主題歌
- オープニングテーマ:バトルフィーバーJ
- エンディングテーマ:勇者が行く
基本ストーリー
サタンエゴスを神と崇める秘密結社エゴスが日本侵略を始めた。
これに対し、国防省の鉄山将軍は、4人の秘密捜査官とFBI捜査官ダイアンの5人でバトルフィーバー隊を結成、強化服と巨大ロボット:バトルフィーバーロボを与え、エゴスとの戦いが始まった。
メンバー
バトルジャパン:伝正夫
カンフーダンスで戦う。
個人武器は槍。
バトルコサック:白石謙作
コサックダンスで戦う。
個人武器はサイ。
33話『コサック愛に死す』で、エゴスに父を殺された少女から「血の匂いがする」と言われ、強化服を持っていかなかった時に、カットマンに射殺された。
バトルコサック:神誠
謙作の跡を継いだ。
演じるは、ヒーローの雄:伴直弥(現:伴大介)。
氏にしては珍しく、明るいヒーローである。
バトルフランス:志田京介
フランスなのに、なぜかスパニッシュダンスで戦う。
普段は美容師。
個人武器はサーベル。
バトルケニア:曙四郎
トロピカルダンスで戦う。
個人武器はムチ。
アバウトというか、大雑把な性格で、ヘンショク怪人を食べて腹痛を起こしたことがある。
エゴスロボが出ると、律儀に「また出やがった!」と言ってくれる。
ミスアメリカ:ダイアン・マーチン
FBIの秘密捜査官で、エゴスを追って日本にやってきて、そのままフィーバー隊に引っ張り込まれた。
個人武器は投げナイフ。
24話『涙! ダイアン倒る』で重傷を負い、戦線離脱。
真相が、あまりに演技が痛かったためというのは内緒。
ミスアメリカ:汀マリア
ダイアンに代わってフィーバー隊に入隊。
彼女もFBIからの派遣である。
倉間鉄山
フィーバー隊を組織した国防省の将軍。
演じていた東千代之介氏は、2000年末亡くなった。
合掌。
変身システム
「フィーバー!」と叫んで1回転すると装着している。
一応変身ブレスはあるらしいのだが、変身で使ったのを見た覚えはない。
…え? バトルシャーク呼ぶ時の通信機がそうなの!?
名乗り
ジャパン「バトルジャパン!」
フランス「バトルフランス!」
コサック「バトルコサック!」
ケニア「バトルケニア!」
アメリカ「ミスアメリカ!」
5人「バトルフィーバー!」
という名乗りで、フランス、コサック、ケニアの3人は、名乗りの際に踊りを意識した動きがある。
特にフランスは、手を叩きながら頭を激しく左右に振る動き(なぜかスパニッシュダンス系統らしい)があり、真似をすると目が回ること請け合い。
武器
全員がコマンドバットというスティックを持ち、それぞれの武器に変形させる。
ジャパンは槍、フランスはサーベル、コサックはサイ、ケニアはムチ、アメリカは投げナイフ。
必殺武器は、コマンドバットを合体させたペンタフォース。
バズーカタイプとブーメランタイプの2種類の使用法がある。
ロボット
バトルシャークから放出される槍、盾、斧などの各種武器を使用する。
初期必殺武器は、両足に装備されたソードフィーバー、後期は日本刀型の電光剣で、必殺技は『電光剣唐竹割』。
敵組織:秘密結社エゴス
首領:サタンエゴス
置物、だよねー、これ。
そのまんま巨大化して電光剣ロケッターでおしまい。
幹部:ヘッダー将軍
エゴスという組織を背負って立つキャラ。
神に仕える神官といった役割を担う。
そう、この組織では、怪人の方が格が上なのだ。
幹部:サロメ
ヘッダー将軍に仕える形の女幹部。
怪人
○○怪人というネーミングで、サタンエゴスの紋章から出たビームを受けて怪人製造器が作り出す。
ヘッダー将軍からは「御子」と呼ばれて崇められる。
戦闘員:カットマン
組織の構成上、恐らくは人間なのだろうが、何が目的でエゴスに仕えているのかは不明。
巨大化
エゴス怪人は巨大化するのではなく、最初から怪人そっくりの巨大ロボをエゴスで作っている。
怪人が「弟(妹)よ〜」と呼ぶと、巨大ロボが出てくる。
別物であるが故に、怪人が死ぬ前にも巨大ロボが出られるため、怪人とバトルフィーバー3人が戦っている後ろで、ロボ戦(2人で操縦)をやっているという図が時々見られた。
ラストへの流れ
次々と計画をうち砕かれ、ヘッダー将軍も鉄山将軍との一騎打ちに敗れてしまった。
ヘッダー怪人として再生してフィーバー隊と戦わせても破れ、結局、サタンエゴス直々に出陣したものの、フィーバーロボの電光剣ロケッターに破れた。
傾向と対策
東映がマーベルコミックから3年間キャラクターを使用する権利を買い取って作ったスパイダーマンがウケたため、キャプテンアメリカを元に番組を作ろうとしたのが企画の最初だった。
それが、キャプテンジャパンに変わり、5人のキャプテンが一緒に戦うという形式になって、ここに落ち着いた。
既に原形は全く留めておらず、せっかく買い取ったマーベルのキャラ使用権は無意味になってしまった。
途中、ダイアン・マーチンが降板するなどメンバー交代劇が行われたが、初代コサック:白石謙作の死はかなり衝撃的だった。
ただ、“強化服を持って出なかったから変身不能で”という理由については、変身のシステム自体が不明確だったこともあって、イマイチ説得力に欠ける感がある。
本放送当時、その回の主役が最後にずっこけて終わるという印象が強く、ライト感覚なヒーロー物を目指していたのだろうと思う。
戦隊物は、元々ドシリアスな作品ではなかったのだ。
なお、バトルケニア:曙四郎役の大葉健二氏は、『人造人間キカイダー』でのトランポリンスタントを務めたり(当時は高橋健二)、千葉真一の吹き替えをしていたJACの若手有望株で、変身前、変身後の両方を演じている。
前作のレオパルドンが好評だったため、巨大ロボを登場させるのが前提だったが、番組制作には間に合わず、5話からの登場となってしまった。
しかし、それを開発中のロボットの秘密を巡る攻防として描いて、無理なく話に絡め、しかも番組当初の牽引力にまでしてしまっているのは見事。
マーベラー(勿論マーベルが語源)からレオパルドンへの変形システムは継承せず、空母への収納、武器の格納という形で商品化している。
オモチャでも、超合金のバトルフィーバーロボがDXバトルシャークに格納でき、各種武器が付属しているなど、プレイバリューに富んだものだった。