5.


 世の中の巡り合わせとは全くの偶然として始まり、後になって、まるでそれは運命によってあらかじめ決められた物事であったと、人に感じさせるものである。

 芦原涼が、旧知の刑事、氷川誠との面会を申し入れ、警視庁のロビーのソファーで、しばらく座って待つように言われて三分後。
 奥の方から一人の、口ひげの男がロビーに走り込んで来た。

 G5ユニット司令官・尾室隆弘である。

「あ、芦原さん! お久しぶりですっ!」
 しばらく鳩が豆鉄砲を食らったような表情で尾室を見ていた涼だったが、
「誰だ。あんた?」
 やっとそれだけを言った。
「ほら、氷川さんが病院に担ぎ込まれた時、お会いしたじゃないですか。尾室ですよ」
「…すまない、覚えていない。…それより…氷川のやつは?」
 実はその後、もう一度二人は会っているのだが、その事についてはまるっきり二人とも気付いていないようだ。
 その表情を絵画にして、「落胆」というタイトルをつけたくなるような顔で、尾室は答えた。
「氷川さんは今、捜査一課の方に配属になりまして、現在、捜査に出ています」
「そうか。手間をかけさせた」
 そう言うと、尾室には何の興味も示さず、涼はソファーから立ち上がってまっすぐ出入り口に進んで行く。
「あ? 芦原…さん?」
 呆然とする尾室。
 そんな尾室の存在など、涼は既に忘れているかのようだった。
 その涼を背後から女の声が呼び止める。
「相変わらずね。芦原君。会いたかったわ」
  振り返る涼。
「あんたか…。最近、随分有名になったみたいじゃないか」
 そこには、笑みを浮かべた小沢澄子が立っていた。

 小さな会議室に涼は通された。
 デスクを挟んでその正面に小沢が、その右隣に尾室が座る。
 冷たいコーヒーが、氷と共にグラスに入っている。
 捜査一課のある刑事が見たら、「コーヒーを冷やすなんて馬鹿げています」とか言い出すことだろう。
「なるほど、はぐれアギトの保護と生活支援か…。しかし、あなたがそんなボランティアをしているなんてね」
「そんな大袈裟な物じゃない」
「なんだったら、あなた、ちゃんと代表になって国に申請して、きちんとした物にしてみたら? 事務的な申請はしてあげるわよ」
「…柄じゃないな。だが話はありがたい。適当なやつを代表にして、あんたやっといてくれないか」
「…相変わらず身勝手ねぇ。まあ、もっとも、そのうちに絶対持ち上がってくる話題ではあるんだけど。取りあえず、就職先や、学校、調べさせるわ」
「すまない」
「で、その代わりと言っちゃあ、なんなんだけど」
「…?」
「いま、私達は深刻な人手不足に悩んでいるの」
 話の流れの先を読み、涼が口を開く。
「それは困ったな。だが、俺には関係ない」
 そういって、涼は立ち上がった。
「芦原君っ!」
「面倒はごめんだ」
 涼には、取りつく島もない。そのまま、部屋から出ようとする。それでも小沢は食い下がった。
「ひとつ、話を聞いて。
 年末、大晦日に『アギト・フェスタ』って、イベントが東京ドームで行われるわ。
 その中で、アギトでありながら、普通に仕事をして生活している人の代表として、津上君にスピーチを依頼しているの。
 もうそろそろ、大々的に発表されると思うけど」
「津上に?」
 涼の足が止まる。
「その『アギト・フェスタ』なんだけど、まあ、アギトとなった人達が沢山集まる公式的に初めてのイベントって事で、世界的に注目される事になると思うわ。
 つい昨日の事なんだけど、韓国でアギトが見つかったって話もあるしね。
 だけど、注目されるような場所には、目立つ為だけにバカな事を考える連中も寄ってくるって話よ」
「…」
「最近、渋谷にアギト化した子供達がグループになって、たむろしている事は知っているかしら?」
「話くらいはな」
 アギトの報道対策は、ここにも及んでいる。
 彼らの存在は、社会的にアギトが脅威になりうるという証明にもなりかねない。
 故に彼らの事は詳しくは報道されていない。
「たちの悪い連中よ。自分達には、お手軽に何でもできると考えてるような感じで、アギトの力に変な優越感を持っているわ。
 彼らの行動は無軌道で突発的、しかし、それだけに先を読む事は困難だわ。
 しかも数が多い。
 私達は、イベントまでには、あと二十機のG5と装着員を揃えるつもりだけど、それでも、数として全然足りない」
「…覚えておこう。ああ、それから氷川に宜しくと言っといてくれ」
「あなたって、ほんと人の話は聞かずに自分の頼みごとばっかりするのね」
 呆れたように笑う小沢だが、彼が力を貸してくれるであろうと確信していた。
 小沢の漠然とした不安に、ひとすじの光明となる味方の出現は、単純に喜ばしい事だった。

 しかし、涼を送り出し、本部に戻った小沢と尾室を待っていたのは、渋谷で、アギト化した少年グループ同士による乱闘が行われているという報告だった。

 
 公園通りをゆっくりと進む十台のアメリカンスタイルのバイク。
 それにまたがる、黒い革のコスチュームで統一された一団。
 彼らは『アギトフォース・Deeps』。
 武闘派のアギトフォースとして、渋谷の少年達に恐れられていた。
 しかしまた硬派な一面も持ち合わせ、急激に無法地帯と変化する渋谷で、ある意味の秩序維持を担う役割を持っていた。
 無論、大きな視点から見れば、彼らもまた『無軌道な少年達』以外の何者でもないのだが…。

 そんな彼らにとっても、最近の『N・G』というアギトフォースの、変容振りは不気味だった。 
 彼らの知る『N・G』は、それ程暴力的な集団ではなかった。
 それが、人数の増大と共に凶暴な姿を見せ始め、集団で店を襲ったりするような行動を、ここ数日行っている。
「そのうち、シメとくか…」
 『Deeps』リーダーの菊田は、そう思いはじめていた。
 彼は、身長二メートル、体重百二十キロという、プロレスラーといっても十分通用する巨体を持つ。
 髪を全て剃っており、顎ヒゲと合わせて、とても今年十八になる少年とは見えない。
 『Deeps』の団体としての性格は、彼の趣味にそった形でつくり出されていた。

 その『Deeps』の進行方向に、数台のバイクが止まっている。
 その全員が、アギトに変身していた。
 菊田が、メンバーの進行を止める。そして、眼前のアギト達に太く、大きな声で告げる。
「お前ら…。誰だか知らんが、おれたちの前にそのカッコで出てくるって事がどう言う意味なのかは、分かってやっているんだろうな」
 言うが早いか、菊田達は一斉に変身した。
 その様子を見て、道を塞いでいたアギト達が逃げ出す。
「なんだ?」
 一瞬、あっけに取られた菊田達だが、直ぐに、追跡を開始する。
 ひょっとすると罠かもしれない。しかし、そんな小細工をしてくるアギトフォースなど、菊田は知らない。
 そして、仮にこの先に大人数で待ち伏せされていたとしても、自分達と張り合えるようなアギトはいる訳がないという自負があった。
 まして、もっとも人数の多いアギトフォースは『N・G』だ。
 あんな、軟弱な連中が、自分達に逆らえるはずもない。もしそうなら、かえってちょうど良い位だ。

 ここに、菊田の認識不足からくる判断ミスがあったのだが、それを責める訳にはいかないだろう。
 しかし、選択肢の中に、「怪しい動きをする相手に対して、引く」という項目を持たないのは、彼の、リーダーとしての資質の限界が見えたとも言える。

 気が付くと、次々とバイクに乗ったアギトが、横道から出てくる。
 『Deeps』は、今や完全に包囲されていた。
 忌々し気に舌打ちする菊田。
 菊田は、自分の計算違いを認めざるをえなかった。

 自分達を包囲しているアギトは、既に三十人を越えている。
 一対一なら、絶対の自身を持つ『Deeps』のメンバー達だが、3倍の数の相手ができる訳もない。
 ここに来て、ようやく逃げる事を考え始めた菊田だが、時期を逸した感があるのは間違いない。
 彼らが追跡していたはずの、前方を行くアギト達が止まった。
「来た…」
 これに対して菊田は、直進を指示した。
 激突する様々な形態のアギトの力で変型したバイク。
 サイドのアギト達が、そこに突っ込んでくる。
 乱闘になった。『Deeps』メンバーに効率良く二人がかりで組み付く襲撃者。
 そして3人目が、動きの封じられた相手に鉄アレイのような金属の固まりで殴り掛かる。
 明らかに、この時点で大勢は決している。
「きさまらぁっ! 『N・G』かぁっ!」
 菊田が叫ぶ。その凄まじいパワーは、組み付いていたアギト達を弾き飛ばした。
「ふんっ!」
 気合い一閃。菊田は腰のベルトに手をやる。
 菊田の左腕が膨れ上がり、青く変色する。
 そして、ベルトのバックル部分から、槍のような物が出現する。
「うおおおおおっ」
 その槍を手に取り、襲いくるアギトをなぎ倒す菊田。
 パワーには自信のあった菊田。そこにスピードと武器が加わる。
 苦戦している仲間を何人か助け出す。
「携帯を持ってる奴、警察に電話しろ」
 次から次に襲いくる敵に、自力での脱出を困難と判断した菊田は、ここに警察のG5部隊をなだれ込ませ、突破口を開く事を思い付いた。
 普段ならプライドにかけて絶対に使わない手法だろうが、そんなことは既に言ってはいられない。
「みっともないねぇ、菊田さん…。おまわりさーん。たすけてー、って?」
 その菊田の必死の判断をあざ笑いながら、痩せた、金色に髪を染めたギラギラと光る目を持つ男が、アギトに変身もせず立ちはだかる。 
「N・G…。やっぱり、てめえか…」
 菊田が歯噛みする。彼は、N・Gを知っていたのだ。
「あんたが、悪いんじゃないのー? 俺の忠告も聞かないで、勝手にグループ造ったりしてさー」
「やかましい、ここで決着をつけてやる」
 菊田が、槍を回転させ始めた。
 凄まじい風が巻き起こる。
 N・Gは今にも吹き飛ばされそうだ。
「おまえさえ…つぶせば…」
 そう、敵の正体がはっきりした今、これは菊田にとって願ってもない好機である。
 だが、N・Gはその笑みを消す事はなかった。
「変身」
 顔の前で、両手の親指と人さし指で三角形を造る。腰にベルトが出現する。
 手で造られた三角形を解き、その手で両の腰をたたくN・G。
 N・Gの身体が燃え上がる。
 それは、数日前、シゲルを葬り去った、紅蓮の炎を纏った姿だった。
「なにっ!」
 見た事もないアギトの形態に戸惑う菊田。
 しかし、いまはそれ所ではないのだ。
 「うおおおおおおっ」
 槍を構え、N・Gに突進する菊田。
 物凄い風が巻き起こるが、N・Gはびくともしない。
 N・Gのベルトから、二つの星が飛び出す。
 それはお互いを引っ張りあうように回転し、やがて、不気味な曲刀へと変化した。
 曲刀は二つに別れ、N・Gの左右の手に収まる。
 菊田が突っ込んでくる。
 左の曲刀で、槍を受けるN・G。
 菊田の槍が両断された。
 「なにいっ!」
 すっ…と、N・Gが菊田の間近に顔を寄せる。
 まるで、バカにしたように。
 そして、ゆっくりと、右手の曲刀を菊田の腹に差し込んでいく。


 公園通りにG5チームがようやく到着した。
 彼らは、凄惨な光景を目の当たりにする。

 そう、彼らの到着は遅すぎた。
 血の海に沈む少年達。
 かつて、『Deeps』と、呼ばれた少年達だ。

 慌てて、倒れている少年達に駆け寄るG5チーム。
 一人、息のある者がいた。
 だが、彼も既に余力は持ち合わせていなかった。
 渾身の力を振り絞って、『N・G』と言う名前を告げ、少年はこと切れた。
 小沢、尾室を始めG5ユニット全員が、戦慄を覚えた。
 今までの少年達に対する認識を変える必要がある。
 特に、この少年達を襲った『N・G』というグループには…。


 世の中が、ちょっとだけ変わったその夏が終わる。
 そして、慌ただしく秋を迎えた。


 東京の閑静な住宅街にある。『レストラン・アギト』。
 深夜、そこに向かって疾走する、5台のバイク。
 そのうちの2台は二人乗り、合計七人の少年が乗っている。
 少年達は皆、『N・G』と呼ばれるグループに所属していた少年達だった。

 彼らは、かつての仲間から必死の形相で逃げていた。
 そのレストランでは、アギトを助けてくれると聞いた。
 もう、あのグループにいるのは嫌だった。

 あそこには、グループと同じ呼び名で呼ばれている、リーダー、N・Gの恐怖による支配しかない。
 だが、いままでN・Gから逃げれたやつはいない。
 警察のG5部隊との小競り合いで捕まったやつを除いては。
 N・Gも、警察も勘弁して欲しかった。
 だから、同じアギトがオーナーだと言う、その店に助けてもらおうと思った。
 その店に行けば、みんなうまくやっているって話だ。誰でもいいから、助けて欲しかった。

 …しかし…。

 N・Gはそんなに甘い男ではなかった。
 七人は、自分達の進路が、数台のバイクによって封鎖されている事に気が付いた。
 がくぜんとする少年達。
 封鎖に使われているバイクの後ろから、一人の男がゆらりとこちらに向かってくる…。
「N・G…」
 N・Gが直々に、彼らを追って来た…。
 青ざめる少年達。彼らは、この目の前にいる男のとんでもない力と、残忍さを嫌と言う程知っていた。
「よお、こんな遅くに、何張り切ってんだ? コーイチ」
 コーイチ達の背後からも数台のバイクがやってくる。
 総勢、五十人はいる…。
 N・Gが、この離脱劇を計画した、リーダー格のコーイチと言う少年に話し掛ける。
「おまえ、本気で『N・G』から、抜けれるとか思ってたのか? なあ、タダシ」
 N・Gが、突然コーイチのバイクのリアシートに座っている小柄な少年に声を掛けた。
「…! タダシまさかお前」
 タダシと呼ばれた、慌ててコーイチのバイクから降りて、N・Gの元に駆け寄る。
「てめえ…」
 コーイチが歯ぎしりする。
 蚊の泣くような声でタダシが言い訳する。
「だって…おまえがわるいんじゃんか…、逃げようなんて…俺…恐くて…恐くて…よぉ」
「もおいい、タダシ。なあ、コーイチ。可哀想な事、してやんじゃねーよ。
 …見とけタダシ。こいつらにお仕置きしてやるよ。
 なあっ、みんな。
 そのあと、ついでだ。例の店に、挨拶に行こーぜーっ、ぶっ潰すっ!」
 メンバーが大声で叫びをあげる。
「ちくしょおおおーっ」
 コーイチ達が変身。
 何ごともないように、N・Gが笑う。
「やれ」
 N・Gが右手をあげる。

 一斉にN・Gを残して変身する少年達。いままさに、脱走者に飛びかかろうとしたその瞬間。
 1台のオフロードバイクがその輪に飛び込んで来た。

 少年たちは意表をつかれてそれに見入った。
「噂には聞いていたが…。ひどいもんだな」
 オフロードバイクの男はそう言って、ヘルメットを脱いだ。
「て、てめえは…」
 N・Gが呻いた。
「久し振りだな。やっぱりお前だったんだな。…凪。NAGI…それでN・Gか…バカ丸出しだな」
男は芦原涼だった。
「…!」
 凪が手下達に襲うよう指事を出そうとする。
「止めておけ。こんな奴らが何人いても、役に立つのと思うのか?」
 燃えるような目で、涼を見つめる凪。突然、号令を掛ける。
「おまえら、行くぞ」
 その言葉は、他の連中にはかなり意外な言葉であったようだが、それでも、指事通りにみんな引き上げて行く。
 凪自身も去って行く。
 その去りぎわ、彼は涼に対してこう言った。

「せんぱい…。今日はカッコつけさせてやるよ。
 あんたには、もっと華々しい舞台を用意しなくちゃね。お世話になったお礼に、今日の分も含めて…さ。
 …あんときの俺と、同じと思うなよ…。ぜったい、殺すからな」

「やってみろ」
 涼は、ただ、そう答えた。

 やつの言う華々しい舞台…。小沢澄子の予見は、間違ってはいないようだ。


 警視庁首脳部は、どちらかと言うとG5ユニットを疎ましく思っている。
 金喰い虫のG5システム。現場一辺倒で、上層部に敬意のかけらも持っていないメンバー。
 そして、あの、小沢澄子である。

 責任者の尾室にしてからが、その忠誠心は警察幹部ではなく、小沢の方を向いている事は明らかだ。
 アギトなどという馬鹿げた現象さえなければ、即座に全員閑職に廻してやろうとすら思っているかも知れない。
 そんな首脳部が、その警察捜査の中心・一課から、主力として働いている二人を廻してくる程、アギトフォースと自称する少年達、中でも特に『N・G』と呼ばれるグループは目にあまる問題となっていた。
 彼らは、渋谷にあったアギト・フォースを、ほぼ全てその力により吸収、もしくは殲滅した。その抗争による死者、負傷者の数は誰にも分からない。
 彼らの強さに憧れて『N・G』に参加する少年も後をたたず、いまや、その総人数は百を越える。
 更に、警察上層部の重い腰をあげさせる気にさせたのが、『少年アギトグループによる渋谷署襲撃事件』であった。
 ちょうど、冬のはじまり、
 実は、尾室はG5ユニットの本部を警視庁から、渋谷署に移す事を上層部に打診した事がある。
 渋谷署は少年達の拠点に近く、彼らの行動を監視しやすくなる事。また、ある程度力をつけた少年グループ(実際は、。『N・G』という具体的な対象があったのだが)によって、襲撃される可能性に対する必要がある事などが、その理由だった。

 それに対する返答はこうだった。
「渋谷署に対アギト装備を用意することは、利にかなった意見ではあるが、それにより、警察の中枢たる警視庁の守りが薄くなる懸念がある。
 よって、今回この上申は見送りとする。
 また、対アギト装備の拡充にしたがい、すみやかに導入を検討するものである」


 その返答を受けた尾室が、半笑いで小沢にこの文章を見せたところ、
「あなた、まだ上に何か期待しているの?」
 と、逆に驚かれたものである。
 だがしかし、警察上層部の根拠のない楽観論は、現実の『N・G』による渋谷署襲撃と言う事実によって、撃ち破られる。

 すぐさまにG5ユニットに出動がかかる。
「いわんこっちゃない…」
 尾室のうめき声。
 そんな尾室の様子を、意外にも満足げに見る小沢。
 現場指揮官としての成長を喜んでいるようでもある。
 だが、G5ユニットは、そんな個人の感情など関係なく、いよいよ『N・G』との本格的な戦いへとその歩みを進めて行く事となる。

「G5、全機出動」
 なぜか号令を掛ける小沢の指事で、4台のGトレーラーから十二機のG5が、ガードチェイサーに乗って降りてくる。
 そして、Gトレーラーを置き去りにし、一気に加速する。 


次回予告。

「決着をつけてやる」
「人が殺せるのかよお」
「あれを、用意していただけないでしょうか」
「英雄の帰還ね」

咆哮せよっ、目覚めし魂!
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