この番組は○月×日に放送されたものです 鷹羽飛鳥
更新日:2004年3月14日
 先日、ある番組を見ていたら、久々にこんなテロップが流れてるのを見ました。

 関東圏にお住まいの人には馴染みが薄いでしょうが、民放局が少ない地方ではよくある光景で、放送日が違うせいで内容が時季はずれになったり、プレゼントの応募〆切をとっくに過ぎているのに応募の説明をしたりという都合上、「東京では○月×日に放送されたものだから仕方ないの。怒らないでね」という意味で流れるのです。

 芸能人がトラブルを起こした場合などに、バラエティ番組などでその芸能人が映っているとき「この番組は△月□日に収録したものです」というテロップが流れますが、あれと同種のものと考えると分かりやすいでしょうか。
 新潟では今は民放局が4局あるのであまり見ませんが、鷹羽が幼少の頃は、クイズ番組やバラエティなどでしょっちゅうこんなテロップが流れたものでした。

 
 新潟では、昭和55年にTNN(現Teny:日本テレビ系)が開局するまでは、BSN(TBS系)とNST(フジテレビ系)の2局しかありませんでした。
 その割には、アニメやトクサツ系はテレビ局系列を超越してバンバン放送していたので、鷹羽は大抵の作品を見ています。
 ただ、放送局の関係上、放送日時は東京などとかなり違うんですね。
 
 例を挙げると、関東圏では裏番組同士だった『ウルトラマンA』と『変身忍者嵐』は、新潟では別時間帯(日も?)に放送しており、鷹羽は両方見ていました。
 逆に『合身戦隊メカンダーロボ』と『超合体魔術ロボ ギンガイザー』は25分違いの裏番組だったので、鷹羽は『メカンダー』で衛星ミサイルが落ちると同時にチャンネルを変えて『ギンガイザー』の本編から見るという方法で見ており、『メカンダー』のEDと『ギンガイザー』のOPは、ほとんど見たことがありません。
 
 同様に『仮面ライダー』シリーズは、東京では土曜夜7時半からの放送でしたが、新潟では『仮面ライダーアマゾン』までは日曜朝10時からでしたし、放送自体が9週間と1日遅れていました。
 『アマゾン』のときは、東京の親戚の家に遊びに行ったせいで、ガランダー帝国編になった途端に最終回を見る、という凄いことをやってしまいました。
 鷹羽が、ゼロ大帝についてあまり強そうな印象を持っていないのは、そのせいかもしれません。
 親戚の家に行ってまで『仮面ライダー』見たがるというのもちょっとアレな話ですが、それは、まぁ、子供のすることですから。


 で、なんで9週間と1日なんて細かい数字が分かるかというと、悔しい思い出があるからです。

 『仮面ライダーX』の大改造話(28話)は新潟では11/3放送だったのですが、その日鷹羽は文化の日のバザーに引っ張り出されたため、見ることができませんでした。
 なんとか抜け出してテレビを見ようとしたのですが、風見による改造の場面をちょっと見るのがやっとで、あとはほとんど見ていません。
 このことは、20年ほど後にレンタルビデオで見るまで、ずっと心残りになっていたのです。
 強化改造の場面を見ながら、その経緯やその後の活躍を見損ねたという強烈な悔しさ、というよりもバザーなんぞのせいで大好きな『X』見損ねた悔しさは、今でも忘れられません。
 で、この回が東京では8/31放送だったので、遅れは9週間と1日だったはず、という計算になるわけです。
 
 
 民放が4局になった今でも、テレビ東京系の番組には弱いようで、『新世紀エヴァンゲリオン』も1年くらい経ってから、それも深夜枠の放送でした。
 『NG騎士ラムネ&40』など、1年遅れで、しかもビデオ録画したかなり画質の悪いものをソースとしてテレビ放映したという…。
 こう書くと分かりにくいでしょうけど、要するに誰かがビデオ録画したものを放送元として利用したんですね。
 だから、画像は悪いわ、東京でのCMの頭がちょっと入っているわで、結構非難囂々でした。


 またトクサツでも、『超光戦士シャンゼリオン』は数週遅れでしたし、『七星闘神ガイファード』『鉄甲機ミカヅキ』は今もって放送するつもりはないようです。
 今放送中の『超星神グランセイザー』も3週間遅れの月曜放送であり、鷹羽が掲示板での話題に入れない理由になっています。


 また、局を問わず放送が遅れている番組を詰め込み放送するという悪い癖もあるようで、かつて『北斗の拳』放送中に、1日に5話放送したことがありました。
 それも朝1話、夕方2話、夜2話という超変則パターンで。

 昭和58年にNT21(テレビ朝日系)ができるに当たっての試験放送期間中には、数週間遅れていた『聖戦士ダンバイン』の遅れを取り戻すため、夕方の時間帯に1日2話ずつ毎日放送というとんでもないこともやってました。
 これがまた新主役メカ:ビルバインや新重要キャラ:シーラ・ラパーナの初登場時期だったせいで、見逃して悔しがる人の多かったこと多かったこと。
 一方で『科学戦隊ダイナマン』は、途中を豪快にすっとばされてしまいました。


 新番組が始まるという話が出た時、面白いかどうか考える前に「こっちでは放送するかな〜?」と不安を抱いてしまう感覚って、結構悲しいものがあります。
 

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