SECRET 第51回 ■ ALTER あの夏で待ってる「谷川柑菜」

2014年5月27日 更新

 今回は、2012年放送のアニメ「あの夏で待ってる」から、なんか色々と報われないヒロイン谷川柑菜のフィギュアレビューです。

 

 ALTER「あの夏で待ってる 谷川柑菜」。
 2014年4月17日発売で、価格は税込8,640円。
 本体は、頭頂部からつま先まで約23センチ。
 円形の台座が付属。
 原型師は、田中冬志氏&彩部一路氏。

 

 「あの夏で待ってる」は、2012年1月9日から3月26日まで(テレビ愛知基準)、全12話が放映されていた深夜アニメ作品。
 「おねがい☆ティーチャー」や「おねがい☆ツインズ」のメインスタッフが中心となって製作された作品で、先の2作同様、長野県が舞台(今回は小諸市、軽井沢町)となっている青春ラブコメ物です。
 本商品の谷川柑菜は、主人公の海人に想いを寄せるも、奥手な性格が災い?して……という展開の、サブヒロイン。
 劇中の雰囲気に反して、どこか大人びた色気を漂わせる、妖艶さすら感じるポージングと表情で造形されています。

 

 ちなみに本商品、発売は2014年4月ですが、当初のアナウンスでは2013年11月発売でした。
 約5ヶ月という、近年では珍しいくらい大幅な延期となりましたが、この間に「消費税UP」という一大イベント?! があったため、延期前に予約して事前支払いを済ませていた人は、消費税5%計算の支払いで、4月以降に購入した人は8%計算の支払いとなり、定価換算で約240円の差が生じました。

 

 勿論、実際は店舗により販売価格が異なるため、必ずしもこの限りではありませんが、うがった見方をすればネットバンクの振込手数料より高い差額を強要された形になったわけで、納得出来ない人も居たかもわかりません。
 ちなみに、延期による増税分発生のため、差額の更なる要求をしてきた店舗もあったそうで、そういう見地では非常にユーザーを困らせた商品になったとも云えます。
 まあそれでも、最近の1万数千円定価のフィギュアよりは格段に低価格なので、240円以下の差額なんか、些細な問題な気もしなくもないですが……

 

 それでは、商品を見て行きます。
 恒例の旋回撮影で、全体を眺めてみましょう。

 

 さすがアルター、今回も非常に高い完成度を誇っており、安心のクオリティです。

 

 顔アップ。
 アイプリも特に問題なく、綺麗に処理されています。
 唇のほのかなピンク色と、プリッとした質感の表現は、さりげにお見事。
 あと、この画像では良く分かりませんが、髪はクリアパーツで、光を当てると(ハッキリ透けるわけじゃないんですが)独特の透明感を感じられます。

 

 さて柑菜ですが、身体の凹凸は正直さほどでもなく、かなりスレンダーなんですが、その美脚っぷりが最大の魅力です。
 もはやスカートとして機能しているとは到底思えない程の、超マイクロミニ。
 まさに脚フェチ御用達。

 

 太すぎず、細すぎず、実に良いバランスです。
 適度なむっちり具合も、ほのかな色気を感じさせます。

 

 裏側から。
 僅かに覗く尻肉や膝裏の表現が、本当に良く判ってる感じです。

 

 というわけで、しばしサービスカット。
 脚は(多分)ABS製なので、恐らくへたれはしないかな? と思われます。

 

 お約束。
 パンツは、いたって平凡な作りで、特に食い込みとか細かなシワとか、そういった表現はありません。
 この辺りに不満を感じた人も多かったようですが、「脚さえ見られればいいんだよ!」というタイプの人なら、全く問題ない気もします。
 なお、スカートは外れないので、ローアングルから覗いたものが全てです。

 

 こうなったら、もう美脚オンパレード。
 角度によっては「パンツ穿いてない?!」ように見える場合も?
 膝周辺のシャドウも、質感高めてます。

 

 胸元の青リボンや、左胸のワッペンの表現もいい感じ。
 リボンで影になる部分にも、きっちりとシャドウが吹かれています。
 袖やセーターのラインなども、ブレは一切なく綺麗に塗装されています。

 

 今回は、土台がかなり綺麗なデザインと色合いになっています。
 直径は約10センチ。
 青のグラデーションが、本当に綺麗。
 ただし、油断してると左の靴の色が移ります。

 

 外箱は、クリアパッケージ式。
 大きさは、約13×13×29センチ。
 透明感が素敵です。

 

 裏面。

 

 右側面。
 何となく、懐かしさを感じさせるパッケージデザイン。

 

 以上、「あの夏で待ってる」谷川柑菜でした。

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【買ってみて一言】

 特に大きな問題もなく、非常に完成度の高いフィギュアで、個人的に満足感のある逸品です。
 今時珍しいタイプのパッケージや、髪のクリアパーツ、また全体の色合いなど、「夏」のイメージにぴったりな透明感ある造りで、未開封のまま飾ってもイケる魅力を感じますね。
 あえて難点をいうなら、延期問題くらいのものですが……実は今まで、運よく数ヶ月もの延期を食らったフィギュアを買った経験がなかったので、5ヶ月ずれはちょっと心配でした。
 もしや、発売中止? とすら思った程ですが、まあ延期はこの商品に限った話でもないですから、個人的には「結果オーライ」で許容しています。
 ただ、通販の支払いでややこしいことになった方がもしおられたら、ご愁傷様でしょうか。

 造形的な問題点は特に感じないと書きましたが、昨今、妙に過激なポージングや露出のフィギュアが目立つような雰囲気があり、そういうものが好きな人には、本商品はいささか地味に感じられるかもしれません。
 特に、本商品最大の注目ポイントは「美脚」に尽きるわけで、(全体的なバランスやら完成度を別にすれば)それ以外を求めている人には、物足りないようです。
 事実、これだけの出来にも関わらず、一部では低い評価が述べられていたりもしましたし。
 特に、パンツ造形に拘りをお持ちの諸氏には……
 でもこの辺も、結局は個人の好き好きによるんですけどね。

 閑話休題。
 谷川柑菜というキャラの性質には、若干合わないような雰囲気も感じられるようですが、とにかく完成度重視、過度なエロは求めず、むしろ健康的な色気レベルで充分という方には、本商品は非常にお勧めです。
 また、柑菜フィギュアはそんなに数が出ていない事もあって、キャラに思い入れのある人にとっては少ない選択肢の一つになること受け合いかもしれません。 また、この時期にこのサイズで8,000円台というのも、かなり貴重な気がします(なんか、すっかり感覚麻痺してるような気もしますが)。
 特段、争奪戦になるようなものでもないようなので、もし気に入る要素があれば、見かけた時にふと手を伸ばしてみるのも、いいかと思われます。
 そんな、素朴に良い商品ということですね。

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