玩具ありMINI3 ガシャポン
ユージンSR「ヴァンパイアセイヴァー3/3.5」
後藤夕貴
更新日:2003年10月22日
 今回の「玩具ありMINI」は、またまたガシャポンネタです。
 前回の続きで「ヴァンパイアセイヴァーPART-3&3.5」について。
 時期限定ネタなのでこれだけ連発しちゃいますが、どうかご容赦の程を♪


 さて、前回は「PART-3」の内訳とアソート率、そして恐れられたハズレ2品の恐怖についてまとめました。
 その後このセットは同年7月末に再版され、微妙に塗りパターンが変わったものの、ほぼ前回と変わらない状態で地味に発売しておりました。
 人によっては、ただ単にPART-3がまだ残っていたものと思われたかもしれませんね。


 この「再版PART-3」と、これからご説明する「PART-3.5」は、まったく別の商品です

 発売時期が近い上、リペイント=再版の一種という認識が強いせいか、専門ショップでもこれらは混同されたようで、再版セットを注文したら、妙に待たされた上に3.5を渡された…というトラブルも結構あったようです。
 私もそれを食らった事がありますので、個人的にはかなりイヤンな気持ちです(笑)。


 ま、何はともあれ3.5です。


●商品説明

モリガン・白レザータイプ
・モリガン レザーコスチュームタイプ:
 レザースーツとコウモリの羽の外側部分、眼帯の色が白一色になった。
 またモリガンの髪の色もグリーンから金髪に変更。
 相当雰囲気が変わったが、塗り自体は前回よりも丁寧になったようで、はみ出しもあまり目立たない。
 そのままだとうまく立たないのは、相変わらず(笑)。
 アソート率増加。

 なお蛇足だが、ミニブックの写真ではなぜか、頭右側の羽の接続が凸部分ではなくコウモリのツメ部分によって行われている


・エンドドレス・モリガン:
 赤いボディペイント(笑)が、黒っぽくなった。
 髪の色などには変更なし。
 アソート率極端に増加し、今回のハズレアイテム1号に認定。


・ビシャモン:
 当初は、「ヴァンパイアセイヴァー」に登場した隠しキャラ“朧ビシャモン”を再現…との表記があったが、実際はまったく違う「なんだこりゃ」配色になった。
 もっとも、それでも作りそのものが秀逸なのには変わりない。
 今回のアソート率変更で、ちょっとしたシークレット並の混入比率になったものの、いまだに人気は上昇せず。


ザベル・ミッドナイトプレジャータイプ。今回は写真が少ないですが、ほとんど開封していないもので…すみませんです(笑)。
・ザベル(ミッドナイトプレジャータイプ):
 前回の造形そのままで、肌の色が普通のフレッシュになった。
 …ただそれだけ。
 アソート率膨大に増加
 今回のハズレアイテム2号にして最大規模で、一番怖い存在となってしまった。


・オルバス(ミッドナイトプレジャータイプ):
 下半身の魚部分と頭のヒレがピンク色になり、なんかなまめかしくなった(ような気がする)配色に。
 アソート比率はちょっと下がり、まあそこそこ貴重になった。
 だが、まさかこれがシークレット化するとは…


・ビクトル(ミッドナイトプレジャータイプ):
 全体的に茶色&濃緑色系の変更を受けた。
 アソート率はビシャモン同様の混入数低下を見せたが、いまだに嫌がられる。
 よほど嫌われていたんだな、こいつ…


こちらも未開封状態ですが、ザベルシークレット。顔の作りが違うのがわかりますか?
★シークレット/・ザベル(ミッドナイトプレジャータイプ):
 前回のシークレットが「ゾンビ肌」になったという、なんだかよくわからないもの。
 ちなみにアソート率は改善され、ノーマルより若干少ない程度になった。
 筆者は、これを立て続けに3連発で出してしまった経験がある。


★シ-クレット/モリガン レザーコスチュームタイプA:
 やはりというか、両目出しになっただけの白モリガン。
 アソート率は、ノーマルレザーモリガンよりやや少ない程度で、こちらもよく出るようになった。

 …だが…


★シ-クレット/オルバス(ミッドナイトプレジャータイプ):
 ノーマルとの違いは、下半身がブルー(水色?)っぽいものにかわっているだけ。
 シークレットと言っても、実際はノーマルとほぼ同数混入なので、HG「仮面ライダー その名はカイザ編」におけるオルタナティブとオルタナティブ・ゼロのようなものだ。
 ショップでのセット売りでは、これを分けて「オルバス・ブルーセット」と「ピンクセット」のように表記して売っているケースが多い。


★シ-クレット/モリガン レザーコスチュームタイプB:
 実は、両目出しモリガンにはもう1種類シークレットが存在し、こちらは50個中1つだけというレア物
 他のモリガンと大きく違う所は「左足」。
 ノーマルとシークレットAは紫のタイツ様の彩色をされているが、こちらは肌色に近い茶色
 さらに細かな所にも微妙な彩色違いがあり、ブーツのつま先(ハンマー)やかかと(ヒール)が銀色になっていたり、各所のビス部分が銀から金色に変更されている

 これを求めて奔走する人達続出。
 オークションでは、これ単体で3000円をブッちぎる事もあった。
 
 以上、全10種類にブーストアップ(笑)。 


 これまでもリペイント版は数多く出してきたユージンですが、ここまであからさまに構成内容を変質させたのは、これが初めてではないでしょうか?
 前回、「ビシャモンとビクトルの件でクレームが行きまくったのではないか?」と書いた根拠が、このアソート変更です。
 実際にやってみるとわかるのですが、ビシャモン/ビクトルはほとんど出てこなくなりました(中にはこればっかり出てくる人もいるそうですが…)。
 代わりにザベルやモリガン各種がボロボロと…そんな中に混じってシークレットが入っている事があるので、確かに前回よりは気軽に回せますが、茶色足モリガンを目指すとなると、なかなか辛いものがあります。
 いずれにしても、このアソートにユージンの考え方が色濃く出ているのは、間違いないのではないでしょうか?


 ちなみにユージンは、このシリーズの後に「ナムコギャルズ・リアルフィギュアコレクションVer.2.5」なるものを発売しました。
 というか、昨日が発売日だったんですが(笑)。
 これは、2年ほど前に発売した「ナムコギャルズ2」の中から、もっとも人気のなかったちびっ子キャラ「ロロ&ポプカ」を抜き、他の全員の装備を作り変え(または塗り替え)、とどめに完全新造形の「寿真(コトブキ・マコト。マッハブレイカーズの女性キャラ)」を加えるというものです。
 寿真が、200円ガシャポン過去最大の13センチという巨大さで、他の5体より二周り分くらいデカいのは笑ってしまいますが、元々人気のなかったナムコ2の事実上再版で、これだけが狙われるのは火を見るより明らか。
 すでに「寿真のアソート比率はめちゃくちゃ低いに違いあるまい」という懸念の声が囁かれています。
 その上、カイの手に持つ「クリスタルロッド」も、「ドルアーガの搭」の3本のクリスタルロッドになぞらえて赤版緑版が混入しているそうです。

 また、どうもこの懸念がズバリ的中したかのような情報も…(笑)。


 閑話休題。

 「ヴァンパアセイヴァー3.5」では、あらたに見られる問題点が数多く浮上してきました。

 それは品質の悪さ。

 いえ、フィギュアそのものの出来ではありません。
 カプセルトイとして見た場合の、全体的な物の意味です。

 たとえば、今回のミニブック(ミニカタログとも呼称)。
 元々ユージンのミニブックは、バンダイHGのそれと違い折り畳まれておらず、カプセルの内側の縁に沿って平たく入れられておりました。
 これによって各所に折れ目が出来、お世辞にも綺麗とはいえない感じになっていました。
 中身だけ重要な人にはあまり関係ない所ですが、未開封美品コレクションをしている人達にとっては、結構重要な問題です。

 ところが、今回は今までの比ではないくらい扱いがひどく、もはや乱暴にカプセルに押し込めた…といった感じで、折れ目どころか印刷がかすれて消えてしまっているものまであります。
 
 こんな事がありました。
 筆者が茶色足モリガンを手に入れた時の事ですが、パッと見では判別が出来ないのでカプセルを開けることにしました。
 すると、本来あるだろう位置にミニブックが見当たりません。
 よく見ると、カプセルの底の方に、フィギュア本体に押し潰されているかのようになっているではないですか!
 しかも当然、丁寧にたたまれているわけではないですからかなりぐっしゃんぐっしゃんで…まあ、ミニブックよりはフィギュアだという事で、あまり気にしない事にしてフィギュアを確認しようとしたら…

 …ころん

 茶色の足パーツだけが、床に落ちました。
 …そう、なんと中の袋が開いていたんです。
 しかも、誰かが手で開けたというものではなく、機械による熱パッキングが不充分だったようで、大きな口が開いているというもの。
 せっかく出てきたシークレットだというのに、未開封コレクションに加えられなくなってしまいました(泣)。
 多少の破れならともかく、あんな巨大なパーツがこぼれるくらいなんて、ねえ(笑)。
 まあ、懲りずにテープで無理矢理口を閉じてしまってありますが。

 その後、カプセルの蓋の端が粉々に粉砕されているものが出て来たり(カプセルを包んでいるフィルムのため、かろうじて原型は止めていたが)とか、パーツが足りないものがあったりとか…
 こういうのに滅多にお目にかかる事のない筆者でも、同シリーズから3つ以上も問題を発見するなんて、ちょっとなかった事です。
 やっぱり、カプセル粉々が一番ショックでしたねえ…なんとなく気持ち悪くて変えてもらいましたが。
 

●まとめ

 色々な問題点や不満があったものの、この「ヴァンパイアセイヴァー3&3.5」は、すでに原作が終わってしまっている物としてはとても良い話題を与えてくれた気がします。
 また、アソートにしてもそれなりに面白い可能性を見出してくれた部分もあり、私としてはそこそこ楽しんで集める事ができました。
 これを書いている頃には、そろそろ人気も落ちついて熱も冷めてくる事でしょうけど、早速次のシリーズを求められるようになっていくのでしょうね。

 今度は、前のように間を空けず…できればビシャモンかフォボス、ジェダのMプレジャー版を入れて欲しいと願う筆者でした。

 …って、あっ。
 モリガンのキックボタン全押し時勝ちポーズ・チャイナドレス版もあるじゃないか!
 しかも、あれってリリスを含めると結構な数になったはず…


 やばい、その気になればまだまだ続けられるぞ、このシリーズ。


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