暑い、熱い、夏 鷹羽飛鳥
更新日:2004年8月29日
 今年の夏は、気温が35度を超すような真夏日が続きましたね。
 日陰に入って風を受けても暑いと感じてしまう…。

 鷹羽の場合、平熱が35度7分程度なので、体温以上になった日がかなり多かったです。
 温度の高い(エネルギーが多い)ものと低い(エネルギーが少ない)ものがあれば、低い方が熱(エネルギー)を吸収することになり、双方のエネルギー量が同じ、つまり温度が同じになった時点で熱の移動が終わるわけです。
 つまり、体が熱を吸収する羽目になってしまうんですね。
 ですから、気温が体温より低い限り、扇風機の風を受けると涼しいと感じます。
 眠るとき、扇風機の風を直接体に当てていると、際限なく体温が奪われ続けてしまい、死ぬこともあるそうです。


 ところが、人が涼しいと感じる気温でも、氷を扇風機の風に当てておくと、単に放置するより早く溶けてしまいます。
 気温が0度より高いのですから当然ですね。
 この場合、氷を綿でくるんでやると溶けるのが遅くなります。
 感覚的には変な話ですが、綿が含んだ空気が外気をよせつけないという保温効果が、低温を保つ方に働いているわけですね。
 結局、両者の温度のどちらが高いか低いかという話ですから、気温が体温より高くなると、風が吹いても暑いだけということになるのです。
 もっとも、汗による体温調節機能があるので、一概には言えません。

 汗の蒸発に伴う体温発散は、実はとても効果が高いのですが、日本の場合、湿度が高すぎて汗が蒸発できないため、気化熱を奪えないままダラダラ流れてしまうだけなので意味をなさないのだそうです。
 湿度の低いカリフォルニア辺りでは、気温が40度あっても日本の30度より遥かに快適なのだとか。
 ただし、汗をかくそばから蒸発してしまうため、意識的に水分を補給しないとすぐ脱水症状を起こしてしまいます。


 また、火傷をしたときに流水で冷やせと言いますが、これも風が水流に変わっただけで、体温より温度の低い流体が熱を奪い続けるというシステムは同じです。
 溜めた水では、直接患部に触れている部分が対流によってしか移動しないため、患部に触れる水の動きが少なく、あまり熱を奪えません。
 その点、流水は、熱を奪った水が次々と入れ替わって新たな水が熱を奪いに来るので、吸熱効果が高いのです。
 海で漂流する場合、着衣の方が体温をあまり奪われなくて済むそうですが、これは先に挙げた綿と一緒で、服が吸った水が周囲の水の対流に加わらず、しかも防壁の役をするため、直接体に触れて熱を奪う水が少なくなるからだそうです。
 何かに掴まってじっとしていれば、ですが。
 下手に泳ごうとすると、服が邪魔で動きづらいため、逆に体力を消耗します。


 さて、話を夏に戻しましょう。
 鷹羽は、寒がりな上に暑がりなものですから、熱帯夜になると非常に苦労します。
 そのままでは暑いし、下手にエアコンをつけておくと寒くなります。
 肉付きの悪い鷹羽は、眠ると普段以上に寒がりになるのです。
 ドライより冷房の方が体に優しいそうですが、30度の冷房でも寒くて夜中に目を覚ましたりします。
 相方は、快適だというのですが…。

 一番いいのは、30度でエアコンをつけて長袖パジャマを着ることなんですが、それって地球にも財布にも優しくないですよねぇ…。


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