2004年 真夏・灼熱の関東オフ会! レポート その5
後藤夕貴
更新日:2004年10月29日
 2004年8月21日 オフ会二日目 前編

 本日の皆さんとの予定は、「東京ドームシティ」行き。
 そこで、スカイシアターで「特捜戦隊デカレンジャーショー」や「仮面ライダーブレイド・スペシャルショー」などを観てみようという事になっていました。
 これは突発的に決まった話というわけではなく、オフ会開催時に皆さんと相談をさせてもらい、その結果決まったスケジュールでした。
 まあ、本来は子供のためのショーなわけで、大人が集団で見に行くようなスタイルのイベントではないのですが、ここは話のタネという事もあり、全員で参加する事になりました。


 知らない方に、この「スカイシアター」のショーについてご説明しましょう。

 これは東京ドームシティアトラクションズ内にある設備「スカイシアター」内で行われるアトラクションショーで、その年のスーパー戦隊の舞台劇が、土日祝を中心に、一日1〜2回ほど行われています。
 時期によって内容が変わりますが、8月頃は第三回目の興行です。
 この時期の内容は、「宇宙警察 地球署署長ドギー・クルーガー」が変身する新ヒーロー・デカマスター登場編という触れ込みになっていました。
 入場料は、一人1000円。
 アトラクション開催時間は事前に告知されているのですが、その時間にいきなりスカイシアターに行っても入れません。
 先に「整理券」をもらっておかないと、入場券を持っていたとしても見る事ができないのです。


 で、この「整理券」を入手するため、かなり早い時間から列に並ばなければなりません。


 東京ドームシティアトラクションズは午前9時開園なのですが、それより前に並ぶなんて事は常識らしく、キップ売り場のお姉さんも、言葉を選びつつも「開園前の行列は、もう当たり前の光景」と説明してくださります。
 秋口以降からの公演で、もはや定番となりつつある「本人ショー」の場合などは、開園数時間前から行列…なんていうのもザラだとか。
 ちなみに本人ショーというのは、戦隊の変身前のメンバー(当然本物の役者)が舞台に上がって、アトラクションに参加するという豪華版。
 これは92年度作品「恐竜戦隊ジュウレンジャー」の“ブライ登場編”から続く伝統行事となっています(この辺りの詳細については、習慣鷹羽の「スーパー戦隊の秘密基地」参照)。
 近年は、その後に別枠でトークショーなどもやるそうですが、今年もきっとすごい事になるのでしょうね。
 とにかく、だいたいご想像できると思うのですが、この大行列のほとんどは「大きなお友達」でして、本来のショーのターゲット層ではありません。
 昔は、そんな人達のためにショーの風紀が大きく乱れてしまったそうで、色々な対策を施し、現在に至っているそうです。
 ですから、整理券が入手しづらくなっているのも「意図的」なもののようです。
 ちょっと出かけて、時間にゆとりがあるからついでにショーを見ていこう…という事は、限りなく不可能に近いわけです。


 ただ、ショーの内容は、決して子供だけしか楽しめないというものではありません。

 よくスーパーやデパートの屋上で開催される、小さなヒーローショーと同一視される方がいますが、そんな人達がこれを見たら、きっとその大迫力に度肝を抜かれるでしょう。
 なにせ、アクションが本物なんです!
 目の前で回転、ダイビング、飛び蹴り、剣戟が繰り広げられ、その一つひとつが、テレビで見ているものと寸分たがわないのです。
 日雇いのアルバイトが中に入っているものとは、根底から違います。
 子供に付き合って見に行くお父さんやお母さんも、何回かは思わずびっくりするような「何か」を見る事になると思います。


 閑話休題。
 というわけで、皆さんと色々検討した結果、午前八時半くらいくらいから並ぶ事にしました。
 ルイルイさんとは、この日現地で合流です。
 さらに、ここであらたな参加者・hykw氏が加わりました。
 こちらの方は、筆者のリアル先輩で、なぜか皆からも(年上の人からも)「センパイ」と呼ばれている不思議な人です。

 東京ドームシティアトラクションズに着いてみると…なんとびっくり! もうかなりの人が並んでいます。
 デカレンジャーショーの第一回目、第二回目、仮面ライダースペシャルショーの一回目の整理券が、まとめて配布されています。
 もちろん、それぞれ別の列に並ばなければなりませんが。
 一行は、デカレンジャーショー一回目の列に並びますが、列の相当後ろの方になってしまいました。
 このままでは、自分達の所まで回ってくるのか不安…というくらい後ろです。
 まあ、でも実際は問題なくゲットできました。
 整理番号もかなり後の方ですが、とりあえず気にしない事に。
 この後、スカイシアターの集客数の意外な多さに、驚かされる事になります。


 さて、続けてスペシャルショーの整理券。
 この日の予定では、午前11時からのデカレンジャーショーを見て、それからしばらく時間を潰し、さらに午後2時からのスペシャルショーを見て、その後カラオケに向かうという予定でした。

 早速、スペシャルショーの列に…並び……に行くのですが、なんという事でしょう!
 なんと、私達がデカレンジャーショーの列に並んでいる間に、こちらは見た目数倍ほどの長さに列が成長しており、とんでもない所まで最後尾が移動していました!

 さっき自分達が並んでいただろう長さの倍は、ゆうにあります。
 そしてまずい事に、最後尾は屋根の無い場所。
 この日は、朝から太陽が燦々と照り付けています。
 かなりの暑さ…!! 結局、十数分並んだところで全員熱にやられてしまい、「もうスペシャルショーはどーでもいいや〜」状態に(笑)。
 実際、このまま待っていたら時間がいくらあっても足りませんから、遊ぶ方を優先しようという事で、あっさり諦めてしまいました。


 という訳で、デカレンジャーショー開始までに軽く食事を済ませ、時間を調整してスカイシアターに向かいます。
 整理番号がかなり後の方だったはずなのに、なぜか中段真ん中付近を余裕で取れてしまった一行。
 後ろに座る子供連れのために、背を縮めながら見る事になってしまいました(笑)。


 久しぶりにやって来たスカイシアター(旧・野外劇場)は、すっかり様変わりしておりました。
 客席と舞台までの距離がかなり短くなり、舞台の段差が少なくなり、逆に、見た感じ足場の奥行きが狭まったように感じられます。
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 実際、後にデカブルーとバーツロイドの殺陣を見ていたら、ほとんど「立っているのがやっと」状態である事に気付きました。
 段差が少なくなったため、あの有名な「五階建てビルに相当する高さからのダイビング」はなくなってしまったのですが、客席が近くなった事もあり、お客にとって、ダイビングはより迫力あるものに映ります。
 しかし、こればかりはどうしようもない…という最大の変更点は、「ジェットコースターが傍にない」という事ですね。
 このため、かつては戦隊ショーの恒例だった「ジェットコースターに乗ったレッドが救援に駆けつける」という演出がなくなってしまいました。
 筆者は、最後に野外劇場のショーを見たのがオーレンジャーの頃なので、それから時間が止まっているわけです。
 そんな浦島太郎状態の筆者…実に10年近く間を空けたショーに、見入る事にしました。

 で、いくつか写真を撮ってみました。
 ベストショットが全然ありませんが、雰囲気が伝われば幸いです♪

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▲ デカレンジャーロボ。野外劇場の時より豪華な造りになったわね。
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▲ 今回のショー専用の敵。どこかで見たような…

 細かいストーリーはともかくとして、一足早く本人が登場した(笑)ドギー・クルーガーに喜び、デカマスターの華麗な太刀捌きに感激します。
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 ここでも、デカレンジャー五人とデカマスターの殺陣ははっきり区別されており、軽快なアクションをみせるレッド他に対して、マスターは地に足を着けた重さのある動きで魅せます。
 最後の方で、ディーソードベガを腰に戻せなくてちょっとまごついていたのが印象的でしたが(笑)。

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 このショー、意外にも、一番見せ場があったのはデカピンクでした。
 いやもう、軽い軽い! 何もない所で飛ぶわ回転するわ連撃出すわで、見ていて思わず感嘆の声が漏れてしまいます。
 階段の途中から、側宙で降り立つ動きの華麗なこと!
 場の狭さと高低差をまったく感じさせない鋭い動きに感激し、筆者は途中から撮影を止めてしまいました…。

 それにしても、ちょっと驚いたのが、開場前にスカイシアター入り口に現れたデカレッド。
 なんと、グラス面!
 …え〜とつまり、アトラクション用の「ゴーグル部分に無数の覗き穴が開いている」タイプではなく、撮影に使用されているものと同じ造りの、完全ゴーグル(グラス)タイプだったのですね。
 ちなみに、デカレンジャーの面も、他の戦隊同様すこぶる視界が悪く、目の真正面に障害物があるため、ほとんど足元しか見えません。
 あげくに、すぐに内側が雲ってしまうそうです。
 恐らく、向かい合った人の顔もほとんど見えないのではないでしょうか。
 このデカレッド、いわゆる「東京ドームシティ(後楽園ゆうえんち)で、僕と握手!」のために出てきたわけですが、そんなきっつい状態で、子供達と握手していくわけです。
 アクションはないかもしれないけど、それはそれで辛いぞぉ〜!

 で、我々一行はというと…さすがに握手してもらえませんでした<まて

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▲ なんか妙にカックイイ、デカグリーン
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▲ 上のデカピンクと対になる位置に立つデカイエロー。足場最悪
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▲ もいっちょ、デカマスター!


 というわけで、二日目レポートはまだ続きます。


 → 続く
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