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更新日:2005年10月9日 | ||
先日、『マジレンジャー』の玩具「魔導ケータイ・ウーザフォン」を買ってしまいました。 これも厳密には変身アイテムでも武器でもないので、今年は本当にアイテムを買いまくっているなぁと、我ながら呆れかえっています。 少し詳しく説明すると、これは、7月から登場した敵の新幹部:魔導神官メーミィが、同じく敵キャラである魔導騎士ウルザードから取り上げた魔力を材料にして2つ作り、妖魔密使バンキュリアの分身体(人間型の姿2人)であるナイとメアに1つずつ与えたものです。 「魔導ケータイ」の名のとおり携帯電話型をしていて、ワンドモードに変形させてボタンを押すことで、ウルザードの魔法をナイとメアが使えるのです。 バンキュリアの姿で使うときは、両手に1つずつ持っていたりするのが笑えます。 当然、魔力を失ったウルザードは、魔法を使うことができなくなりました。 これは、メーミィが、自分の思うとおりに動こうとしないウルザードを迫害するためにやったことで、これによりウルザードは巨大化もできなくなっており、戦闘能力がガタ落ちになりました。 もっとも、その後も地上には出てきているので、その程度の魔導陣は今でも作れるのかもしれません。 さて、それでは商品の方を見てみましょう。 これは、1〜0のボタンにそれぞれ「ウーザ」「ドーザ」といった呪文の一部が対応していて、例えば「1、2、5」と押した後で「ENTER」のボタンを押すと、ウーザフォン裏側のスピーカーから「ウーザ・ドーザ・ザンガ」とウルザード(の声優の磯部勉氏)の声がして、アンテナ部が発光するというものです。 ワンドモードに変形していない状態でも、ちゃんと発声します。 音声は、最後に押した4つに対応して順次発声するようにできているので、最大でもボタン4つ分の呪文ということになります。 オチから言えば、これはマジレンジャーの変身アイテムである「魔法ケータイ・マージフォン」のマイナーチェンジバージョンです。 マージフォンは、設定上、勇気ある魔法使いが天空聖者から贈られるもので、天空聖界から力を授かるための召還器の役割を持っています。 劇中では「魔法が勇気に応えた」という言い方をしていますが、要するに魔法使いが何らかの形で勇気を示すと、天空聖界から新たな呪文が降臨してきてマージフォンに宿るのです。 当然、宿っていない呪文を使おうとしてボタンを適当に押しても無駄です。 実際、マジレンジャーの5人は、ウルザードに魔神合体の魔力を奪われていた間、呪文を忘れたわけではないのに、魔神合体できませんでした。 この呪文降臨は、演出上は、マージフォンのボタンが特定の順番で光り、そのとおりに入力すると、新しい呪文が使えるという形を取っています。 呪文が降臨してきた際に着信音が鳴るのも、ケータイらしくていいです。 商品では、通話ボタンを押すと、着信音が鳴るようになっています。 ちなみに、通話終了ボタンは、押した数字のキャンセルボタンです。 さて、番組では、ほぼ1話に1つ新しい呪文が使えるようになるわけで、単純計算で約50個の呪文が必要なわけですが、商品のマージフォンのパッケージには約1万種類の呪文が使えると書かれています。 これは、ボタン4つ分まで発声できるという商品の機能によります。 商品同様、番組中で使用される呪文は4語以内にできているのですが、これは要するに4桁までの数字に対応した呪文数ということになります。 「マジ」だけという呪文が存在しうるかどうかというのは疑問ですが、一応、変身解除の呪文は1桁なので、1桁呪文もありということでカウントします。 つまり、「1」〜「0」までの10種類、「11」〜「00」までの100種類、「111」〜「000」までの千種類、「1111」〜「0000」までの1万種類の声が出るわけですが、番組中では、同じ言葉を3回以上使うわけにはいかない(「マージ・マジ・マジ・マジ」では間抜けすぎる)ので、実質使える呪文数は、110種類+3桁で10×10×9=900種類、4桁で10×10×9×9=8100種類の計9110種類ということになります。 1話に1つとすると、182年間続けられますね。 視聴者が呪文と効能をどこまで覚えられるかは少々疑問ですが、20種類も覚えれば相当遊べるでしょう。 この商品「魔法ケータイ・マージフォン」のキモは、呪文が明確に玄田哲章氏の声で出てくるということです。 こういう音声は、一昔前なら、相当聞き取りにくい再生音でしか再現できませんでした。 例えば、平成5年放送の『ダイレンジャー』の白虎真剣の商品は、「吼新星乱れやまびこ」と「気伝招来」の2語しか出てきませんでしたし、結構音が割れてしまって聞き取りにくいものでした。 いやはや技術の進歩というのは本当に素晴らしいです。 ともあれ、『マジレンジャー』本編内の変身シーンなどで、各キャラが「魔法変身、マージ・マジ・マジーロ!」と呪文詠唱した後、玄田氏の声で「マージ・マジ・マジーロ」と復唱されるのは、正にこの商品の機能とリンクさせているからです。 普通なら、呪文を詠唱する主人公達(5人分)の声が出ることが期待されるアイテムのはずなのに、無理なく1人の声の再現で番組中の使用シーンを再現できるようにしたというのは、巧かったと思います。 番組中では、マージフォンのボタン上部には、各戦士のエレメントマークが入っていますが、商品では、付属するカードを差し替えることで再現しています。 さて、そこでウーザフォンです。 成形色がマージフォンの金色に対して紫色で、ケータイ時の表面のマークがマージフォンの「M」に対して「W」となっているなどしていますが、外見上はほとんどそっくりですし、通話ボタンなどの機能も同じです。 ですが、単なるリペイントバージョンで終わっていないのは、音声が完全にマージフォンと違う点にあります。 マージフォンが玄田氏の声で発声するのに対し、ウルザード(磯部氏)の声で、全く違う呪文を詠唱するのです。 しかも、ウルケンタウロス合体呪文である「1、2、5(ウーザ・ドーザ・ザンガ)」を唱えた場合には、最後に「ヒヒーン!」と馬のいななきが加えられるという芸の細かさ! このいななき、「5(ザンガ)」のボタン単独で押しても出ないので、正に特定の呪文の時だけに出るようにしてあるわけです。 実のところ、鷹羽はいずれマージフォンを買うつもりでした。 機能もそこそこ面白いし、劇中での使い方もなかなかだったからです。 ところが、このウーザフォンが出てしまったため、9月中旬に前倒しでこっちを買ってしまいました。 1つには、ウルザードの声で呪文詠唱という理由ですが、最大の理由は、この商品が恐らくかなり短命なものになるという“予測”です。 なにしろ、ウルザードの弱体化と引き替えのアイテムです。 ウルザードが、マジレンジャーの母を殺した最大の宿敵という立場にある以上、いつまでも魔法を使えない(まともに戦えない)状態にはしておけませんから、早いうちに魔力が回収されることは間違いありません。 また、恐らく番組は、幹部交代による敵組織改編を重ねながら続く展開になるでしょうから、メーミィが幹部でいられるのは、せいぜい10月いっぱい。 いずれにせよ、メーミィによって錬成されたウルザードの魔力の結晶であるウーザフォンは、姿を消さざるをえない…という読みでした。 発売から半月も経たないうちに買うというのは、鷹羽としてはかなりの早さです。 あ…、ディスクアニマルのキハダガニは、発売直後に買ったっけ(遠い目)。 結局、31話(10/2放送)で流れた次回予告にウルカイザーが出ていますから、32話でウルザードに魔力が戻る=ウーザフォンが消えることは間違いないようです。 そんなわけで、手に入りやすいうちに買っておこうと思ったわけです。 まぁ、ウーザフォンが画面に出なくなっても売れ残っていて、安売りされる可能性もなくはないんですけどね。 悪側のアイテムだし。 でも、それを待って買い損ねたんじゃ、目も当てられませんから。 そういうわけで、鷹羽は買ったことを全く後悔してないんですけど、一般的には、ウルザードかナイ&メアが好きな人、或いはマイナーチェンジも集めたいという人でないと、ちょっと辛いでしょう。 というのは、マージフォンに比べると、プレイバリューに乏しいからです。 その辺は、やはり主人公側のアイテムでない悲しさですね。 マージフォンの場合、既に番組中で数十種類の呪文が登場していますし、今後も増える可能性が高いです。 そして、着信音と共に新たな呪文が宿ること自体が、マージフォンのプレイバリューとなります。 対してウーザフォンは、番組中では、元々ウルザードが使えた呪文を他者が使うためのアイテムに過ぎません。 新たな呪文が降臨しない以上、せっかくの着信音機能も出る幕はなく、今後ウルザード自身の呪文が増えるにせよ、そのときには既にウーザフォンは消えている。 さらに、マージフォン同様にエレメントマークの差し込みスリットがありますが、入れ替えるべきマークはありませんから、当然無意味です。 何より、本編中で使われる呪文は、攻撃呪文少々と冥獣を巨大化させる呪文程度で、一番楽しいウルケンタウロスやウルカイザーへの合体の呪文は使われません。 これじゃあ、楽しくはないでしょう。 このように、存在意義が弱くあやふやな割に、値段はマージフォンと同じですから、実際に買う人間はかなり限られてくることでしょう。 トイザらスを見る限りでは、あまり売れているようには見えません。 まぁ、「見えない」だけで、もしかしたら、倉庫に在庫が山ほどあって、売れるたびに棚に補充しているのかもしれませんけど。 ともあれ、せっかくのアイテムですから、ウルザードのソフビとかの背後から呪文を唱えさせたりしたいところです。 プライズのジャンボソフビはかなり出来がよさそうでしたし…。 でも、この前、プライズのマジマジンとマジレンジャーのツインキーホルダー5つ揃えるのに5千円掛かっちゃったしなぁ…。 マージフォン買ってお釣りくるじゃないのよ(泣)。 お小遣いがピンチな鷹羽は、当分ゲーセンに行けそうにありません。 → NEXT COLUM |
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