものを予測したものは大変少ないとか。
かの「鉄腕アトム」ですら、本編中にまともなパーソナル通信システムが出てきませんからね(実はアトムはこれのせいでかなり苦労させられている)。
携帯って、作品作りの上で大変やっかいなアイテムだといいますが、まさにその通りという気がします。
これがある事で、せっかく準備した伏線や展開がぶち壊しになってしまう危険もありますから。
本作でも、もし携帯があったらこんな事には…という場面が多くあったので、益々実感しますね。
色々と情報を聞いていると、基本的な部分はサターン版移植時の変更プロットに順じているようにも感じられましたね。
実際はどうかわかりませんが…
> <システム>
> 確かにこれは今やってみると、かなり古臭いし面倒くさい、なかなか次にいくところがわからない所になると思わずコントローラーを投げ出したくなることもある…が、ここでなんとか踏みとどまってもらいたいです。
ちなみにこのシステムは、PC-98版発売当時にしてかなり古臭い雰囲気があった事を追記しておきます。
この時期は、リーフの「雫」「痕」などの(一応)新機軸のADVシステムが登場した事もあり、「調べる→壁」「放す→まりな」などのADV形式とはっきり一線を画しておりました。
また、本作の性格上どうしても回りくどいフラグ立てが連発していましたからね。
フラストレーションは相当なものでした。
> なお、この作品の最大の特徴であるサイトチェンジは円滑化がはかられ、ボタン一つで小次郎とまりなの視点を「ポンッ」と切り替える事が出来てストレスを感じないのはありがたいところ。
> SS版などでは頻繁に切り替えが必要な場面でいちいちディスク入れ替えをしていたなんてことを聞くと目頭が熱くなる思いでした。
これは大変な進化ですね!
大変ありがたいものがあります。
サターン版では、ディスク交換→リセット→再読込という行程を踏まなくてはならないため、タイムラグがすごくて…(サターンは、フタを開けるとリセットされちゃいますからね)。
それでも、PC-98版よりはかなりわかりやすくなっていたため、私個人はそれすら苦痛にならなかったものです。
ああ、その想い出も今では笑い話になってしまうのね…(ToT)
ところがその弊害として、サターン版では「ロス御堂の個人データハッキングシーン」の、流れるような視点切り替え場面が完全に死んでしまい、あの奇跡のシンクロ場面が台無しになってしまいました。
具体的には、
1. |
小次郎側でセーブ ↓ |
2. |
まりな側でロードして、少し進めてからセーブする ↓ |
3. |
小次郎側でロードすると、さっきセーブしたポイントより手前…その場面の導入部の最初から始まってしまう
(つまり、先のセーブ直前の場面を2回以上も見るハメになる) |
4. |
小次郎側で進展、さらにセーブ → まりな側でロード ↓ |
5. |
まりな側でも、小次郎側と同様の現象が起きる… |
…って感じだったんです。
ブツ切りもいいところで、大変な憤りを感じたものです。
最高に盛り上がる場面だったのに…
もっとも、これはSS版には「ページ」という概念が存在していたための弊害だったんですね。
本文テキストはすべて「ページ分け」なるものが成されており、読み返しやセーブ・ロードは、すべてその影響下にありました。
「ページ分け」された冒頭部分までしか読み返せず、またセーブ・ロードはどこで行なっても無条件でページ冒頭部で行なったものとされてしまい…
しかも、プレイヤーにはどこが分け目なのかも伝えられないままなので、まったく見込み違いの結果に見舞われてしまう危険が高かったのです。
見たところ、PS2版にはこの概念がなかったようで…それだけでも素晴らしいと思いますよ、ホント(泣)。
ちなみに、私は「EVEbursterror」とタイトルのつくものを、都合4回以上クリアしてまいりましたが、3回目以降は視点交換のタイミングを完全に把握していたため、引っかかる前にチェンジしてフラストレーションを溜めない工夫をしておりました。
…後でなぜか無性に悲しくなってしまいましたが。
> さらに最大の変更点として今回、最後にあった犯人当て入力がなくなっています。
これは当時のレビューでも書いたのですが、犯人を真弥子とするには、あまりにも無理がある場面(事件)が多く、どうも「真弥子に疑いを持たせないために、明らかに性格の違う事件や無理のある状況証拠・情報を織り交ぜた」ようにすら感じられました。
具体的には「ディーブの部下殺害・逃亡」と「二階堂殺害(これはむしろ状況証拠?)」「アクア殺害」等ですが…真面目に考えるのすら馬鹿馬鹿しいものでした。
こういう事もあり、私は犯人入力システムの存在には反対派だったんですよね。
事実、アレが画面に出てきた時は「なんでこんなもんが必要やねん?!」と思わず突っ込んだくらいですし。
ううむ、いたれりつくせりだなあPS2版…(笑)
先の犯人指定の部分と被りますが、「EVE」は真犯人追求の段階になると、無駄にプレイヤーを混乱させようとする傾向があって、大変不可解な部分を量産してしまいました。
アクアの血文字などは、明らかに疑惑の目をプリンに向けるためだけに用意された材料ですし、人数分の酸素ボンベを1つだけ破壊した事なども、冷静に考えてみるとまったく意味がありません。
こういう部分は他にもかなり散らばっており、何回もやっていると、最初の頃は見事に感じられた伏線も「実はあまり深い意味はない」事に気付かされたりするんですよね。
とはいえ、そういう部分も内包していると割り切り、他の魅力的な部分を汲み取る価値は充分にあるんですよね。
活劇的な部分は、やっぱり他の追随を許さないものがありますし<誉めすぎ?
> ただし、説明書の後ろ数ページにわたって宣伝されている続編の類にまで手を出した際の責任は負いませんが(結局そこいくんかい!!)。
これはお約束&重要な警告でありましょう!
本作のシナリオライター・剣乃ゆきひろ氏が、シーズウェアからいなくなった後に捏造されたのが「〜LostOne」「〜ZERO」「ADAM」であるという事実を知らず、本作のテンションを求めて手を出してしまうと……
コントローラーがPS2本体にめり込みかねませんからね(笑)
とはいえ、個人的にはもうそろそろ「EVE」シリーズ以外のオリジナルシリーズを出していただきたい所なんですけどね。
8年近くも前のタイトルに頼るという姿勢も…なんか考えさせられるものがありますし。
それとも、新しいハードが出るたびに、それに対応したバージョンを出し続けていくつもりなのでしょうかね?
名作保管の意味合いとしては、たしかにそれも正解ではありますが…ちょっと複雑な気分です。
(後藤夕貴)
他の所で聞いたところによると今回、傷だらけになった茜に誕生日プレゼントに買ったルージュを渡すシーンというのが唯一追加されたもののようです。
確か98版にもルージュを買うシーンだけはあったような気がしますが、それを生かしたのだとすればこれは見事なアレンジですね。
私もこれはいいシーンだと思いました。ただ上記のとおりもとの記憶があやふやなのでこれが追加されたシーンだとは気づきませんでしたが。
> サターン版では、ディスク交換→リセット→再読込という行程を踏まなくてはならないため、タイムラグがすごくて…(サターンは、フタを開けるとリセットされちゃいますからね)。
本当に目頭が熱くなります…
こういったものが改善されてるだけでもPS2版を出した価値はあるんでしょうね。
今回小次郎ルートからしか始められなくて、始めた直後にボタンを適当にいじくると、いきなりまりなルートのOPムービーが流れるなど始めのうちは間違えて切り替えてしまったりするんですが。
とはいえ、慣れてしまえば非常にやりやすいシステムです。
余談ですが私は98版は説明書も何もなしにプレイしたので当時はサイトチェンジの必要性も知らず、それでも最初のうちはまりなルートもちょこちょこっとプレイしていたので途中まで進めたのですが、弥生から酔いつぶれた電話がかかって来る前でドツボにはまる事に…
手前のあたりで何回もロードし直したりしたので、そのたびに事務所前でシリアと出会い、「でぇーーい、この胸の変なおばさんに用は無ぁーい!!」(全国十億人のシリアファンの皆さんごめんなさい!!)と叫び声を挙げたものです。
まあ、その後まりなルートを進めてどうにか収まったのですが、サイトチェンジの必要性に気づいたのは例のパソコンのシーンになるまででした…
> こういう事もあり、私は犯人入力システムの存在には反対派だったんですよね。
おお、元締さまも同意見だったとは感激です。
一応殺害現場の回想などもできたんですが、その当時のその他の状況もきちんと把握ないとちゃんとした推理も出来ないわけで。
せめてそれぞれの事件についての登場人物のアリバイ確認ぐらいできればよかったんですが(でもそれやると、かえってわかんなくなっちゃうかも)。
いずれにしてもあざといフェイクなども多く、本当にきちんと状況を全て把握した上で犯人を全て当てて一回目で最後までED見る事の出来た人間がひとりだっているんでしょうか?
> アクアの血文字などは、明らかに疑惑の目をプリンに向けるためだけに用意された材料ですし、人数分の酸素ボンベを1つだけ破壊した事なども、冷静に考えてみるとまったく意味がありません。
> こういう部分は他にもかなり散らばっており、何回もやっていると、最初の頃は見事に感じられた伏線も「実はあまり深い意味はない」事に気付かされたりするんですよね。
血文字のことはPをひっくり返したところに意味があるなんて後で解っても「わかるかい!!」でしたから。
アクアさんもあれで犯人が誰に伝わると思ったんでしょうか?
「dはディーブのdだ!! ディーブがまだ生きている!!」なんてトンチンカンな推理をしかけた人間もいましたよ。 ここに(爆)。
> とはいえ、そういう部分も内包していると割り切り、他の魅力的な部分を汲み取る価値は充分にあるんですよね。
> 活劇的な部分は、やっぱり他の追随を許さないものがありますし<誉めすぎ?
いやいや褒めすぎなんてことはないと思いますよ。実際ストーリーがテンポよく進んでいくのでやってる最中はあまり矛盾を感じさせませんから。
シーズウェアは既にEVEシリーズの続編制作は打ち切ったという発表もしてるそうですが、今回のリメイクやさらに説明書に載ってたファミ通との文庫連動企画でロストワンと今作とを繋げる(ええー!?)小説の出版もあるそうで、まだまだEVEは終わらない? という雰囲気を出してます。
さらなる続編は無いにしてもなんか「ロストワン+」とかは出そうな気が…
我々はEVEを程々に覚えておくべきかもしれませんね。
(ファイン様)
ちなみにレビュー読み返しで思い出したのですが、サターン版ではサイトチェンジのタイミングについては何の進化も工夫もありませんでした。
つまり元のまま…さらに、PC-98版ではマニュアル内に簡単な説明があったのですが、サターン版ではまったく触れておりません。
やっぱりPS2版は大したものです(ToT)
> 血文字のことはPをひっくり返したところに意味があるなんて後で解っても「わかるかい!!」でしたから。
> アクアさんもあれで犯人が誰に伝わると思ったんでしょうか?
> 「dはディーブのdだ!! ディーブがまだ生きている!!」なんてトンチンカンな推理をしかけた人間もいましたよ。 ここに(爆)。
それは私も考えましたが、それより気になったのが、どう考えてもあの状況では血文字が書けるとは思えない事なんですよね。
考えられる決め手の死因(失血か窒息か)と、それによる被害者(アクア)の取ったと考えられる死に際の行動、死体の目線…考えすぎかもしれませんが、あまりに状況描写がいい加減で激怒したものです。
だから、私は「アクアの死体を見つけたものが細工をして、血文字を後から書かせて操作を混乱させた」ものだと思い込んでしまいました。
もちろん、それも状況的に不可能な訳ですが(笑)。
首に刃物で深々と一撃食らって、よく血文字なんか書けるゆとりがあったものだと……
全然関係ないのですが、次作「Lost One」については一つ面白いバカ話がありまして…
以前、スタッフ全員でこのタイトルをレビューしたと書きましたが、梨瀬成がこれのプレイ後
「真弥子、ど〜して死んでしまったんだよおぉぉ!!」(笑)
と、無意味に連呼して受けを取っておりました。
もちろん、本作では真弥子は死んでいない訳で(笑)。
本人もそれを知った上での発言です。
何の脈絡もない状態で、突然上記のように叫ぶところがミソでした(爆)。
ところが…言霊が働いてしまいました。
その後発売された「Lost One」では、なんとした事か……いまだに、梨瀬はスタッフから「お前があんな事言わなければ〜!」と責められています。(^_^;
(後藤夕貴)
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