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更新日:2004年12月5日 | ||
もう1年以上も前になりますが、友人と一緒にディズニーショップに買い物に出掛けた鷹羽は、ふと面白いものを見つけました。
くまのプーさんのぬいぐるみで、バナナやメロンの形のフードのようなものを頭に被せられる…じゃなくて、そういうのを買いに行ったら、妙なものを見付けたという話です。 友人がバナナプーを買うかメロンプーにするか決めかねている間、さっさと買い物を済ませて暇になった鷹羽は、店内をうろついていました。 すると、プラスチックの台座の上にガラスの球体が載っていて、その中に水が満たされ、人魚姫の人形が固定されている置物を見付けました。 電源が内蔵されていて、スイッチを入れるとメロディーが流れたりするようなやつだったと思います。 え? 全然妙じゃない? …そうですね。 この商品そのものは変ではありません。 変なのは、台座の裏面に書いてあった注意書きです。 この製品はかラスでできており、
強しつ衝撃を与えろと破損することがおりますので ご注意下さい。 「かラス」? 「強しつ」? 「与えろ」? 「おります」? よくよくみると、「Made in China」の文字が…。 どうやら、この注意書きを書いたのは中国の人らしく、「ガラス」の「ガ」が「か」に、「い」が「し」と「つ」に、「る」が「ろ」に、「あ」が「お」に、それぞれ見えたようです。 なぜ2つ目の「る」が生き残ったのかは、宇宙の神秘と言えるでしょう。 以前、4コママンガのネタで、うどんと間違えて「手打ちラドン」を注文するというのを見たことがありますが、ディズニーショップのこれは、ネタではなく、本気で間違えています。 この後も爆笑ものの誤字が連続していたのですが、残念ながらこれ以上は覚え切れませんでした。 まぁ、外国人にとって、ひらがなやカタカナを識別するのは難しいのでしょう。 日本人だってハングルをパッと見て判別できる人は少ないでしょうし、アラビア文字なんか判別できる人はほとんどいないでしょうから。 店の隅でけたけた笑っている鷹羽をいぶかしく思ってやってきた友人も、この文章を見せると事情が分かったらしく、「なんでそういうの見付けるかなぁ?」と呆れていました。 そういえば、以前鷹羽の父のネクタイのタグに「水にめらさめ様御注意下さい」と書いてありましたが、きっとあれも外国製だったのでしょう。 高級ろうけつ染めとか書いてあったようですが。 日本人同士でも、くせ字だと読めないことが多くて、それが特殊な言葉だったりするとなおさらだったりします。 世のOLさん達の仕事の中には、ワープロを使えないおじさんから下書きを渡されて文章を打つ、なんてのも未だにあるようですが、くせ字や妙な略字を書くおじさんを殴りたいと思ったことのある人は多いのではないでしょうか。 今は亡き『OUT』というアニメ誌もどき(純粋にはアニメ誌ではない)がありました。 この雑誌の創刊二号では『宇宙戦艦ヤマト』の特集をしていたそうですが、原稿を書いた人の字が汚い上に、写植の係が『ヤマト』を全く知らない人だったため、ゲラ刷り(試し印刷)では「ガミラスの天井都市」が「カラスミの天丼都市」になっていたなんて話もあります。 まぁ、中にはネタとして変な文字を使うパターンもあります。 新潟県新発田市の山奥に、美味しい水(湧き水かな?)で淹れる水出しコーヒーの店があるのですが、この店のはす向かいに、これまた同じ水を使った手打ちうどんの店があります。 そのうどん屋さんは鰻も扱っていまして、うどんと鰻の蒲焼きのセットなんかもあるんですが、ここの看板には、「手打ちうどん」の下に「手討ちうなぎ」という文字が鎮座ましましています。 鷹羽は、初めてその喫茶店に行く人と一緒のときは、必ずその看板を見せることにしています。 件の鰻の味は、というと、実は分かりません。 ものすごく食べてみたいのですが、一緒に行動している人の都合なんかもありまして、未だに食べられずにいます。 …だって、あそこまで行くとまずコーヒー飲んじゃうし、その後うどんに誘うとミスマッチだからイヤって言われちゃうんですもの。 一応、グルメマップなんかには「うどんも鰻も美味しい」と書かれているんですけどね。 果たして、鷹羽が手討ちうなぎを食べるのはいつの日でしょう? → NEXT COLUM |
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