元締、ハバネロを育てる 第三回 |
後藤夕貴 |
更新日:2007年11月11日
料理をしていて、常々思う。
自家製の唐辛子オイルが、全然辛くない!
あまりに辛味が足りなくて、調味料として全然役に立たない!
市販の乾燥唐辛子を放り込んだオリーブオイルでは、ぜいぜい香りつけ程度にしかならないのだ。
これでは、全然おいしくない!
辛い物が大嫌いという事で通っている筆者・元締にとって、これは由々しき問題でR。
そんな現実に憤慨した元締、ふと、ネット上で「ハバネロ栽培日記」なるものを発見。
あの、世界一辛いと言われる唐辛子を自宅で育てようというものだ。
1〜2年前くらいから、一部で流行しているらしい。
なんでも、実物のハバネロは結構育てやすい上に、うまくすればかなりの数の収穫が見込めるらしい。
おお、それならば、もっともっと辛くてうまい唐辛子オイルが作れるのでは?!
泡盛買ってきて、コーレグスにするのもいいね♪
…などと事を考え、辛い物が大の苦手の元締、ついにハバネロ育成を決意。 以下は、その涙と笑いとペーソス溢れる育成記録の第三回目・最終回である。
日記内容は、後でまとめ書きしたものではなく、すべて当時から書きためていたものなので、その点ご了承を。
このまま巧く育ってくれるといいなあ。
平日の気温もついに18度を割るようになり、夜間はかなり冷えるようになってきた。
二週間前くらいから、鉢にビニールを被せて防寒対策をしているが、これだけでは足りないかも。
しかし、場所がせまくてとても簡易ビニールハウスなんか使えないからなあ…
ちなみに、この一週間で枝の一部を伐採した。
あまりにも横方向に伸びすぎ、洗濯物を干すスペースまで侵食したためのやむをえない処置だ。
そのために、約十数の花も伐採されたが、これ以降どれだけ結実するか見込みもつかないので、諦めることにする。
一番最初に確認された2.シロの実は、全体的に緑色になってきたもののまだ赤くはならず。
そろそろ、完熟見込みの11月中旬だというのに…やっぱり発育が遅れているのかな?
他の実も、あまり大きくなってきていないし、色も薄緑色ばっかだし…。
実は相変わらず赤くならず。
この一週間での気温低下がシャレにならなくなってきたので、ついに全株室内に退避。
おかげで部屋の大面積を占有される形になってしまい、うかつにベランダに出る事もままならなくなってしまった!
水やりは一日一回にして、在宅時は1〜2時間ほど暖房をつけて室内を暖めてやる。
これで各株の成長補助にでもなればいいが…
ちなみに、寒くなったと言っても筆者自身はまだ暖房をつけるほどではないと思っているため、時折「暑い」と感じることも。
とりあえず、今の時点では18度程度にしておこうか。
この週末は、越冬のための知識を得るためにネット内を色々調査。
その結果、どうやら越冬の際は日照を度外視しても構わず、葉は全部落としてもいいらしいというアドバイスを得られた。
さらに、茎もかなり短くしてしまって良いらしい(逆に長くしておくと春先からの成長がドえらい事になってしまうとの事だ)。
結局は根を生かしておけば大丈夫というものらしいので、これでだいたいどういう風にすればいいかが見えてきた。
筆者の理想は、30〜40センチくらいの背の高さで実をつけるというものなので、越冬準備の際は参考にさせてもらうとしよう。
それにしても、参考で閲覧した越冬準備済みのハバネロの姿はマヌケだった。
だって、鉢から葉が一つもついてない茎だけが、まっすぐにょっきり伸びてるだけなんだもん(笑)。
今朝出社前に水やりをした際に確認したところ、一番最初に結実した2.シロの実が、ようやく赤く色づき始めていた!
と言ってもまだ先端部がほんのり赤みを帯びた程度で、もうしばらく時間がかかりそう。
やっぱり気温低下のせいで成長が遅れていたのかね。
しかし、てっきり根本の方から色付くと思ってたんだけどね違うんだね。
ちょいとびっくり。
昨日はまだ先端部が赤くなった程度だったのに、たった一日でもう実の半分ほどが色付いてしまった。
デジカメが戻って来てないため、携帯のデジカメでしか撮影出来ないのが悔しいが…
どうやら、年内に完熟物が数個採れれば恩の字という雰囲気のようだ。
一方、いまだ結実しない4.はちみつだが、どうも本格的に成長が停止してしまったように感じるので、12月くらいまで様子を見て変化がなかったら、越冬処理をして休眠させようかなと考えはじめる。
4.はちみつに ア ブ ラ ム シ 大 量 発 生 !
ど、どこから湧いて出た?
一体いつの間に?
それとも、今までずっと付いていて気付かなかっただけ?!
それにしては…結構丁寧にチェックしていた筈なんだけどなあ。
そもそも、今まで全然発生してなかったのに室内に入れてから発生ってナニよ?!
と、色々納得いかないのだけど、ついでにと各株を徹底チェック。
その結果…
オンシツコナジラミ
えっ、まさかこれアブラムシじゃないの?!
どうもこの害虫、昭和49年に初めて国内で発見された海外からの害虫で、その名の如く温室内で発生する奴だそうで。
写真を見ると、幼生時はアブラムシみたいに見える。
なるほど、言われてみたらアブラムシにしてはちょっと赤っぽかったような。
最近どうも花がポロポロ落ちる(軽くゆするとその度に落ちる)から変だと思ってたら…こいつらの発する毒のせいだったのね。
しまった、もっと早く気付いて対策していれば…
これだと、途中から実の育成が突然止まったのも納得がいくというものだ。
というわけで。
さすがにもう成長は限界だろうとここで判断。
やむなくというのもあるが、ついに越冬処理を決断。
各株の実の周囲と多少の葉を残して、すべて伐採!
というわけで、こんなに寂しい姿になりましたとさ。
ちなみに、この後さらにチェックしたらまだ葉の裏に付いていたので、早速駆除。
こいつら寒さに弱いみたいなので、しばらく日中は外に出してみようかな。
成熟した実を、いよいよ収穫してみることにした。 最初の用途は、調味料。
実を半分にカットして中身を取り出し、市販の泡盛(度数20度)に投入。
二日もしないうちに独特の香りと辛みが移り、実に使い勝手の良い調味料になった。
これは、いわゆる「コーレグス(高麗薬)」みたいなもの。
酒の風味とアルコール、そして唐辛子の香りが交じり合って、好きな人にはたまらない味わいになる。
この日作ったコーレグスモドキも、その後パスタに大量使用されてどんどんなくなっていった。
つか、我ながら消費量多すぎ!(笑)
固めに茹でたパスタをフライパンで炒めながら、これを振り掛けるといい感じの(しかも独特の風味のある)ペペロンチーノになった。
しかも、この味は常習性が高い!
筆者は、150グラムのパスタにたっぷり80ccくらい振り掛ける。
これだと、アルコール分がすべて飛んでも辛みと風味はしっかり残っていて…ウヒャー♪
さて。
ハバネロを処理する際の注意事項「絶対に素手では触れないこと」を念頭に置き、ビニール手袋を用いて処理したのだが。 だが。
だがが。 風呂に入ると、左前腕が痛い。
ヤケドしたみたいに痛い。
湯につけると、飛び上がるくらい痛い!!
なぜ前腕?
唐辛子の汁がついただろう事は予想できるが、なんでそんなところに?
と思ってよくよく思い返してみたら、原因がわかった。
手袋をつけてハバネロをカット→手袋を取る→手袋をつけたままの右手で左手側の手袋をめくったので、その時汁がついた
…納得(笑)。
その日は、結局翌朝までヤケドのような痛みが引かず、エライ目に遭った。
幸い、酷く腫れたりはしなかったけど。
ハバネロの汁は無色透明で付着箇所が判別つかないので、本当に危険。
この痛みは相当なものなので、もしこれからハバネロを扱おうとする人は、くれぐれもご注意いただきたい。
それにしても、鼻の頭や唇の上部分までヒリヒリしたのは、どういう経緯か…
2006年度ハバネロ育成日記は、ここで終了する事にした。
その後、室内で管理しているハバネロの各実は順調に色付き、次の調理利用に充分使えるほどになったのだが、同時にものすごく多くの羽虫が発生するようになった。
これは、どうも土の中に潜り込んだものらしい。
気がつくと、部屋の中を常時何匹か飛んでいるという状態だったので、一度すべての鉢を丸一日水に浸けるという「どぶ浸け」の手法を敢行。
風呂桶を使わないと出来ないため、本来必要とされる日数は行えないが、これで成虫はあらかた駆除できる筈……だったのだが、これも失敗。
羽虫の発生率は全然変わらず。
一箇所に大量に群れているというほど酷い発生ではないのだが、とにかく気になって仕方ないため、もはや室内で管理する事は不可能と判断。
この数日後に実を全て収穫し、4.はちみつ同様越冬処理モードにした後、ビニールで厳重に鉢を包んで外に出す事にした。
ひょっとしたら、これで枯れてしまうかもしれないんだけど…その時はその時。
種は別途取り分けてあるから、来年度あらためて一から育てることにしよう。
ちなみに、虫発生の原因は「腐葉土」を用いたためらしい。
来年は…使わないぞ!
今年は予想よりも少ない収穫だったけど、一人で消費する分には丁度良いくらいの量だったかもしれない。
来年はどれくらい収穫できるかなあ。
自家製の唐辛子オイルが、全然辛くない!
あまりに辛味が足りなくて、調味料として全然役に立たない!
市販の乾燥唐辛子を放り込んだオリーブオイルでは、ぜいぜい香りつけ程度にしかならないのだ。
これでは、全然おいしくない!
辛い物が大嫌いという事で通っている筆者・元締にとって、これは由々しき問題でR。
そんな現実に憤慨した元締、ふと、ネット上で「ハバネロ栽培日記」なるものを発見。
あの、世界一辛いと言われる唐辛子を自宅で育てようというものだ。
1〜2年前くらいから、一部で流行しているらしい。
なんでも、実物のハバネロは結構育てやすい上に、うまくすればかなりの数の収穫が見込めるらしい。
おお、それならば、もっともっと辛くてうまい唐辛子オイルが作れるのでは?!
泡盛買ってきて、コーレグスにするのもいいね♪
…などと事を考え、辛い物が大の苦手の元締、ついにハバネロ育成を決意。 以下は、その涙と笑いとペーソス溢れる育成記録の第三回目・最終回である。
日記内容は、後でまとめ書きしたものではなく、すべて当時から書きためていたものなので、その点ご了承を。
●2006年11月5日
なんとなく撮影。 繁茂繁茂。 なかなか良い調子。このまま巧く育ってくれるといいなあ。
●2006年11月13日
昨日から、突然寒くなってきた。平日の気温もついに18度を割るようになり、夜間はかなり冷えるようになってきた。
二週間前くらいから、鉢にビニールを被せて防寒対策をしているが、これだけでは足りないかも。
しかし、場所がせまくてとても簡易ビニールハウスなんか使えないからなあ…
ちなみに、この一週間で枝の一部を伐採した。
あまりにも横方向に伸びすぎ、洗濯物を干すスペースまで侵食したためのやむをえない処置だ。
そのために、約十数の花も伐採されたが、これ以降どれだけ結実するか見込みもつかないので、諦めることにする。
一番最初に確認された2.シロの実は、全体的に緑色になってきたもののまだ赤くはならず。
そろそろ、完熟見込みの11月中旬だというのに…やっぱり発育が遅れているのかな?
他の実も、あまり大きくなってきていないし、色も薄緑色ばっかだし…。
●2006年11月19日
種植えから、ついに半年が経過した。実は相変わらず赤くならず。
この一週間での気温低下がシャレにならなくなってきたので、ついに全株室内に退避。
おかげで部屋の大面積を占有される形になってしまい、うかつにベランダに出る事もままならなくなってしまった!
水やりは一日一回にして、在宅時は1〜2時間ほど暖房をつけて室内を暖めてやる。
これで各株の成長補助にでもなればいいが…
ちなみに、寒くなったと言っても筆者自身はまだ暖房をつけるほどではないと思っているため、時折「暑い」と感じることも。
とりあえず、今の時点では18度程度にしておこうか。
この週末は、越冬のための知識を得るためにネット内を色々調査。
その結果、どうやら越冬の際は日照を度外視しても構わず、葉は全部落としてもいいらしいというアドバイスを得られた。
さらに、茎もかなり短くしてしまって良いらしい(逆に長くしておくと春先からの成長がドえらい事になってしまうとの事だ)。
結局は根を生かしておけば大丈夫というものらしいので、これでだいたいどういう風にすればいいかが見えてきた。
筆者の理想は、30〜40センチくらいの背の高さで実をつけるというものなので、越冬準備の際は参考にさせてもらうとしよう。
それにしても、参考で閲覧した越冬準備済みのハバネロの姿はマヌケだった。
だって、鉢から葉が一つもついてない茎だけが、まっすぐにょっきり伸びてるだけなんだもん(笑)。
●2006年11月21日
諸事情でデジカメが出払っているので、今回も画像なしレポ。今朝出社前に水やりをした際に確認したところ、一番最初に結実した2.シロの実が、ようやく赤く色づき始めていた!
と言ってもまだ先端部がほんのり赤みを帯びた程度で、もうしばらく時間がかかりそう。
やっぱり気温低下のせいで成長が遅れていたのかね。
しかし、てっきり根本の方から色付くと思ってたんだけどね違うんだね。
ちょいとびっくり。
●2006年11月22日
色付き早っ!昨日はまだ先端部が赤くなった程度だったのに、たった一日でもう実の半分ほどが色付いてしまった。
デジカメが戻って来てないため、携帯のデジカメでしか撮影出来ないのが悔しいが…
なお、色付きが確認できたものが他にも見られ、1.クロにも一個あった。
ただ、実そのものはもうこれ以上大きくならないようで、かなり小粒な状態で変色(と言ってもまだ緑色の段階だけど)を始めているものも沢山ある。
どうやら、年内に完熟物が数個採れれば恩の字という雰囲気のようだ。
一方、いまだ結実しない4.はちみつだが、どうも本格的に成長が停止してしまったように感じるので、12月くらいまで様子を見て変化がなかったら、越冬処理をして休眠させようかなと考えはじめる。
●2006年11月25日
前日の24日、いつものように室内の株を確認してみると…4.はちみつに ア ブ ラ ム シ 大 量 発 生 !
ど、どこから湧いて出た?
一体いつの間に?
それとも、今までずっと付いていて気付かなかっただけ?!
それにしては…結構丁寧にチェックしていた筈なんだけどなあ。
そもそも、今まで全然発生してなかったのに室内に入れてから発生ってナニよ?!
と、色々納得いかないのだけど、ついでにと各株を徹底チェック。
その結果…
- 1.クロ…4.はちみつと接触していた葉の一部と上の方の葉に少し付着
- 2.シロ…クロよりやや多めだが、だいたい似た様な状況
- 4.はちみつ…上部中央部分に密集大発生。さらに他の場所にも飛び火?
オンシツコナジラミ
えっ、まさかこれアブラムシじゃないの?!
どうもこの害虫、昭和49年に初めて国内で発見された海外からの害虫で、その名の如く温室内で発生する奴だそうで。
写真を見ると、幼生時はアブラムシみたいに見える。
なるほど、言われてみたらアブラムシにしてはちょっと赤っぽかったような。
最近どうも花がポロポロ落ちる(軽くゆするとその度に落ちる)から変だと思ってたら…こいつらの発する毒のせいだったのね。
しまった、もっと早く気付いて対策していれば…
これだと、途中から実の育成が突然止まったのも納得がいくというものだ。
というわけで。
さすがにもう成長は限界だろうとここで判断。
やむなくというのもあるが、ついに越冬処理を決断。
各株の実の周囲と多少の葉を残して、すべて伐採!
4.はちみつは、実が付かなかったので根元十数センチを残してすべて伐採!
というわけで、こんなに寂しい姿になりましたとさ。
ちなみに、この後さらにチェックしたらまだ葉の裏に付いていたので、早速駆除。
こいつら寒さに弱いみたいなので、しばらく日中は外に出してみようかな。
●2006年12月6日
越冬準備のため、室内に入れてしばらく。成熟した実を、いよいよ収穫してみることにした。 最初の用途は、調味料。
実を半分にカットして中身を取り出し、市販の泡盛(度数20度)に投入。
二日もしないうちに独特の香りと辛みが移り、実に使い勝手の良い調味料になった。
これは、いわゆる「コーレグス(高麗薬)」みたいなもの。
酒の風味とアルコール、そして唐辛子の香りが交じり合って、好きな人にはたまらない味わいになる。
この日作ったコーレグスモドキも、その後パスタに大量使用されてどんどんなくなっていった。
つか、我ながら消費量多すぎ!(笑)
固めに茹でたパスタをフライパンで炒めながら、これを振り掛けるといい感じの(しかも独特の風味のある)ペペロンチーノになった。
しかも、この味は常習性が高い!
筆者は、150グラムのパスタにたっぷり80ccくらい振り掛ける。
これだと、アルコール分がすべて飛んでも辛みと風味はしっかり残っていて…ウヒャー♪
さて。
ハバネロを処理する際の注意事項「絶対に素手では触れないこと」を念頭に置き、ビニール手袋を用いて処理したのだが。 だが。
だがが。 風呂に入ると、左前腕が痛い。
ヤケドしたみたいに痛い。
湯につけると、飛び上がるくらい痛い!!
なぜ前腕?
唐辛子の汁がついただろう事は予想できるが、なんでそんなところに?
と思ってよくよく思い返してみたら、原因がわかった。
手袋をつけてハバネロをカット→手袋を取る→手袋をつけたままの右手で左手側の手袋をめくったので、その時汁がついた
…納得(笑)。
その日は、結局翌朝までヤケドのような痛みが引かず、エライ目に遭った。
幸い、酷く腫れたりはしなかったけど。
ハバネロの汁は無色透明で付着箇所が判別つかないので、本当に危険。
この痛みは相当なものなので、もしこれからハバネロを扱おうとする人は、くれぐれもご注意いただきたい。
それにしても、鼻の頭や唇の上部分までヒリヒリしたのは、どういう経緯か…
●2006年12月24日
最終報告。2006年度ハバネロ育成日記は、ここで終了する事にした。
その後、室内で管理しているハバネロの各実は順調に色付き、次の調理利用に充分使えるほどになったのだが、同時にものすごく多くの羽虫が発生するようになった。
これは、どうも土の中に潜り込んだものらしい。
気がつくと、部屋の中を常時何匹か飛んでいるという状態だったので、一度すべての鉢を丸一日水に浸けるという「どぶ浸け」の手法を敢行。
風呂桶を使わないと出来ないため、本来必要とされる日数は行えないが、これで成虫はあらかた駆除できる筈……だったのだが、これも失敗。
羽虫の発生率は全然変わらず。
一箇所に大量に群れているというほど酷い発生ではないのだが、とにかく気になって仕方ないため、もはや室内で管理する事は不可能と判断。
この数日後に実を全て収穫し、4.はちみつ同様越冬処理モードにした後、ビニールで厳重に鉢を包んで外に出す事にした。
ひょっとしたら、これで枯れてしまうかもしれないんだけど…その時はその時。
種は別途取り分けてあるから、来年度あらためて一から育てることにしよう。
ちなみに、虫発生の原因は「腐葉土」を用いたためらしい。
来年は…使わないぞ!
で、ここまでの反省点。
- 種植えは5月からでは遅すぎる。寒い時期から室内育成しておいて、五月頃から「外に出す」ようにする。
- 鉢はなるべく大きい物を使う。最低でも7号鉢以上で、底が深いほど良い。
- 水は、実が成るまでは季節問わず充分に与える。量を制限するのは結実後ないしは発芽前後。
- 日照は死ぬほど重要。
成長度合いが凄まじく変化する。
ただし、夏場の日光には厳重な注意を(原産地より暑くなるため苗が耐えられない)。 - 育成環境を考慮して、枝の剪定や伐採をこまめに行う。
さもないと上にも下にも育ちすぎてえらいことになる。 - 葉が大きく育ち、花や実が育ちにくい状態は日照不足が考えられる。
- 腐葉土は室内育成時に問題が発生するため使わないか、途中で使用を止める。
どうしても使用せざるをえなくなったら、室内に入れる際に鉢を徹底的に水に浸けておく。 - ハイポニカ肥料は神。
- 追肥は必ずやるべし。
- 耳かきの凡天使用による人工授粉はかなり重要。
これにより結実数が格段に変化する。 - 外に出しておける時期は、5月から12月頭までが限度。
- 越冬処理をした後は、水は最小限で良い(コップ一杯弱/週程度)。
- 手袋を着けたからって油断するな。
今年は予想よりも少ない収穫だったけど、一人で消費する分には丁度良いくらいの量だったかもしれない。
来年はどれくらい収穫できるかなあ。
――で、2007年11月現在。
残念ながら、今回ここで紹介した苗はすべて越冬に失敗。
やむなく育てた苗も、5月に肥料の与えすぎで枯らしてしまい、結局通販で苗を買ってそれを育てる事に。
ただし、成長はすこぶる「悪く」、苗はせいぜい40センチくらいの高さまでしかない状態で実を成らしている。
しかも、実の数は2006年度のこの三本のいずれにも及ばない感じ……
ぐぬぅ、し、失敗しちゃったかな?!
業者さんからおまけでもらったハラペーニョは、ガンガン実を付けてくれたんだけどねぇ……はひぃ。