SECRET 第49回 ■ みんなのくじ ダンガンロンパTHE ANIMATION ラストゲット賞「霧切響子フィギュア〜カップラーメンver.〜」

2013年12月30日 更新

 随分久しぶりの更新ですが、年末なんで、今回はSECRET2連発で参ります。
 今回取り扱うのは、所謂コンビニでよくある「一番くじ」系統の商品「みんなのくじ」から、PSPorPSP Vitaのゲーム(またはそのアニメ化作品)「ダンガンロンパ」(スパイク・チュンソフト)シリーズからのチョイス。
 超高校級の探偵・霧切響子です。

 

 「みんなのくじ」とは、フリュー株式会社が発売するくじ引き型の商品で、一回600円でくじを引き、その結果によって様々な景品が得られるというシステムです。
 くじなので望み通りの商品が購入出来るとは限らないリスクはありますが、ハズレはなく必ず何かしらの商品は手に入れられます。
 「ダンガンロンパ」はA賞からG賞まで全7種類あり、その他にも「ダブルゲット賞(くじ券にあるIDナンバーを入力して抽選)」、「ラストゲット賞(一番最後にくじを引いたら貰える)」が存在します。
 今回は、このうち「ラストゲット賞」で貰えるバージョンの、霧切響子のフィギュアをレビューいたします。

 

 「ダンガンロンパ」とは、15人の超高校級の特技や能力を持つ高校生同士が、隔離された「希望が峰学園」内で殺し合いを行うという、所謂バトルロワイヤル系のアドベンチャーゲーム。
 殺人事件が発生すつ度に「学級裁判」と呼ばれる犯人推理を、生き残った生徒全員で行い(当然犯人も含む)、真犯人を特定する必要があるというルールがあります。
 もし間違った犯人を指定してしまうと、真犯人は解放されてそれ以外の全員がお仕置き(つまり処刑)、逆に正しい犯人を指定すると犯人だけがお仕置きされます。
 「モノクマ」という、アンシンメトリカルな白黒クマによって管理されるこのルールによって、15人の生徒はどんどん数を減らし……
 モノクマを操る黒幕は誰か、そして黒幕の目的は何か?
 学園内に残された数々の謎を解き明かすごとに見えてくる、学園内でかつて起きた凄惨な事件の概要――
 主人公である「超高校級の幸運」苗木誠は、希望が峰学園から無事脱出出来るのか?

 ってな概要です。
 本商品の霧切響子は、苗木誠とは別に独自で調査を行い、後半では誠に協力して真実へ辿り着く、非常に重要なキャラクターとなります。
 尚、今回のシリーズはゲームではなく、厳密には「ダンガンロンパTHE ANIMATION」(2013年7月4日〜9月26日まで、MBS製作「アニメイズム」第一部として放映)の関連となっています。

 

 2013年9月28日より、サークルKやサンクス、その他書店などを中心に発売開始。 本体は、大きさ約17.5センチのPVC製。
 何故この霧切は、カップラーメンなんかを被ってるかというと。
 「みんなのくじ」A賞は普通の霧切フィギュアなんですが、こちらはその別バージョンなんです。
 ゲーム本編終盤、黒幕の陰謀で犯人でもないのにお仕置きを食らった苗木は、紆余曲折を経て学園地下深くのごみ収集場へ落とされます。
 そんな彼を単身救いに来た霧切は、ごみの山に頭から突っ込んでしまったため……というシチュエーションです。
 本人は常時冷静沈着、更に無表情なので、このマヌケなギャップが笑いを誘います。

 

 というわけで、頭部アップ。
 ちょっと目の大きさやら前髪の長さやらに違和感がありますが、造形自体は大変良く出来ています。
 実質的にプライズフィギュアに近い位置付けの商品なので、塗装のメリハリはそれなりなのが残念ですけど。

 

 ぶっかかったカップ麺。
 劇中では、その場ですぐ払いのけるのでこのまま活動することはありませんが。
 それにしても、麺太すぎだろこれ! いくら極太だからって!

 

 黒を主体とした制服と手袋、ブーツが霧切の特徴。
 相対的に、露出した太股に目が行きがちです。
 スカートやブーツの作りこみはなかなか。

 

 学級裁判時に利用される、個別の柵に軽く寄りかかるような姿勢。
 上手い感じで、スカートの中身は見えづらくなっています。

 

 改めて、全体を。
 まずは、前面。

 

 背面。
 細かいディテールが面白いんですが、隠れてる部分が多いのであまり面白みがない角度。

 

 上体アップ。

 

 別角度。
 後ろ髪の端が、うどんみたい。

 

 ゲーム本編では、ちょっと訳ありの手袋もきっちり再現。
 なんか殴られたら痛そうな形状ですが、別に格闘をしたりはしません。

 

 霧切といえばミニスカ、ミニスカといえばプリーツですが。
 ゲームでもアニメでも、意外に太股率が高かったダンガンロンパにおいてこの部分の作り込み度は注目しないわけには行きません。

 

 というわけで、劇中では鉄壁を誇った霧切の下半身が堪能出来ます。
 それが、本商品の醍醐味といえるでしょう。

 

 尻側。
 スカートがちょっとおかしな形状ですが、これは柵に腰掛けるための処置です。

 

 なんだか、ちょっと……否、予想以上にエロい際どさ。
 リアリティに富んだ造形ではありませんが、充分エロティシズム感じます。
 普通に飾ると柵で隠れてしまう部位ですが、実にもったいない!

 

 パンツは黒でした。
 相当ローアングルにならないと見えない形状ですが、霧切の場合はむしろ見えないままの方がいいと思うのは、筆者だけでしょうか?

 

 ブーツは、きちんと下にソックスを履いている状態を再現。

 

 専用台座。
 大きさは、直径約13センチ、高さ約9.5センチ。
 霧切の体は、この円周内に収まります。
 見たまんまの2パーツ構成です。
 良く見ると、黒台座の模様部分に霧切の名前が。

 

 こちらがパッケージ。
 大きさは、約23×16×16センチ。
 ごくありふれた、PVC完成品フィギュアと同じような梱包状態です。

 

 右側面。

 

 左側面。
 これが、劇中の霧切の姿です。
 裏側は、右側面の写真プラス説明書き程度なんでオミット。

 

 せっかくなんで、霧切以外の景品もご紹介。
 こちらは、D賞の「ステーショナリーセット」。
 要するにメモとペンのセット。
 全三種ですが、生憎二種しか持っていません。
 左は、「超高校級の御曹司」十神白夜と、「超高校級の文学少女」腐川冬子。
 右は、霧切響子と苗木誠。
 三種類目は、「超高校級の風紀委員」石丸清多夏と、「超高校級の暴走族」大和田紋土。

 

 こちらは、E賞「ドットラバーWマスコット」。
 ダンガンロンパは、ところどころで8bitゲーム風の演出を加えていますが、こちらはそんな一環でゲーム本編各所で出てくるドット絵をモチーフにしたもの。
 こちらは、左から苗木誠、霧切響子。

 

 こちらは、モノクマと「超高校級のギャル」江ノ島盾子。
 ゲームをプレイした人、アニメを見た人は思わずニヤリとする組合せです。
 こちらは、この他にも十神白夜と腐川冬子、石丸清多夏と大和田紋土、そして「超高校級の格闘家」大神さくらと「超高校級のスイマー」朝日奈葵があります。

 

 こちらは、G賞「デフォルメフィギュア」。
 画像は、十神白夜と霧切響子、苗木誠。
 この他、石丸清多夏と「超高校級のプログラマー」であると同時に、本編最高のヒロインでもある不二咲千尋があります。
 ちータン欲しかった!

 

 こちらはC賞「モノクマリール付ポーチ」。
 モノクマとは黒幕の写し身のような存在で、ドラえもんの声(大山のぶ代氏)で喋る邪悪な学園長。
 明るく可愛らしい声で邪悪極まりない発言を繰り返す、まさに悪のドラえもんといったキャラ。
 こちらは二種類あり、もう一方はゲラゲラ笑いの表情です。
 なんか怖くて使えません。

 本当は、この他にもF章「ハンドタオルセット」という物もあるんですが、そちらは形状の関係で撮影が困難だったため、紹介はご容赦。

 

 以上、短いですが霧切響子〜カップラーメンver.〜でした。

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【買ってみて一言】

 実はこちらは、とある経緯で頂いたものなんで、筆者自身は直接購入はしてないのですが……
 以前から、一番くじなどの系列のフィギュアには興味があったので、じっくり出来を確認することが叶いました。
 それで出来についてですが、現状まだあまり立体物が多くない霧切響子としては、割と高い水準に至っているとは思いますが、やはり普通に売られている他社の完成品フィギュアと比較すると、いささか出来は劣ると言わざるを得ません。
 先ほど、プライズ並と言ったのもその絡みで、もしこれを数千円かけて入手したという場合は、どうしても値段との釣り合いを考えてしまうんじゃないかなとも思います。
 ただ、これ造形そのものは決して悪くありません。
 全体の質感というか、アイプリや塗りの丁寧さに難を少々感じるという程度で、(個人の好き嫌いを別にすれば)かなり頑張っていると思います。
 それに、顔もゲーム本編というよりアニメ版の霧切として見れば(実際その通りなんですが)結構特徴を良く掴んでる気もしてきます。

 生憎、他者のくじフィギュアを持ってないため、この辺りの水準がどのくらいか等の比較は出来ませんが、とりあえず霧切好きなら、そして洒落好きであるなら、価格さえ納得できれば持ってても損はないと思います。
 問題は、既に終了しているくじなので、簡単には入手出来ないということですが。

 ちなみに、みんなのくじ「ダンガンロンパ」は、2014年2月に第二弾が発売され、今度は江ノ島盾子がフィギュア化するそうです。
 そっちも欲しいなぁ……

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