『仮面ライダークウガ』
EPISODE16 信条
(Story)
飛行体が合体したトライチェイサーは、トラックをかわしたものの、突然動かなくなってしまった。
第24号と青に変身したクウガの戦いで近くのガスタンクが爆発したが、その爆発にも飛行体は無傷だった。
そんな時、一条の元に母が倒れたとの連絡が入るが、一条はそれには構わず、榎田に飛行体の分析を依頼する。
望見は、倒れた母親よりも飛行体の分析を優先する一条を冷たいと感じ、榎田に「警察官だからって、そこまでしなきゃいけないんですか?」と訊くが、榎田は「警察官だからじゃないの。一条君は一条君だからああなんだと思う」と答えた。
一条は、本部長に飛行体は第4号のための武器なので、自分に任せて欲しいと願い出る。
本部長は、第4号が多くの市民や警察官を守ってきている実績を踏まえ、特別扱いを考慮すると言って、実質的に一条に一任した。
一方生きていた第24号は、新たなトラックを入手して犯行を再開する。
榎田は、雄介がボディに触っている時だけ、飛行体が活性化するという状況に悩んでいた。
そこに、再び第24号が現れたとの連絡が入る。
すぐに向かおうとする雄介の意志に呼応するように、飛行体が合体したままのトライチェイサーのエンジンがかかった!
雄介はそのまま急行、第24号の乗ったトラックに体当たりし、これを撃破した。
戦いが終わった後、再び破片に戻ってしまった飛行体。
ここは任せて帰って休めという一条に、雄介は「お母さんの病院、電話は8時までみたいですよ」と言い残して帰った。
夜、母の元に電話をかける一条の声をドアの外で聞き、安心する望見の姿があった。
(傾向と対策)
今回、本部長が一条に言った「4号が24体の未確認生命体の内、実に21体を倒している」という言葉は、『クウガ』の矛盾その3だ。
24体ということは、第0号は数えないということだろう。
この時点では第24号もクウガに倒されたものと思われているから、第2号(白いクウガ)、第3号(コウモリ種怪人)、第4号を除く21体全部がクウガに倒されたことになる。
それはおかしい。
EPISODE7で、杉田が「俺達が倒したのはたったの1体」と言っている。
つまり倒された21体の内、1体は警察の手で倒されているのだ。
クウガが倒したのは、20体しかいないはずだ。
公式HPでは、第12号が2体いたことにして帳尻を合わせようとしているが、EPISODE7の杉田のセリフからすると第7〜13号までは7体なので、やはり無理がある。
本部長(または杉田)の言い間違いとするには、少々問題が大きいようだ。
グロンギ達の方では、第24号が戻らなかったことから倒されたものと見なし、バラのタトゥの女がゴオマ(コウモリ種怪人)に、次のプレイヤーとして「ガドラ(メ・ガドラ・ダ:トラ種怪人)を呼べ」と言っている。
このようにして、どこからか次の怪人を呼び出しているのだ。
榎田は、飛行体が合体したことでトライチェイサーの形自体が変わってしまったと言って、前輪が違う形なのを指しているが、改造元になったバイクが違うことのフォローとしては、面白い話だと思う。
やっぱり古代でも、馬の足が太くなったりしたんだろうか。
それとも銀星獣みたいになってたりして。
今回第24号を倒すに当たって、クウガは勿論ゴウラムも、第24号には触れていない。
ただ、トラックに体当たりをかましただけのことだ。
なのに、トラックから脱出する最中の第24号は爆死してしまった。
ゴウラムの角に集められたエネルギーは、激突したトラックに紋章を描き、そこからスパークしていた余波が第24号のベルトに当たった時、第24号は爆発したのだ。
これは、クウガとグロンギの怪人達との戦いを考える上で、かなり大きなヒントになると思われる。
ベルトに紋章から発するエネルギーを到達させることが、グロンギの怪人を倒す方法なのだ。
今回の見所は、まずポレポレでのやりとり。
みのりがポレポレに来た時、おやっさんが「雄介は芝居の稽古。奈々はバイク乗ってどっか行っちゃった」とボケたが、慣れているみのりに流されてしまい、「合ってた?」と確認していた。
「違いますよ」と平然と返す辺り、やはりみのりはおやっさんのボケに慣れているらしい。
榎田さんは、やっぱり仕事の鬼で旦那に逃げられたのだそうだ。
雄介がクウガだと知って、「この人が4号だとはね。何かあるとは思ってたけど」の一言で済ませてしまう榎田さんは、やっぱりすごい人だ。
あ、そうそう。一条のお母さんの名前(一条民子)がギャバンのお母さん(一条寺民子)と一字違いなのって、何か意味あるのかな?