キャストオフ! |
後藤夕貴 |
更新日:2006年12月31日
今回は、カブトは こ れ っ ぽ っ ち も 関係ない話題です。
2006年。
今年は、実に多くの玩具関連商品が発売されました。
その中で、新しい用語も生まれています。
それが「キャストオフ」。
本来これは、特撮番組「仮面ライダーカブト」の劇中用語で、マスクドフォームと呼ばれる重装甲形態の仮面ライダーが、軽装・高速戦闘型のライダーフォームに変化する際に用いられるキーワードです。
ところがこの「キャストオフ」という単語は、ある時期から別な意味も持ってしまいました。
なんと、仮面ライダーカブト放送開始前から!
といっても、カブトの事前情報からの引用なので、結局出所は同じなのですが。
何が本当の元祖なのかは、もはやわかりませんが。
ここ数年人気の「完成品美少女フィギュア」の中には、コスチュームを脱がせられるギミックを持つ商品が多くなってきました。
2007年度発売予定商品にも、「MOVIC セキレイ 結(MUSUBI)」や「メガハウス クイーンズブレイド 歴戦の傭兵エキドナ/鋼鉄姫ユーミル」のように、すでにキャストオフ機能付きが判明している商品が多々あります。
12月初旬現在、キャストオフでグーグル検索をかけると四つ目から早速カブト関連以外のページが引っかかります。
それだけ浸透度が高かったということでしょうか。
なお、キャストオフの逆で装甲を着込む「プットオン」という単語は、全然流行りませんでした。
むしろカブトを知らないフィギュアファンは、「キャストオン」と呼んでしまうほど。
まあ、カブト劇中でもほとんど出て来てない単語だから、これは仕方ないかなあ。
こんな感じで、今は一言「キャストオフ」と言っても、人によってまったく違う捉え方をされてしまうわけですね。
ま、語感もいいし覚えやすいし、何より伝わりが良いという事で、浸透度が間違って作用してしまったのも理解できる気がします。
ともあれ2006年という年は、完成品美少女フィギュア界に「キャストオフ」という新たなブームが投じられたわけです。
筆者が知る限り、近年のキャストオフブームの火付け役になったのは先述の「メガハウスこより」なのですが、奇しくもこれの発売時期がカブト放送開始時期とだいたい重なっていた上、同商品は今でも高額プレミアが付くほどの人気になるという大注目を集めた事も、この単語の浸透度を高めた要因になっているのではないでしょうか。
恐らく誰かが、こよりの脱衣ギミックを指して丁度話題だったカブトの単語を用いたと。
そんな感じなのでしょうね、すべての始まりは。
ま、筆者もレビュー内でやっているので、あまり人の事をとやかく言えないのですが。
しかし、キャストオフギミックの何がそんなに良いのでしょう?
ここからはちょっと生臭い話になってしまうのですが、やっぱり「女の子が裸になる(裸にする事が出来る)」という、直球ストレートなギミックがファンの心を鷲掴みにしているようです。
美少女フィギュアに脱衣機能を求めるという動きは、実は今に始まった事ではありません。
このテの商品がまだガレージキットでしか存在しえなかった時代…今からだいたい二十年近く前になりますが、そんな頃から要望はありました。
本放送当時バンダイが発売した(後世“バンダイの酔狂”と散々言われた)「うる星やつら」のラムのプラモデルも、一部の商品は制服のスカートが外れるため大変な人気を集め、一時期はプレミアまで付いたほどでした。
筆者が知る限り、「プラレス3四郎」のシーラ・ミスティのガレージキットで、バキュームフォーム製のコスチュームが取り外せる奴があったり、(確かメーカーはアイドルだったと思ったけど)OVA「ウインダリア」のマーリン、アーナスの“布製コスチューム”付きキャストキットなどがありました。
その方面の理解のない人にとってはなんとも生臭い趣味という感もありますが、ともあれこういう嗜好は古くからごく普通に存在したわけです。
また、「下半身がスカートパーツと一体式になっているのは(たとえ中が見える構造じゃなくても)嫌だ」という造形的こだわりを持った人達が、下半身の上に別途スカートパーツを被せる形式のフィギュアを作り出したという展開もありました。
ガレージキット黎明期スカートキャラは鬼門中の鬼門で、なんとスカートの中身が完全に埋まっているものがほとんどでした。
中には例外もありましたが、円筒状のスカート(キャストの塊)から足が直接生えているという不気味極まりないものでした。
これは、別にスカートの中を覗きたいなどと思わないユーザーからも不評でした。
だって、これ以上ないくらいの「手抜き」なんですから。
ガレージキットとは元々「手を抜かずに作りこむ」というスタイルが求められるイメージがありましたから、廉価・高価問わず造り手の都合で簡略表現されるというのは、ユーザーにとって我慢ならないものだったのです。
実際は、当時のガレージキットの「型抜き上の都合」もあったのですが、これはフィギュアの完成度を高める目的においては真っ先に解決されねばならない問題点でした。
(なお、これは美少女フィギュアに限らず、ガンダム等のロボット系キットでも見られた物でした)
現在も、キャストオフが売りでないフィギュアでもスカートだけは脱着できる構造になっているものが沢山あります。
しかしこの中には「癒着防止」のためやむなく設けられたギミックだったりする場合もあるので、注意が必要です。
「ドリマガ版タマ姉」のように、下半身分離・スカート脱着が可能な構成でも「脱がして飾る」という前提にない商品もあるのです。
このタマ姉の場合、腹部に人間ではありえない段差(スカート位置を安定させる役目を果たすガイド)があります。
キャストオフは、別に全身の服すべてが外れるとは限りません。
上半身のみだったりする物も多いです。
また、上着は脱がせられるけどその中身はあえて曖昧に作られていたりする物もあります。
メガハウスのエクセレントモデルCOREシリーズは、その辺容赦なく作りこんでますが。
さらには「一応脱がせる事は可能だし中身も作りこんであるけど、パーツを接着してあるからやるならそれなりの技術が必要だよ」という困ったタイプのものも存在します。
先に挙げた「マックスファクトリー あまえないでよっ!! 南部千歳」や「メガハウス ノワ」がその代表例で、上半身はデフォルトで剥けるのですが下半身は接着面をカットしなければなりません。
特にノワの場合、スカートの下には何も履いてないという作りになっているため、取り外しにチャレンジした猛者は大勢居たようです。
他にも、「和風堂玩具店 橘玲」や「マックスファクトリー 風見みずほ」のように、一旦腕をひっこ抜かないとワイシャツが脱がせられない(製品自体脱がせる仕様ではないが)というタイプの商品があります。
もっともこの二品の場合は、キャストオフギミックとはちょっと違う気もするのですが。
むしろ魔改造に近いかもしれません。
このように、キャストオフと一言に云っても色々な仕様があります。
近年は完成品フィギュアの造形力もかなり高まり、一部個体差が激しい物もありますが全体的にハイレベルになってきました。
となると、それまでごく普通に存在したごく普通の美少女フィギュアではどうしても求心力が足りなくなってしまい、少しでもユーザーの興味を引くために工夫が必要になってきます。
そんな工夫の例として「元キャラの性質上絶対にありえなさそうなエロティックなポーズや格好をさせたり」、「劇中に出て来たかどうかすら怪しいコスチュームを着せたり」、「本来細身だった筈のキャラクターをバインバイン体型に変えてしまったり」(特にエヴァ系)、「無駄にカラーバリエーションを作りコレクター意欲を煽ったり」、「パンツ履かせなかったり」、「コスチュームの一部を過激に捏造したり」、「コスチューム・フェティシズムを煽ったり」というのがあります。
そして、勘の良い人は「ここまでやるなら、もはや元キャラなんか全然関係ないんじゃない?」とお考えになるでしょう。
――実はその通りなんです。
もちろん中には原典を知らないと絶対に手を出さないという人もいますが、原典の知識なんか全然関係なく、気に入ったら買うという人がやたら大勢居るのは事実です。
そういう人達にアピールするためなら、別に元キャラ設定を重視する必要なんかないわけで。
時代劇のキャラに現代風の水着を着せたっていいわけです(実際にそういう奴がある)。
とにかく、アピール。
重要なのは、アピール。
肝心なのはここなのです。
そこで、新たな注目点になったのが「キャストオフ」でした。
いわば先祖返り的発想とも言えるこのギミック導入は、単純だからこそ一番効果が高いアピールポイントになりうるでしょう。
実際その通りで、今ではキャストオフが出来るか否かを最重要視して購入するユーザーも大勢います。
新規発表商品の画像が掲示板等で出ると、必ずといっていいほど「キャストオフは出来るのか否か」という質問が上がったりするほどです。
すべてのメーカーがすべての商品に対してキャストオフを組み込もうとしているわけではもちろんないですが、このように「キャストオフ」は、唐突に注目され始めて唐突に重要視されるようになったわけです。
ただ実際のところ、脱衣可能フィギュアには今尚完全には拭い去れない問題点を抱えています。
それは、服というパーツを脱がせる以上どうしてもフィギュア自体のフォルムが崩れるというポイントです。
フィギュアはだいたい1/6とか1/8あたりのサイズが主流ですが、だからといってコスチュームの厚みまで同じ縮尺で縮めるわけには行かず、また破損を防いだりある程度の弾性を持たせるため、かえって分厚くせざるをえなくなります。
こうなると、裸体のラインをメインで造ったフィギュアはコスチュームをまとうと過剰に着膨れしてしまい、逆にコスチューム装着後のラインをメインにすると、キャストオフ後に異常な着やせをしてしまいます。
これを出来る限り防ぐため、現在ではフィギュア本体とコスチュームの質を変えたり、或いは極限まで薄く造ったり、はたまた原型師の腕に頼ってどちらでも両立するようなベストバランスの原型を製作してもらうという対策がなされています。
もっとも、最後のは対策でもなんでもなく、単に真っ向勝負という気もするんですけどね。
これまで人気を集めてきたキャストオフ可能フィギュア製品は、比較的バランスが取れた物ばかりでした。
中にはクイーンズブレイドの一部のように、「多少着膨れして見えても問題ないもの(鎧)を装着させる」という、微妙なんだけど大変効果の高い変化球を用いてきたり、体格が細め・薄めになる事を覚悟の上で、出来る限り身体のボリュームを強調して「細身なんだけどムチムチ」というイメージを刷り込んだりと、さりげない独自の工夫を盛り込んでいるものもあります。
逆に、乳房パーツを丸ごと「脱衣後」のものと交換するという荒業を用いたり、上半身を丸ごと交換したりという「あまりにも直球すぎる直球」パターンもあったりします。
とにかくこのように、単にフィギュアを脱がすにしてもそれぞれのメーカーごとの工夫があるようで、その努力の様子を眺めているだけで面白かったりします。
実際に買う・買わないは別としても、という意味ですが。
さて、先で「キャストオフの有無を購入判断基準にしている人達が居る」といった事を書きましたが、実は最近、必ずしもキャストオフが注目されるとは限らなくなってきました。
むしろ傾向としては「よりしっかりした造りのもの」「構図的に面白みがあるもの」の方が大きな注目を集めるようになって来たようにも感じます。
例えば、11月にマックスファクトリーが発表した「涼宮ハルヒの憂鬱」の主人公・ハルヒなどは、特に凝ったギミックやエロティシズムは皆無なのに「劇中イメージを忠実に再現した」という点を高く評価され、なんと12月初旬の段階で第三次生産分まで予約が行われるという凄い事態になりました。
言うまでもなく、初版は瞬殺、第二次出荷分も瞬殺とは行かないまでもかなりのハイペースで予約終了しました。
しかも第三次生産分は実質的な受注販売で、第二次予約までの圧倒的なニーズに応えたもののようです。
この背景には、「ハルヒ人気絶頂期になぜかまったく完成品フィギュアが出なかった(ファンはおあずけを食らい続けていた)」というのもあり、また直前に発表された他メーカーのハルヒ関連商品がなぜか「学園祭のバニースタイル」ばかりで、スタンダードなスタイルのものがなかったため今ひとつ煮え切らなかったという理由もありました。
ですから、予約が始まった途端に堰を切ってたようになったわけです。
でも、発表されたものがヘボヘボの造形だったら、やっぱり「せっかく制服姿が出たのにこの出来かよ」と言われてそれっきりだったでしょうね。
同じく、【マックスファクトリーのイグニス(塵骸魔京)も、その出来の良さで注目を集めた商品です。
このイグニスというキャラ、出典は「ヴェドゴニア」や「デモンベイン」のニトロプラス作品なんですが、いわゆる「凛々しい美女系」キャラで、露出よりもかっこいいバランスが求められていたような雰囲気がありました。
イグニス自身ちょっと露出の大きいコスチュームなのですが、実際にキャラデザインを見ると露出よりも剣を構えた鋭さの方に痺れるという感じで、エロをかっこよさの一材料にしてしまった稀有なキャラとなりました。
で、そのイメージをかなり忠実に再現したマックスファクトリー版は、すぐに話題になり瞬殺まではいかなくてもかなりの予約が入った模様です。
しかしこの時期、同じイグニスの完成品フィギュアが他社からも発表されていました。
海洋堂やオーキッドシード、アルター版がそれで、一応それらも注目は集めたのですが、結局マックスファクトリー版の注目度には至りませんでした(実際の販売数の差についてはわかりませんが)。
出来るだけ客観的に見た場合でも、マックスファクトリー版の完成度が他社製品を大きく引き離していた事は明白で、これも充分予想できる結果でした。
しかも、このうちオーキッドシード版はパーツ付け替えによって乳房部分露出を再現できるという、本来ならば嬉しい筈のギミックを持ちながら、マックスファクトリー版に負けたわけです。
ただこのマックスファクトリー版、度重なる発売延期のために発売直前頃にはユーザーの熱もすっかり冷め切ってしまい、別な意味で失速してしまったのですが。
どちらにしろ「脱げない奴が脱げる奴を引き離した」という事実は、注目に値するでしょう。
さらに、2006年10月発売のコトブキヤ製品「Piaキャロットへようこそ!!G.O.〜グランドオープン〜」の木ノ下留美などは、純粋にその完成度の高さで人気を博し、ほんの一時期でしたがプレミアも付きました(後に再販が確定し現在は落ち着いています)。
これも、まるでイラストから抜き出したかのような見事な出来栄えで、しかも商品サイズがコンパクトだという事もあって各部の情報密度が高く、価格の割に充実感が高いです。
筆者も個人製作イラストの参考にさせてもらったほどで、実に素晴らしい「直球勝負」商品でした。
ちなみに、こういうポージングですから後ろから見るとスカートの中身丸見えなんですが、なぜかそちらのアングルには色気もへったくれもありません。 というより、これはあまり色気云々は関係なく純粋にキャラクターの魅力だけで押しているように感じます。
…PiaキャロGoやってないからこんな事書けるのかもわかりませんけど。
アルターの「焼きたて!!ジャぱん 梓川月乃パンタジア制服ver.1」も、現在注目を集めている商品です。
これを書いている現在まだ発売されてはいませんが(2007年3月予定)、造形の良さで目を引いています。
サンプルを見た限り、表情が活き活きしていてても良いですね。
お色気的にはほとんど何もない物なのですが、これは充分魅力的なアイテムだと思われます。
某ネットショップでは、初回の予約受付はあっという間に完了。
現在はそんなに慌ただしくなっていませんが、この様子から、予約開始のタイミングを虎視眈々と狙っていた人達が多かった事を窺わせます。
こういう例を見ていると、動乱期を過ぎてようやく本当の安定期が来たのかな、という気にもなって来ますね。
本当に安定期に向かっているのか、ひょっとしたらそれは崩壊への序曲ではないのか…と、色々な憶測も可能ですが。
キャストオフがデメリットとして機能してしまう例も挙げておきましょう。
着脱可能コスチュームも、本体同様ペイントされていたりするわけですから、当然のように癒着や塗料移りが発生します。
本来キャストオフギミックがない商品でも、癒着を防ぐためにあえて下半身を切り離し式にしてスカートパーツと下半身の間にビニールを挟むほどです。
PVC完成品フィギュアにとってもっとも恐ろしい「癒着劣化」は、箱から取り出されて飾られた時点でスタートを切るわけです。
気が付いたら、フィギュア本体にコスチュームの色がべったりくっついていた、という悲惨な事態も起こりうる場合があります。
例えば、先にも紹介した「クイーンズブレイドのレイナ」。
こちらはキャストオフ可能ではあるものの、パーツのはまり方がきついため上半身アーマーのベルトパーツが本体に干渉し、色を擦り付けてしまう事がよくあります。
また、肩にかかっているパーツは特に引っかかりがないにも関わらず、色移りが激しいようです。
購入した時点ですでに…という例もありますし、筆者がレビューした物もしっかり移っていました。
また、これと似たようなことが「司弾MIZUKI」でも発生していました。
今のところは大した面積ではないので、人によっては気にならない程度かもしれませんが、これはちょっと困り者。
キャストオフさせなければ良いだけの話ではあるのですが、保管の上で問題が発生しやすいというのはまずいわけで。
特に、(開封する・しない問わず)製品状態を重視するコレクターにとっては大きすぎる難点です。
先のスカートパーツのように、大概のキャストオフ機能付き製品はパーツ間にビニールを挟ませて癒着防止を行っていますが、それでもダメな場合もあります。
また、どう見ても癒着が発生しそうなのにビニールが挟められていない製品もあったり。
さらに言えば、ビニールが挟まっているものの挟み方が複雑怪奇で、一度開封してしまうとどうやって戻していいのか全然わからなくなるという物もあります。
これならキャストオフなんかなくてもいいよ…と感じる事もしばしば。
どうやらキャストオフというのは、一時的に楽しめる事はあっても、長期的に見た場合あまり良い選択とはならないのかもしれません。
玩具製品の安全基準問題の影響で、PVCパーツの大幅導入が各商品シリーズで行われているわけですが、その結果玩具製品の保存性は著しく低下しており、以前のように年単位で保管する事が困難になり始めました。
そんな時代、ほとんどPVCのみで構成されている完成品フィギュアに降りかかる問題は大きいです。
筆者の場合、キャストオフギミックの有無を問わず、フィギュアを購入するとすぐパッケージ写真を撮り、開封後即座にレビュー用撮影を済ませ、そして間髪入れずに片付けます。
さもないと、初期段階でのしまい方を忘れてしまうからです。
特に、キャストオフギミック付きのものは神経を使います。
元々「持っていればそれでいい」という“飾らないタイプ”のコレクターですから、その後は倉庫行きですがそれで満足。
そんな感じで、もう数ヶ月から数年眠りっ放しのフィギュアがゴロゴロ…
たまには開封して、色移りや劣化が起こっていないか確認しないとまずそうですね。
ああ、脅迫観念…しかし、そんなに容易に取れる位置にないという事情もあるんだよなあ〜。
「キャストオフ」。
このギミックを盛り込んだ製品は、今後も沢山出続けることでしょう。
そして、それなりに需要を維持するかもしれません。
色々難儀な点も見え隠れしますが、特殊なジャンルとして生き残るならそれもいいかと。
しかし、いつの日か突然、その需要が消失する事もあるかもしれません。
飽きられることで。
結局、キャストオフというのはイレギュラーなものだと思います。
ものすごく微妙な一線を常に辿り続けているような、微妙なライン。
ちょっとでもそこから逸れると(造形バランスが悪かったり)、すぐにケチがついて非キャストオフ製品以下の評価になってしまう事もあるわけで。
今後こういうのを定着させていくとするなら、各メーカーともさらなる研究が必要なのかもしれませんね。