|
|||||||||||||
更新日:2004年4月11日 | |||||||||||||
『仮面ライダーゴーゴーゴー』って知ってますか? 『仮面ライダー555』のことではありません。 これは、『仮面ライダーX』の企画時の仮タイトルの1つで、文字としては『仮面ライダーGo5号』と書きます。 大抵のテレビ番組には、正式タイトルが決定する前の段階で、(仮)とついたタイトルが複数存在するものですが、これはその1つです。 『爆竜戦隊アバレンジャー』の公式HPに書かれていましたが、『アバレンジャー』というタイトルは、スーパー戦隊シリーズでは数年前から毎回候補に挙がっては落選していた名前だったそうです。 まぁ、どんな内容の作品につけても問題なさそうなタイトルですから、当然と言えば当然かもしれません。 同じように、『ウルトラセブン』には『ウルトラアイ』、『宇宙刑事ギャバン』には『宇宙刑事Z(ゼット)』という仮タイトルがついていた時期があり、セブンには変身道具のウルトラアイや頭部のアイスラッガー、ギャバンには技のレーザーZビームという形で、名残が残っています。 また、『科学戦隊ダイナマン』も企画時には『野球戦隊』という候補があり、その名残として野球のユニフォームのようなスーツデザインになっています。 こういった仮タイトルが複数あるのは、ひとえに“いいタイトルをつけよう”という意図の表れです。 例えば『タイムボカンシリーズ イタダキマン』は、お釈迦パズルを集めて旅をするという企画だったので、当初『オシャカマン』という仮タイトルでしたが、“これでは番組がおシャカになってしまうかもしれない”との意見から、“視聴率もいただき!”との願いを込めてタイトル決定しました。 まぁ、結局はこの作品でシリーズは一旦おシャカになってしまったわけですが。 こうしてつけられたタイトルには、それなりの意味や思い入れがあるもので、有名な例として『マジンガーZ』があります。 この「Z」には、アルファベットの最後の1文字、つまりこれより後はない文字という意味が込められています。 続編である『グレートマジンガー』が「超合金ニューZ」でできているのも、Z以上はないから、同種のもっと新しいもの、という意味が込められているわけです。 対して、マジンガーZが戦う機械獣の名前は、ダブラスM2、ガラダK7など、“カタカナ+アルファベット+数字”という構成になっていますが、「Z」だけは使っていません。 つまり、端からマジンガーに敵うわけのない奴らばかりだったんですね。 この辺はかなりこだわっているようで、コミック版に登場したドナウα1は、Dr.ヘルの下請けとしてDr.シュトロハイムが開発した機械獣であるためにギリシャ文字を使用していましたが、テレビに登場するに辺り、一応機械獣として扱うこととなり、名前がラインX1に変更されました。 逆に、兜博士の設計どおりに製造されたミネルバXは、機械獣として登場したにもかかわらず、数字がついていません。 同様に後半の敵である妖機械獣には、アルファベットの代わりに「α」などのギリシャ文字が入っていましたが、これもまた最後の文字である「Ω」は使われていません。 正確には1体いるんですが、面白いことに「Ω」を逆さまに書いて「ガメオ」と読ませているほどの徹底ぶりでした。 反対に、あまり大事にしてもらえなかった例もあります。 『超獣機神ダンクーガ』です。 主役メカであるダンクーガの名前の由来については、作中で「断空我…我を断ちて空となす、つまり“己を消し去り、自我すら超越したときに、最高の力を発揮できる”という東洋の思想だ」との説明がなされています。 しかもダンクーガの合体シークエンスでは「コンピューターロック解除、キーワード:D、A、N、C、O、U、G、A、ダンクーガ!」という台詞までありました。 にもかかわらず、放送終了後に真の最終回として発売されたOVA『失われた者達への鎮魂歌』のタイトルロゴの下には、「DANCOUGAR」の文字が…。 その後に発売された後日談ビデオ等にもこの「R」は残り続け、1年ほど前に発売された『超合金魂 超獣機神ダンクーガ』で、ようやく正当な「DANCOUGA」に戻ったのでした。 番組中であれほど連呼していたのに、どうして「R」がついてしまったのか、鷹羽はいまだに理解できません。 ちなみに、PSゲーム『第4次スーパーロボット大戦』が発売された直後ころに発売された解説本の番組説明には、「断空我」について「空なる我もて悪を断つ」という、訳の分からない説明がついていたのですが、「断空我」のどこに「悪」の字があるのか、顕微鏡で探しても見つかりませんでした。 これは、どうやら『失われた者達への鎮魂歌』中での「心にて、悪しき空間を斬る…名付けて断空光牙剣!」という台詞と混同したものと思います。 ったく、解説書くなら、本編内の情報くらいチェックしろよな〜。 まぁ、こんな具合で、作品タイトルやサブタイトル、キャラ・メカのネーミングには、それなりの意味やこだわりが隠されていることが多いのですが、最近一番驚いたのは、『新婚合体ゴオ旦那』といういかがわしいタイトルのアニメでした。 なんでも、ゴオという名前の男が「ゴオ旦那」というロボットに乗り、新妻が乗り込んだ「ネオ奥さん」というロボットと合体するというすごい内容だとか…。 え? 字が違う? 気のせいですよ、きっと。 → NEXT COLUM |
|||||||||||||
→「気分屋な記聞」トップページへ |