鷹羽的時計事情6
鷹羽飛鳥
更新日:2003年11月30日
 前回のLucky Youには秒針がありませんでしたが、秒針だけが透明板というパターンもあります。

 たとえば文字盤に北極側から見た世界地図が描かれていて、透明な板に飛行機が描かれたものが秒針となっている置時計があったりします。
 これは、飛行機が世界を駆けめぐっているイメージだと思われますが、見ていて楽しいですね。
 こういうのは分針でやると、逆にのたくたした印象を与えてしまうので、シャカシャカ小刻みに動く秒針なのだと思います。
 まぁ、秒針だったら多少読みにくくても許されるという側面もありますし。

 ちなみに、腕時計でもこういう秒針のものがあります。
 実は鷹羽、この“回転円盤秒針”を使ったいたずらをしたことがあります。


 元々鷹羽は、欲しいと思った物は手に入るまで欲しがっているタイプでして、放送当時買ってもらえなかったポピニカのホバーパイルダー(『マジンガーZ』)を20年掛けて手に入れたりしています。
 また、簡単なもの、もしくは市販されていないものなら自分で作るということもよくやっていまして、『仮面ライダークウガ』で雄介が着ていたクウガマーク入りのTシャツを自作したりもしています。
 大阪オフ会では、鷹羽が白地に黒のマーク、シュウさんが黒字に白のマーク(こちらは東映ヒーロークラブの通販品)と好対照をなしていました。
 ちなみに、鷹羽がTシャツを作った当時は、まだ通販はされていませんでした。


 時計の話に戻りましょう。
 アニメ『カードキャプターさくら』でサブタイトルが出る際は、背景で円形の魔法陣が回転しているのですが、ある時鷹羽は、透明な板に魔法陣を描いて秒針にしたら面白いのではないかと考えました。
 これを思いついたのは、2001年夏のことでした。
 思い立ったが吉日な鷹羽は、早速オリジナル時計を作ってくれる業者などをネットで探しましたが、かなり特殊な時計ですので、扱っている業者がなかなかありません。
 あっても、100個以上の注文でないと作ってくれなかったり、版権ものだからと断られたりと、なかなかうまくいかず、鷹羽は自分で透明板秒針の時計を入手して改造することにしました。

 ところが、なにしろ特殊な針を持つ時計なので、簡単には手に入りません。

 2003年春になって、ようやく手頃な時計を見付けた鷹羽は、喜び勇んでそれを買い、知り合いの時計屋に持っていって分解しました。
 当初は、判子屋で魔法陣のゴム印を作って透明文字盤に蓄光塗料でスタンプして…と考えていたのですが、蓄光塗料の性質上細い線は光りにくいこと、蓄光塗料のスタンプインクが見つからないことなどから、路線を変更することにしました。
 幸い、鷹羽の使っているプリンタは金色メタリックの印刷ができるので、透明なシールに金色で魔法陣を印刷して秒針の板に貼り、文字盤を蓄光塗料で塗装するのです。
 こうすれば、昼は魔法陣が金色に光り、夜は文字盤がピンクに光り魔法陣だけ黒く残るということになり、いずれにしても綺麗になるはずです。

 こうして、構想2年、制作費6千円の大作…というには簡単すぎるオモチャ時計が一応完成しました。
SAKURA-WATCH


 ちょっとした誤算は、シールの透明度が少々低く、分針と時針が見づらいことと、インデックスがなくて時間がわかりにくいことでしょうか。

 『さくら』らしい、気の利いたインデックスのネタを思いつき次第、再改造する予定です。


 果たして完成時には、構想何年の大作になっているでしょうか。
 

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