ACT-06
2003年 真夏の関西オフ会! レポート その6
後藤夕貴
更新日:2003年10月6日
2003年8月22日(金) 第一日目

 あらゆる準備を整え、前日夜から準備していたサイト更新も済ませ、前日から合流していたBoo氏や柏木らとも打ち合わせを行い、朝っぱら午前5時前から起床する私達。

 前の日はほとんど寝ていないというのに、関西オフ当日は、高速バス午前8時便の移動から始まります。
 非常時用のアイテムだのビンゴ大会の景品など、色々用意したために荷物は相当な量になり、出発地点・東京駅に着いた頃にはもうヘロヘロ。
 皆の荷物の少なさに疑問符が浮かびます。
 …つーか、なぜか自分はいつも旅行の度になぜか荷物が大きくなるという癖がありまして。
 おかしいなあ、今日はおやつは持ってきていないんだけど(笑)。


 会場は関西でも、関東からの参加者様もおられます。
 ここで、私達スタッフは最初の参加者様方と合流します。

 個人サイト「秋月亭」を立ち上げたばかりで大忙しだった、秋月星夜さん
 ご存知掲示板の名物常連さんであり、ご自身も作品掲載サイト「S.S. FACTORY」を運営しておられる、首藤真司さん
 掲示板の重鎮と皆が勝手に噂している、深黄泉さん

 こちらの方々と共にバスに乗り、これから約3日間の旅と相成ります。
 この年になると、なかなか機会のない、ちょっとした遠足気分旅行♪ ただし、大阪・梅田までの8時間というのはなかなかの苦行でもあります。


 さて、私達の乗るJRバスはとても巨大で、2階建ての上に後ろ以外のほぼ全面がスモークウインドウ張りという、ちょっと変わった構造。
 2階建てバスというものに乗るのは生まれて初めてでありますが、なんと、私達グループは2階最前列とその後ろを占有状態!
 運転席は足の下、正面ウインドウの向こうはすぐ外ですから、バスの進行を“神の視点”のように眺める事ができる上に、見渡す周囲はほぼフルスクリーン状態!
 これで天気も最高に良い訳ですから、相当に絶好な眺めです。
 いきなりこんな嬉しい状態でスタートする長旅♪ 期待は高まります!

 さて、バスが発車して早々、車掌からのアナウンスが流れます。
 一通りの設備や停車ポイントの説明があった後、ややトーンの下がった声で、先日の事件についての丁寧なお詫びの言葉が…

 ああ、やっぱりこのバスだったのか! と、すでにわかりきっていた筈なのに改めて戦慄。
 どうも例の運転手のバスは、フラフラと蛇行していたらしいですが、このバスってすごく背が高いわけですから揺れが結構ダイレクトに感じられます。
 問題のバスに載っていた人達はかなり怖かっただろうなあ…と、センチメンタルな気分(超死語)に浸りながら、自前のファイズショット(仮名)にミッションメモリー(スマートメディア)をセット!
 暇つぶしに深黄泉さんの横顔を乱写して遊んでました。もちろん消しましたけど(笑)。


 途中、浜名湖に寄ってうなぎドッグなる食べ物(うなぎの入ったホットドッグ。鰻の皮部分がすごくうまい!)に巡り会ったり、高速脇の山中に「ホテル555」なる連れ込み宿を見つけて皆で笑ったり、色々なお喋りを楽しみつつ、大阪へ近付いて行きます。
 途中、別ルートで目的地へ向かっているお客さん達からメールが届きます。
 たまに、今回泣く泣く参加を見送った梨瀬からの、怨念のこもったメールも来ましたが(笑)。

 かつてその言霊でとあるゲームのメインヒロインを殺してしまったほどの男・梨瀬…タダ者ではありませんでした。

 メール内で「今、どの辺走ってるだよもん?」という内容のやりとりを始めた頃から、だんだんと進行の遅延が見え始めました(笑)。
 いえ、もちろん言いがかりですけどね。

 結局、色々あって予定到着時刻よりも1時間ちょっと過ぎた頃に、大阪駅到着。
 まだ日中…という時間に着く予定でしたが、すっかり夕方になっておりました。
 御殿場と、大阪市内に入ってからの遅延だけで、これだけ遅れるというのもすごいものです。
 大阪駅では、先に到着していた本部長と、これまた常連さんであり、個人サイト「人生夢芝居」を運営されておられる朝倉だんさんがお出迎えしてくださいました。
 携帯で現在の位置をリアルでやりとりできた結果、極端なずれもなくお会いする事ができました。
 うーん、なんだかんだ言って、やっぱり役に立つなあ携帯メール。


 さて、最初のグループと合流したという事で、このまま宿に…となるよりも先に、私はバスの中で「とあるお店」に行ってみないかという話を、皆さんにしておりました。
 目的地は、梅田・お初天神通りの中にあるラーメン屋「亀王ラーメン」梅田本店
 そう、到着早々大阪の食べ物を楽しんでしまおうという魂胆です!
 なにせ、食べ物に興味のある人間にとっては、大阪は夢のようなパラダイスといえます。
 そして、かくいう私も以前仕事で出張していた約3ヶ月の間、あらゆる所で食べまくったものでした。
 今回のここは、その中でも個人的にオススメの場所であり、私にとってはなくてはならない店でした。
 最低でも二日に一回は通っており、さらには仕事場の人間を大量に誘いこんだ事もあり、当時はすっかり店長さんに顔を覚えられてしまいました。
 あれから4年…はたして味は変わっていないだろうか? …などと余計な心配をしつつ、東通商店街を経由してお初天神通りに入ります。
 
 お客さんを連れて入る懐かしいお店は、味も雰囲気もまったくあの時のままでした!
 まるで「お帰り」と言われたかのような錯覚を受けつつ、こちらの名物・九州油そばを食す私…思わず感激で視界が歪みます(笑)。
 いえ、ここはホントにおいしいんですけどね!
 皆さんにも概ね好評だった様子で、ちょっと嬉しい私でした。
 なお、ここには後日再び来ることになるのですが、肝心の油そばの説明は23日レポートで。


 その後一行は、そのまま電車を乗り継いで宿泊施設へ。
 今回のお宿は、駅から近くてとても落ち着いた所。古いんですが独特の味があって、とても落ち着けそうな所でした。
 予約前に心配していた例のアレもまったくなく(笑)、到着後、荷物をそれぞれの部屋に置いたら、早速「これからの予定」の相談です。
 
 「時間も時間だから、早速夕食にしませんか?」と私。
 おや、何人かの方が不思議そうな顔をしております。
 「さっき食べたアレは何?」
 「ああ、あれは夕食の前の軽い食事です」
 この一言で、今回の関西オフの裏に潜んでいるもう一つの目的「食い歩き」が本気の本気だという事に、皆さんようやく気付かれた様子。
 お腹にゆとりのある方々は夕食をさらに食べるという目的で、そうでない人も、最初の晩のためのお酒やらおつまみやらの買い出しのアタリをつけるために、宿の周囲をさまよいます。
 幸い、近所にはコンビニが大変多く、しかもお酒も扱っているというので、ごっそり買い込みです。
 しかし、室内には冷蔵庫がなく、仮にあったとしても、みんなの分をすべて収容しきれるとはちょっと考え辛いものがあります。
 さて、途中からぬるくなってしまうだろう飲み物を我慢するか…と悩んでいた所、朝倉だんさんが知恵を利かせてくださいました。

 「氷を多めに買って、洗面台の中にぶちまけて、その中で冷やしたらいいんじゃないっスか?」

 おお、なんというグッドアイデア!
 早速、2袋くらい氷が買われ、これが後に大活躍する事になります。
 しかも、これが想像を絶する冷却効果を発揮し、最後までキリキリに冷やす事が出来ました。
 うーむ、こういうさりげない工夫がとっても便利に活用できると、とても嬉しいものがありますね♪


 さて、現時点でのメンバーは、私・元締と柏木、Mr.Booのスタッフ3名をはじめとして、本部長、首藤さん、秋月さん、深黄泉さん、朝倉さんの9名。
 ここに遅れて、掲示板のもう一人の重鎮であり、掲示板に投稿作品「G3-Xピンク」を掲載されておられるシュウさんが加わりました!

 この中で、2年前に行われたオフ会に参加されたお客さんは、深黄泉さん・本部長・朝倉さんのみ。
 その後の細かなオフで、この中の何人かは何度か顔を合わせた事があるのですが、シュウさんと本部長はこれが初対面!
 掲示板上では異常に息が合っていて、「前世では兄弟だったのではないか?」とまで噂されていた(嘘)お二人…結構意外な事かもしれません。
 しかし、お会いして僅かゼロコンマ数秒で十年来の友のように語り合ってしまうところは、さすが本部長! といった所です。


 合宿の内容ですが、なんて事はありません。
 その場のノリで、ひたすらおしゃべりしたり、色々な物やネタを見せ合ったり、時間制約完全無視で自由にくつろぐだけです。

 この時点ではまだフルメンバーではないとはいえ、9人といったらなかなかの数です。
 それが、大きめの部屋1つに集合して語らう光景は、なかなかほがらかです。
 集まった皆さんも大変落ち着いた“大人の方”ばかりですから、それぞれお話の進め方が大変スムーズで、何かの意見がぶつかって云々といった事はまったく起こりません。
 もちろん、ここにいるほとんどの方は、別の機会で何度かお会いしているためお互いに慣れているという背景もあるのですが…

 さて、シュウさんが差し入れてくださった蓬莱のアイスキャンディーに舌鼓を打ちながら、私と氏はこっそり場を離れ、とある計画の打ち合わせを始めます。

 明日・23日の本オフ会にて行う予定の“ビンゴ大会”。
 これの予行練習版を、合宿内でやってしまおうという計画だったのです。

 私とシュウさんが、自腹で用意した景品を並べ、コレは出そう、アレは明日にしようと色々決めて行きます。
 ビンゴカードを皆さんに配布し、ビンゴマシンの代わりに10面体と8面体のダイスを使用します。
 これで、00〜75の数字が出る筈だから、無問題! …と机上理論的に考えていた私は、後にこれが全然ダメだという事を思い知らされました。

 あ、そうか。同じ数字は出しちゃいけないんだ。
 ダイスって、なぜか決まった目ばかり連続で出やすくなってしまうものなんだ!

 ううむ、前者はともかく後者は、10年以上のTRPG経験で培っていた筈の基本的知識ではなかったのか?! …などと自分を責めつつ、あの時ケチらずにマシン買っておきゃよかったと後悔する私。
 でも、なんとか最初のビンゴ大会は盛り上がり、皆さんに景品が行き届きました。

 シュウさんから提供の組立式チョロQに萌え萌えになりつつ、本部長に「たまごっち」を渡したり、秋月さんに「忍者マン一平」「まいっちんぐマチ子先生」「ザ・ウルトラマン」「サンコミックス版鉄腕アトム」などのコミックス詰め合わせを渡したり(笑)。
 そう、私の用意した景品は、必ずしも良いものとは限らないのです!
 もちろん、それぞれ厳選したものですしちゃんとした一品ではありますが、「もらった人が一瞬面食らう」ような物ばかりをセレクトしています。

 おや、深黄泉さんの所には、キーホルダー(正確には根付)が渡りました。
 普通に市販されている、ごく普通の癒し系アイテムです。

 「LUCKY-CLOVER」とか書かれているのは気のせいです。


 かくして、色々な話題と喜びにまみれた合宿第一夜の宴は、その晩午前2時のお開きまで続きました。
 さて、翌日はいよいよ本オフ会。
 参加人数も、一気に15人まで増加します。
 しかし、それも午後5時になってからの話。では、それまでは…?

 そう、参加者一同“食いだおれ行脚”の旅が待ち構えているのでした!

 
 ちなみに、この日の天気予報では、気温は最高34度。
 明日は35度まで上がる見込みだったとか。

 8月最後の、大阪大猛暑の週末だったのです。



 → 続く
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