細かいお金の払い方 鷹羽飛鳥
更新日:2004年4月25日
  今回は、とても小市民的な話をひとつ。


 財布の中に千円札3枚、100円玉3枚、50円玉1枚、10円玉2枚、1円玉4枚の合計3,374円あって、レジで「1,718円になります」と言われたら、皆さんはどういう払い方をしますか?
 2,000円払って282円のお釣りを貰っちゃいますか?
 
 大きい札をくずしたいとかいう意図がないという前提で話をしますが、こういう場合、鷹羽は2,223円で払っちゃいます。
 こうすると、お釣りが505円になって、硬貨の枚数が少なくてすむからです。
 鷹羽は財布の中がジャラジャラしているのは嫌いなので、できるだけ小銭が少なくなるようなお釣りの貰い方をしています。

 でも、ここ数年くらいは、こういう払い方をするとレジ打ちの人に変な顔をされることが多くなりました。
 中には、露骨に「なんだ、こいつ?」みたいな表情で、2,020円だけしか受け取らない店員さんもいたりします。
 この場合、取り残された203円を回収するときに非常に寂しい思いをします。


 近年、日本人の計算力低下などが叫ばれていますが、それがこういうところに表れているのかなぁ、なんて思っちゃったり。
 だって、お釣りの計算ができるなら、“自分ならどう払うか”はともかく、少なくとも客がちょうど良くお釣りが出るようにと渡した意図を察知できるでしょうから。
 それとも、客の気持ちなんてアウトオブ眼中で、マイペースにやってるだけなのかしら?
 ちなみに、鷹羽の相方は“ぴったり持ってないときは2,020円払っちゃう派”で、相方に言わせると、鷹羽の払い方の方が変わってるのだとか。
 
 でもね、ちゃんと計算して対応してくれる人だっているんですよ。
 例えば、鷹羽の払い方の場合、レジの中に500円玉や5円玉がなければ、お釣りが100円玉5枚とか1円玉5枚とかになり、2,000円払って282円貰うよりも嵩張ることになるわけですが、レジの人が気が利く人だと、「すみません、今500円玉切らしてるんです」と言って、2,023円だけ受け取ってお釣りを205円で渡してくれたりします。

 また以前、「631円になります」と言われたのを「638円」と聞き違えて、703円出したことがありますが、そのときのレジの人は大変気が利く人だったらしく、何食わぬ顔で全部受け取って701円だけレジに入れ、70円のお釣りと、鷹羽が渡したうちの2円を一緒に返してくれました。
 これは、回りにほかの客がいる場所で「いえ、631円なんですが」などと言って客に恥をかかせないためのやり方でしょうね。
 渡されたレシートで聞き違いだったことに気付いた鷹羽は赤面してしまいました。
 ありがとう、おばちゃん。


 つい先日、ガソリンスタンドで給油したときのことです。

 同じパターンで4,057円を4,051円と聞き違えた鷹羽は、4,101円払いました。
 スタンドのちょっとボーッとした感じの若いお兄ちゃんは、そのまま受け取って店内に入り、お釣りを持って戻ってきました。

 渡されたお釣りは当然の如く44円でした。

 レシートの金額を見て聞き違いだったことに気付いた鷹羽は、一瞬「とっぽい外見の割に、気の利くお兄ちゃんだなぁ」と思ったのですが、ふと“最初から1円受け取らなければ良かったんじゃないか”と思い至り、よくよくレシートを見てみると、そこには

  合計:4,057
  現金:4,101
  お釣: 44


 の文字が…。

あんた、何も考えないでレジ打ってるだろ!!



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